上里空は勇者になり、魔道士でもある!   作:水甲

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11 星の光

アースラ

 

ひなたSIDE

 

「戦闘開始みたいだね」

 

なのはちゃんとフェイトちゃんの戦いの様子を画面で見ながらエイミィさんが言った。隣にはクロノくんが立ち、私と水都さんの二人はその後ろで見ていた。

 

「ああ」

 

クロノくんとエイミィさんはただ観戦しているわけではなく、フェイトちゃんの母親であるプレシアさんの居場所を探っていた。

事前にお兄ちゃんにはそのことを話しておいたみたいだけど……

お兄ちゃん的には二人の戦いの邪魔にならなければいいと言っていた。

 

「頼りにしてるんだから、逃がさないでよ」

 

「おう!任せとけ!」

 

私達はこの戦いをただ見守るぐらいしか出来ない……

 

 

 

 

 

 

 

 

空SIDE

 

『Photon Lancer』

 

『Divine Shooter』

 

「ファイア!!」

 

「シュート!!」

 

二人の魔力弾が空を舞っていた。なのはは上下に動いてフェイトの魔力弾を避け、フェイトは障壁を張って防いでいたが、いつの間にかなのはがいないことに気がついた。

 

「シュート!!」

 

なのはがフェイトに向かって魔力弾を放つが、フェイトはバルディッシュを鎌の形に変形させ、なのはが放った魔力弾を切り裂いた。

 

「やっぱりフェイト……強いな」

 

「でもなのはちゃんは負けてないよ」

 

僕らはただ見守るだけしか出来ない。だからこそ応援するしかなかった。

 

するとフェイトの足下に、巨大な金色の魔法陣が展開された。

 

「あの感じ……一気に決着をつける気か?」

 

「もしかして大技を使うってことですか?」

 

杏もフェイトがやろうとすることに気がついていた。するとアルフが慌てて止めようとしていた。

 

「マズイ!フェイトは本気であの子を潰す気だ!」

 

アルフの慌てようを見る限り、本気でやばい攻撃だということか……

 

フェイトの周囲に無数の魔力弾が現れ、なのはは何とか相殺しようとするが、

 

「あっ!?」

 

突然両手両足に金色のバインドで動きを封じられてしまった。

 

「なのは!今サポートを!」

 

ユーノが助けに入ろうとするが、千景がユーノの前に出て大鎌の切っ先を首筋に当てた。

 

「邪魔はしないで……」

 

「で、でも……」

 

「千景、やめさせないと……」

 

「ユーノ、アルフ、千景の言うとおりだ。今は邪魔してやるな」

 

僕は二人を睨みながらそう告げた。

 

「「は、はい…」」

 

二人はすぐに黙り込むのであった。ふっと気がつくとなのはが僕と千景の方を見ていた。お礼でも言ってるんだろうけど……今は目の前のことに集中しろよ

 

「アルカス、クルタス、エイギアス…疾風なりし天神よ、今導きの元に撃ちかかれ。バリエル・ザリエル・ブラウゼル。フォトンランサー・ファランクスシフト!打ち砕け!ファイア!!」

 

無数の魔力弾がなのはに襲いかかり、なのはは動けないまま直撃を食らってしまい、なのはの周りに煙が立ち込めていた。

 

僕らが心配している中、煙が晴れていくと同時に今度はフェイトがバインドで縛り上げられていた。

 

「なっ!?」

 

「撃ち終わると、バインドってのも解けちゃうんだね」

 

煙の中から出てきたなのは……もしかして寸前のところで攻撃を防いだみたいだけど……それでも無傷って……

 

「今度は…こっちの番だよ!!」

 

なのはは上空に上がり、レイジングハートをフェイトに向けた

 

「受けてみて…ディバインバスターのバリエーション!」

 

『Starlight Breaker』

 

レイジングハートの先に巨大な魔力の塊が現れた。魔導師になったばっかりの僕でも分かる……あれはかなりの……

 

いや僕だけじゃなくっても

 

「あれは……」

 

「溜め込んでるの?」

 

「必殺技みたいね」

 

「あれをフェイトちゃんに撃ち込むの?」

 

「や、やりすぎじゃ……」

 

「だ、大丈夫なの?」

 

若葉、友奈、千景、杏、珠子、歌野の六人も引き気味でそんな事を言っていた。

 

「これが私の全力全開!スターライト・ブレイカー!!!」

 

発射される寸前でフェイトはバインドから抜け出し、障壁を張るが、なのはの放った桜色の閃光に飲み込まれていき、光が消えるとボロボロのフェイトは海へと落ちていった。

 

なのはは慌ててフェイトを助け出し、抱きかかえた。

 

「フェイトちゃん!!」

 

僕らも急いで二人の元へ駆け寄った。フェイトは自分が負けたことに落ち込み、暗い顔をしていると、千景が優しくフェイトを撫でた。

 

「千景……」

 

「落ち込むことないわ。貴方は頑張ったんだもん。だから次は負けないように頑張るだけ」

 

「千景……はい」

 

何というか千景は本当にフェイトの姉みたいな感じだな。するとバルディッシュからジュエルシードが吐き出され、その瞬間、フェイト目掛けて紫色の雷が落ちた

 

「ああああああ!!」

 

「「フェイト!?」」

 

アルフと千景の二人が叫ぶ中、九つのジュエルシードは雲に出来た歪みの中に消えていった。

 

 

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