ミナトSIDE
ほんの少し前のこと、俺とえみるは気がつくと光りに包まれた世界に来ていた。そして目の前にはさっき依頼をしに来たフード姿の人物がいた。
「悪いわね。急にこんなところに連れてきて」
フードを取った姿は普通の女の子だったけど……俺は思いっきり胸ぐらをつかんだ
「悪いと思ってるならやるな!」
「ははは、胸ぐらをつかんでくるとは面白いね君は」
「ミナトさん……駄目ですよ。いきなり胸ぐらをつかんだりしたら……」
えみるに止められ、俺は手を離すと少女は笑みを浮かべていた。
「とりあえず自己紹介ね。私は天の神、まぁ神様ね」
「神様なのですか!?」
「神様って……まぁ神様だからこんな世界に連れてこれるってことか?」
「そういうこと。色々と説明すると、私はあなた達がいた世界とは違う世界の神……その世界では人々は神を怒らせ、滅びの道を歩むんだけど……」
「いや、いいよ。そういう説明は」
今、一番に知りたいのは俺達をここに連れてきた理由だ。一体何の目的で連れてきたんだ?
「そうね。説明しても理解できるかどうか怪しいしね」
「えみる、こいつ、殴っていいか?」
「だからミナトさん……」
何だか馬鹿にされてムカつく……村雨で切りたいけど神様だから効かなそうだしな……
「ある世界であるものたちが戦ってる。だけど敵の力は強大……対抗できる方法も封じられる中、別の方法を考えた」
「別の方法?」
「それは貴方よ。ミナト・ユウ。貴方は死ぬはずの運命を覆し、世界を救った。私が認める三人の勇者と同じように運命を変える力を持っている。だからこそ……力を借りたいのよ」
「力をか……」
「ミナトさん、やりましょう。ここはヒーローの出番なのです」
えみるは乗り気だけど……ちょっと不安なところがある
「今の俺が持ってる武器……村雨だけで何とか対抗できるとは思えないんだが、えみるも戦うにしたって……」
「そのために良いものを上げるし、あなた達だけで戦ってもらう気はないわ」
天の神が指を鳴らした瞬間、まばゆい光と共に見覚えのある二人が俺達の前に現れた。
「ここは……」
「あれ?何で……」
えみるは現れた人物を見て、涙を流した。そうだよな。また会うとしたらずっと未来まで待たないとな
「ルールー!?」
えみるはルールーに抱きついた。
「えみる……それにミナト……またこうして会えるなんて……」
「おと……おじいちゃん達も久しぶり」
ミア……またなんか気になることを言い掛けなかったか?
「これで戦力的に申し分ないでしょ。あとは……」
更に指を鳴らすと俺の目の前に一本の短剣が現れた。
「それは貴方が使っていたものを私が似せて作ったもの……ただし能力は同じよ。まぁそれは言うなれば神具って呼ぶべきね」
神様っていうのは色々と凄いな。俺は短剣を手にし
「また力を借りるぞ。レガオン」
これで準備万端って言うことだな
「早速で悪いけど、すぐに行ってもらうから……」
「あの一体何が……」
「事情は後で説明するから……」
俺達は天の神に導かれながら、戦いの場所へと向かうのであった。
「あぁそれと彼らに力を分け与えてくれない」
天の神が俺に渡したのは3つの光だった。なんだこれ?
「それは対抗できる力よ……発動の仕方は貴方たちが一番知っているはず」
向かったのは良いけど……本当にギリギリだったな。
『貴様ら……見覚えのない奴らだな』
『だけど五号を倒すなんてね』
俺達の前に仮面をつけた奴らが何か言ってるけど……
「似たような仮面をつけやがって……見分けつかないっていうことは雑魚戦闘員か何かか?」
『貴様……』
そっとアムールがマシェリの耳をふさいだ。俺は気にせず話を続けた。
「雑魚が調子に乗ってるなよ。おとなしくやられ役を演じてろよ。戦闘員雑魚」
『馬鹿にしてるわね……』
「馬鹿に?本当のことだろう……それとも雑魚以下のクソ野郎か?」
『貴様ァァァァァァァ!!』
棒を持った戦闘員が襲いかかってきたが、俺は村雨で攻撃を弾き、左腕を切り裂いた。
『ちっ!』
戦闘員は直ぐ様傷を修復し、棒を構えた。こいつ……
「毒が効かない……帝具人間みたいなものか……」
「そいつを倒すには……御霊と呼ばれるコアを破壊しないと駄目ですよ」
一人の男が俺の横に並び立った。その手には一本の刀を持っているけど……
「それじゃさっきのはコアを破壊したからか?」
「そうですね……力を貸しますよ」
「じゃあ頼むわ。マシェリ、アムールはけが人の方を頼んだぞ」
「はい」
「分かりました」
『四号、面倒な相手よ。レリックは回収したのだから撤退するわよ』
『いや、こいつは俺達を愚弄した。撤退するならお前だけでもしていろ』
『はぁわかったわ』
戦闘員の一人が姿を消すと棒を持った奴が攻撃を仕掛けてきた。俺達は攻撃を防ぎ……
「お前、名前は?」
「神宮桜。桜でいいですよ」
「わかった。こいつには村雨が効かないとなると……こっちだな!」
俺は村雨を鞘に収め、レガオンを抜いた。そして叫んだ
「レガオン!奥の手!龍騎!」
真っ赤な鎧を身にまとった姿に変わった。久しぶりだなこれも……
「武器が鎧に……変わった武器を使ってますね」
「まぁな」
さて久しぶりの戦いだ。張り切っていくか
夜空SIDE
気がつくとリクトが悔しそうな顔をしていた。天の神はというと、笑みを浮かべていた。
「俺を倒すためにそこまでするのか!!」
「えぇそうよ。それにやり始めたのは自由な方よ。それに貴方の悔しそうな顔が見れて満足よ」
天の神はそう言って姿を消した。一体何があったんだ
「糞が……まぁいい。目的は達成したのだから戻るとするか……」
リクトはそのまま姿を消すのであった。
「くそ……すみません……空さん」
僕はそのまま倒れ込むのであった。リクトを倒す方法は一体どうすれば……
赤嶺SIDE
突然現れたキュアフュテュール。この子は一体何者なの?
「えっと貴方は?」
「魔導師……でも勇者でもない……」
なのはやフェイトも彼女のことを知らないみたいだ。するとフュテュールは……
「始めまして、えっと詳しい話はあとでお話します。そしてこの子は私が相手しますから」
フュテュールはパンチとキックを繰り出していく。私も防ぎながら、攻撃を仕掛けていくがそれでも彼女は……
「強いね。もしかして別の進化を遂げた勇者?」
「いいえ、私はプリキュアです」
「プリキュア?よく分からないけど可愛くって、かっこいいね。後輩ちゃんだったらものすごく喜ぶと思うよ」
「ありがとうございます」
「でも負けるつもりはないよ。私は愛する人のために戦ってるんだから!!勇者パンチ!!」
勇者パンチを繰り出し、フュテュールのガードを崩した瞬間、今度は勇者キックを繰り出す。必殺技を喰らえばどんなに強くても……
「いたた……でも頑張れる!」
「……効いてるよね?」
「効いてるよ。だけど私は頑張れるの……私を愛してくれている両親のために、友達のために……私はそう戦うように教えてもらえたから」
「誰かのために戦うのは良いことだね……」
「でもね。一番は愛する人のために戦うんじゃないの……愛する人と一緒に戦うことで奇跡が起きる。知ってた?」
「………知らないよ……そんなこと!!」
私は彼女に全力の勇者パンチを繰り出した。だけど彼女は私のパンチを受け止めた
「だったら教えてあげるね。ハアアアアアアア!!」
反撃のパンチを食らった私は、そのまま倒れ込み、更にバインドで縛られた。
「強い……」
「気がついたけど、その腰にある刀、使わないの?」
「えっと、これはとっても危険なもので……この人に対しては使ったら駄目だと思ったんです」
「そっか、ありがとうね。えっとフュテュールちゃん?」
「あ、本名はミアです」
「ミア……ありがとう。でもまだ戦いは終わってないから、急いで他のみんなの所に行かないと」
「あっ、多分ですけど大丈夫だと思いますよ。さっき天の神様から連絡があって、こっちのほうの敵は撤退したそうです。あと機動六課?というところには頼もしい人たちがいるので」
「「頼もしい人?」」
ミナトSIDE
桜と協力して、戦闘員と戦うが……
「傷が直ぐに回復……おまけに急所を簡単に狙わしてくれないか」
「そうですね……ミナトくん、どうします?」
どうするっていわれても、他の奴らは傷ついて倒れてるし……マシェリとアムールも救護で頑張ってる。
『我々を馬鹿にしていたが、この程度か!!』
わかりやすい挑発だな……だったら……
「隙を作るから、止めは頼んだぞ。桜」
「えぇ」
「狂龍騎発動!!」
鎧の形を変え、俺は戦闘員にパンチのラッシュを繰り出していく。戦闘員が俺に集中している間に、桜が背後に回り込み、急所を狙おうとするが……
「硬い!」
『バカが!急所狙いなら装甲を固くすればいい話だ』
弾かれ、一旦距離を置く俺達。さて、面倒なことになったな
「桜、硬い相手に対してはどうするかわかるか?」
「えぇ同じ箇所を攻撃していけば、ほころびが出来ますね。ただ時間がかかりますよ」
「だな。だけどもう一つ……相手の装甲を破るくらいの威力を与えれば倒せるけどな」
「出来るんですか?」
「まぁな。マシェリ」
俺はマシェリを呼ぶとマシェリはこっちにやってきた。
「はい、ミナトさん」
「愛龍騎だ」
「わかり……えっ?その……」
「ん?」
「えっと……やるんですか?そのみんなが見てる前で……」
「いや、慣れてるんじゃ……」
「久しぶりですよ。それなのに……」
「緊急事態ということで……」
「それでも………あぁもう分かりました」
マシェリは俺にキスをした瞬間、鎧の色が真っ白に変わった。
「愛龍騎!!」
アリシアSIDE
桜と戦っていた人がいきなり女の子とキスをしてるけど……
「ねぇあれって、真面目よね」
「うん、真面目みたいよ……」
「わっしー、ミノさん、凄いよ。キスで鎧が変わったよ。これはいっつんもよっくんにやるべきじゃ~」
「え、えぇ!?」
「もしかして樹ちゃんと夜空くんもキスで!?」
「樹ちゃんファイトよ」
「これは高嶋さんと空さんも……」
何だかツッコミが放棄されているけど、気にしないようにしよう。
「何というか……見せつけられている感じですね」
「何でキスで……」
「お、大人です」
「ヴィヴィオちゃんとルーテシアちゃんには早いね」
夕空ちゃんがヴィヴィオとルーテシアの目を塞いでいた。うん、正しいかも……
「メブ、何だか見ちゃ駄目なものを見たんだけど」
「真面目なのよね」
「戦闘中にいちゃつくのが真面目なのか?」
「ですがそういった戦い方かもしれませんわ」
というかどういった理由でキスをしているのかな?
「困惑しているみたいですが、あの姿は愛を受け取り愛を育んだ力……愛の力を秘めた姿です。愛の力は大きければ大きいほど力が増します。私とでも出来ますが、マシェリとのほうが一番力が上がっていますね」
「ようするにイチャイチャフォームってところでいいの?」
まぁなんでもいいか……
ミナトSIDE
『戦闘中にふざけるな!!これで終わらせる!』
「あぁ終わりだな……」
迫りくる戦闘員に対し、俺はゆっくりと拳を構え、解き放った瞬間、戦闘員の胸に穴が空き、崩れ去った。
『ば、馬鹿なぁぁぁぁぁぁぁぁ』
「元が人間じゃないから……加減せずにやったけど……あの頃、加減せずに戦わなくってよかったかもしれないな」
戦闘員を倒して、とりあえず一旦戦いは終了か?さて……
「他の敵は?」
「わかりませんが……とりあえず連絡を待ちましょう」
「だな」
その後、連絡が入り敵は撤退したらしい。とりあえず俺達も事情とかを話さないとな
因みにキスしてフォームチェンジですが、これが本編では当たり前だったりします