仮面ライダーエグゼイド×魔法少女まどか☆マギカ [改編]翻転のstory 作:柳川 秀@尾上 愛【新人Vtuber】
STAGE 12-01 (side:magica-K.M.)
異形な使い魔たちの行進が届いてきて、空に影が見えてきて。
灰色の雲に切れ間が見えて、オペラカーテンが開いて。
ノイズ混じりに映されるカウントダウンが、5、4、3、2、1――
「「ッ!!?」」
回転する歯車と、その下に逆さ吊りでついている不気味なドレス。
それはビルでもタワーでもなく、
「どうなっている……300mという話のハズだが!?」
ゲンムがほむらちゃんに向かって、責めるように言います。
「し、知らない……こんなことは今まで一度もなかった!」
「私も予知夢で何度も見てきたけど、こんな姿見たことない……」
「倍だ……600m、いや、それ以上はある!」
織莉子さんやエグゼイドが、みんなが見つめる先。
『舞台装置の魔女。通称、ワルプルギスの夜。
性質は無力。君たちの言う所の、ラスボスだ』
いつの間にか現れていたキュゥべえも、その赤い瞳いっぱいに
「敵は自然災害級。
「一般的に約600m以上の物を山と呼ぶ。それが空から来るとすれば、まさに災害だ!」
「とんだハナシだぜ! 建築物の解体レベルを想定してたら、山を拓けってんだからな!」
パラドクス、ブレイブ、レーザーも、顔は見えないけど焦りが浮かんでいるのがわかります。
『繰り返される時間の中で循環した因果の全ては、元凶である彼女たちに集約した。
結果、ワルプルギスの夜の力は途方もなく肥大化した。
言った通りだったろう? 君たちはこの姿を見てなお諦めないと言うのかい?』
「あ、当たり前だろバーカ! こんなの見ちまったら、なおさら退くことなんかできるか!」
「ここで私たちが戦わなければ、たくさんの人々が命を落としてしまう!」
「図体だけデカくなったからなんだってのさ!!」
キュゥべえに向かって威勢を張る杏子ちゃん、マミさん、さやかちゃん。
もちろん、その手足は少しずつ震えていました。
「恩人、のオリジナルさん! 作戦に変更は!?」
「……ひとまずだ」
キリカさんに聞かれて、ゲンムはゲーマドライバーからプロトマイティオリジンを取り出して、そのボタンを押します。
「付け焼刃だが、アンチ魔女エリアを展開した。
多少無茶な戦いをしても、街はある程度守られるハズだ」
まだずっと遠くにある避難所。
そこには、ママもパパもタツヤも、この街に住むたくさんの人たちがいて。
どれだけ大変な戦いであっても、たとえ災害が相手であっても、みんな退く訳なくて。
だから、わたしだって――。
『ウッフフフフフ!』
「笑ってる……」
「大丈夫だよ。あんなの、すぐみんなで倒してくるから!」
怯えるゆまちゃんをポッピーが慰めて
「的がデカくなっただけだっての! 大我! やっちゃいなよあんな奴!」
ニコさんに背中を押されたスナイプが構えます。
「先制攻撃だ!!」
バァーンと強烈な音を立てて、スナイプの腕から発射される弾丸。
マミさんとほむらちゃんも続けるようにして連射を始めました。
でもそれは、当たりはするけどワルプルギスの夜はビクともしていません!
『アハハハハハハハハ!!』
ワルプルギスの夜から黒い棘のような物が一瞬で伸びてきて。
「危ないッ!!」
ほむらちゃんを貫こうとしたそれを、エグゼイドが受け止めて。
そのまま遠くまで突き飛ばされてしまいました!
『『キャハハハハハハハハ!』』
棘は分かれて、人のような形に――ほむらちゃんの言っていた
「聞いていたより数が多いな……攻撃の規模も威力も想定を遥かに上回る。
作戦変更だ! 魔法少女の影の相手と街の防衛は私たち全員でする!
突破口が見えるまでなんとしても本体を食い止めろ、永夢!!」
ガシャコンブレイカーを構えるゲンム。
「ああ!」
その後方から、エグゼイドが飛んで帰ってきました!
本体に向かって進む彼に、他のみんなもそれぞれに動き出します。
『すごいな……。まさか本当に無敵、一切のダメージを受けないなんて』
「ほら言ったでしょ!! いくら図体がデカくなったって負けやしないっての!」
ゆまちゃんとわたしをキュゥべえから庇うようにしながらニコさんが勝ち誇りました。
その手には1つのガシャットが――仮面ライダークロニクルが握られています。
もしどうしても自分で自分の身を、わたしたちを守らなきゃいけない時が来たら。
その時は仕方ないけれど使っていい。
そう言われて大我先生に渡されていた物です。
『負けはしない、か……。しかし
見てごらん? 魔法少女も仮面ライダーも、みんないい動きをしている。
この世界を救うという強い意志が働いているのだろう。
ハイパームテキ以外にも、ここにいる誰もが僕の予想を超えた存在だ。
けれど、それだけだ。ある程度耐えしのぐことはできても、どこかで限界が来る。
巨体を削り切ることがなくこの防衛ラインが突破される時間が来る。
ムテキは確かに無敵だった。でも、タイムアップに打ち勝つことはできないだろう』
こんな時でも、今までと変わらない淡々とした口ぶり。
わたしたちのように動揺してる訳でもなくて、勝ち誇っている訳でもなくて。
ただ冷徹に現実を突きつけようとしてくる瞳。
『何度でも言うよ。まどか、君が魔法少女になるしか方法はない、とね』
続編を三人称にしようか一人称にしようか迷っています。一場面でのキャラが増えるので三人称もいいですし、今まで通りキャラ毎の一人称も捨てがたい……。どちらが良いでしょうか?
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三人称
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一人称