ソードアート・オンライン 閃光の弟は鬼の剣士 修正中   作:狂骨

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妖精の国へ

バーの中は異様な空気に満ちていた。原因である昨斗はゆっくりとキリトへ足を近づけた。

その一方で昨斗と初めて会うエギルはキリトへと訪ねた。

 

「誰だソイツ。お前の知り合いか?」

 

「あぁ…アスナの弟だ」

 

「そうか。俺は『アンドリュー・ギルバート・ミズル』だ『エギル』と呼んでくれ。あんたのお姉さんにはSAOではお世話になったぜ」

 

「『結城 昨斗』です。姉がお世話になりました」

出された手に昨斗も手を差し出した。握手したと同時にエギルは冷や汗を流した。

 

「凄えな…とんでもねぇ筋肉してやがるぜ…何かやってるのか?」

 

「はい。陸上、剣道 を。陸上は小学の頃 に短距離と投擲をやっておりました」

 

「だからこんな身体つきしてるのか…」

昨斗の経験のあるスポーツの内 陸上は身体全ての筋肉を扱うスポーツだった。昨斗は外見は小柄だがその割には筋肉の量がスポーツ選手と同等である。

 

「それで…さっき 桐ヶ谷さんに話していた事を聞かせていただきましたが…本当なのですか?」

 

「あぁ。アンタのお姉さんらしき人が確かにいたらしいぜ」

 

「成る程。桐ヶ谷さん。私も行きます」

 

「良いのか…?それにハードは…」

 

「すぐ買いに行きます。通帳は自分で管理してますから」

 

そう言い昨斗は紙に何かを書くと和人に手渡した。

 

「携帯番号です。私は今日の夜7時にログインします。では、失礼」

 

そう言い昨斗はすぐに店から姿を消した。

 

「俺もウジウジしてらんねぇな」

「お前も早く行きな。因みにナーブギアでもできるからな」

「サンキュー」

そして和人もエギルの店を後にした。

 

ーーーーーーー

ーーーーー

ーーー

俺は店を出た後 すぐに家電量販店へ行きアミュスフィアとALOを購入した。金は父さんが合格祝いだと言い出してくれた。

 

家に着き夕食を済ませると俺はそれをセットし装着した。

 

「リンクスタート」

すると突然目の前が真っ暗になり画面が現れた。

「凄いな…明日奈がやりたいという気持ちも分かる」

『ようこそ。ALOの世界へ。まずは貴方の分身となるアバターを九つの種族から選んでください』

見ると目の前に何やら変な奴が現れた。おそらくモデルだろう。

種族を選んでいく内に取り敢えずもうめんどくさくなったから『シルフ』というものにした。名前は本名を避けるとして『ムゲン』にした。

『容姿はランダムに作成されます。よろしいですか?』

 

YES

 

『それでは幸運を祈ります』

すると視界が光に包まれ気づけば上空にいた。

 

「何で落ちてるんだ?まぁいっか。ん?」

その時 目の前が暗くなりどこが何処だか分からなくなった。

 

「え?何だ……ぐへッ!?」

すると頭に衝撃が来て俺はそのまま仰向けに倒れた。

「いてて…何処だここ?」

見ると先程よりも景色が全く違う場所だった。

俺は起き上がり辺りを見渡した。現実とは全くかけ離れた景色。凄いな…。

すると、またもや誰か降ってきた。よく見ると顔が桐ヶ谷に似ている。

 

「お前……桐ヶ谷 和人か?」

「え…?って事はお前が昨斗か?」

「あぁ。こっちではその名前では呼ぶな。ここでは『ムゲン』だ」

「………」

何だ?そのコイツ頭逝ってるのような目は。

 

「まさか…厨二病ですか…?」

「殺すぞ。名前が浮かばなかったから昔見てたアニメの刀の名前にしたんだよ」

「すまんすまん…と言うか口調すげぇ変わったな…それに髪も…」

コイツの言う通り今の俺の見た目は黒に近い緑色の髪で後ろ髪は背骨までのポニーテール、前髪は首筋まで伸びていた。

「どうでも良いだろ。んで?お前のニックネームは?」

「あぁ。ここでは『キリト』と呼んでくれ」

「桐ヶ谷のキリで和人のトか?」

「正解だ」

成る程。取り敢えず姉のいる『世界樹』とやらまで行くか。いつまでも油は売っとれん。

 

「あぁちょっと待ってくれ」

そう言うとキリトは画面を表示させた。何をやってるんだ?取り敢えず俺は準備運動も兼ね武器を出してみた。武器は多種類あり初期装備が一つずつ用意されていた。取り敢えずこの片手剣というものにした。

選択すると手に光が集められ光が収縮するとその装備が出てきた。しかも意外と軽い。

取り敢えず近くの木に向かって振ってみた。

 

「フッ!」

手に筋肉を集中させ水平に薙ぎ払う。すると木はあっさりと切れた。

「すげえな。こりゃ」

武器を仕舞うとキリトの所へ戻る。すると何故かもう一人増えていた。性別は女でまだ幼くキリトの膝に座っていた。

 

「誰だそいつ?」

「あぁ。会うのは初めてだったな。コイツは『ユイ』SAOのNPCだ」

「NPC?」

「分かりやすく言えばゲームの中にいるキャラクターかな?ユイ挨拶しな」

「はい!」

するとソイツはキリトの膝から降りると俺に向かって走り頭を下げてきた。

 

「初めまして!私は『ユイ』と申します!ママの弟さんですよね?」

「ママって明日奈の事か?」

「はい!」

「へぇ…」

俺は視線をキリトに向け武器を展開した。

 

「……SAOで何があったのか知らんが…取り敢えず一回殺してやろう…」

 

「わぁぁ!!!待て待て待て!説明するから武器をしまえって!」

それからキリトの話を聞きだいたい理解した。この娘はSAOのステージで倒れていたところをコイツと明日奈に助けてもらいそれ以降 ママやパパと呼んでいるらしい。そしてもう一つ コイツと明日奈が互いに両思いである事。

「そうか…」

俺は武器を納める。

「あれ…?弟ならここで反論とか入れてくるんじゃないのか…?」

「明日奈が良ければそれでいい。あのゴミクズ(須郷)に渡すよりはマシだ」

そう言い俺は横にいる『ユイ』という娘に手を出した。

「俺は『結城 昨斗』だ。ここでは『ムゲン』だ。よろしくなユイ」

「はい!よろしくお願いします!ムゲンおじさん!」

そう言い俺の手を元気に握ってきた。ていうかコイツ身長高くねぇか?俺とあんま変わらねぇじゃねぇか…なんか屈辱だな…。

「おじ……まぁいい。キリトよ。世界樹まで行くぞ?」

「はいよ。『ユイ』飛ぶにはどうすれば良いんだ?」

「はい!まず自分の背中に羽がある事をイメージしてください」

そう言われた俺らはイメージした。すると背中から虫のような羽が生えてきた。というか気づけばコイツは『ナビゲーションピクシー』という小さい妖精に変身していた。

「次に利き手を前に握るように出してください。するとコントローラーが現れます」

言われたとおりにやってみると変なリモコンが出てきた。

 

「前に出すと飛行で後ろに出すと下降し左右で旋回します」

「うぉ!?」

「凄いなこりゃ…」

俺たちはコントローラーを前に出したと同時に身体が浮いた。

 

「ボタンを押せば加速 放せば減速です。因みに飛べるのは羽が出ている間でしばらくすると消えて一定時間休ませなければいけません。

「成る程」

俺はコントローラーを後ろに倒し下降すると着地した。キリトは未だに飛行しているが。

 

「ん…?」

何かが聞こえる…そう言えばこの種族は耳がいいらしいな…。

 

「ユイ、近くに何かいるようだが…」

「はい。プレイヤーみたいですね…しかも複数です」

「取り敢えずここが何処だか教えてもらうか…行くぞキリト」

俺達は音のする方角へ行ってみることにした。

 

 

ーーーーーーーー

ーーーーー

ーー

私は今 一緒のパーティであるレコンと一緒に空を飛び領地へと急いでいた。

 

「リーファちゃん!待ってよー!」

「頑張って。もうすぐ領地だから…!」

その時 レコンの背後から黒い影が現れた。間違いない。『サラマンダー』だ!

「危ない!」

「うわ!?」

レコンは間一髪で避けたが体制が悪く相手が追撃を仕掛けてきた。

「戦闘は避けられないようね…」

私は武器を出し構えた。

 

「フン。速さだけが取り柄のシルフ二人で攻撃重視の4人にどう勝とうというのだ?」

「身の程知らずめ。取り敢えず殺そう」

二人がそう言い私目掛けて飛んできて武器を振り下ろしてきた。

私は武器で防いだがパワーに負けてしまいそのまま森へと突き飛ばされてしまった。

「リーファちゃん!」

「私の事はいいからアンタだけでも逃げなさい!」

森に落ちた私は巨木を背に4人のサラマンダーに追い詰められていた。

「これで終わりだ」

そう言いサラマンダーの一人が私に向かって武器を振り下ろしそうとした。

 

その時

 

「いでぇ!?」

空から誰かが降ってきた。その人は黒い髪に黒い服装をしていたから『スプリガン』だと一目で分かった。装備を見る限り初期のもの…どうしてこの森に…?相手のサラマンダーも驚き武器を下ろし少し離れた。

「何やってんだ」

するともう一人降りてきた。装備を見ると緑を強調した服装同じ『シルフ』だった。その人は地面に突っ込んだスプリガンの頭を持ち上げて抜くと私やサラマンダーを見た。

 

「お兄さんたち〜?寄ってたかって女の子一人いじめるのよくないよ?」

スプリガンがそう言った時 サラマンダーの一人が青筋を立てランスを構えて突進してきた。

「初心者如きが!俺たちに口出ししてんじゃねぇ!」

「ッ!逃げ…「取り敢えずコイツらは敵ってことでいいのか?」

私が逃げるよう言おうとした時 そのサラマンダーの胴体が切られていた。いや、それだけじゃない。上空にいるリーダー格のサラマンダーを除いて残る二人も切っていた。切ったのはスプリガンじゃないもう一人のシルフだった。

「う…うん」

「聞く前にやっちゃってんじゃん…」

そのシルフは剣を納めると上空にいるサラマンダーに目を向け剣をまた構えた。しかも構えが時代劇でよく見る侍の居合の構えだった。

「さて、残るはお前だ。どうする?」

するとサラマンダーは武器を下ろした。

「やめておこう…もうすぐソードスキルが900にいくところだからね。失礼するよ」

そう言い残りのサラマンダーは去っていった。

サラマンダーの姿が見えなくなると私は2人の方へ顔を向けた。し助けてくれたとしてもシルフは分かるけどスプリガンは他種族。油断はできない。

「私はどうすればいいの?お礼を言えばいい?それとも逃げればいい?」

「どっちでもどうぞ。それに俺が決めることじゃないし」

そう言うとスプリガンは隣にいるシルフに視線を向けた。するとシルフの子は目を鋭くした。

 

「お礼なら別に構いません。ですが、逃げるなら私達の質問に答えてからにしてください」

2人とも敵対の意思はない…私は警戒を解いた。ただもう一つ問いたいことがある。

 

「でも、なんでスプリガンがこんな所に?領地ならもっと遠くの筈よ?」

「いや…道に迷った…」

「え…?領地はずっと東の筈じゃない…?」

方向音痴にも程がある。内心笑いながらも私は2人にお礼を言った。

 

「助けてくれてありがとう。私はリーファよ」

「俺はキリト」

「私はムゲンです」

「そう。2人とも。良かったからこの後 一杯どう?お礼がしたいの」

私は2人を誘った。サラマンダーじゃないからシルフ領に来ても問題ないだろう。

すると2人はオーケーしてくれた。

 

そして私達は空を飛び領へと戻った。

ただ不思議な事にスプリガンは初心者で飛ぶのは下手だけどもう1人の子は初心者なのにすぐ飛べておまけにスピードが速かった。

 

 

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