上里空は勇者になり、魔道士でもある!   作:水甲

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47 歴史から消された事実

空SIDE

 

赤嶺一派たちとの戦いから数日後、僕、なのは、ひなた、夜空、スバルはヘリで聖王協会へと向かっていた。

 

「今回の件、スバルが保護した女の子、あと空さんが確保した女の子と融合機の子……赤嶺たちの事を知ってるみたいだな」

 

「うん、色々と調査した結果だと、今回のレリック事件にはスカリエッティって言う人が関わってるみたいだから……‥そこら辺の事情を聞ければ良いんだけど……」

 

なのはと夜空がそんな事を話す中、僕とひなたはというと……

 

「桜さんが来ているんですね」

 

「そうみたいなんだよ。それに聞く限りだと防人という集団と西暦時代の勇者たちもな」

 

「北と南……前に反応があった勇者たちですね……」

 

今その一団は聖王協会にて保護しているみたいだ。まぁ後々機動六課預かりになるみたいだけど……

 

「これも神樹様が導いたことでしょうか……」

 

「多分な……ただ……」

 

僕はこの間の戦いの映像を映した。そこには赤嶺友奈、三号、四号と呼ばれる人型バーテックス……

 

「かなり強い奴らみたいだな。おまけに人型バーテックスは傷を負わせることが出来ない……」

 

「核である御霊を破壊しないとダメみたいですね」

 

だとしても戦うことになったら、全力で戦うしかないみたいだし……それに赤嶺が言う『りっくん』って奴の力は……

 

「天の神が言っていた領域を超えた存在……バーテックスの力を扱えることだったんだな」

 

「それだけじゃない気がしますが……」

 

ひなたは不安そうにしていた。確かにそれだけじゃなくってもっと他の力を扱えそうな気がするな……

 

「あの空さん……」

 

「どうした?夜空?」

 

夜空は思いつめた顔をしていた。一体どうしたんだ?

 

「勇者部のみんなと話したんですが、僕ら……もっと強くならないと駄目みたいです。だから帰ったら……訓練をお願いします」

 

「あぁわかった」

 

夜空も今回の敵の脅威を分かっているみたいだな。だとしたら……メニューを考え直さないとな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

聖王協会の病室に行くと何だか騒がしかった。話を聞くとスバルが保護した女の子がどこか行ったみたいだった。

 

「私とスバルで探してくるね」

 

「あっちの子の事、お願いします」

 

僕らにそう言ってなのはたちは去っていった。さて僕らはあの二人だな

 

例の二人がいる病室に行くとそこには既に桜がいた。

 

「久しぶりだな。桜」

 

「えぇお久しぶりです。空」

 

「えっと二人は知り合いなんですか?」

 

「お兄ちゃんと桜さんは親友同士ですね。お兄ちゃんは勇者たちの鍛錬を担当、桜さんは勇者たちの力になるために新たなシステムを作っている方ですよ」

 

そのシステムが守人システム……勇者システムは神樹様の力を借り、守人は武器に宿った魔力を借りたものだ。

十年前に元の世界に帰った後、魔法について話していた時に、桜がこの世界に魔力を持った人がいないかもしれないけど、魔力が宿った武器とかがあるのではないかと言い出し、一緒に探して色々と見つかった。

 

「未来では防人と呼ばれているけど、守人はプロトタイプって思ってくれればいいよ」

 

「それでお前はそっちの二人に何か聞きたいことがあったのか?」

 

「いや、ここにいれば会えると思ってね」

 

相変わらず先読みが凄いやつだな。さてとりあえずこの二人から話を聞かないとな

 

「僕は上里空。こっちは妹のひなた。子孫の夜空だ。君は?」

 

「……ルーテシア」

 

「ルールー、簡単に心を許すなよ!こいつらは赤嶺が言っていた奴らと同じ奴らかもしれないんだぞ」

 

「アギト……でもこの人達は優しいよ。普通だったら牢屋とかに入れたりするのに、この人達は違った」

 

「まぁ信用してくれないのはしょうがないけど……」

 

でも話してはくれるみたいだな。するとアギトは呆れながら……

 

「ま、まぁこいつらはそうだけど……というか私らは戻らないとな……」

 

「ルーテシアたちはどうしてレリックを集めていたのか教えてくれないか?」

 

僕がそう聞くとルーテシアとアギトの二人は小声で話し合い、事情を話してくれた。

 

ルーテシアは母親を目覚めさせるために、例のスカリエッティという人物に協力しつつ、必要なXI番のレリックを探していた。

それを共にしていたのはアギトとゼストと呼ばれる男だった。

 

「きっと旦那も心配してるだろうな……」

 

「うん、でもゼストもこの人達に会ったら……分かってくれると思う」

 

二人はゼストって言う人のことを心配してるみたいだけど、まぁ出会ったら二人が無事だと伝えるか……

 

「お前の母親の件だけど、僕らの方でもレリックを探してみるよ」

 

「いや、お前、管理局だろ?手に入っても何だかんだ言って……」

 

「何だかんだ言って、消えたとか言っておくよ」

 

「おい、こいつ、管理局だよな……」

 

「私達は民間協力者ですから」

 

「というか普通にはやてたちに言えばいいのに……」

 

「空は変わらないですね」

 

あれ?何だかバカにされてるんだけど……

 

「話は変わるけど、赤嶺の事はなにか知ってるか?」

 

「……」

 

「というかお前らは知らないのか?あいつの友達がやられたこと……」

 

「どういうことだ?」

 

アギトは語りだした。赤嶺が言っていたことを……

 

赤嶺友奈は神世紀72年、天の神の圧倒的な力に魅せられた一部の人間達が四国全土で大規模なテロ事件を引き起こした際に、弥勒家と共に反乱を鎮圧して四国を救った人間……僕らよりも何十年も後の人間なんだな

 

「僕らの方でもそこら辺の話は聞いている。だけど表と裏って……」

 

「りっくんって奴は、その大赦とかいうやつらが人間を制圧するための最終兵器として実験体にされたやつらしい」

 

大赦は強制的に人々を抑え込むために、りっくんという人物に天の神の力を宿らせた。実験は上手くいき、テロは終わらせたらしいが……

 

「どうにも人間ってやつはそいつを処分しようとしたみたいだ。いつか自分たちに反乱を起こさせないために……」

 

処分されようとした時に、赤嶺が色々とやったらしいけど…結果は……

 

「歴史から消されたのか……」

 

「だけどその天の神が言っていた神を殺害したって言うのは……」

 

「もしかしたら処分された後、その人は平行世界に転移し、原因となった天の神を殺したのでしょうね……その人自身も天の力を扱えるのですから……」

 

「……赤嶺友奈はあの人のことを助けるために、ドクターに協力してるみたい」

 

何というか大赦の闇が見えたな。いや、夜空たちの話じゃ大赦も色々と大切なことを話したりしてなかったみたいだからな……

 

「赤嶺は管理局も大赦の人間も勇者も信じるなって言ってたけど……」

 

「私達は貴方達のことを信用できる……」

 

「そっか……」

 

大赦ではなく僕らのことを信じるか……それもいいかもしれないな

 

するとなのはとスバルが病室に入ってきた。おまけになのはに抱っこされているのは保護された女の子だった。

 

「話は終わったの?」

 

「あぁ、なのは、出来ればだけどこいつらのこと、六課で……」

 

「うん、分かってるよ。空さんたちなら保護してくれないかって言うって思ってたから……」

 

「それとこの子達の保護者のゼストさんと言う方のこともお願いできませんか?」

 

「うん、いいよ。あと少しだけ付き合ってもらっていいかな?聖王協会の人が空さんたちに会いたいって」

 

「僕らに?」

 

「うん、それと夜空さんに会わせたい子がいるんだって」

 

「僕に?」

 

「あぁ彼女ですね」

 

桜は何かしら事情を知ってるみたいだな。

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