ガンダム世界でスコープドッグを作ってたらKMF紅蓮に魔改造されてしまった件   作:勇樹のぞみ

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>なんなら悪魔の騎士の方が人類っぽい見た目の気がする

 というご感想を頂いて「確かに!」と思ったので、さらに続きを書いてみました。
 続きものなので、今回も割り込み投稿をしています(今回の更新はこの1話分のみです)


ドラクエ3でボトムズする3 ゲム・カモフだこれ!

(……うん、なんだかそんな気はしてた)

 

『魔導アーマー制作・整備』という資質。

 これにより血液で書かれた血印を仲立ちとして一揃いの鎧と自分の魂を結び付け搭乗、操作できるようにしていたわけだが。

 

「見た目も、そして魂の力、霊力で動いているという点でも『さまようよろい』系列のモンスターと変わらない」

 

 ゆえに、

 

「こちらから攻撃しない限り、モンスターとは戦闘にならなかったなんて……」

 

 今までの苦労は何だったのか、という話。

 ミヤビの前世の記憶の中にある『機動戦士ガンダム MS IGLOO』では、地球連邦軍が鹵獲したザクを使ってジオン軍に味方と思わせて補給基地を襲っていたセモベンテ隊の話があったが……

 

「いや、マンガ版に登場したゲム・カモフの方が近いか」

 

 マンガ版では『機動戦士ガンダム MS IGLOO』のアニメ制作時に企画されたものの、登場させられなかったモビルスーツやメカニックが描かれていたが。

 そこで登場していたのがゲム・カモフ。

 ジオン軍がジムに似せて作った偽装機体である。

 

「『バトオペ2』でも偽装伝達装置で味方を装い、不意打ちで活躍してたっけ」

 

 ネットワーク対戦ゲーム『機動戦士ガンダム バトルオペレーション2』に登場していたゲム・カモフは『偽装伝達装置』を持っていて。

 これは自分から攻撃しない限り、敵機のレーダー上では味方と誤認させることができるというもの。

 

「自分から攻撃しない限り」という点で、現在のミヤビが置かれた状況にぴったりだった。

 

「かなり便利ではあるのだけれど…… そこまで壊れでもないかな。盗賊の『しのびあし』もこれに近いものがあったし」

 

 モンスターとのエンカウントを減少させる『しのびあし』

 バラモス城なんかは、これを使うとほぼエンカウント無しで行けてしまうし。

 フィールド上なら、闇のランプやラナルータの呪文などを使って昼夜を逆転させると敵との遭遇までの歩数カウントをリセットできるという仕様(ゲームボーイカラー版は除く)と併用すれば、ほぼ戦わずにどこまでも歩けてしまう。

 それを考えれば、そこまで壊れなチートではないと言えるだろうか?

 

「そもそも盗賊の居ないファミコン版でも、後期ROMなら2コン(2Pコントローラー)のAボタン押しっぱなしでエンカウント無しで歩けたし」

 

 という話もあるし。

 

「まぁ、ボスモンスターとか、攻略上倒さなくては先に進めないものとの戦いは避けられないからには、これに頼りっきりではまずくって」

 

 口に出して今後の方針を整理する。

 

「マヒ攻撃とか、一人旅では即全滅の危険がある敵の出現地域のみの利用とするのがいいのかな」

 

 そういうことになった。

 

 

 

(しまった、中の人を見られた!)

 

 潜入行動中、モンスターに鎧の中の自分の姿を見られてしまったミヤビだったが……

 

「ケケッ、いいシュミしてんじゃねーか」

 

 と、スルーされてしまう。

 

(んん?)

 

 首をひねるミヤビ。

 そして、気付く。

 

(ああ、今の自分の姿って俗に言う『生体ユニット』ってやつじゃん!)

 

『生体ユニット』とは『機動武闘伝Gガンダム』でデビルガンダムに取り込まれていたヒロイン、レイン・ミカムラのように、生きた人間を機械兵器や生体兵器、モンスターなどのパーツとして組み込む行為を指した言葉。

 組み込まれた人間はエネルギー源や制御ユニット、持っている特殊能力の発生装置にされたりといった役割を担うパターンが多い。

 

(実際、この鎧は自分の霊力で動いているから、動力源として組み込まれているという点では合っているのだし)

 

 さまよう鎧系モンスターは鎧に憑りついた死霊が動かしているという話だったが、その死霊が人間の子供を取り込んで力を搾り取っている、という具合に見られているわけだ。

 

 しかし……

 創作では多くの場合、生体ユニットとして取り込まれているのは女性であり囚われのヒロインの拘束プレイ、さらには状態変化、同化、エナジードレイン、果てまた機械姦とか異種姦、触手などフェチな要素が複数盛り込まれていることが多い。

 つまり青年向けサービスシーンってやつである。

 思春期の少年が、ヒロインたちのそういう姿を目のあたりにすることで性癖が捻じ曲げられてしまったり…… なんてこともあるネタだ。

 それゆえの先ほどのモンスターの発言「いいシュミしてんじゃねーか」であるが、自分がそういう対象として見られていることにゾクリと背筋を震わせるミヤビ。

 

「敵との戦闘を避けて歩けるのは凄い有利な、チートとも言っていいアドバンテージだけれども、こんな風にモンスターたちから見られるっていう代償と吊り合うものなの?」

 

 言うなれば『性奴〇に偽装して敵地に潜入する対魔忍』みたいなもので。

 先ほどのモンスターが自分を見る視線も、そういうものを見るかのような蔑みや欲望に塗れたものだった。

 

「う、ぐぅ……」

 

 ミヤビの悩みは今日も尽きない。

 

 

 

おまけの商人の町の話

 

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     ここから濃厚なホモネタ話になります!ご期待下さい!

 

/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\

 

「ドラクエ3には無かった『資質』の項目……」

 

 隠しステータスとも言うべきそれについて、ミヤビは考える。

 

『孤独』:パーティを組むことが困難

 

(……こんな子供にしか見えない相手と組んでくれる者はなかなか居ないだろうから仕方がない)

 

 とは思うが……

 

 しかし、ドラクエ3において勇者一人旅は定番の縛りプレイで多くのプレイヤーが挑戦し、プレイ動画も数多くネット上に上げられていたものだったが、厳密に言うと勇者一人ではクリアーできない。

 イエローオーブを得るために、商人の町の発展イベントに必要な商人キャラを一時的にでもパーティに組み込んで送り届けなければいけないのだ。

 まぁ、イエローオーブは、

 

「イエローオーブは人から人へ 世界中をめぐっているそうじゃ。

 たとえ山びこの笛であっても それをさがしだすことはむずかしいであろうな」

 

 とされていたのをこのプレイヤーが送り込んだ商人が手を回して入手したもの。

 なら、ミヤビが持つもう一つの資質、

 

『闇商人とのコネ』:対価さえ払えば闇ルートを通じて何でも仕入れてくれる武具屋の親父とのコネ

 

 これを利用し、武具屋の親父に依頼して入手、でもいいかも知れない。

 この場合、商人の街イベントが潰れるので小さなメダルなど、手に入らなくなるアイテムが出てしまうが……

 

「いずれにせよ、親父さんと相談か」

 

 そんなわけで話し合った結果、明日まで待ってくれと言うので日を改めて武具屋に向かったのだが、そこで待っていたのは武具屋の親父と2人の男商人。

 

「おお、来たか。こいつらがその開拓地に行っていいっていう商人たちだ。気に入った方を連れて行ってくれ」

 

 そう紹介されたのは、『性格』が『ふつう』の男商人『ノンケ』。

 

「は? え?」

 

 それから、『性格』が『タフガイ』の男商人『ガチホモ』。

 

 ――ウホッ! いい男……

 

(違う、違う、そうじゃ、そうじゃない)

 

 首を振るミヤビ。

 これはアレだ。

 

(何でもない名前が、外国では違う意味に取られてしまったりするやつ!

 スポーツ選手とか有名人でも、誰とは言わないけどそういう人居たよね!)

 

 という話。

 

(なら、ここは性格『タフガイ』の男商人を選んだ方がいいか)

 

 しかし――

 そう思っていると、突然その男はミヤビの見ている目の前で、腰帯をゆるめはじめたのだ……!

 

「やらないか」

 

(アウトーっ!!)

 

「よかったのか、ホイホイついてきて。俺はノンケだってかまわないで食っちまう人間なんだぜ」

 

(チェンジで!!)

 

 今のミヤビは男の娘、男なのだ。

 まぁ、ガチの人からするとそういうのは対象外だというが、もちろん自分の身で試してみる気などないミヤビ。

 涙目になりながら、『性格』が『ふつう』の男商人『ノンケ』に来てもらうことにするのだった。

 

 

 

 そうしてルーラの呪文で跳んだポルトガから船で出港。

 大洋を西へと渡り対岸の大陸、森の中にぽつんと拓けた開拓地へと向かう。

 そこでは商人を募集していた現地民の老人が待ち構えていて、

 

「わし ここに 町 つくろう 思う。

 町 あれば きっと みんな よろこぶ。

 商人 いないと 町 できない。

 ノンケ ここ 置いていく。 お願い 聞いてほしい」

 

 と、助詞を除いた独特の言い回しで迎えてくれるが、

 

(なんだろう、この違和感)

 

 元々、このイベントのためだけにレベル1の商人を連れて行くパターンが多かったことから人身売買とか言われていたのだが、それだけではない罪悪感と言うか、とんでもないことをやっているような焦燥感に囚われる。

 

 ここで『ノンケ』という言葉について改めて記憶を掘り起こしてみるミヤビ。

 

 

ノン‐け【ノン気】

 同性愛者から見た異性愛者のこと。

 フランス語のnon(いいえ)と組み合わせた「その気(=同性愛の気)がない」という意味の隠語。

 

出典:デジタル大辞泉(小学館)

 

 

(同性愛者から見た異性愛者のこと。ということは相手をノンケと呼ぶ人は逆説的に言うと同性愛者で……)

 

 つまり、このお爺さんは同性愛者、ゲイで。

 そんな人の所にその気(=同性愛の気)がない男商人を置いて行け、と言われているわけで。

 

 思わず顔が引き攣りそうになるミヤビだったが、交渉を男商人、本人に任せていたせいで、彼は何の疑いも無く了承してしまう。

 

「それ ほんと? ノンケ 旅 あきらめる。 骨 ここに埋めるかも。

 それで いいか?」

「はい」

「おお それ ありがたい! わし ノンケ ふたり 町づくりはじめる! すぐ!」

 

 ミヤビには「わし ノンケ ふたり」という言葉が別の意味を持って感じられる地獄。

 本当にこの人の元にノンケな男商人を置いて行っていいのか、二人っきりにしていいのかという葛藤に苛まれる。

 しかし、

 

「お世話になりました。さようならミヤビさん」

 

 と男商人、本人に言われるので、今さら覆すこともできず。

 

「あなたとの旅の思い出は一生忘れません……」

 

 という言葉が『今の彼』との永遠の別れの言葉にしか聞こえないミヤビだった。

 

 

 

 この後、ストーリーを進め、訪れるたびに発展していく街だったが、

 

「ノンケバークにようこそ。

 ここはノンケさまがつくった町ですわ」

 

「~~っ!?」

 

(そ、そう言えば街の名前に商人の名が使われるんだった!!

 と言っても『ノンケバーク』って何?

 それに「ノンケさま」って、言い方ァ!!)

 

 という話。

 

 なお、英語版での表記はNES版では○○○○ville、GBC版とスマホ版では○○○○burgとなる。

 バークの元ネタは後者、英語の「burg(バーグ)=町」、その語源であるドイツ語の「burg(ブルク)=城塞都市」か、スコットランド方言の「burgh(バーグ)=自由都市」あたりだと思われている。

 つまり『ノンケバーク』は直訳すれば『ノンケの町』となるわけだ。

 

 そして新たに建設された劇場に行ってみれば、ステージでは扇情的な衣装を身にまとった踊り子たちが、

 

「どう? あたしの踊りいろっぽいでしょ」

「まあ、ステージまであがってくるなんて積極的な、おかた……。

 でも私たちにさわったりしちゃダメよ☆」

 

 などと言いつつ踊っている。

 

(アメリカのナイトクラブか、いや、ここアメリカ大陸だったわ)

 

 ということだが、観客の老商人の話で展開が怪しくなってくる。

 

「こ、こんなイイところを町につくるとは……

 ノンケ… あなどれませんな」

 

 えっ? ノンケっていう言い方をするってことは、このお爺さんもそうなの?

 だとしたら、そういう人が喜ぶここってニューハーフバーとかいうお店なの?

 ステージで踊ってる踊り子さんたちも、そういう……? ツイテルの?

 

 という話。

 その夜、街外れでは、

 

「……してしまうのはどうだろう?」

「しかしそれでは あまりにも……」

「だがこのままでは……」

 

 と男たちが話し合っている。

 

「ノンケのやりかたはあんまりです! ぼくたちはもう たえられませんよ!」

 

 と叫ぶ青年。

 凄いカミングアウトである。

 さらにはガチムチの荒くれ男が、

 

「こうなったら革命を起こすしかなさそうだ。

 止めてもムダだぜ。オレたちゃ やるっていったらやるんだ!」

 

 と気勢を上げる。

 

(「やる」って何を?)

 

 と戦慄するミヤビに、中年男性が、

 

「この話…… 他言はなりませんぞ!」

 

 と脅して来る。

 このおじさんもか…… とミヤビは震えるしかない。

 そしてついに革命が起こり、街を守る衛兵もこう語るようになる。

 

「ここはノンケバークの町。しかしもう ノンケだけの町ではないのだ」

 

(「ノンケだけの町ではない」ってナニ!?)

 

 い……っ、言ってる意味がわかってんのかお前は――ッ

 

 と言いたくて仕方がないミヤビ。

 そうして意気消沈している、最初の老人。

 

「ついに 革命 起こった。 ノンケ 牢屋のなか……。 なんてこと……」

 

 彼が言うように、男商人は牢屋の中へ。

 牢番も、

 

「ここは牢屋だ。本当はノンケが悪人をとらえるため つくったそうだが……

 自分がいれられるとはヒニクなものよな」

 

 と語る。

 

(いやいやいやいや、ナニコレ、何なのコレ!?)

 

 な状況に頭を抱えるしかないミヤビ。

 そう、用意された男商人二人のうち、どちらを選んでも濃厚なホモネタ展開になるという、

 

「これが『孔明の罠』ってやつ?」

 

 孔明もこんな話に自分の名を出して欲しくはないと思うぞ、という熱い風評被害で幕を閉じるのだった。

 

 

 

TO BE CONTINUED?




 頂いたご感想にインスピレーションを受けて続きを書いてみたわけですけど。
 偽装機体、ゲム・カモフとかいいですよね。
 バトオペ2でも、上手いこと使うプレイヤーの方が居て。
 プレイ動画とか見てると「おお、こんな戦術が」とか感心することしきりです。

 一方、オマケのはずの商人の町については、まぁ、バカネタでしたね。
 商人の名前が町の名に使われてしまうことから、色々と悩んだり、ネタに走ったりする方も多いでしょうが。
 そんな中の一つと思って頂ければ。

 ご意見、ご感想等をお待ちしております。
 今後の展開の参考にさせていただきますので。
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