時空管理局
僕、なのは、フェイトの三人はクロノのあとをついて行っていた。どうにもクロノは僕らに紹介したい人がいるらしいが……
「ここだ。失礼します」
クロノに案内された部屋に入るとそこには初老の男が待っていた。
「ん、久しぶりだなクロノ。君たちがなのは君とフェイト君と上里君だね」
「あ、初めまして、えっと」
「あぁ、私はギル・グレアムだ。上里君、君が噂の勇者と呼ばれる……」
「まぁ僕の場合は成り立てだったりしますけど……」
「君たちのおかげでプレシアさんやフェイトくんの問題が解決したんだ。私からもお礼をいいたい」
グレアムさんは深々とお辞儀をしてきた。別に僕らのおかげじゃないけど……
「あ、あの、グレアムさんはお母さんのこと知ってるんですか?」
「あぁ知り合いでね。それに聞いた話では君の姉……アリシア君も生き返ったと聞いたが」
「はい」
「信じられませんが……それにどうしてそのことを今まで黙っていたんだ?空」
「アリシアが中々踏ん切りつかなくってな……」
それからグレアムさんと他愛のない話をし、僕らは部屋から出ていくのであった。
「何だか優しい人だったね」
「うん」
「……」
「空さん、どうしたの?」
「いや、まぁあんまり気にしないほうが良いよな」
「「?」」
正直僕はあのグレアムさんを心から信用できないでいた。まぁこれまで会ってきた大社の大人の所為だったりもすんだけど……
「まぁなのはの両親みたいに本当に優しい人がいるからいいか」
数日後
今回の事件はアースラメンバーが受け持つことになったのだが、アースラは整備中なので司令部はなのはの近所のマンションになった。
「うわ?!凄い近所だ」
「本当?」
「うん。ほら、あそこが私の家」
「よし、フェイト、今度遊びに行っちゃおうね」
「うん、アリシア」
「あー、またアリシアって呼んだ~お姉ちゃんって呼んでほしいのに」
なのはとフェイトとアリシアの三人がベランダではしゃいでいた。僕らはというと荷解きをしていた。
「にしてもリンディさんもまさか僕らの部屋まで用意してくれるなんてな」
「君たち大人数を泊める場所がないからな。母さんなりに考えた結果だろ」
「まぁ何かあったらすぐに対応できるからいいけどな……にしても、クロノ」
「何だ?」
「フェイトとプレシアも一緒に住むんだっけ?」
「あぁ一応こっちでは彼女たちは僕の親戚となる」
「男一人で大変だったら、すぐに言え。泊まらせてやる」
「大変って……」
クロノの場合は気がついてないけど、女性陣と一緒に暮らすことはかなり気を使う。ひなたはまだいい。妹だから女の子として見たりしてないけど……
「いいか、もしフェイトあたりがバスタオル姿で歩いていたらすぐに注意するんだからな」
「あ、あぁ……」
僕はクロノの肩を掴み、女の子と一緒に暮らすことの注意事項を教え込むのであった。
そんなことをしている中エイミィはアルフとユーノを見つけた。
「ユーノ君とアルフはこっちではその姿なんだ」
「新形態子犬フォーム!」
「なのはやフェイトの友達の前ではこっちの姿でないと…」
アルフは子犬姿で、ユーノは久々のフェレット姿になっていた。
「わぁアルフちっちゃい!どうしたの?」
「あら、本当!」
「前の姿も良かったけど、今の姿もいいよね」
「ユーノ君もフェレットモード久しぶり!」
「可愛いだろ」
「うん!」
みんながはしゃいでる中、僕はユーノを見つめていた。何というかユーノ……
「な、なんですか?空さん」
「いや、その頑張れ。なのはにペット扱いされても僕は人間として見てるからな」
「あ、うん、ありがとうございます」
とりあえずこっちの荷解きも何とか片付いてきたし、他のみんなの様子でも見てくるか
司令部の隣の部屋に行くととりあえず片付けは終わっているみたいだった
「空、あっちの方は終わったのか?」
「一応は……にしてもまとめて一緒に暮らすことになるとは……」
若葉たち女性陣はまとめて一部屋。まぁ広いマンションだからいいけど……
「でも空くんは一人で寂しくないの?」
「友奈、一人のほうが色々と気を使わなくって良いんだよ……」
「まぁ上里君も男の子ということね」
「今更気を使わなくってもいいだろ。なぁ杏」
「タマっち先輩……色々と気を使おうよ」
「まぁお兄ちゃんなりの気遣いですからね」
「そういえば歌野と水都は?」
この場にいないのが少し気になるんだけど、あいつらどこに行った?
「二人ならリンディさんに頼み込んで屋上で畑を作っていたな」
あいつら……本当に自由だな。まぁあとで連絡しておくか。
「とりあえず今後のことを話しておくけど、敵……シグナム達は今後またなのはのことを狙ってくる可能性がある。そのために各自交代で警備につくことになった」
「警備……」
「なのはちゃんが学校にいる時は?」
「アリシアとフェイトの方で学校内は大丈夫みたいだ。僕らは外から」
「警備か。まぁタマたちがいれば安心だな」
「ちなみにどういう振り分けで?」
「戦力やら何やら考えたいけど……若葉&ひなた。友奈&千景。歌野&水都。僕&杏&珠子だな」
「空さんと私達で?」
「まぁ色々と相談できるからそういう感じにしただけだ」
戦略や戦術とかの相談は杏と色々と話し合うことができるからな
次の日、僕らはなのはたちの通う学校の近くのビルの屋上で警備をしていた。特に問題は起きず、僕らは交代することにした。
「これからどうする?一旦戻るか?」
「それもいいけど……」
「あのそれでしたら図書館に行きたいなって……こっちの世界の本とか読んでみたいから」
「それもいいけど……珠子は我慢できるのか?」
「杏のためだったら我慢する」
それならいいけど……とりあえず僕らは図書館に行くことにした。
図書館に行くとなのはの友達のすずかと車椅子の少女が何かを話しているのを見かけた。
「あっ、空さんでしたっけ?」
「すずかだっけ。久しぶり」
「なのはちゃんたちの友達?」
「はい、えっと……」
「伊予島杏です」
「土居珠子だ。よろしく」
「すずかです。こっちは」
「八神はやてって言います」
車椅子の女の子……はやてか。足でも悪いのか車椅子に座ってるけど……聞くのは失礼だよな
「そや、すずかちゃん。今日な一緒に来てるんよ」
「もしかしてお姉さんたち?」
「そや、丁度来たみたいやな。シグナムー」
ん?何だか聞き覚えのある名前が……僕らははやてが向いたほうを見るとそこには……
「なっ!?」
「あっ!?」
「あの人って……」
「何でこんなところに……」
僕らの前にやってきたのは、前の襲撃者の一人、シグナム、それとあの時僕に襲いかかってきた三人の女の子だった。
『珠子、杏、下手に動くなよ』
僕はすぐに二人に指示を出した。こんな場所で、しかも一般人の前で戦うことはできない
「シグナム?なんや知り合いなのか?」
「い、いえ……」
「須美ちゃんたちは?」
「えっと知り合いに似てて……」
「うんうん、そうなんよ~」
「あははは……」
お互い戦う意志がないってことでいいのか?
近くの公園で離れた場所ですずかとはやての二人が話しているうちに僕らは近くのベンチに座っていた。
「お前たちは若葉の仲間だな」
「あぁ……とりあえず戦う意志はないみたいだな」
「まぁ襲ってきたらタマたちがぶっ飛ばすけどな」
「タマっち先輩……」
「それでそっちは?えっと須美だっけ」
僕は須美たちの方を見た。須美の他に園子と銀だっけ?
「はい。あのお聞きしたいことがあるんですが……空さんたちは勇者で良いんですよね」
「僕は勇者と魔導師だけどな」
「にしてもやっぱ似てるよな」
「うんうん、よっくんそっくり~」
その僕は一体誰と似てるんだよ。とりあえず気になっていることを聞くべきだな
「お前たちは勇者で良いのか?」
「はい……ただ……空さんたちは……神世紀の人なんですか?」
「神世紀?」
「私達は西暦だけど……」
「なんだ?その神世紀って?」
「やっぱり……あの信じられないですけど、私達は空さんたちがいる時間から未来の世界から来たんです」
須美たちが未来から……だとしたらさっきから聞くよっくんって……
「そのお前たちの言うよっくんは……」
「上里夜空。私達の仲間で魔導師なんだ」
「それにシグナムんが戦った若葉って人は私のご先祖様なんよ~」
何だか色々と衝撃的な事実が出てきたけど……このほんわかしている園子が若葉の子孫……何だかすごい話すぎて大変になってきたな