ガンダム世界でスコープドッグを作ってたらKMF紅蓮に魔改造されてしまった件 作:勇樹のぞみ
……いや、いつもそうかな…そうかも…
ミヤビです。
ファーストガンダムと呼ばれる宇宙世紀、一年戦争にも色々な世界線があって、ガンダム自体も『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』の「白いガンダム」みたいに、異なる機体があって。
で、今回転生した世界で出てきたのが、ハーフライニングと呼ばれる背抜きガンダム。
このガンダム、背面装甲が無くて、コア・ファイターが露出してます。
で、この露出したコア・ファイター胴部、バックパックの代わりに、扇状に上下に可動しベクタードノズルとして働く高出力バーニアと、AMBAC(active mass balance auto control:能動的質量移動による自動姿勢制御)作動肢として働くスタビライザーの機能を併せ持つ。
Zガンダムのロングテール・バーニア・スタビライザーのように、というもの。
合体時にはデッドウェイトになるコア・ファイターのロケットエンジンを有効に使える、ということで良いのでしょうが……
おかげでこのガンダム、胴体はスッカスカで前、それも胸部と腰部と、それをつなぐコア・ファイターコクピット部を覆う、前にあるけど背骨のようなフレームを兼ねた装甲だけがあるという感じ。
旧1/100ガンダムのプラモデルのように、腹はコア・ファイターがむき出しで、コア・ファイター胴部を可動するベクタードノズルとして動かすと、もう『ファイブスター物語』のゴティックメード(GTM)のように背骨のような細いフレームで上半身と下半身が繋がっているようになるという。
(RX-78ガンダムで言えば、胴体上半身の青色部分にしか装甲(兼フレーム)は無く、赤い腹部分はコア・ファイターむき出し)
まぁ、この時代のモビルスーツにはまだムーバブルフレームは無くて、連邦機もセミ・モノコック構造で仕上げられていたので、装甲をフレームとして役立たせる、と言う意味ではおかしいことはありませんが。
と言いますか、ねじれ剛性が不足しますよね?
ビーム・サーベルを振り回したり、シールドで強烈な一撃を受けるなど、胴体がねじ切れるような負荷に耐えられなくなるのでは?
コア・ブロックの固定強度だって問題です。
強烈な加速Gがかかった場合、コア・ファイターのエンジンブロックが前方のフレームを突き破って前に飛び出してしまうとか無いですか?
魔法の装甲材、ルナ・チタニウムで強度出してるんでしょうけど。
と言いますか、この前半分だけの装甲を兼ねたフレーム、ムーバブルフレームの逆なようでいて、技術的、効果的には似た存在になっている……
収斂進化、イルカ(哺乳類)とサメ(魚類・軟骨魚類)のように、まったく異なる系統の生物が、似たような環境や生活様式に適応した結果、独立して互いに非常に似た形態や機能を獲得する現象に似ている気がします。
本来のムーバブルフレームでは、骨格(インナーフレーム)がすべての強度を担い、装甲はただの「服」として外側に貼り付いているだけですが。
ハーフライニングと呼ばれている背抜きガンダムは、背中が無い=筒(モノコック)として強度を保てないため、前後の負荷を「前・側面の外殻そのものを極厚の極太フレーム、つまり背骨として機能させる」ことで解決しているという。
アプローチは完全に逆、中身が骨か、外殻が骨かなのに、「装甲とフレームを分離し、柔軟な可動と新機能を盛り込む空間(背抜きガンダムでは背中、というか胴体中央)を捻り出す」という目的において、完全に同じ地点に到達しているという……
そしてガンダム系列の特徴である胸部エアダクトですが、ルーバー風の装甲が縦になっている、と言いますか、これ、コア・ファイターの吸気口、エア・インレットが、そのまま露出してます。
コア・ファイターのエア・インレットって、側面から見てくの字型になってますけど。
そう、コア・ファイター胴部がバックパックの代わりに扇状に上下に可動しても、エア・インレット、そしてその装甲ルーバーは機能し続けるんです。
この背抜きガンダム、「コア・ファイターという戦闘機に、MSの四肢を無理やり増設した」ような、狂気的な設計思想を感じさせてくれます。
『機動戦士ガンダムNT』に登場したナラティブガンダムも「多目的試験用機」をベースとした経緯から装甲がスカスカで劇中では「やせっぽち」と呼ばれる場面がありましたが。
これ、アリなんですかね……
そもそも……
ハーフライニング、背抜きのスーツって、本来はアパレル業界において、背中の上部や肩まわりにのみ裏地を残し、背中の大部分は裏地を省いた仕立て方(通気性が良くて涼しいので良い)を言うんですよ!
コントみたいに、前半分にしか生地が無い衣装のことを言うんじゃないです!!
誰です、このガンダムにハーフライニング、背抜きって名前を付けたのは!
「通気性が良くて涼しい」というアパレルのメリットが、MSにおいては「排熱効率が良くてオーバーヒートしない(ただし後ろから撃たれたら即死)」という、命がけのメリットに変換されているのがユーモアであったとしても、ブラック過ぎると思うんですが。
でも、この機体、そこは心配することは無かったみたいで。
『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』の「白いガンダム」同様シャアに奪われ、彼の愛機と化してしまったので。
つまり、
「当たらなければどうということはない」
で済ましてしまったのです……
なお……
赤く塗られたこの機体も、ア・バオア・クーの最終決戦で識別信号が途絶え、
「赤い彗星も地に落ちたものだな」
と冷たく呟くキシリアに、
「落ちぶれてすまん」
と言いながらも、止めを刺すシャアだったりする……
びんぼっちゃまガンダム……
いえ、『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』の「白いガンダム」がコア・ファイター胴部をバックパックにしているデザインを見て、さらにどうにかしてみたいな、と考えてみたネタなんですが。
ラジオバラエティ番組『コサキンDEワァオ!』で「背抜きのスーツ」と称して前半分にしか生地の無い、びんぼっちゃまスーツを着込んだ関根勤さんに、小堺一機さんが、背抜きってそういうことじゃないから、ってツッコんでたのが妙に頭に残っていまして。
結果、こうなりました。
すっごく短いお話ですが、これ広げて欲しいって思う人居ます?
それではまた。
ご意見、ご感想等をお待ちしております。
今後の展開の参考にさせていただきますので。