輝夜「ふぁ〜…。お布団の中に入ったらさらに眠くなっちゃったわね…。」
そう言いながら輝夜は俺を抱き枕のようにぎゅっと抱きしめる。布団を敷き終わった輝夜は早速布団の中に入ったのだが、何故か俺も一緒に寝ることになってしまった。しかも1つの布団で。別でいいのに何故わざわざそんなことをするのか…。そう聞いたら『もう1枚出すのが面倒くさい』だとか。なんだコイツ。
つかさっきあんまり男の人に抱きついたり抱きつかれたりしないって言ってたくせに思いっきり俺には抱きついてるじゃねえか…。しかもなんかめちゃくちゃいい匂いする…。
輝夜「そうねぇ…。じゃあ輝夜お姉ちゃんって言ってくれたら放すわよ。それともこのまま密着してる方がいい?」
こいつ…クソうぜえ!!両方ともしたくないが…それならみっc─お姉ちゃんって言う方がいいな。
輝夜「だ〜め、ちゃんと輝夜お姉ちゃんって言わなきゃ。」
輝夜「ん〜!!可愛い〜!!」ムニムニ
女子特有の黄色い奇声を上げながら俺のほっぺたをむにむにと触る。
結局触るのやめてねえじゃねえか…。やめるって言ったくせによ…。
輝夜「良いじゃない良いじゃない♪ね?ちょっとだけだから♪」
懸命に抗った俺だが、輝夜ほさらに俺のほっぺたを触ってくる。ついにはほっぺたにキスまでしてきた。
な、なんだこの複雑な気持ちは…。なんだか嬉しいんだけど嫌っていうか…う〜む…。難しい…。嬉しいことにはかわりはないんだけども…罪悪感があるというかなんというか…。
輝夜「あっ、もしかしてキスしたのに照れちゃってる?そういう所も可愛いわね。」
輝夜「照れてるのね。まあ仕方ないわ。」
俺の頭をよしよしするように撫でる。
本当に照れてないのだが声が高いのとちょっと焦り口調で話してしまったため恐らく照れてると捉えられてしまったのだろう。実際のところ照れてなどいない。…本当だからな!!
輝夜「はぁ〜。やっぱり
輝夜「安心しなさい。もう私は寝るわ。さすがに眠くなってねぇ…。それじゃあ最後にぎゅーってして?ぎゅーって。」
つまりハグしろと。はぁ…。まぁ仕方がない。これで輝夜にいじられなくなるのなら本望…ほどではないが嬉しい限りである。寝れないのは個人的に一番きついからな。徹夜はもうコリゴリだし。
俺は面倒くさそうにそういいながら輝夜様にぎゅっと抱きつく。ちょっぴり恥ずかしいが少しだけ慣れたのでもう別に大したことは無い。
輝夜「捕まえた♪今日は逃がさないわよ♪」
輝夜はそう言うと俺を再びがっちりとホールドする。そしてそのまま輝夜は目を閉じる。
輝夜「それじゃあおやすみなさい。あっ、もし私を襲いたくなっても我慢してね♪」
襲う勇気もない。つーかまず彼女にすら襲ってないのに襲うわけないだろ…。それにそこまで俺も変態な訳では無いしな。思春期真っ盛りの男子ほど性欲がある訳でもない。自分で言うのもなんだが元々人一倍性欲はなかった。だから襲おうとか思うわけないだろ。
俺は静まり返った部屋の中でボソリと呟いて目を閉じた。輝夜の心音や体温が直に伝わってきて少しだけ寝るのに時間がかかった。
そして明くる日の朝。なんと目が覚めてびっくり、輝夜の顔がめちゃくちゃ近くにあった。まぁ、それもそのはずなのだが、いつもと違う光景に少し驚いてしまった。さらに輝夜が俺にずっと抱きついているおかげで身動きができない。最初は金縛りにでもあったのかと思ったが腰あたりに違和感があったのでまさぐってみると輝夜の細い腕が巻きついていた。
この体型の時は能力が使用できないのだ。恐らく俺の体に負担がかかりすぎるため使えないようになっているのだろう。そりゃ7歳児くらいの身体に能力使用の負荷はキツすぎるからな。
輝夜「むにゅ…
あっ…やべっ、輝夜起こしちゃったかな…。
輝夜「んん?別に気にしないけど…近くにいて…?」
輝夜はそう言うと俺にぎゅっと抱きついてくる。どんだけ甘えん坊なんだこいつ…。
すーすーと眠る輝夜の安らかな寝顔を見て少し安堵した俺なのであった。
毎回低クオリティですまぬ。書く時間がないのだ。