ソードアート・オンライン 閃光の弟は鬼の剣士 修正中 作:狂骨
ガーディアンの壁を乗り越え 遂に上へと辿り着いたキリト達。そしてその姿を見届けたサクヤは笑みを浮かべるとすぐさま全員へ撤退命令をだした。
「お兄ちゃん…作斗さん…頑張って…!」
リーファは姿が見えなくなっても その壁の向こうにいるキリトとムゲンに向かって心からエールを送りその場から撤退した。
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一方で、ガーディアンの軍を突破した2人は扉の前へと来ていた。
「成る程 確かに壁だな」
キリトは世界樹入り口でムゲンの言葉を思い出し扉をベタベタとさわっていた。
「ユイ。できるか?」
「はい!」
キリトはユイを取り出すと世界樹上空で入手したカードキーを手渡した。ユイはカードキーに触れると光だしすぐさま2人へ手を差し出す。
「転送されます!パパ!ムゲンおじさん!手を!」
2人はユイの手を掴んだ。それと同時に2人の姿が光に包まれ消えた。
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光に包まれ転送された場所は 辺りに雲海がある世界樹の巨大な枝だった。
「ここが世界樹の頂上か…」
キリトは上を見上げる。
すると ピクシーの姿ではないユイが何かを感じ取り走りだした。
「ユイ!?」
「ママです!こっちにママがいます!」
「なんだって!?行くぞ作斗!」
2人はユイに付いていき世界樹を更に上へと登っていった。
走る中 障害物や枝分かれする道などはなかったので3人は 全速力で向かっていった。
すると 巨大な鳥籠が見えた。
「あれは!」
作斗は目を見開く。あの日 エギルの店で見たあの鳥籠と重ね合わせる。まさしくそれそのものだった。
「あの中に…!」
明日奈がもう目前にいる事を確信した作斗は脚に筋肉を集中させ一気に駆け出した。
「おい!?」
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あれから…幾日たっただろう…。私がこの場所に来て…。
机に顔を乗せながら辺りの景色の音に耳を傾けていた。
数時間前 ユイちゃんらしき声が聞こえたけど…それ以来何も起きなかった。
「(早く会いたい…)」
私は心の中で願った。
恋人であるキリト君に娘であるユイちゃん 。そして仲間であるエギルさん達に……
そして…現実の世界でずっと待っている作斗に…
「うぅ……会いたい…!」
私がそう強く願った時
「ママ!」
「!」
聞き慣れた声が鳥籠の入り口から聞こえた。そこに目を向けると娘であるユイちゃん。そして恋人であるキリト君が立っていた。
「え…!?キリト君…?ユイちゃん…?」
私は現実なのかどうか目をパチクリさせた。
夢じゃない。来てくれたんだ。
「ママー!!!」
駆け寄ってくるユイちゃんを私は力一杯抱きしめた。
「ユイちゃん…会いたかった…!」
「私もです…会えてうぅ…嬉しいです…!」
「明日奈。無事でよかった」
「キリト君…!ありがとう…来てくれたんだ…!」
私がキリト君に駆け寄ろうとした時 キリト君は待ったと手を出した。
「俺よりもお前に会いたい奴を連れてきたぞ?」
そう言いキリト君は後ろの鳥籠の影に指を向けた。
「え?誰?」
「おーい!恥ずかしがってないで来いよ〜!」
「うるせぇよ。別に恥ずかしがっちゃいねぇよ」
キリト君がそこへ向けて声をかけた時 1人の長髪の女の子が姿を現した。 前髪がセンターで分けられ鎖骨まであるポニーテール、私とよく似た顔。そして 聞いたことのある声
え…?もしかして…
私はその女の子……いや男の子の正体を悟った。
「作斗……?」
「あ…あぁ…久しぶりだな明日奈…」
私は涙が止まらなかった。 SAOの世界に閉じ込められてからずっと会いたかった たった1人の弟。
それが今 私の目の前に立っていた。
「作斗…大きくなったね…!」
「フン。お前も元気そうで何よりだ…さて、早くこの世界をでるぞ。話は現実に戻ってからだ」
「うん!いっぱい話そうね…!」
私は涙を堪えきれず流しながら頷いた。
その時
ユイちゃんの姿がデジタル化した。
「パパ…ママ……おじさん…にげ…」
「ユイちゃん!」
ユイちゃんはそれだけ言うと消えてしまった。
私は何が起こったのか分からなかった。
次の瞬間 私達の身体が地面に叩きつけられた。
それと同時に辺りの景色が変わり黒い空間になった。
「ハッハッハッ。どうだい?身体が動かないだろ?」
この声…まさか!
「まったく。ネズミが入り込んだと聞いてみればとんだドブネズミ2匹が紛れ込んできてくれたよ」
須郷…!
ーーーーーーーー
突如現れた王冠を身につけた須郷はキリト達を謎の力で床へ押し付けていた。
須郷の姿を確認した瞬間 作斗の目がユージーンと対峙した時と同じようになった。
「現れたなゴミクズが…!」
「おやおや、そんな汚らしい呼び方はやめたまえよ。ここでは『妖精王 オベイロン陛下』と呼べ!!!」
「うぐぅ!?」
須郷は地に伏せている作斗を脚で踏みつけた。それによって作斗は苦痛の声を上げる。それを眺めながら須郷は踏みつける足を動かし押し付けた。
「どうだ?動けないだろ?次のアップデートで導入予定の『重量魔法』だけど強すぎたかな?」
「脚をどけろっ!」
作斗は叫ぶと須郷の脚を無理やり退かせ、フラフラになりながらもゆっくりと状態を起こした。
「おやおや、立ち上がるなんて凄いなぁ作斗くん。だったらこれはどうかな!」
その瞬間 作斗の全身が再び床へと叩きつけられた。
「ガァァァ…ッ!!!」
その威力は先程の比ではなかった。作斗の身体が更に床へと叩きつけられ、なんと床が軋み始めると陥没した。
「ハハハハハ!!どうだ!重量倍増だよ?ざっと10倍はいくかな?」
「やめろ須郷!それ以上作斗に手を出すな!」
「何を言ってるんだい?この子はもうすぐ兄になる僕を病室で殴ったんだよ?弟を教育するのが兄の務めだ。そうだろ?」
そう言い須郷はキリトの背負っている剣へと手を伸ばすと手に取り、此方を睨みつけるキリトに目を向けた。
「まさか君は僕が本気でこのプログラムを作ったと?違うよ。僕の本命は思考そして記憶操作研究だよ!300人に及ぶ元SAOプレイヤーによってその研究はもう8割型は完成しているのさ!どうだ素晴らしいだろ?まさに神の技術さ!ハッハッハッ!!」
「須郷…貴方のやったことは許されない事よ!」
「許さない?誰が?残念ながらこの世界で神はいない。僕以外にね!」
そう言い須郷は大剣を明日奈へと向けると明日奈の両手を鎖で繋ぎ吊るした。
「…!おい!何をする気だ!」
「何って君達の魂を改善する前に余興としてね」
そう言い須郷は明日奈の身体を次々となぞるように触った。その瞬間 作斗の顔に筋が隆起した。
「やめろ!汚ねぇ手で触んじゃねぇ!」
「ハッハッハッどうだい作斗くん?自分の大事なお姉さんが憎き僕に弄ばれてる姿は?」
作斗は怒りを露わにしゆっくりと重力を押しのけ立ち上がろうとした。その姿に須郷は舌打ちをすると作斗への重力魔法を解除した。
「ほんっとにしぶといね君は。いいよ。相手してあげるよ。掛かってきな?」
そう言い須郷は怒りの作斗に向かって勝負を仕掛けた。それに対し作斗は剣を抜くとすぐさま須郷に向かって斬りかかった。
だが次の瞬間 須郷の姿が消え 背後からとてつもない痛みが襲ってきた。
「ゔぁぁぁぁぁ!!!!!!」
背後には須郷が立っておりキリトの大剣で作斗の胴体を貫いていた。それによってその場に作斗の叫び声が響き渡りアスナは目を瞑ってしまう。
「どうだい?いくら動体視力が良い君でも見えなかっただろ?僕のスピードをMAXに設定してあるんだよ」
そう言い須郷は剣を胴体から引き抜くと今度は作斗の脚へと大剣を振り回し、切り離した。
「あ"あぁぁぁぁ!!!!!」
「ハハハハハ!痛いだろう!?君のペインアブソーバを0に設定してあるからね!痛みがそのまま伝わってくるのさ!」
「作斗!やめなさい須郷!」
作斗の悲鳴が響く中、明日奈は須郷へと制止の声を掛けるも、須郷は止まる様子を見せなかった。
「僕を殴った罰だ!たっぷりとお返ししてあげるよ!」
「あ"ぁぁぁぁぁぁ!!!!
須郷は次々と作斗の手足を切り落とし遂には四肢がなくなり胴体だけとなった。
「そんな…作斗…!!」
「嘘…だろ……」
あまりにもの悲惨な光景に明日奈は直視出来ず涙を流し始めた。
「あ…あがぁ……」
「このままじゃ終わらせんぞ!システム権限!プレイヤー『ムゲン』の体力を全回復!」
須郷が叫ぶと同時に作斗の失われた四肢が復活すると同時に体力も全回復した。
よって作斗は立ち上がる事が出来たが身体がよろめき始め、終いにはなんと床へと倒れてしまった。
「うぁ……何でだ…!?痛みが…」
「痛みは残るように設定してあるのさ!」
「…!?」
その言葉と共に、目の前まで歩いてきた須郷は地に伏せる姿を嘲笑うかのように見下ろすと、ゆっくりと大剣を引き上げ、作斗の胴体を貫いた。
「グァァァァァァァッ!!!!」
身体の奥底から伝わってくる鮮明なその痛みに作斗は再び悲鳴を上げるも、その後、気を失うかのようにゆっくりと状態を倒した。
「ふぅ〜スッキリした。これで病院での無礼は許してあげるよ。そこでゆっくり見ておいで。大好きなお姉さんが僕に犯される様をね…!」
そう言い須郷は大剣を作斗に刺したまま再び明日奈へと近づく。
だが、須郷は手を止めた。
「…何で立ってられるのかな?」
そう言いながら須郷は振り向いた。そこには満身創痍でありながらも 全身に筋を隆起させ目を血走らせている作斗の姿があった。
「常人ならショック死する程の痛みを与えたのに…人間なのかい?君は」
「ゔぉおおおお!!!!」
すると作斗は獣のような雄叫びを上げながら須郷に向かって刀を振り下ろした。だが須郷にそれはあっさりとかわされ逆に鳩尾にカウンターを当てられてしまった。
「がぁぁ……」
「フン。現実でやった場合は痛くないと思うが生憎パワーもMAXに設定してあってね。プロボクサーに本気で殴られたのと同じかそれ以上の痛さかな?」
須郷の強烈なパンチが鳩尾に入り込むと同時に作斗の目からハイライトが消え吹っ飛ばされた。
「さぁ。今まで数々の無礼に対し褒美として『爆裂魔法』をプレゼントしよう!綺麗な花火を見せてくれよ!」
「ッ!」
それを聞いたキリトは咄嗟に叫ぶ。
「やめろ須郷!そんなことすれば死ぬぞ!」
今の作斗に高威力のある爆裂魔法を撃てば鮮明なる痛みに精神が耐えきれず確実に廃人になってしまう。そう悟ったキリトはすぐさま制止を呼びかけた。だが、須郷の目は変わる事なく作斗へと狙いを定めていた。
「ハハハハ!!知った事か!喰らえッ!!」
そして須郷の手が輝き出した直後__
_____作斗の身体が爆炎へと飲み込まれた。その瞬間 明日奈の目から涙が溢れでた。
「いやぁぁぁぁぁ!!作斗ォォ!!!」
ーーーーー
爆炎の中 微かに残った作斗の意識が目の前で泣き叫ぶ明日奈の姿を捉えた。
「(明日奈……折角会えたのに……まだ試験合格したこと話してないのに……)」
その時 作斗の視界に笑い崩れる須郷の姿が映し出されると同時に少しずつ心が壊れ始めた。
「(須郷……殺す…殺す……殺す…殺す…ころす…コロス…コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス
コロシテやるッ!!!!!!」
『ヴァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!』
その瞬間 作斗の心が崩壊し怒りが頂点に達した。
ユニークスキル 『超覚醒』 発動