ガンダム世界でスコープドッグを作ってたらKMF紅蓮に魔改造されてしまった件   作:勇樹のぞみ

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第16話 セイラやっぱり出撃 Bパート

 ホワイトベースに収容され、医務室のベッドに横たわる伝令の男。

 ブライトは、手当てを手伝っていたセイラに、

 

「話せるか?」

 

 と聞くが、セイラは、

 

「サンマロが応急手当をしてはくれたけど」

 

 と言葉を濁す。

 サンマロはホワイトベース医療班の看護兵だ。

 その医療技術はホワイトベース内では一番高く、船医のようなポジションに置かれていた。

 

 ブライトは伝令兵の正面に身体を乗り出し、

 

「私がホワイトベースの責任者のブライト・ノアです」

 

 と名乗る。

 相手は苦しそうに息をつきながらも話始める。

 

「……オ、オデッサ・デイは五日後の予定です。それまでにホワイトベースはカスピ海を渡れとの命令です」

「オデッサ・デイ? なんです、それは?」

「キシリア配下のマ・クベの主力部隊を叩く作戦日です」

「マ・クベ?」

「マ・クベの押さえている鉱山は今度の戦争の勝負を決める大切な場所なんです。それをオデッサ・デイに叩きます」

「我々のホワイトベースも攻撃に参加するということですね?」

 

 セイラは、

 

「私たち、軍隊じゃないんでしょ? ブライトさん」

 

 そう口をはさみかけるが、

 

「シャアは……」

 

 と伝令兵が漏らしたことで息を飲む。

 

「赤い彗星は、インドの山奥で、修行をして……」

 

 何さそれ、という話だが、伝令兵は、

 

「ああっ……」

 

 とうめくと意識を失ってしまう。

 セイラは動揺を抑えつつ、

 

「出血が酷すぎてね」

 

 とブライトにこれ以上は無理だと伝える。

 

「ホワイトベースが正規軍に組み込まれるという訳か……」

 

 考え込むブライト。

 そして、それを同席して聞いていたミヤビはというと、

 

(インド…… ララァ・スンか)

 

 と、一人納得する。

 実際、富野監督の書いた小説『密会~アムロとララァ』ではこの時期にシャアはララァとインドで出会っていたことになっていたし、ニュータイプ同士は惹かれ合うとも言われるので間違いは無いだろう。

 理想を言えば開戦前にララァをスカウトしたかったが、ヤシマ財閥の力をもってしても彼女は発見できなかったのだ。

 また「インドの山奥で修行」というのも『逆襲のシャア』登場のニュータイプの少女クェス・パラヤはインドでクリスチーナという人物のもとでニュータイプの修行をしていた、という設定があるので、そうおかしなことではない。

 

(まぁ、これで『セイラ出撃』も無しよね)

 

 このシャアの行方については、ミヤビがシーマを経由してゴップ大将に情報を送ってくれと依頼したもの。

 ミヤビ自身、ガルマ戦死が無かったことでどのように状況が変わったのか知りたかったし、史実ではそろそろセイラが兄であるシャアの情報を求めて無断出撃をしていたから、それを抑えるためでもあった。

 安心して立ち去るミヤビだったが……

 

「シャアはインドの山奥で、修行をしてる」

 

 などといきなり言われて、ミヤビの知る前世知識も無しに納得できるかというと、まず無理だろうということを見落としているのだった。

 

 

 

 ブライトが医務室から出ると、ミヤビと入れ違いに現れたタムラコック長が深刻な表情で立っていた。

 

「何か?」

「さっきの食材の件なんだが」

 

 二人は歩みながら相談する。

 

「どうして今まで気付かなかったんです?」

「この前の戦いで倉庫に直撃を食らったろ? あん時、食材の大半がやられたんだ。キッチンに出庫していた分と合わせても今日の夕食分までまかなえるかどうか……」

 

 ミヤビの知る史実では塩が足りなくなっただけだったが、それがこのありさまである。

 ミヤビの存在が生んだバタフライ効果だろうか。

 

 そんなことはブライトは知らないわけだが、状況は深刻で苦悩する。

 

「この先はジオンの最強部隊があるらしいんです。とてもじゃないが手に入らないでしょう」

「幸いレーションやチューブ食があるから飢えはしないが、まともな食事がとれないと士気に、戦力に影響するぞ」

「どうしましょう……」

 

 考え込むブライト。

 

 

 

 ガンキャノンの整備を続けるアムロに、セイラは食事を運ぶ。

 最初はフラウが行うはずだったが、セイラは多少強引にこの役目を彼女からもぎ取っていた。

 ガンキャノンの様子を自然にうかがうために……

 

 もちろんフラウが、

 

(ミヤビさんだけじゃなく、セイラさんまでアムロのことを……)

 

 と誤解し、病んだ瞳をして胸の内に闇を貯めこんでいるのは言うまでもない。

 

「アムロ、まだ済まないの?」

 

 そう問うセイラにアムロは振り返ろうともせず、こう答える。

 

「ずっと済みませんよ。済む訳がありません」

 

 技術者でも誤解していることが多いが……

 ミヤビなども前世で某重工に入社して初めて理解したことだったが、大型の船舶やプラント類等、複雑で膨大な数の機器を抱えるものにおいては、常にどこかが故障しているのが当たり前だったりする。

 まぁ、故障と言っても、

 

・オイルや水、蒸機等が漏れて滲んできた。当座の運転に支障は無いが、悪化したらやばいので修理願う。

・モーターやポンプ、ファン等の軸受け温度が上昇気味。確かめるとわずかに異音があるようで様子見中。可能なら早めの分解点検をしてもらいたい。

・ポンプやファンが故障。現在は予備機で運転中。

・保温やカバーが劣化して剥げてきた。

 

 などといった運転に影響は無い、そして設計上も運用上も想定範囲、許容範囲内のもの。

 こういう故障個所を抱えつつ、常に機会を見て修理しながら、経過観察をしながらの運転になる。

 故障個所については発見次第、修理作業依頼のための伝票が切られるが、それらがすべて処理され無くなるのは定期点検等、停止しての大規模な分解点検後ぐらいで、場合によってはそれでも無くならない。

 

 そしてモビルスーツは従来の兵器をはるかに超えた複雑さを持つ、数万点以上の工業製品の集合体である。

 やはりそこまで行くと、出撃には支障無いが故障中、あるいは様子見の個所はどうしても発生してしまい、それを抱えながらの運用になる。

 無論、命にかかわるものなので、少しでも信頼性を上げたい。

 そのためメカニックもアムロも可能な限り手は尽くすのだが。

 当然ながらその作業に終わりは無い……

 

 セイラはトレイに乗せたコーヒーとスープ、サンドイッチをそこに置いて、

 

「冷めないうちに早く食べてね」

 

 と伝える。

 アムロは少しばかりそれを見て、

 

「レビル将軍とは連絡取れたんですか?」

 

 と聞く。

 セイラはそれに関して、

 

「ええ。それと今、食材が無いって騒いでいるわ」

 

 そう答える。

 アムロは驚いて、

 

「しょくざい? あの食べる食材ですか?」

 

 セイラはうなずき、

 

「そうよ。今残ってる食材を使い切ったら、軍用のレーションしか残らないって」

「ええっ、あの不味いやつですか? 勘弁してください」

 

 地球連邦の軍隊は旧アメリカ合衆国のものが基軸となっており、その食糧関連は恵まれているが、戦場で食べるレーション、ミヤビの前世でも不味いと評判だったMREの流れをくむものだけは、どうしようもなく不評だった。

 そもそもMREはMeal, Ready-to-Eatの略称だが、『Meals, Rarely Edible (とても食べられたものじゃない食べ物)』だの、『Meals Rejected by the Enemy (敵からも拒否された食べ物)』だの、評価は散々で。

 ここまで不味いのは兵のつまみ食いを防ぐためだとの噂もあるくらいだった。

 そして食べ物に無頓着なくせに、日系ゆえに特に繊細な舌を持つアムロには大不評なのだ。

 

「だから、このサンドイッチは貴重なものなの。新鮮なうちに食べてね」

「ええ食べます。食べますよ」

 

 よほどレーションが嫌いなのか、この時ばかりは手を止めてサンドイッチにかぶりつくアムロだった。

 

 

 

「食材がねぇ」

「姉さんは放っておくとゼリー飲料で済ませてしまう人だからあまり気にしないでしょうけど」

 

 ヤシマの姉妹はそんなことを話し合いながら、食堂への廊下を進む。

 

「いや、だって便利なのよ、ゼリー飲料」

 

 ミヤビは前世でも『すばやいエネルギー補給』『10秒チャージ』ということで、時間が無い時に食事代わりに愛飲していた。

 

「風邪や体調が悪い時には吸収がいいし」

 

 前世のミヤビは喉が弱かったので、喉を傷めた時にあまり苦痛を感じず栄養補給できるゼリー飲料には本当に助けられていた。

 それから声を潜めて、

 

「水分と栄養補給が同時にできる機能性ゼリー飲料は手軽に喉を潤せて、水を飲むよりはトイレに行く回数も少なくて済むから。映画館で長い作品を見るとか、イベントとかでトイレに行きにくい時に食事代わりにすると便利だしね」

 

 実際、軍の、特にパイロット向けの補給食、宇宙食がチューブに入った機能性ゼリー飲料なのはこのためでもある。

 そんな姉の明け透けな主張に、頬を赤らめたミライは、

 

「それでタムラコック長も残り少ない食材で頑張っているみたいだけど」

 

 と説明する。

 

「ふぅん? で、今日の昼食のメニューは?」

「玉子丼…… って姉さん!?」

 

 妹からメニューを聞いた途端、駆け出すミヤビ。

 

「タムラさん、それ悪手です!」

 

 そうして食堂に駆け込んだミヤビが見たものは、

 

「WRYYYYY! なんだこの貧乏くさい親子丼はぁぁぁッ! 肉が入ってねぇぇぇッ!」

「不味ッ、不味ッ、不味ゥーッ!!」

「うっ! うっ! うっ!」

 

 クルーたちの非難の声に、苦悶の呻きを上げるタムラコック長。

 

「姉さん、これは一体……」

 

 追いついてきたミライの問いに、ミヤビは今日の昼食、玉子丼を差し出す。

 

「黙ってこの玉子丼を食べてみて」

「姉さん?」

 

 姉の醸し出す異様な迫力に負け、ミライは席に座り食べてみる。

 

「あら、おダシが効いていて美味しいわね」

 

 ぱっと表情を和らげるミライ。

 しかしそこに、

 

「本気で言ってるんですか、ミライさん!?」

「こんなに不味いのに! 肉、入ってないんですよ」

 

 と騒いでいたクルーたちから非難の声が上がる。

 しかし、

 

「玉子丼ですもの。ネギやタマネギ、ミツバ、シイタケなんかの繊切りを、出汁などで下煮して卵を流し込んでとじたものだから、肉なんて入ってないわ」

 

 二つの胸のふくらみが持つ巨大な質量のせいで慢性的な肩こりに悩まされるミライにとっては肉が入っていないのもヘルシーな感じで良い。

 しかし彼らは退かない。

 

「でも不味いでしょ!」

「そんな風には思わないけど……」

 

 困ったように自分を見るミライに、ミヤビは説明の必要を感じ、こう語る。

 

「これ、人体の生理作用だから仕方が無いのよ」

 

 と。

 

「生理作用?」

「そう。ねぇミライ、昔あなたが作っただし巻き卵を、砂糖を入れた玉子焼きしか知らない男の子がつまみ食いして吐き出し、不味い不味いって騒いだことがあったでしょ」

「姉さん……」

 

 ミライは嫌な記憶を掘り起こされ、眉をひそめる。

 

「でもこれって仕方が無いことなの。つまり動物は誤って食べられないものを飲み込んでしまわないよう、想定外の味を感じた時には「これは食べ物じゃない!」って拒絶するようにできてるの。だからだし巻き卵は知っている人間には美味しくても、砂糖を入れた玉子焼きしか知らなかった人間には「これは食べ物じゃない!」って感じられて吐き出しちゃうのよ」

 

 そして食べ物ではないと判断された『味』は「不味い」と表現されるわけだ。

 

「そうなの?」

「もっと酷いのになると、初めて茶わん蒸しを前にした子供に「これは何?」と聞かれて「プリンみたいなものよ」って答えたとっても考えの浅い母親が居てね」

 

 ミヤビの前世の母親だ。

 

「ねぇ、プリンを食べたら甘くなく、しかも三つ葉やシイタケ、鶏肉が入ってたらどう思う?」

「それは……」

「当然、その子は吐き出したわ。そして大人になるまで茶わん蒸しが食べられなくなった」

 

 前世、ミヤビは長男であり、母も子育ての経験が無かったせいか、こんな風にどうしようもない、その場限りのごまかしをやって酷いことになる場面が多々あった。

 病院で「注射するの?」と聞いたら「注射じゃないから大丈夫よ」と答えられ、そして点滴の針をブッ刺されるなど……

 幼児にしてみれば同じ針を刺されること、それどころか点滴だと刺されっぱなしになるということで前世のミヤビはギャン泣きした。

 母も反省したのか後年、年の離れた弟には、

 

「ちょっとちくっとするけど、あなたは強い子だから我慢できるよね」

 

 などと言ってうまくコントロールするようになったが。

 長男長女は子育ての実験台、とは言われるが、本当にそのとおりの経験をした前世のミヤビだった。

 

 まぁ、そんなことはともかく、

 

「つまり、この玉子丼も親子丼だと思って食べたから不味く感じてしまった?」

「そのとおりよ」

 

 ということだった。

 

 そして、その場はこのミヤビの説明で何とか治まったのだが……

 

 

 

「WRYYYYY! なんだこの透明ピンクのブヨブヨにちっちゃな肉や野菜の切れ端が浮いてるものはぁぁぁッ!」

「不味ッ、不味ッ、不味ゥーッ!!」

「うっ! うっ! うっ!」

 

 夕食で出されたおかずでまた騒ぎになる食堂。

 

「タムラさん…… これ、何です?」

「酢豚だ」

「はい?」

「酢豚だ」

 

 酢豚は豚肉の唐揚げと素揚げした野菜を、片栗粉をスープで溶いたものに酢・砂糖・醤油を入れて加熱して作った甘酢あんの中に入れて絡めて作る料理だが……

 

「これ、肉や野菜よりあんの方が多い……」

「食材が足りなかったんだ」

「甘酢あんも、ピンクって、明らかに調味料が足りてない、ほとんど透明なカタクリっていうかスライム……」

「調味料も足りなくて、ケチャップを使ったんだが、それでも足りなくて……」

 

 ミヤビは前世でもこの『酢豚を騙る何か別のもの』を目にしたことがある。

 顧客の三交代制の職場で夕食時に出てきた社食のメニューだ。

 その企業では社員食堂には会社から補助が出ていて安価に昼食が食べられたが、制度が十分に整備されておらず夕食には補助が付かなかったのだ。

 だったらその分、価格に転嫁すれば良いのだが、偉い人が昼食の食券でも食べられるようにしてしまったせいでお値段据え置き。

 そして足りないお金で出されたのがまさしくこれ。

 

 さすがにミヤビも、擁護することはできなかった……

 

 

 

 翌朝、砂嵐も収まり晴れ渡った砂漠地帯をホバー走行の陸戦艇、ギャロップが走行していた。

 搭乗するのはホワイトベース討伐の任に着いたランバ・ラル隊である。

 

「情報どおりだとそろそろ木馬と接触できる頃だな」

 

 甲板上部、全周を見渡せる監視塔でコーヒーを飲み、くつろぎながら進む先を見据えるラル。

 そんな彼によりそう美女、ハモンは、

 

「はい。それと、マ・クベ様にご連絡を。なんといってもここはキシリア様の管轄ですから」

 

 と注意を促す。

 ラルは上司であるドズルの命で、ガルマの下に送られた。

 今はキシリアの指揮する地上軍に派遣されている身とはいえ、外様であることには違いない。

 その辺の気遣いは必要だった。

 

「うん、マ・クベ大佐の回路を開け」

 

 ラルの指示で、通信回線が開かれる。

 対応に出たのは骨太な士官。

 

『マ・クベ大佐はただいまご不在であります。ご到着の折、必要な情報は私から届けよとマ・クベ大佐から申しつかっております。私はウラガン少尉であります』

 

 そう名乗る。

 ラルは機嫌よい笑顔を作り、

 

「さすが手回しのよい。必要なときは連絡をする。大佐にはよろしく」

 

 と返答した。

 

『御武運を』

 

 そう画面越しに敬礼するウラガンに、

 

「ありがとう」

 

 と答え、通信を終える。

 

「聞いたかハモン、手回しのよいことだな」

 

 傍らのハモンに笑顔を向けるが、ハモンはそれには乗らず、

 

「さあ? マ・クベ様は油断のならぬお方と聞いております」

 

 と告げる。

 ラルも彼女の言いたいことは分かっており、

 

「私はゲリラ屋だ。ガルマ様の仇を討てばすぐに宇宙へ帰る」

 

 そう答える。

 彼はあえて実直な軍人を演じている。

 それが彼のやり方であり、処世術であるとも言えるのかもしれない。

 それが分かっているハモンはあえて何も言わず、

 

「さて、この辺りで網を張るか」

 

 そう言って動き始めるラルにただ、

 

「はい」

 

 とうなずくのだった。

 

 

 

 酷すぎる食糧事情に、

 

「あァァァんまりだァァアァ」

 

 と叫びながら目の色を変えて食料獲得に走る飢えた狼、ホワイトベースのクルー一同。

 

「あったわ、シルクロードにある鹹湖」

 

 声を上げるミライに、ブライトは首をかしげる。

 

「鹹湖?」

 

 ミライはうなずいて。

 

「ええ、塩を含んだ湖だけど、この砂漠地帯では唯一の水源地よ」

 

 ブライトはその意味するところを理解する。

 

「そこに行けばジオンの物資集積所から食料を奪えるかもしれないか」

 

 補給が受けられない以上、敵の物資を奪うしかない。

『幼女戦記』で主人公、ターニャ・デグレチャフとその部下たちが南方大陸の砂漠地帯でやったアレである。

 砂漠地帯の活動では水源は欠かすことのできないものであり、宇宙世紀では、というかミヤビの前世、旧21世紀でも逆浸透膜を使用した海水淡水化プラントは存在するので塩を含んだ鹹湖であっても問題は無い。

 

「ほ、ほんとかね?」

 

 クルーたちの非難が堪えたのか、タムラコック長はすがるように聞く。

 ブライトは、

 

「オペレーター、湖にまわっても問題はないな?」

 

 と確認。

 

「マ・クベの抵抗さえなければどこからでも問題ありませんが」

 

 マーカーの回答にブライトは、

 

「よーし、湖をまわる方が抵抗は少ない、と考えようか」

 

 とする。

 

「フフ、ブライトらしくもないわね」

「笑うなよ」

 

 笑顔でそう言いあうミライとブライトだったが……

 

(なにこの異様な雰囲気。みんな食料のことでおかしくなってない?)

 

 と恐怖するミヤビが居る。

 妹たちは笑顔で会話しているが、言ってる内容はジオンからの食糧強奪である。

 戦争中でなければ世紀末な荒野に存在する、奇跡的に水に恵まれた村を襲撃し食料を奪い取ろうとするヒャッハーなモヒカンどもみたいなもの。

 これ本当に大丈夫なの、とミヤビが危惧するのも当たり前である。

 

 まぁ、昔から食べ物の恨みは恐ろしいとも言うし、食料がかかっている以上、無理も無いことかもしれないが……




 ホワイトベースの食糧難についてでした。
 史実だと塩が足りない、で済んでいたのですが、それが食材そのものまで被害が拡大しています。
 なお、このお話で使ったネタのほとんどが実話だという……
 戦闘は次回から始まる予定です。

 みなさまのご意見、ご感想等をお待ちしております。
 今後の展開の参考にさせていただきますので。

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