整備長との話を終えて今は長官室に居る訳で特に何もする事が無い裕也は非常に暇を持て余していた。
裕也「・・・(暇すぎる・・・必要な書類は既に纏めてあるし、掃除しようにもそれはここ入ってすぐに終わらせた・・・ここWi-Fi通ってるけどゲームする気分じゃないし)」
コンコンッ
裕也「誰だ?」
大介「私です、岩野です」
裕也「ああ、入ってくれ」
ガチャッ
大介「失礼します」 ビシッ
奇麗に敬礼をする大介。
圭一たちは全くと言っていい程しない。
大介を見習ってほしいものだ。
大介「長官、長官がお暇で居られると思いまして色々持ってきました」
トランプ・UNO・将棋・囲碁・LEGOブロック・PSP等々・・ん?
裕也「ちょっと待て、何故LEGO持って来たんだ?LEGOで遊ぶ訳ないだろ?しかし良い大人がPSPは・・・」
大介「あれ?川崎司令が長官はLEGOが好きだから持っていくと良いぞって・・・」
裕也「アイツ・・・まぁいい、トランプで大富豪なり何なり暇つぶししようか」
昼14時から始めたこの遊びは、18時過ぎても互いに勝ちは譲らなかった。
~4時間後~
大介「裕也もほんとに強いな・・・」
裕也「いやいや、運が良いだけっちゃ、これ終わったら帰ろうや、定時過ぎてるし」
大介「そうだな]
結果は裕也の勝ちで幕を閉じた。
その後、圭一を捕まえた裕也はLEGOに関して聞くと、請求は自費で出さずに購入した物の品名を書き換えて、経費に回したとの事、これは見逃せませんね。
裕也「はい、処す、お前処す」ガシッ
圭一「え?」
裕也「只でさえ少ねぇ予算を何だと思ってんだゴルァ!!娯楽に使ってんじゃねぇぇ!!」
メキメキメキィッ!
圭一「ちょ!ギャァァァ!!!!」
~10分後~
裕也「ふぃぃぃ、スカッとしたわ、流石サンドバ・・・じゃなくて問題児だな」
完全に気絶した圭一はほっといて、裕也はこのまま自宅に帰宅した。
圭一は翌日の朝五時まで目覚める事は無かったとか。
裕也は自宅に戻って、500ml缶ビールを二本開けてから寝床に着いた。
~翌日~
ピピピピピピピピ❗
裕也「・・・ん・・・」モゾモゾ・・・
カチッ・・・
裕也「ふわぁぁ・・・」ヽ(´・`)ノ
時刻は午前4時50分、裕也の朝はこの時間から起きる。
~30分後~
裕也「は・・!は・・!は・・!・・・ここまでにしとくか・・・」
裕也の朝の日課であるジョギング、体力維持と体の健康を兼ねて毎朝行っている、だがしかし、ラジオ体操には参加していない。
現時刻は午前5時20分、ここで切り上げる。
次に朝食の準備。
裕也は基本的に和食が好みなので、朝昼晩3食にお米がないと落ち着かない。
ホカホカの白米にワカメとシジミの白味噌汁、皮をカリカリに焼き上げたシャケの塩焼き、そして納豆。
こんな感じの食事を好む。
裕也「・・・よし、完成っと、我ながらそれなりに出来たもんかな」
裕也「いただきます」
~15分後~
裕也「ごちそうさま・・・片付けるか」
食器洗いに、更に20分の午前5:50、朝風呂に入る。
午前6:10、風呂から上がって6:30迄テレビで天気やニュースを確認しておく。
午前6:40には自宅を出て、仕事場へ向かう、これが裕也の朝である、圭一と卓也の二人ははギリギリまで寝て、8:00ジャストに基地に到着して、8:10から仕事を始める。
大介も裕也と大体同じ朝の迎え方をしているので、大介は心配する事(遅刻寝坊)は無い。
~国防海軍 聯合旭日艦隊 横須賀基地~
長官室 午前8時20分
大介と裕也は既にこの場に居た。
大介は艦隊勤務中は裕也に対して基本的に敬語を使う、艦隊の立ち位置上、タメ口で聞くには部下に示しが付かないからだ。
大介「長官、こちらが紀伊の主砲弾の現在の数量です」 ピラッ
裕也「・・・もう少し必要じゃないかな?」
大介「現在、紀伊型の主砲は類を見ない大きさですので量産に手間取っています・・・」
裕也「大和型戦艦の46サンチ砲を飛び越えた56サンチ砲だからな、手間取るのも頷ける・・・」
大介「そして二代目長門型に搭載されます46サンチ砲の砲身は、あの大和型の主砲を作った工作機械で行われております」
裕也「一度見た事あるが、未だに現役ってのが凄いよな・・・」
大介「それともう1つ」
裕也「ん?」
大介「護衛艦しらね、くらま2隻が、呉のドックに入って改修工事に入ったとの事です」
裕也「以外に早いな、どこにあの2隻が?」
大介「芦屋航空自衛隊の所に係留されてたそうです・・・」
裕也「何故に空自・・・あの2隻の装備はどうする?他の艦艇に使われていたやつを流用か?それとも新規か?」
大介「政府の考えでは、イージスシステムを当然載せて、その他に主砲は、定番の127ミリ砲ではなく150ミリ単連速射砲を開発し、それを搭載との事です、新規ですね」
裕也「個人としては、自衛隊合同で演習したいんだがな・・・まだ出来んな・・・」
大介「搭乗員の訓練もまだマトモに出来ない始末です・・・第一、海自の艦艇じゃ訓練になりませんしね」
裕也「国防軍は海軍限定の運用だからな、国防軍なら国防陸軍や国防空軍とかついでに建てれば良いのにな」
大介「予算上に問題があるんでしょうよ」
裕也「いやいや、紀伊型や二代目長門型でも予算半端無いぞ?おまけに憲法ガン無視じゃね?軍を持たずじゃないし」
大介「朝鮮半島の動きがおかしいですからね、日本だって、いつまでも軍を放棄したまま過ごせる訳ではありませんし、いずれ核兵器や軍は持つのですから・・・それが早まっただけですよ」
裕也「核兵器を持つかは分からんが、平和ボケがすごいからな日本人は、俺も平和ボケかも知れんけど」
大介「高校時代に滅茶苦茶荒れてた人が良く言いますね・・・」
裕也「あれは仕方がない、思春期でもあったし、何より焦っていたからな、何に焦っていたか分からんけど」
大介「しかし懐かしいですね・・・」
裕也「もう5年か、卒業して直ぐに防大特例で入ってそれぞれの道に進んでまた揃って・・・」
大介「腐れ縁」
裕也達は今23歳。
裕也「進む道は違えどもまた揃うのは驚いたな」
大介「自分達が何故特例で防大入れたのか不思議ですし」
裕也「もしかしたら、俺達の親戚に偉大な軍人でも居たんじゃないのか?てか、話初期より逸れていってるけど」
大介「話が脱線しましたね・・・まぁそう言う事にしておきましょう」
裕也「そもそもの話、軍人なる気何か無かったしな・・・俺達」
大介「今はそんなに気にしませんね、当時は規律が厳しい軍人なんて嫌で仕方なかったですけど、なってしまえば以外に慣れるものなんですね」
裕也「人によるがな、例外でアイツ等がそうだろ」
※アイツ等、圭一達を指す。
大介「確かに・・・」
裕也「まぁ、この話は置いといて、肝心な本題は?」
大介「はい、紀伊型、二代目長門型の就役を早めるらしいです、そして護衛艦いずもの借り入れをお願いしたく」
裕也「それは分かった、就役式はいつ頃だ?そして会場は?」
大介「明確ではありませんが、10日後だと、会場ですがこの基地で行うとの事です」
裕也「3月14日か、一応皆には?」
大介「伝えております」
裕也「そうか・・・分かった、首相には是非とも挨拶せねばな、いつ位だろうか、顔合わせするのは」
ーーー
日本国首相 佐々木 拓真 国民の安全を第一に考える人物で朝鮮半島の人間が日本国に対して行う事を嫌う者。
そして何よりも世界平和を願う第一人者裕也達からは「おやっさん」と呼ばれる程交流がある、あるが最近は会っていない。
拓真「紀伊には自分が乗りたいんですがね」
裕也「駄目です♥️」
ーーーーー
裕也「まぁ、いずもの件については任しておけ、脅しt・・・
俺からお話しすれば何とかなるだろ」
大介「今脅すって「気のせいだ、良いね?」・・・はい」
後日、ヘリコプター搭載護衛艦いずもと護衛艦かがを借り入れる事に裕也は成功した。
裕也「やったぜ」
艦隊行動の話はもう少し先になりそうです、パソコンとスマホの両方を使って書いてますので時間かかります。