仮面ライダーエグゼイド×魔法少女まどか☆マギカ [改編]翻転のstory 作:柳川 秀@尾上 愛【新人Vtuber】
「仮面ライダー……?」
不思議な生物を診てくれていた2人のお医者さんが、ベルトみたいな物とゲームカセットみたいな物で、白い別の姿になっていました。
それは本当に変身としか言い様がないのです!
大きいけれど三頭身で、ゲームのキャラのようにも見えるけど――
「ゆるキャラ?」
「ゆるキャラではない、仮面ライダーだッ!」
さやかちゃんと同じことを呟こうとして、黎斗さんのキッとした顔に思わず口を押さえます。
「ソイツらはバグスターユニオンでも、バグスターでもなさそうだぞ!」
パラドさんと呼ばれた人が2人に叫びましたが、黎斗さんの言うことも含めてわたしたちが知らない言葉だらけ。
でも変身した2人にはわかるようで、彼らはベルトのレバーみたいな物を引きました。
すると今度は、人型の何かが映る(畳みたいな)パネルが被さって、普通の身長と横幅の姿になりました!
ピンクと水色が基調になっていて、ハンマーみたいな武器と剣みたいな武器を持っています。
「ノーコンティニューでクリアしてやるぜ!」
「不明生物切除手術を開始する」
仮面ライダーがわたしたちを囲む不気味な生物を攻撃し始めて、それが当たる度にピコッなどのゲームの効果音が出ました。
すごい! お医者さんなのに、戦うことに慣れてるみたいです!
けど、2人にとってそれは思っていたのと少し違ったようで……。
「なんで……エナジーアイテムもないし、ステージセレクトもできないッ!?」
「俺たちの攻撃も、いつもより効いていないぞ!?」
「少し修正が必要になったか……」
わたしたちのことを(パラドさんとは違って一応?)庇いながら、黎斗さんが呟きました。
渋い顔をしているようにも見えて、嬉しそうにも見えて、ちょっとわたしこの人ニガテかも……。
彼があの変身できるベルトとかゲームカセットとかを作ったのかな?
こっちに近付くのを優先しつつ2人の仮面ライダーが戦い続けて、何体か倒すことができても、まだまだ数は減りません。
「これじゃジリ貧!?」
さやかちゃんが不安げに叫んだ直後、
「上から来るぞ! 気を付けろ!」
周りがあたたかく輝いて円陣が現れ、上から光が降り注ぎました。
それは不気味な生物だけを弾き飛ばして、わたしたちのことを守ってくれたみたいです。
「危なかったわね。でも、もう大丈夫」
落ち着いた優しい声のする方を振り向くと、見滝原中学校の制服を着たスタイル抜群の女の人。
手の中に黄色く光る宝石みたいな物を大事そうに抱えて、歩み寄ってきます。
その微笑みは包み込んでくれるようで、まだこんな所にいるのに安心できてしまうのです。
「キュゥべえを助けてくれたのね。ありがとう。その子は私の大切な友達なの。
あなたたちも見滝原中の生徒みたいね。2年生かしら? ……あの人たちは?」
「お医者さんで、か、仮面ライダーって……」
「仮面、ライダー……? 自己紹介が必要ね。でも、その前にっ!」
その人は片足で弧を描くようにしてステップを踏んで、黄色い宝石を両手で持ち直しました。
そこからまた黄色い光が溢れて、リボンみたいなそれが彼女の体を包みます。
「ちょっと一仕事、片付けちゃっていいかしら」
気が付けば、その人の姿は黄色を基調にした、不思議だけどなんとなくほむらちゃんのそれに似たデザインに変わっていました。
変身……? でも、お医者さんたちの仮面ライダーとは全然違います。
「その子たちをお願いします」
「えっ? あ、ああ!」
飛び上がった黄色い人に呆気に取られていた仮面ライダーの2人が、わたしたちを慌てて端へ連れて行きました。
その間に、再び群がり始めた不気味な生物の上では、たくさんの銀色のマスケット銃が召喚されています!
一斉に撃ち放たれた弾丸が容赦なく不気味な生物を吹き飛ばしました!
「なんだアレは……!?」
圧倒されている内に、急速に辺りの景色が元いた場所に戻っていきます。
帰ってこれたとほっとしたけど、まだ黄色い人の表情は険しいまま。
「魔女は逃げたわ。仕留めたいならすぐに追いかけなさい」
視線の先には、頬をぎゅっと締まったほむらちゃんが立っていました。
「私が用があるのは――」
「呑み込みが悪いのね。見逃してあげるって言ってるの。
お互い、余計なトラブルとは無縁でいたいと思わない?」
「……」
ほむらちゃんは仮面ライダーとわたしの腕の中にいる白い生物(キュゥべえ?)を少し見てから、すっと立ち去っていきます。
視線を逸らす直前に、冷たかったその瞳がぎゅっとなって哀しそうに見えた気がするけど……。
≪ガッシューン≫
ピンチも去ったみたいで、仮面ライダーがベルトからゲームカセット(?)を取り出すと、元の2人の姿になりました。
わたしがさやかちゃんと顔を見合わせていると、黄色い人はそっと手を伸ばして、キュゥべえに優しい光を当てます。
見る見るその傷は消えていって、お医者さんたちが巻いたガーゼがはらりと落ちました。
「まるでタドルレガシーの回復魔法だ……」
水色の仮面ライダーに変身していたお医者さんがそう呟きましたが、意味まではわかりません。
『ありがとうマミ。それにドクターの人たちと、鹿目まどか、美樹さやか。僕の名前はキュゥべえ』
「なんであたしたちの名前を!?」
『僕、君たちにお願いがあって来たんだ』
「お、お願い……?」
キュゥべえが微笑んだその時。
わたしと魔法少女たちと仮面ライダーたちの物語が始まった瞬間。
「……」
もしかすると、
parallel world(パラレルワールド):並行世界。paraの語源は~の側にという意味のπαρά。
異世界を旅して散りばめる願いに気付いてほしい。
来ちゃった(きちゃった):来る+してしまった。
ゲンムのやべーやつがぁ~? 異世界にぃ~? 来るぅぅぅ~~~。
続編を三人称にしようか一人称にしようか迷っています。一場面でのキャラが増えるので三人称もいいですし、今まで通りキャラ毎の一人称も捨てがたい……。どちらが良いでしょうか?
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三人称
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一人称