仮面ライダーエグゼイド×魔法少女まどか☆マギカ [改編]翻転のstory   作:柳川 秀@尾上 愛【新人Vtuber】

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STAGE 11-05 (side:doctor-H.E.)

振り返ってみれば、楽しいと言い切れる日々だった。

 

明らかにそれが最後だとわかるダンジョンに入る時、最終章と書かれたチャプターに進む時。

待ち受けるラスボスと物語の終焉に高揚する。

もうこれで終わりなんだと思ってさみしくなる。

 

この世界に、見滝原に来てからの日々は――色んなすれ違いを重ねたし悲しくなるようなこともたくさんあったけど――とても楽しかった。

 

最初に、まどかちゃんの所へ駆け付けることができて嬉しかった。

マミちゃんと一緒に、まどかちゃんとさやかちゃんを守り続けることができて嬉しかった。

マミちゃんのピンチを黎斗さんが救ってくれたことが嬉しかった。

 

マミちゃんから魔法少女殺しの話を聞いて、かなしかった。

さやかちゃんが医療を信じられず魔法少女になってしまって、かなしかった。

杏子ちゃんとさやかちゃんが衝突し続けてかなしかった。

 

魔法少女の真実を知って怒りが込み上げた。

キュゥべえに対して強い強い強い強い怒りが込み上げた。

 

黎斗さんがその絶望を否定してくれて、嬉しかった。

織莉子ちゃんとキリカちゃんを止めることができて嬉しかった。

 

僕らはみんないずれ来る終焉の時に向かって生きている。

色んなことがあって色んな感情を動かされたこの日々も、終わりを迎えなければならない。

僕たちには帰るべき世界があって、そこで待ってる人たちがいる。

だから――さみしくても、終わりにしなきゃいけない。

 

 

 

「これ……本当に黎斗さんが作ったゲームなんですか……?」

「えへへっ。そうだよ! 私だってクロトが作ってくれたんだもの!」

「聞けば聞くほどあの人のことがわからなくなってくるわ……」

 

まどかちゃんとポッピー、ほむらちゃんがプレイしているのはときめきクライシス。

 

「まるで一つ一つ別人が作っているみたい……」

「しかし、どこかに檀黎斗らしさという特徴が――ああっ!」

「ああ! コントローラーはそんな激しく動かさなくていいんだよぅ!」

「俺も慣れない頃はよくそんなことをしていた……」

 

マミちゃん、織莉子ちゃん、キリカちゃん、飛彩さんが別のモニターでプレイしているのはバンバンシミュレーションズ。

 

「助けてもらっといて言いたかないけど! クリエイターの才能だけ発揮しとけばよかったんじゃない!?」

「触らなくても祟り起こすタイプの神なもんでねウチのは!!」

「それができるような奴じゃないからこうなってんだ!」

 

さらに別のモニターで爆走バイクで争っているのは、さやかちゃん、貴利矢さん、パラド。

 

「で? なんでまだゲーセンの延長戦してんだ。決着ついたんじゃなかったのか!?」

「うっさい! 負けたまま終われるわけないじゃんっ!!」

「上等だよプロゲーマー! こっちでも叩きのめしてやる!」

「やっちゃえやっちゃえー!!」

 

またさらに別のモニターでドレミファビートで争っているのは、ニコちゃんと杏子ちゃん。

応援に大我さんとゆまちゃん。

 

最高に贅沢なご馳走とケーキによるパーティの後、美国邸ではゲーム大会が起きていた。

 

「いいんですか、黎斗さん? 好き勝手言われてますけど?」

「うるさいぞ永夢ゥ!! 私とのゲームに集中しろォォォ!!!」

 

僕たちも僕たちで、2台のゲームを並べてマイティアクションをどちらが先にクリアするか競っている。

 

「コンテニューしてもクリアはできますけど、タイムは落ちますよ?」

「ワンミスを恐れて慎重になり、動きが鈍いんじゃないかァ?」

 

少しでもわざとらしく体を揺らせば肩がぶつかる距離に彼がいる。

このゲームたちの創造主にして、神になろうとした男。

ここにいるたくさんの人の運命を大きく動かした男。

 

どうってことない。

今この瞬間だけは、天才ゲーマーMに挑んできている、ただひとりのプレイヤーだ。

そしてここにいる全員が、やがて来る絶望の塊に対峙する戦士ではなく、ただ娯楽に興じるだけのプレイヤーだ。

 

「ウェヒヒヒヒ。次はこの娘攻略しようよ!」

「あれ? もしかしてほむらちゃん、妬いてる?」

「なっ……そ、そんなことない!」

 

「ここは大事な局面ね。戦力を揃えて一気に叩きましょう!」

「そう? 裏を突いて速攻を仕掛けるのも手だとは思うけど?」

「織莉子が言うならそっちが正しいよ、うん!」

「思考する時間はある。こういう時こそ私情を捨て冷静に事を成すんだ!」

 

「だああああ!? こんな終盤でそんな妨害アリ!?」

「へへーん。ノせられちゃっあああああああ!?」

「油断大敵だぞレーザー!! ウイニングランを決めるのは俺だ!」

 

「おい大丈夫か。追い込まれてるんじゃないか!?」

「大我それ応援になってないから! むしろ不安になるから!!」

「このまま連勝いただきってね!!」

「がんばれキョーコー!!」

 

可愛い女の子が沢山出てくるときめきクライシス。

激しい操作があまりいらず頭を使うバンバンシミュレーションズ。

みんなで遊べる爆走バイク、やっぱりドレミファビート。

どれだけ大きな絶望が待ち受けているとしても。

彼のゲームをプレイしている時……僕らの心は高鳴る。

 

「私は今度こそ君に勝つぞ、永夢ゥゥゥウウ!!!」

 

振り返ってみれば、楽しいと言い切れる日々だった。

そして今も楽しくて、楽しくて、ずっと顔が笑いっぱなしで。

だからこそ、絶対に

 

「負ける気がしない……!!!」

続編を三人称にしようか一人称にしようか迷っています。一場面でのキャラが増えるので三人称もいいですし、今まで通りキャラ毎の一人称も捨てがたい……。どちらが良いでしょうか?

  • 三人称
  • 一人称
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