ガンダム世界でスコープドッグを作ってたらKMF紅蓮に魔改造されてしまった件   作:勇樹のぞみ

46 / 94
第12話 ジオン脅威のメカニズム Cパート

 高度を下げるホワイトベース。

 

「右舷メインエンジン推力低下。さっきのが効いてます」

 

 報告を受けたブライトは逡巡する。

 

「まずいな、こんな時に。ECMを」

 

 ECM(Electronic Counter Measures)、つまり電子対抗手段は敵のレーダーや通信を妨害するものだ。

 一年戦争勃発後はミノフスキー粒子の散布と併用されている。

 とりあえずできることを指示するブライトだったが、

 

「最大出力で発信しています」

 

 と、ミライからの返答。

 操舵しつつもその辺まで把握している彼女は優秀だ。

 姉であるミヤビと違って……

 

「ミライ、どこかに着陸してやり過ごす。このままではミノフスキー粒子を無駄にするだけだ。できるか?」

 

 というブライトの無茶振りにも、

 

「やってみます」

 

 と答える。

 オペレーターのマーカーがすかさず、

 

「前方、赤外線監視モニター開きます」

 

 とサーチを開始する。

 ブライトはさらに、

 

「レーザーセンサー、地形読み取り開始」

 

 と指示。

 高度を下げ、雲の下まで出たのでレーザーによる地形読み取りもまた可能となっていた。

 モニターに映し出される群島。

 

「あそこだ。方位、進入角確認」

 

 コンピュータで計算、

 

「やれるか? ミライ」

「は、はい」

 

 そしてホワイトベースは島陰に隠れると停止。

 

「ホワイトベース、速度0」

「よーし、よくやってくれた、ミライ」

 

 ほっと息をつくミライにブライトは声をかけ、

 

「ガンキャノン、ガンタンク、ドラケンE改出撃用意。対空砲火用意!」

 

 戦闘のための指示を出す。

 それを受け、主砲および各銃座がせり出し、戦闘に備える。

 

 

 

「木馬が完全に消えました。レーザーサーチの網からも抜けたようです」

 

 ザンジバル側ではホワイトベースを失探(ロスト)していた。

 ラルは、

 

「この暴風圏からは抜け出しはせん。滞空時間の許す限り捜索を続けろ」

 

 と、指示。

 

「はっ、180度赤外線カメラ開放。聴音センサー、反応ありません」

 

 モニターに映し出された地形データをにらみ、ラルはうなる。

 

「島が多い所だな?」

「はい」

「不自由なものだ。レーダーが使えればすぐにでも捜しだせるものを……」

 

 

 

 ホワイトベース上空を飛んでいくコムサイ。

 

「ゆき過ぎてくれよ」

 

 そう祈るブライトだったが……

 

 

 

「間違いないのか?」

「あ、はい、磁気反応が強すぎます」

「発光信号FWだ」

 

 コムサイから信号弾が打ち上げられる。

 

 

『ランバ・ラル様、今発光信号が来ました。後方七時の方向です』

「稲妻の見間違いではないのだな?」

『はい』

「ようし、急速ターン」

 

 ホワイトベース発見の報に、ザンジバルは回頭、戦闘態勢に入る。

 

 

 

「敵機接近」

 

 やはり駄目だったかとブライトは歯噛みするが、仕方がない。

 

「主砲開け。ガンキャノン、ガンタンク、ドラケンE改発進用意。ミサイルも発射だ! 照準は適当でもいい、牽制になる」

 

 

 

 ホワイトベースから砲火が上がるが、ザンジバルには当たらない。

 

「ほう、あれが噂の木馬か。データーを収集しろよ」

「はい」

 

 

 

「………」

 

 いつもどおり、ドラケンE改のコクピットで静かに発進を待つミヤビ。

 その凍り付いたような美貌に変化はない。

 

 

 

「やはり指揮官らしく収まってるあなたより、こうやって出撃なさる時のあなたを見る方が好きだわ」

「私もそうだ。この方が似合ってると思う」

 

 ハモンと言葉を、そして口づけをかわすラル。

 

「では。兵には手を出させるなよ」

「はい」

 

 

 

「アコース、コズン、用意はいいか?」

 

 部下に確認するラル。

 

『はい大尉』

『準備OKです』

 

 待機中のザクから、部下たちの返答が帰って来る。

 そして、ラルが乗り込むのは青い機体。

 最新鋭機のグフだ。

 

 ガルマとシャアの会話にあったように、グフはザク用の火器を扱える。

 しかしラルは固定武装とシールドのみで出撃する。

 これはガンキャノンの装甲にザク用の火器は効かない、ドラケンE改はバリヤーを張って無効化する(注:誤解です)ということが分かっているからだ。

 ザクマシンガンを装備したザクを両翼に置いての先方装甲突撃(パンツァーカイル)による接近戦で仕留める。

 そういった戦術である。

 

「アコース、コズン、我々が地球で戦うのは初めてだ。敵のモビルスーツが出てきても深追いはするな」

『了解』

『了解』

 

 とりあえずは肩慣らし、様子見と言ったところだ。

 

「ハモン、行ってくる」

『戦果を期待します』

「ハハハハハ、あせるなよ、ハモン」

 

 そう言いつつも、隙あれば獲物をしとめて見せるだろう。

 ランバ・ラルとはそういう男だ。

 彼のグフは二機のザクを従え降下を開始する。

 

 

 

『申し訳ありません。我々はこれ以上現在位置に滞空する訳にはいきません』

 

 僚機のコムサイからは滞空時間の限界の報告が入る。

 ハモンはラルに成り代わり回答する。

 

「ご苦労でした、基地へお向かいなさい。すぐ追いかけましょう」

『了解、御武運をお祈りします』

 

 

 

「どういうこと? ブライト、コムサイは離れていくわ」

「燃料の問題だろう。これでこっちにも勝ち目はでてきた」

 

 ブライトはキャプテンシートの送受話器を取り上げモビルスーツデッキに指示。

 

「ガンキャノン、ガンタンク出撃どうした? ザクは降りているんだぞ」

『それが、地面に干渉してかハッチが開かないんです。ミライさん、ホワイトベースを少しだけ浮かせてくれますか?』

「え、ええ」

 

 左舷モビルスーツハッチを開くため、ミライはホワイトベース浮上のための操作を開始する。

 しかしこのままではまずい。

 

「右舷モビルスーツハッチはどうだ? ドラケンは!」

『は、はい。大丈夫です』

 

 慌てたように回答したのは、ミヤビではなくドラケンE改のサポートAIであるサラ。

 

『ドラケンE改行きまーす!』

 

 

 

「くっ!?」

 

 カタパルト射出されるドラケンE改。

 Gウォームも兼ねた強力な加速によりシートに押し付けられるミヤビ。

 そして目前に迫る岩肌!

 

(なになに、何事ーっ!?)

 

 とっさにスロットルを操作し、サラの補助もあって岩山に乗り上げるように着地する。

 

 ミヤビの知る史実ではこの戦い、アムロが『新米の兵隊のよくかかる病気』、おそらく心因的なものだろうが、それにより虚脱状態に陥っていた。

 今のアムロはミヤビのケアでそのようなことにはなっていなかったが、一方で前回の戦闘で滅茶苦茶ヒドイ目に遭ったミヤビはこの病に侵されていたのだ!

 

 しかし、である。

 ミヤビは『ヤシマの人形姫』と呼ばれるとおり、感情が顔に出ない性質。

 それゆえ彼女がそのような状態に陥っていたとは、誰も気づかなかったのだ!

 

 ミヤビの記憶の中のアムロは荒療治として無理やり出撃させられてショックで覚醒していたが、期せずしてまったく同じようにして我に返るミヤビ。

 その彼女が乗るドラケンE改を、不意に伸びてきた電磁ムチが襲う!

 

「っ!?」

 

 ドラケンE改は、とっさにのけ反るようにして回避。

 しかしアクチュエーターが伸び切った状態ではバランスを取ることも踏ん張ることもできずに岩山を転げ落ちる。

 

(あああああ!?)

 

 背面のロケットエンジンで落下速度を殺すが、それでもかなりのスピードで地面に叩きつけられた!

 6点式ハーネス(シートベルト)の付いたバケットシートを支える機械式ダンパー、メカニカル・シート・アブソーバーが和らげ、さらにオフロードバイク用のブレストガードを装備しているのと同等以上のプロテクション性能を持つセイフティバー、ジェットコースターに使われているようなバー式の安全装置がミヤビを肋骨や鎖骨などの骨折から守ってくれるが、そうでなければ負傷していただろう。

 涙目のミヤビはドラケンE改を立ち上がらせながら顔を上げ、

 

(ウソ……)

 

 HMD(ヘッド・マウント・ディスプレイ)に映し出された青いモビルスーツに愕然とする。

 二機のザクを両翼に従えたそれは、ミヤビの、そしてドラケンE改の鬼門。

 

(グフ、それもこれ、ランバ・ラルの!?)

 

 絶対に当たってはいけない敵に、単独で接触してしまったこの状況に愕然とするミヤビ。

 気分はアレだ、『機動武闘伝Gガンダム』のキャラクターデザイン協力でおなじみの島本和彦先生のマンガ『逆境ナイン』で初回、主人公がピッチャーライナーを顔面に受けて失神、目を覚ましたら試合はすでに9回で、点差は3対112に開いていた、というやつ。

 自分があずかり知らぬうちに話は進み、気づいたら文字どおり絶体絶命のピンチ、逆境である。

 

 

 

「ジオンの新型モビルスーツ!?」

 

 ブライトは思わずシートから立ち上がる。

 

「ガンキャノン、ガンタンク、ミヤビさんを援護しろ。ホワイトベース各機銃座、援護急げ」

 

 

 

 ホワイトベースの各砲座から、猛然と砲撃が放たれ、着弾によりグフたちの姿を覆い隠すほどの爆炎が上がる。

 そしてその余波は、岩山のふもとに居たドラケンE改にまで波及する。

 流れ弾の直撃こそなかったが、崩れた大岩が押しつぶさんとばかりに降り注いでくるのだ。

 

『やめてください、しんでしまいます』

 

 サラの悲鳴は余裕があるようにも聞こえる平坦なトーンだが、これは回避に必死になるあまり感情表現に振り分けるリソースが無いだけである。

 そして、その言葉にドラケンE改の惨状にようやく気付いたホワイトベースからの砲撃が止むが……

 

(しまった!)

 

 同時にそれは敵に反撃の隙を与えるものでもある。

 グフの左指に仕込まれた5連装75ミリフィンガーマシンガンと、その両翼を固めるザクのマシンガンによる砲撃がドラケンE改に集中する!

 

「ジェットローラーダッシュ!」

 

 ミヤビはとっさにスロットルを踏み込み、ドラケンE改背面のロケットエンジンを利用して加速、緊急回避する。

 

 

 

「よくぞかわしたっ! すさまじいスピードだ!」

 

 ドラケンE改の動きに驚嘆するラル。

 

 

 

『なっ! 何です、あのモビルスーツ!』

 

 驚愕の声を上げるのはサラ。

 

『逃げるので手一杯ですっ。速度が足りなかったらコクピットが吹き飛ばされていました! こちらの性能が見切られているんですか!?』

 

 ドラケンE改は『かわした』のではなく『よけられなかった』のだ。

 だからミヤビは奥の手であるジェットローラーダッシュまで使ってフル・パワーで離脱せざるを得なかった。

 

 グフの左指に仕込まれた5連装75ミリフィンガーマシンガンは水平に構えて撃たれるため、当たり前だが散布界が横に広がる。

 これは2Dの縦スクロールシューティングゲームで5wayショットを自機ではなく敵機が使ってくるようなもの。

 地上を回避するドラケンE改には、これが非常にかわしにくいのだ。

 そういう意味でドラケン殺し、文字どおりドラゴン特効のドラゴン・スレイヤーとでも言うべき攻撃だった。

 

 ジャンプで回避すればいい、と思うかもしれないが……

 

 

 

「シャア、クレー射撃や鳥撃ち用のショットガンにはサイトが付いていないものがあるが何故だと思う?」

 

 ガルマの問いに、シャアは答える。

 

「そうだな、散弾を使うからということもあるが、『銃身自体がサイト』で『銃を構えることが照準』だとも言える」

 

 銃身上にある反射防止のミゾが刻まれたリブと呼ばれるものが照準器の役割を果たす、とも言われるが、意味するところは一緒だ。

 

「クレー射撃や鳥撃ちなど、素早い照準を必要とするものでは、フロントサイトとリアサイトを一々合わせて撃つ余裕などない。それゆえ『直感的に、指し棒で対象を指し示すようにして撃つ』のだ」

 

 ガルマはうなずいて、

 

「モビルスーツは服、スーツと名前が付いているように歩兵が服を着たかのように身にまとい操ることができるもの。だから人体と同じように人間が直感的に動きを把握し、操ることができるわけだ。それゆえに射撃武器もまた人間工学的に優れたものがもっとも適していることになる」

「うむ」

「ショットガンが『銃身自体がサイト』で『銃を構えることが照準』であり『直感的に、指し棒で対象を指し示すようにして撃つ』のであれば…… もっと簡単に、射撃訓練を受けていない者でも普段当たり前に行う動作、手で、そして指で物を指し示す行為、それをするだけで照準が付けられ撃てるとすればどうだろう」

 

 つまりそれは、

 

「グフが指さすだけで相手は死ぬ、か……」

 

 シャアは驚嘆する。

 

 そう、それがこの武装の恐ろしさだ。

 後のニュータイプ機、サイコミュ試験型ザクから始まってジオング、サイコガンダム、サイコガンダムMk-2。

 さらに言えばα・アジールの有線サイコミュ式メガ・アーム砲やネオ・ジオングの大型アームユニットが五指に相当するビーム砲を備えるのは、こういった人間工学的に優れた面があったからのことなのだろう。

 

「ライフルでは撃ち落とすことが困難な飛び立つ鳥を撃つためにショットガンは使われ、その腕を競うクレー射撃の、的の射出速度は時代の流れと共に高速化していった」

 

 グフのフィンガーマシンガンは、そのショットガンを上回るもの。

 つまり、

 

「通常では迎撃不能な不意を打ってのドラケンのジャンプ攻撃。それすらグフの5連装75ミリフィンガーマシンガンは撃ち落とすことができるだろう」

 

 そしてそれが分かっているからこそ、ミヤビはジャンプで逃げる手を封印しているのだ。

 

「なるほど、75ミリというザクマシンガン以下の威力に目をつぶればかなり有効なものなのだな」

 

 そう言うシャアにガルマは笑う。

 

「何を言ってるんだシャア。威力など敵の装甲を破れるだけあれば十分だというのは、あのドラケンが証明してくれただろう?」

「っ!? それは……」

 

 

 

『ミヤビさん、上です!』

 

 サラからの接近警告。

 グフは両翼のザクからの援護の下、ジャンプで飛び込んでくる!

 

 ザクでもロケットエンジンを利用した数キロメートル単位のジャンプは可能だったが、グフはそれ以上の能力を誇る。

 ロケットエンジンの推力、重量あたりの推力比が上昇しているわけでもないのにジャンプ能力が向上しているのは初期加速に使う地面を蹴る力が向上しているためだった。

 脚力が、ではないのは人間同様、ジャンプには全身のばねを使う必要があるから。

 そしてもちろん、単純なアクチュエーターの出力向上以外に全身を協調一致させて力を収束させることのできるハード、ソフト両面の進歩があってのことだ。

 走り高跳びや走り幅跳びの選手と素人では、同じ筋力を持っていても跳べる高さ、距離が違うよね、ということ。

 

「対空迎撃!」

 

 ミヤビは狙いをろくにつけず、牽制の短距離ミサイルを撃ちっぱなしの赤外線画像(IIR)自律誘導で放つ。

 このミサイルは他にもレーザー誘導、有線誘導等、複数の誘導方式を切り替え、併用することができ、ミノフスキー環境下でも機能するのだ。

 しかし、

 

(撃ち落とされた!?)

 

 ミサイルは即座にグフのフィンガーマシンガンに撃墜される。

 

『ミヤビさん、これは!』

 

 ミヤビにもサラが言いたいことは分かる。

 

 グフはジャンプ力、つまり上方向への機動力に優れている。

 これは後に地上用モビルスーツの決定版と呼ばれる重モビルスーツドムには無い、グフゆえの長所。

 ミヤビの前世の各種ゲームでも、使い比べると分かった。

 ドムは移動速度は高いがあくまで地面を走る二次元の兵器。

 それに対しグフは三次元、高さのある立体機動が可能。

 

 つまりはドラケンE改と同様、ジャンプしての上空からの撃ち下しが可能なのだ。

 そしてゲームでは再現されていないが……

 

 

 

 うなるシャア。

 

「なるほど、ドラケンがマゼラアタックを一方的に蹂躙して見せた、ジャンプによる上空からのトップアタック、あれがグフにも可能だということか」

 

 地上の戦闘車両は正面や側面の装甲は厚くても上面装甲は薄くできている。

 これはそこまで厚くしてしまうと重くて動けなくなるため。

 また乗降用のハッチなど、どうしても弱くなってしまう部分が存在する。

 それゆえミヤビの前世、旧21世紀でも120ミリ戦車砲の直撃にも耐える主力戦車(MBT)をA-10サンダーボルトII攻撃機に搭載されたGAU-8アヴェンジャー30ミリガトリング砲が地上掃射で粉砕する、ということが可能だった。

 

 グフの5連装75ミリフィンガーマシンガンはザクの120ミリマシンガン以下の攻撃力しかない。

 しかしそれでも地上の敵戦闘車両の薄い上面装甲を上空からのトップアタックで一方的に蹂躙、撃破することは可能なのだ。

 これをやられたら連邦軍の61式戦車などあっという間に小隊単位で溶かされてしまうだろう。

 

 そしてガルマは笑う。

 

「それだけではないぞ、シャア」

 

 

 

 ミヤビの操るドラケンE改は荷重移動とアクセルワークでドリフト走行に移行、横滑りしながら空中のグフを右腕肘のハードポイントに装着された60ミリバルカンポッドで狙撃する。

 

【挿絵表示】

 

 しかし、

 

「シールド防御!?」

 

 グフはザクと違って本体から独立したシールドを持つ。

 そしてスーパーロボット大戦などシミュレーションゲームでおなじみのシールド防御は敵に使われるととても厄介なのだ。

 スパロボだと敵にはプレーヤー側ほど使ってこないよう補正が入っているほど。

 無論、現実ではそんな補正は存在しない。

 

『これ、ドラケンE改のジャンプ攻撃を……』

 

 叫ぶサラ。

 そう……

 

 

 

「ドラケンの一番の脅威、ジャンプからのトップアタックに対する、完全なる上位互換能力かっ!?」

 

 シャアが言うとおりの力だった。

 グフの場合、ドラケンE改ほどトップスピードは出ないが、ザク以上の装甲とシールドによる防御が撃墜を困難にする。

 対空弾は敵機の近くで爆発し破片の散弾を浴びせるものだが、ドラケンE改ならともかく、グフ相手には効かない。

 それなりの威力を持つ徹甲弾の直撃でしか墜とせないし、シールド防御されるとそれも通じない。

 つまり的の小ささとスピードでかわすピーキーで尖りすぎたドラケンE改より、安定性のあるグフの方がよほど使いやすいのだ。

 

「まぁ、そもそもジャンプに頼らずとも、威力をと言うなら普通に手持ちのマシンガンやバズーカを使えばいい。それならフィンガーマシンガンの出番はヒートロッドに持ち替え接近戦を挑む段階になり……」

 

 ガルマの言葉にシャアも納得する。

 

「そんな超近距離なら75ミリでも十分な貫通力を発揮するか……」

 

 そういうことだった。




 グフとの戦闘の開始。
 そしてフィンガーマシンガンのメリットについてでした。

 普通に考えればデメリットばかりが思い浮かぶフィンガーマシンガンですが。
 じゃあメリットは何だろう? って気になりませんか?
 少なくとも開発者はあると思ったから実装したんですよね?
 今回はその辺の考察をしたものです。


>「シャア、クレー射撃や鳥撃ち用のショットガンにはサイトが付いていないものがあるが何故だと思う?」

 この辺は様々ですし、時代によって移り変わりがあったり。
 最近はリブにサイティングの邪魔にならない小さなフロントサイトを付けるのが流行りですか。
 周囲の光を集めて発光する樹脂を利用し、小さくても目立つ、ということが可能となったために生まれたものですね。
 まぁ、流行り廃りがありますので、数年たったら消えたりするかもしれません。
 それにこのサイトは補助的なものですので、クレー射撃のサイティングの基本はあくまでシャアの語ったものとなります。


 みなさまのご意見、ご感想等をお待ちしております。
 今後の展開の参考にさせていただきますので。

 ▲ページの一番上に飛ぶ
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。