ソードアート・オンライン 閃光の弟は鬼の剣士 修正中 作:狂骨
翌日 今日は休日のため 3時からログインした。
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着いたのは昨日のバー 見るとリーファが先に来ていた。
「早いですね」
「まぁね。というか何でムゲンはいつも敬語なの?」
「馴染みのない人にはだいたい敬語です。貴方と馴染めたらタメ口で話しますよ」
「別に今からタメ口でも構わないよ?」
「いえ。これは私なりの礼儀でもあります。それと…キリトテメェ…なにそこでみてんだぁ…?」
「あははは…バレちゃった?」
ムゲンが殺気を出すと立っている位置とは死角になっているテーブル席の陰からキリトが姿を現した。
「いや〜二人がいい雰囲気で話すもんだったから」
「殺すぞ。あぁすいませんリーファさん。見苦しいところをみせてしまって」
「あ…いいって!いいって!(こんな口調なら敬語の方がいいかな〜…)」
あまりにもの変わりようにリーファは引くと同時に敬語のままでいてもらいたいと思った。
「じゃあ行こうか。付いてきて」
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外に出た二人はリーファに案内され武器や物資をやり取りする商業地へと連れられた。
「出かける前に準備は不可欠よ。自由に回って」
そう言われるとキリトとムゲンは別々に分かれ武器やアイテムを見て回るようになった。
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俺はキリトと別れ片手剣を売っている場所へと来た。
見れば初期装備よりいいものがたくさんあった。
「取り敢えず片手剣にするか…何かいいのありませんか?」
すると武具屋の人がちょいと待っとれと言うとガサゴソと漁った。
「コイツはどうだい?」
すると目の前に何やら怪しげな雰囲気の日本刀を出された。椿は黒いが燃え盛る炎のような刻印が刻まれていた。
「ソイツは最近発見したものだが…生憎俺は日本刀とかあまり使わないからどうしようか迷ってたのさ」
「でしたら…私に売っていただきませんか?」
「マジか!?買ってくれるのか!?」
「はい。私はリアルでも日本刀を持っているので扱いには慣れています」
「そうか。よし!毎度あり〜!」
俺は日本刀を受け取ると通貨であるユルドを渡した。何故か凄い安くしてもらい得した。
後は装備だな…この格好は何か好かない…。
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しばらくして、キリトはリーファと合流しムゲンを待っていた。すると
「ん?おーい!」
キリトはムゲンの姿を見つけ手を上げた。リーファもその方向へ顔を向けた。その瞬間二人はガンッと固まる。
そこには和服を纏い、日本刀を下げたムゲンが立っていた。更に和服の下にはタイツと、レギンスを纏っており、和風なだけでなく、何かとスポーティーな雰囲気も漂わせていた。
「お待たせしました」
『………』
「どうしました?」
「いやその…サムライみたいだな…て」
リーファがそう言うとキリトも頷いた。ムゲンは現実と同じくサムライヘアーかつ武器が日本刀のため、見た目は完全なる武士である。
「日本刀の方が何かと使いやすいので。では行きましょう」
「うん…こっちよ」
リーファはムゲンに言われると案内を再開し二人を領の中で1番大きい建物へと案内した。
「スッゲェデカイなこりゃ…このてっぺんから飛ぶのか?」
「そう。高度が稼げるからね。行くよ」
そう言いリーファは二人の手を引くと中へと案内した。
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中へと入ったムゲンはその内装に驚きの声を上げた。
「うわぁ…!」
巨大な入り口を抜けた先には巨大な広場があり、中心には受付が設置され、その受付を通り過ぎていくプレイヤーが背後にある階段や入り口へと抜けて行った。
「成る程…ここでクエストを受注したり仲間と集合したりするのですか…」
「その通り。さ、こっちよ」
その時であった。
「リーファ!」
後ろから男性の声が聞こえリーファを呼び止めた。リーファは止まると振り返る。そこには他のプレイヤーとは一味違う装備をしているシルフが立っていた。
「こんにちは…シグルド」
「パーティから抜ける気なのか?」
「まぁね」
その問いにリーファが頷くと、そのシグルドという男性は額に眉を寄せる。
「残りのメンバーに迷惑がかかるとは思わんのか?」
「…パーティはいつ抜けても自由…それが約束だったでしょ?」
「だがお前は既に俺のパーティとして名が通っているんだぞ?理由もなく抜けられてはこちらの面子に関わる!」
「…」
その言葉にリーファは何も返せなかった。すると横にいたムゲンが突然前に出た。
「何だお前?」
「初めまして。今日からプレイを始めた新人のムゲンです」
そう言いムゲンはゆっくりと頭を下げる。初対面の人に対しては敬語かつ自己紹介するこの姿勢はムゲンなりの礼儀なのである。
「初心者が何のようだ」
「私達は大事な用があります。それには彼女の力が必要不可欠なのです。なので申し訳ありませんが少しの間だけでいいので彼女をお借りしてもよろしいでしょうか?」
「ふざけるな」
ムゲンは丁寧にシグルドへと頼んだ。それに対しシグルドは更に表情を険しくさせる。
「何故 初心者のお前如きに俺のパーティが付き合わされねばならんのだ?」
「ですが彼女はパーティを抜けると仰っていますが?」
「そんなものは知ったことか。ちゃんとした理由が無ければ脱退は許さんぞリーファ!」
「…」
リーファの人権を無視したシグルドの発言 並びに自分の姉へ会いに行く邪魔をするシグルドに対しムゲンは少し青筋を浮かべた。
「別に理由なんていります?」
「なに?」
突如としてムゲンが発した言葉にシグルドは目を鋭くさせながらムゲンを睨む。
裏にいるキリトやリーファはやめろという表情を浮かべるがムゲンには見えず続ける。
「別に抜けても死ぬ訳じゃありませんし、チームを抜ける抜けないも本人の自由ではないですか。それ程まで縛るという事は彼女がいないと_____
______成り立たないぐらい弱いチームという事ですか?」
「「「…!!!」」」
その言葉はシグルドを怒らせるものに十分であった。ムゲンから放たれたその言葉を耳にしたシグルドは眉間に皺を寄せ腰に掛けてある剣に手を伸ばした。
「貴様…いい加減に…!!!!」
その時であった。
「こっちのセリフなんだよクソが…!!!」
「!?」
突如として地の底から響く低く威圧感のある声が響いた。その声に怒りを露わにする寸前であったシグルドはその手を止めると同時に額から冷や汗を流し始めた。
その一方で、ムゲンは鋭い目を向けながらシグルドへと足を進めた。
「お…おい…やめろ…って!」
「黙ってろ黒染め」
「黒染め!?」
背後から制止の声を掛けるキリトを一蹴したムゲンはシグルドへと迫ると、彼の剣を握る腕を掴んだ。
「さっきから初心者初心者ってうるせぇんだよ。なら経験者が偉いのか?」
「ぐぅ!?」
そう言いムゲンはシグルドの腕を掴む握力を更に強めた。それによってシグルドの顔が次々と苦痛に苦しみ始めていく。
それに対してムゲンは強く言い放った。
「大事な用事があるって言ってんだろ。たかがゲームで面子とか名声とか、そんなくだらねぇ事でグダグダ言ってんじゃねぇよ。ドカスが…ッ!!」
「……!」
その威圧はシグルドをベテランから初心者の精神状態へと戻していった。シグルドはゆっくりと剣を柄に戻すと歯を噛み締めながら唸り、その手を振り払った。
「今回は特別に許してやる。次はないぞ!」
「知るか。んな捨て台詞どうでもいいからさっさと失せろ」
「く…!!」
吐き捨てられたムゲンの言葉にシグルドは眉に皺を寄せながらも身を引いた。
「リーファ…レネゲイドになるなり死ぬなりもう好きにしろ!いずれ後悔するぞ!」
そう言いシグルドは自身のパーティらしきプレイヤーと共に去っていった。
「レネゲイド…?何ですかそれは?」
ムゲンはリーファに尋ねる。するとリーファは俯きながらムゲンの手を引っ張っていった。
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塔のてっぺんへ来た3人は空を見上げた。
「すげぇな…手が届きそうだ…」
キリトは目の前にあるように見える青い空に手を伸ばした。
「この空を見たらね。なにもかもちっさく見えてくるの」
そう言いリーファは空を仰ぐ。
「いい機会だとは思ってたの。レネゲイドになってしまったとしてもいつかここを出て行こうかなって」
そのレネゲイドという単語にムゲンは疑問を浮かべる。リーファは説明した。
「領地を捨てた人はレネゲイドっていって他の種族や自分の種族から蔑まれてるの。でも、何でだろう。どうしてあんなに縛ったりするのかな…羽があるのに…」
リーファは少し悲しみのある表情を浮かべた。それに対しムゲンは述べた。
「羽がある以前に出て行くのもいかないのも自由ではありませんか?選択する権利は誰にでもあります」
「まぁ、そうだよな。縛りつける方がおかしい」
ムゲンの言葉にキリトも同意見であるのか云々と頷いた
その時
「リーファちゃ〜ん!」
後ろのゲートの扉が開きレコンが泣きながら走ってきた。
「ひどいよ。行くなら前もって教えてくれればいいのに…」
「ごめんごめん!」
するとレコンはある事をリーファへ聞く。
「それより…パーティ抜けるんだって…?」
その問いにリーファは頷く。
「あんたはどうするの?」
「決まってるじゃないか。僕も行くよ。この剣はリーファちゃんに捧げるって決めたからね!」
「いや、別にいらない」
レコンはガクンと落ち込むと真剣な表情を浮かべる。
「僕も行く…て行きたい所だけど…しばらくシグルドのパーティに残るよ」
「何で?」
「ちょっと…調べたい事があるからね。キリトさんムゲンさん」
そう言いレコンは横にいる二人に目を向けた。
「彼女は強いですがよくトラブルに突っ込んでしまう事がよくあるので気をつけてください」
その忠告にリーファは「ちょ…」と恥ずかしく頬を染めるが二人は頷く。
それから三人はレコンと別れそこから世界樹の森へと飛んで行った。
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飛行中キリトはリーファへ先程の彼の事について問いかける。
「彼、現実でも友達なんだろ?」
「それがどうかした?」
「いや、何かすげぇ仲いいから恋人なのかなって」
「は!?違う違う。彼はただのクラスメイトだから」
そう言いリーファは否定する。するとキリトの胸ポケットからユイが顔を出し危険信号を発した。
「パパ!前方よりモンスターが向かってきます!その数3体です!」
ユイの忠告通り 目の前からは大型の鳥のような肉食獣が三体こちらへ向かってきた。
「肩慣らしには丁度いいな。3人いるから丁度いい♪」
「そうね」
そう言いキリトとリーファは剣へと手を伸ばし構えた。するとムゲンが前に出て2人を手で制した。
「俺がやる」
「え!?いやムゲンだけじゃぜった…キャ!?」
リーファの制止も聞かずムゲンはすぐさま飛び出すと鳥人間に向かう。
そして近づくと刀の柄を掴み全身に筋肉を集中させた。
「邪魔です…」
その言葉と共に刀を抜き向かってくる3体全てを一網打尽にするかの如く 広く鋭い抜刀術を放つ。
「ギャァァァ!」
3体のモンスターは全て粉々に斬られると青くデジタル化し消失していった。
その様子をキリト達はただ見る事しか出来なかった。
「リーファ…見えたか今の…」
「いや…全く見えなかった…ムゲンって一体何者…?」
「俺も分からん…」
現実では干渉したことがないリーファはもちろん 接触したキリトでさえも彼の得体が知れなかった。
「早く行きましょう」
『は…はい…』
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その後3人は森の中で休憩した後 洞窟へと足を踏み入れた。
その時 キリトはスプリガンの特性によって何かがつけて来るの察知した。
「おいリーファ、あれは何だ?」
そう言いキリトは暗闇の中でうごめくコウモリらしき生物へ指をさした。その瞬間リーファの目が変わりすぐさま2人の手を引き走り出した。
「おい!?どうしたんだよ!?」
「今のはサラマンダーの追跡モンスターよ!まさか見られてたなんて!」
「マジか!?ってことは…」
「もう向かってきてる!。急いで街に行きましょう!そこへ着けばPKもできなくなるわ!」
「了解!」
キリトとムゲンはリーファから手を離すと走り出した。洞窟を抜けると広い湖が現れ目指す先には街へと続く巨大な橋が設置されていた。
「もうちょっと!」
街まであと数十メートルだったその瞬間 目の前に巨大な岩の壁が現れた。それにより街への入り口が封鎖され先へ進む事が出来なくなってしまった。
「ッ!土魔法ね。しかも高位の…これを使えるなんて相当手練れな奴もいるみたいね」
「じゃ、戦うしかないって事か」
「ッ…人の邪魔しやがって…」
キリトやリーファそしてムゲンは武器を出し向かって来るサラマンダーへ備えた。
すると前方から盾を持つ兵士数人を戦闘に陣形を組んだサラマンダーの軍が姿を現した。
するとキリトはある提案をリーファへした。
「リーファ…君の剣の腕を信用してない訳じゃないが…ここはサポートに回ってもらえないか?後ろで回復役に徹してほしい…その方が俺やムゲンも戦いやすい…」
「了解。任して」
そう言いリーファは後退した。
「随分と多いな……ムゲン、やれるか…………やれるどころか殺るな…」
キリトは隣に立っているムゲンに聞こうとし首を向けたがすぐに正面へ向き直した。額や腕には青筋が立っており明らかにお怒りな様子だった。
「あぁ。俺はただ単に姉に会うためだけに来てんのにこんな真似されちゃ流石に腹が立つ」
そう言いムゲンは刀を持つ手に筋肉を集中させた。
「行くぜ…!」
「あぁ…!」
キリトの合図と共にムゲンもサラマンダー目掛けて走り出した。すると前衛守備の盾を持つ3人が前に現れ構えた。
「はぁッ!!」
キリトは大剣を力任せに盾目掛けて振るった。大剣と盾が擦れ合い辺りの空気が震える。すると後方にいる数人の魔導師らしきサラマンダーが呪文を唱えた。すると盾を持つ兵士達がみるみる回復していった。
「ッチ…」
すると
「少しは頭を使え」
その言葉と共にムゲンが飛び出し跳躍すると前衛部隊を飛び越え後方にいる魔導師達目掛けて刀を振るった。
「死ね…!」
「ぎゃぁぁ!!」
ムゲンは刀を全方位に振り回し回復部隊を全滅させた。これにより盾部隊への回復路は絶たれた。
「それに道幅もあるんだから普通に素通りする事もできるだろ?」
「えぇまぁ……て!おいよそ見すんな!」
「あ?」
既に遅かった。
気づいた時には巨大な火の玉が迫りムゲンを包んだ。
「ムゲンッ!!!!」