ガンダム世界でスコープドッグを作ってたらKMF紅蓮に魔改造されてしまった件 作:勇樹のぞみ
続きものですので、割り込み投稿してます(今回の更新はこの1話分のみです)
ピラミッドに潜入、魔法の鍵を入手したミヤビはそれを使ってアイテムを回収した後、久しぶりにアリアハンの武具屋へ顔を出す。
しかし長期間、留守にしていたせいか、
「ミヤビ…… だろう?」
呆けた顔をする武具屋の親父。
最後に会ったのが今生の別れだった、ということも珍しくない世界。
いつまでも顔を見せないミヤビに、その死を覚悟していたのかも知れない。
「親父さん」
「おおっ、やっぱりお前か! アッハッハッ!」
と次の瞬間には、以前と変わらぬ笑顔で迎えてくれるが。
そうして久しぶりに武器庫へと案内される。
「どうだ、ちょいとしたもんだろ」
ちょいとしたもんどころか、アリアハンではあり得ない品ぞろえが目を惹く。
「ここの武器は一手に俺が卸している。へっへっへっへ、後生大事の闇ルートが、いよいよ役に立ったってぇわけよ」
ミヤビが誘いの洞窟の封印を破ったことで、アリアハンの鎖国が解除。
武具屋の親父はそれを上手く利用して取引をしていた様子だった。
そして、
「フフッ、こいつはなぁ、ミスリル銀っていう神秘的な物質で作られた鎧だ。軽いし攻撃呪文で受けるダメージを減らしてくれるっていう触れ込みの新商品だ」
と目玉商品として見せられたのは魔法の鎧。
彼が言うとおり攻撃呪文で受けるダメージを2/3に減少させてくれるものだ。
「どうだ、お前の相棒にするかい?」
そう勧められる。
確かにこれはいいものだし、ミヤビの能力により一揃いの鎧と自分の魂を結び付け搭乗、操作できるようにする血印も、その中枢を1枚のディスク…… ミッションディスクにまとめ上げた今なら乗り換えも容易だ。
しかし、
「いや、使い慣れているのがいい。改造してくれ」
「そりゃあ、できるが」
現在使用している鋼の鎧、フルプレートアーマーは元々、騎士が国家間戦争に使用する、対人戦を主眼として開発されたもの。
これを対モンスター用に改装する追加改造キットは出回っているのだ。
装甲を留めている要所のリベットを外すと尖頭鋲、棘のように先が尖ったものへと付け替え。
さらにはショルダーアーマー等、要所を刃や棘を生やしたスパイクアーマーに交換する。
ザクIIにおいてもF型から格闘戦用にショルダーアーマーにトゲを生やしていたように……
そうして出来上がったのが、魔法の鎧のような特別な耐性は持たないものの、全身に刃や棘を生やし打撃攻撃で受けたダメージの1/2を敵に与える。
刃の鎧と呼ばれるもの。
ミヤビの前世、地球上でも戦車等装甲車両に、敵の攻撃に合わせた追加装甲を施した事例は数多くあった。
中でも太平洋戦争中、戦車に取り付き肉迫戦闘を仕掛けて来る日本兵対策に、装甲にトゲを追加したというM4シャーマン中戦車があったが、それと同様な仕掛けだ。
ミヤビは主にキラービーやしびれくらげ対策、要は一人旅ではマヒすると即全滅となってしまうことへの抑えとしてこの鎧を選んでいた。
グループ攻撃が可能なムチや、全体攻撃のできるブーメランは、次第にダメージが減って行くので敵の数が多い場合、生き残りが発生する可能性がある。
ならダメージが一定の魔法ならどうかというと、船を得た時点で勇者が使える火力としては、道具として使用することでベギラマと同等の効果、敵1グループに30~41のダメージを与える雷の杖があるが。
海で数多く出てくる、しびれくらげの最大ヒットポイントは40。
そしてボスキャラ以外のモンスターのヒットポイントは満タンだとは限らず、最大ヒットポイントの75%~100%程度の状態で出現する。
故に効けば高確率で倒してくれるはずなのだが……
この世界の元になっているゲームボーイカラー版では敵が常に最大ヒットポイントで出現すると言われており。
その結果、他のバージョンなら倒しきっている所を微妙に倒しきれない、という事態が頻繁に起こるようになっていた。
つまり雷の杖だけではしびれくらげが多数生き残ってしまうことになる。
とはいえ、それもあとちょっとで倒せる、というところなので、それを刃の鎧の反射ダメージで補おうという策なのだ。
一人旅では絶対的に手数が、ダメージソースが足りなくなる。
それを補填する手段としての選択だった。
そして、
「魔法の鎧を使わないなら、せめてコイツを持って行け」
「それは?」
「魔力を帯びた特殊な銀で作られた魔法の盾、と呼ばれるもんだ。魔法の鎧ほどじゃないが、攻撃魔法のダメージをいくらか減らしてくれる」
魔法に対する耐性は、この魔法の盾で補えということらしい。
魔法の鎧が攻撃呪文で受けるダメージを2/3に減少させてくれるのに対し、こちらは3/4と効果は低い。
守備力にしても現在使用している鉄の盾に毛が生えた程度の品ではあるが。
しかし攻撃呪文に対しまったく無防備であるよりは、はるかにマシだろう。
だから、
「……ありがとう」
と素直に礼を言うが、
「ああ、気にするな。お代はしっかり頂くしな」
とにんまりとした笑みが返って来る。
「かなわないな……」
無論、きっちり代金は支払う。
次はロマリアの関所を通ってポルトガへ。
途中、かまいたちの呪文、バギの連打が恐ろしいドルイドの群れに襲われるが、
「マジックシールド!」
魔法の盾による魔法ダメージ緩和。
「ホーミングブーメラン!」
小さなメダル20枚を貯めてようやく得られた刃のブーメランをマンガ『ファイブスター物語』のテロル・ミラージュ登場シーンよろしくぶん投げて薙ぎ払い。
「おっと」
倒しきれない相手も、刃の鎧による反射ダメージのおかげで自滅を誘ったり。
最後の一体は、サイドスカートに吊ってあった
「なに、薪割りで鍛えたこの斧術で一刀両断よ!」
振り下ろす!
「ダイナミィィィック!」
そう、薪割りダイナミック…… 実際には『機動戦士ガンダム バトルオペレーション2』のヒートホーク装備機体の下格闘モーションを参考にした振り下ろしで止めを刺す。
こうしてたどり着いたポルトガでは、武具屋で購入した鋼の鞭でパワーアップし、更に得られたのは、
「うーん、このいかにも呪われそうな不気味な杖は……」
ミヤビが思わず漏らしたとおり、邪悪な神官の姿をかたどったと言われる胸像が先端に付いた杖。
死後、水分を失ってカラカラのミイラになったかのように落ちくぼんでいる眼窩。
カッと開かれた口は唇を失ったかのように並んだ歯がむき出しになっている。
怖すぎる、怖すぎる造形をもったものだった。
「魔封じの杖か。こう見えて呪われているわけではないのだけれど」
とはいえ、内部には魔界に住む邪悪な神官の魂が封じ込まれているとも言われている。
ドラクエ4で初登場して以降、
『内部に封じられた邪悪な神官の魂が敵の魔力を欲するため』
とか、
『振りかざすことで神官の像の口から呪いの言葉が発せられるため』
とか、作品によって理由は違えど、戦闘中に使用すると「あやしいきりが てきを つつみこむ!」ことでマホトーンと同じく呪文封じ状態にすることができる杖である。
で、調べてみると、
「うわ、本当に死者の霊が宿ってる。中に聖遺物よろしく魂の主の骨のかけらが入っていて憑代に?」
聖人ではないのだから聖遺物とは言えないのでは、と思ったが、邪悪であっても神官の遺骨なら、その教徒から見れば聖遺物なのか。
「って、これ言うなれば魔力結合を阻害する煙幕を投射する『アンチマギリンク スモーク・ディスチャージャー(Anti Magi-link smoke dischargers)』じゃん」
胸像の口が射出口で、目がセンサー、宿った死者の霊が呪力の源と魔術制御回路を兼ねている、と。
「それじゃあ、鎧に書き込んだ血印を通じてリンクして背部左側にセットして」
ガンキャノン重装型、そのビーム砲換装タイプの左肩に載っていた光学式の精密照準システムのように配置。
「その目を補助センサーとして働かせれば」
この辺はミヤビの記憶の中にあるネオ・ジオン残党『袖付き』の用いたドラッツェのガトリング・ガンと一緒だ。
あれは攻撃力の強化より『哨戒偵察任務用のセンサーユニット』としての能力を期待して装備されたもので、ガザシリーズのシステムを流用したというセンサーを起動すれば、センサー有効半径が大幅に拡大する。
旧20世紀の例で言えば、アメリカ軍のA-10サンダーボルトII攻撃機は湾岸戦争時点では赤外線カメラを装備しておらず、AGM-65マーベリック空対地ミサイル搭載の赤外線カメラを利用して(撃たずに残して)夜間攻撃を行っていたというが、そのようなものだ。
「あと、宿ってる死者の霊をコプロセッサとして働かせ、機体制御の一部を預けて自動化すれば……」
制御するミヤビの負担が大分軽くなる。
そんなわけで、魔封じの杖を取り付けたわけだが、機能も見た目も、
「これ『ウォーハンマー40,000』のサーボスカルじゃん」
ということに。
ファンタジーミニチュアゲーム『ウォーハンマー』シリーズの一つである『ウォーハンマー40,000』は41千年紀という遠い未来で起きる銀河系の様々な惑星での局地戦を描いたもの。
その中に登場する存在が、機械と融合した頭蓋骨でできた自律式ドローン『サーボスカル』で。
通信装置、文書解読、成分分析、機械修理、護身用、偵察、外科手術など様々な用途で利用されている。
帝国ではAIの反乱があったことからAIの利用が禁じられていることもあり、その辺を補う制御装置(サーボ)としての役目を受け持っているわけである。
(なお恐ろしいことに、これは皇帝や帝国に献身した者が、死後も仕え続けられるよう改造された姿…… 栄誉ある改造だという話)
コンピューターゲーム化された『ウォーハンマー40,000:メカニカス』でも、サーボスカルはテック・プリースト(機械の体に置き換えた機械教団の信徒)の強化に使用されていたし。
『ウォーハンマー40,000』のミニチュア、機械と融合し肥大化した甲冑のような姿となった兵士たちのモデルにもサーボスカルが付いていた。
そんなわけで、
「刃の鎧にサーボスカルよろしく付属する魔封じの杖……」
これドラクエって言うより『ウォーハンマー40,000』の世界だよね、という威圧的で、おどろおどろしい姿になっているのだ。
「勇者なのに、これはアリなの……?」
という話であった。
TO BE CONTINUED?
『ウォーハンマー40,000』の駒として売られてるミニチュアにインスピレーションを感じ、書いてみました。
このシリーズ、アイコンになってるサーボスカルとか、最高にイッちゃってますよね、センスが。
SFとファンタジーの融合がかっこいい。
こういう海外ものの作品って、日本人には無い発想があって面白いです。
日本人だとやったとしても、どうしてもカッチリ、すっきりとした線でまとめちゃいますからね。
この後は、ドラゴンシールドを手に入れて、敵に合わせて魔法の盾と切り替えながら戦うとかですかね。
ハイザックのように、右肩にドラゴンシールド、左腕に魔法の盾。
ただし、両方同時には構えられない。
左腕の盾を利用する場合、左前に構えるので右肩の盾は機能しない。
右肩の盾を利用する場合は極端な右前の半身に構えるので左腕の盾は使えない。
この辺、『機動戦士ガンダム バトルオペレーション2』やってたり、プレイ動画見たりしてると雰囲気分かるんですが、盾って装備しているだけでは機能しないんですよね。
機体によっては大型の盾を備えていても全然構えないのでほぼ機能してない、までありますし、構え方、敵をどの方向に置くかによって働いたり働かなかったりするんです。
右肩の盾はザクのように固定か、ジェスタやグスタフ・カールよろしくバックパックから伸びるフレキシブルアームを介して接続するか、ザクウォーリアのように肩から伸びたアームに吊るすか。
またはザクでも『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』劇中のFZ型ザクの描写では、右肩シールドは割とフレキシブルに動いていて、それを再現するためにプラモデル『RE/100 ザクII改』では肩とシールドを接続するパーツとして自在に動くアームジョイントが配されていたので、そのようにするか。
まぁ、ドラゴンシールドは縦長楕円形なので『ファイブスター物語』登場のバーガ・ハリ(以前のA・トールと言った方が分かりやすい?)の副腕にも盾にも機能するアイドラ・フライヤーが絵的に収まりが良さそうですが。
ああ、でも左右の重量バランス的には魔法使いにも使える=軽い魔法の盾を右肩に、それなりに重いと思われるドラゴンシールドを左腕に装備した方がいいのか。
右肩に配した魔法の盾はヤクト・ドーガのショルダーシールドみたいに肩から頭部を守る感じに。
公式ガイドブックだと円形ですけど、スーパーファミコン版の取説だとヒーターシールドに近い形(とはいえ取っ手の配置が90度ずれている、縦長の装甲を手甲のようにはめるのだと思われる=かなり小型)をしているのでさらにそれっぽく吊れますし。
いや、それならギラ・ドーガのザクシールドを半分に切って形を整えた風の右肩アーマーのように肩から上腕を守るように配した方が使いやすいか……
あと、ドラクエだと杖を道具として使い呪文の効力を引き出しますが、これを『機動戦士ガンダム バトルオペレーション2』におけるシュツルム・ファウストを片手持ちで腰だめに発射するモーションで使うとか格好良くありませんか?
雷の杖とか、それで発射されたベギラマが着弾して爆発が敵をなぎ倒すとか。
ご意見、ご感想等をお待ちしております。
今後の展開の参考にさせていただきますので。