上里空は勇者になり、魔道士でもある!   作:水甲

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17 新たな戦いへと

フェイトSIDE

 

バルディッシュを構えながら、私は目の前の襲撃者に問いかけた。

 

「民間人への魔法攻撃。軽犯罪では済まない罪だ」

 

「なんだテメェ?管理局の魔導師か?」

 

ハンマーを構えながら襲撃者は睨んできた。

 

「時空管理局嘱託魔導師、フェイト・テスタロッサ。抵抗しなければ、弁護の機会がキミにはある。同意するなら武装を解除して」

 

バルディッシュを構えながら、そう言うと

 

「誰がするかよ!」

 

襲撃者は外へと逃げ出していく。私はなのはに付いているユーノに声をかけた。

 

「ユーノ、なのはをお願い!」

 

「うん!」

 

私は襲撃者を追いかけるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

空中で襲撃者と対峙する私。

 

「バルディッシュ」

 

魔力刃を襲撃者に向かって放った。襲撃者は鉄球を放ち、魔力刃を障壁で防いだ。

私は鉄球を避け続けるが追尾型の魔法なのか振り切れない。するとアルフが襲撃者に攻撃を加え、襲撃者の意識がそらした瞬間、一気に距離を詰めて攻撃を繰り出した。

 

「ちっ!」

 

「アルフ!」

 

「あいよ!」

 

私が後ろへ下がるとアルフは襲撃者をバインドで拘束した。

 

「終わりだね。名前と出身世界、目的を教えてもらうよ」

 

バルディッシュを向けたそういった瞬間、どこからともなく現れた剣を持った女性の横薙ぎの一閃を喰らい、私は吹き飛ばされた。

 

「シグナム!」

 

「おおおおお!!」

 

別方向から別の襲撃者がやってきて、アルフに蹴りを放った。

 

「ああっ!」

 

アルフは防御するが吹き飛ばされてしまった

 

「レヴァンティン。カートリッジロード」

 

女性の持つ剣が撃鉄を起こし、剣が炎に包まれた。

 

「紫電一閃!!!」

 

鋭い斬撃が襲ってきた。私はバルディッシュで剣撃を防ごうとするがバルディッシュは真っ二つに斬れてしまった。

襲撃者が再び剣を振り下ろし、私は防御するが攻撃の勢いが強くビルの屋上に叩きつけられた。

 

「フェイト!!」

 

獣の耳をつけた男がアルフの行く手を遮っていた。この襲撃者たち……強すぎる

 

 

 

 

 

 

クロノSIDE

 

アースラ

 

突然の襲撃者と戦うフェイトたち。音声は拾えるが映像が結界で妨害されてしまい見れない。

 

「術式が違う。ミッドチルダ式の結界じゃない」

 

「そうなんだよ……」

 

「フェイト……」

 

砂嵐の映像を見つめることしか出来ずにいるプレシアはフェイトのことを心配していた。

このままだと……

 

「……どうすれば……」

 

どうすれば良いのか分からないでいる。そんな時ある人の言葉を思い出した。

 

『とりあえず何かあったら……すぐに連絡しろ。駆けつけるから』

 

頼もしく感じる声で彼はそう言ってくれた。きっとこの状況を彼なら……いや、彼らなら打破できるかもしれない

 

「エイミィ……通信をつないでほしい」

 

「通信って……誰に?」

 

「彼らに……勇者たちにだよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうしたヴィータ?油断でもしたか?」

 

「うっせーよ。こっから逆転するとこだったんだ!」

 

「そうか。それは邪魔したな。だが、あまり無茶はするな。無茶をして怪我でもしたら、我らが主が心配する」

 

「わーってるよ!」

 

「それに今回は彼女たちも来ている……何かできることがあるんじゃなかと」

 

「あいつらか……家にいてもらえれば良いんだけどな……」

 

「彼女たちなりに気遣っているのさ。事情を知った上で協力をしているからな」

 

「あっそ……」

 

襲撃者達が何かを話し、赤毛の子はユーノと対峙、獣の耳の男はアルフのところに、そして剣を持った人は私のところに降り立った。

 

「じっとしていろ。抵抗しなければ、命までは取らない」

 

そう言って剣を上に掲げる。

 

「だ…誰が……!」

 

足に力を入れて立ち上がろうとするが、立ち上がれずにいた。

 

「いい気迫だ。だが…残念だがここまでだ」

 

咄嗟に私が目をつむった瞬間、何かがぶつかりあう音が聞こえた。

 

「何者だ!」

 

私は目を開けるとそこには青い衣装を纏い、刀を持った人物が襲撃者の件を止めていた。彼女は目の前の襲撃者を睨みながら……

 

「勇者だ!」

 

「若葉!?」

 

 

 

 

 

 

 

友奈SIDE

 

アルフと戦っている人の前に来た私。それにしても未だに空を飛ぶっていうのは慣れないな……

 

「友奈!?あんた、どうしてここに!?それに空を飛んで……」

 

「えっと色々とあって……説明したいけど今はこの人を倒そう」

 

「何者だか知らないが……容赦はしない」

 

「ちなみに悪いけど、三対一だよ。ワンコくん」

 

私と歌野ちゃんとアルフは目の前の人を取り囲むのであった。

 

 

 

 

 

千景SIDE

 

「こいつら……結界を抜けてやってきたのか?」

 

ユーノと戦っている赤毛の子は私と土居さんを警戒しながらハンマーを構えた。

 

「君たちは……」

 

「全く夜中に起こされて、迷惑なやつだな!まぁでも千景と組むのは珍しいな」

 

「彼なりに考えた結果よ。それに私としては納得行く感じね」

 

「ぶつくさと……邪魔をするならぶっ潰す!!」

 

「できるもんならやってみろ!」

 

「えぇ鏖殺してあげる」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なのはSIDE

 

「あれって……」

 

襲撃者達の前に現れたのは友奈さんたち、勇者だった。すると私のところにひなたさんと水都さんがやってきた。

 

「大丈夫ですか?友奈さん」

 

「怪我は?」

 

「は、はい、大丈夫です……でもどうしてみなさんが……それに空も飛んで……」

 

「そうですね。説明すると連絡を受けたんですよ。あなた方を助けてほしいって」

 

「空を飛んでるのは、隠れてサポートしてくれている子のおかげなんだよ」

 

「サポート?そういえば杏さんと空さんは?」

 

「杏さんは地上で援護をし、お兄ちゃんは」

 

私はひなたさんが指を指した方を見るとそこには空に浮かび腕を組んだ空さんを見つけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

空SIDE

 

「全くこんな形で再会はしたくなかったな。まぁいいや、全員……戦闘開始してるし……アリシア、敵の数は三人で良いのか?」

 

『ううん、隠れて行動しているのは……離れた所で一人……あとは三人で固まってる人達がいるよ』

 

「離れたところの奴は補助的な奴だな。その三人で固まってるのは気になるけど……」

 

アリシアのサポート魔法にはいろんな物がある。空を飛べない若葉たちを飛べるようにしたり、索敵……おまけに攻撃魔法も十分すごい……

 

「杏、地上での援護射撃のタイミングはお前に任せる」

 

『はい!空さんは?』

 

「僕は……準備にかかる」

 

僕はアネモネをかかげ、魔力弾を作り出した。

 

「サーチアンドシュート・レイン!!」

 

さて新たな戦いを始めるとしようか

 

 


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