青き薔薇とハーメルンの笛を   作:ライト・リターナ

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さあ、プロローグはいかがだったでしょうか。
ここから、LOUDER編に入っていきます。
オリジナルストーリーとは言ってはありますが
本編の方をベースにオリジナルストーリーを絡ませながら、執筆していきます。

前置きはこの辺りにして、本編へ、どうぞ。


LOUDER編
ハーメルンの笛は憎しみを吹く


『ハーメルンの笛は憎しみを吹く』

 

 

 

 

BLACK SHOUT

 

日本語訳すると、黒き咆哮になるのか。

友希那もよく考えたものだな。

 

結局、5時から始まった練習は7時頃に終わった。

せっかくだから、俺も片付けを手伝うことにした。

あいつらのためじゃない。俺も『一応』メンバーになってしまったからな。

しかし、このアンプ?だっけか。重すぎるだろ。

紗夜のやつよく持てるな。おい。

 

「ふぅー!今日もお疲れ様ー!今日も頑張ったねー♪特に最後にやったBLACK SHOUT!今までで1番上手くできたんじゃない?」

 

「確かにそうだな。俺が一番最初に聞いた時よりも格段にレベルが上がっている。」

 

俺が本心を言うなんて珍しいと思うか?

こういうのは褒めるようにしてる。

...褒めてるのか?これ。

 

「だよね、だよねっ!あこも上手く叩けたなって思ってたんだ!ねー!りんりん!」

 

「う、うん...あこちゃん.....すごく、よかったよ.....」

 

「えへへ〜。りんりんのキーボードも、かっこよく決まってたよ!」

 

「うん...ありがとう...!」

 

このふたりは仲いいな。喧嘩することなんて果たしてあるのだろうか。

羨ましい限りだ。俺もこんな友達が『いたら』良かったのにな。

 

「うんうん!今日のアタシ達、いい感じにまとまってきてるよね!次のライブもあるし、この調子で────」

 

こんな話をしてたら、絶対にあいつらが突っかかってくるな────

 

「この程度で満足されては困るわ。改善点はまだまだあるんだから。」

 

「そうね。紗夜の言う通りだわ。」

 

ほら出た、完璧天才少女2人組。

 

「ちょっとちよっとー、二人ともー。ここはみんなの成長を称えあってみんなで頑張ろー!おーっ!!.........みたいな流れでしょ?」

 

「.....リサとは若干方向は違うが、俺もそう思う。音楽というのは、結束力があってこそバンドというのが成り立つ.......んじゃないかと思ってる。」

 

実際、そうだ。スポーツも音楽も会社も。結束力というのがなければ一つにはまとまって行かない。流石にこの17年間何もしないで生きてきた訳では無いからな。

 

「何度も言ってるわよね?私達は遊びでバンドをやってるんじゃないの。」

 

「そうだとしても、日々の成長を確認するのは大事ってこと!」

 

「あこもそう思う.....思います!」

 

「俺もそう思う。それはとても大事な事だ。」

 

あことリサが言ってるのは何ら間違ってない。むしろ当たってる。

それが、バンドをやる上でのモチベーションとなるからな。

俺はモチベーションを保つのは、どんな事よりも大切な事だと思ってる。

 

「そう。それじゃあ、次のライブに向けてなんだけど」

 

「「「華麗にスルーされた(な)(ね)」」」

 

友希那、少しはみんなの話を聞いてやれよ。

 

「時間を考えて、私たちがやれる曲は3曲くらいね。何かやりたい曲はある?」

 

「はいはーい!あこはもう一曲新曲がやりたいです!」

 

「新曲...?」

 

まじか、BLACK SHOUTに続く新曲か。確かにいい案だと思う。

でも、時間あるのか。

 

「へぇ、いいんじゃない?最近はオリジナル曲でもBLACK SHOUTくらいしかなかったし、それ以外はカバーだし。なんか作ってもいいんじゃない?」

 

「ライブまであと2週間だってわかってるの?今から新曲を用意するなんて無理があるわよ。」

 

今回は紗夜の意見には同意だ。

 

「でもでも、いっぱいいっぱ〜い練習すれば、ライブまでには間に合うと思います!」

 

「たとえ、新曲が用意できたとしてもそれから練習となると、厳しいわね。中途半端なものは演奏できない。わかってるわよね?」

 

紗夜が言ってることは正しい。しかし、これではあこが────

 

「うー.........でも.......!」

 

「あ、あこちゃん.....落ち着いて.......」

 

流石にあこが可哀想になってきてしまった。

 

「紗夜、あこが頑張って意見を出したんだ。それを全部踏みにじるのは少し違うんじゃないか?それなら、あこの意見も取り入れつつ、違う案にするのはどうだ?」

 

「ですが...!私達は───」

 

「和也も、紗夜も少し落ち着いて!ね?」

 

しまった、冷静になっていたつもりだったが、つい頭に血が上ってしまった。

 

「そろそろ、スタジオを出る時間になるわね。新曲をやるかは置いといて、各自、明日の練習までに、セットリストを考えてくること。和也ももちろん考えてくるのよ?いいわね?」

 

「おい待て、なんで俺が考えr」

 

「あなたはRoseliaのメンバーよね?」

 

そうだった。完全に忘れてた。つーか俺まで考えるのかよ。

勘弁してくれよ。友希那。

 

「わかったよ...」

 

「「はーい!」」

 

「は...はい...」

 

「わかりました。」

 

そう言ってスタジオを出た。散々な目にあったが、『悪くない』1日だったな。

.......なんで俺は、少し安堵を覚えてるんだろうか。

まあどうでもいい。さっさと家に帰ってセトリ考えて寝るか。

 

──────────────────────

 

──和也の部屋──

 

あこが、一方的に意見を押さえつけられてるのを見て少し昔を、思い出してしまった。

懐かしく、憎たらしい記憶。かつて、俺が、「嘘吐き『ハーメルン』」と呼ばれることになった記憶。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「お前はなんで嘘を吐く!!!!親の言うことが聞けないのか!!!!」

 

「あなたをそんなふうに育てた覚えは無いわ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黙れ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前は俺達の子供じゃない!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黙れよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そんなんだから、────ちゃんが────」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だまれって言ってんだろうがああああああああぁぁぁ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そういい、俺は自らの手で両親を殺した。

 

────を殺したのは俺じゃない。

 

俺をそういう風に育てたお前らが悪いんだ。

 

あ、そうか。もう、「嘘吐き『ハーメルン』」としか生きられないのなら────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は、嘘吐き『ハーメルン』として生きていこう。

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

思い出したくもない記憶だ。

 

さっさとセトリ考えて寝よう。

 

適当に最初は魂のルフランで、次にETERNAL BLAZE、最後にBLACK SHOUTでいいだろうな。

 

よし寝るか.......

 

prprprprprprpr

 

ん...?友希那?どうしたんだ...ま、いいか出てやるか。

 

「もしもし。友希那か?どうした?」

 

「和也、夜遅くにごめんなさい。少しセットリストの事で悩んでて...少し、いいかしら?」

 

そんなことか。珍しいな。友希那が考え込むなんて。

 

「いいぞ。何があった?」

 

「実は、あこが、新曲をやりたいって言ってたじゃない?それで、セットリストを考えている最中に、この曲がでてきたの。あなたもリサも知ってる曲。データ、送るから聞いて欲しいの。私は、この曲を最後に持っていきたいって考えてる。」

 

俺もリサも友希那も知ってる曲...?

まさか、あいつ────

 

「...............お前...!この曲をやるつもりなのか...!」

 

「.........この曲を聞いた瞬間、これしか思いつかなかったのよ...分かっているわ...今の私にこの歌を歌う資格はない事は...」

 

この曲を聞くのは何年、いや十何年振りか。

 

「とりあえず、みんなに聞いて見ないとわかんないだろ。とりあえず明日はその曲のサンプルをもってこい。」

 

「えぇ...わかったわ...」

 

しかし、友希那、この曲をどこで...?

 

まだあの曲を持っていたのか...?

 

今日はつくづく、嫌な記憶しか蘇ってこないな────

 

俺も少しセトリ、見直すか。

 

確かあの曲の名前は────

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

───友希那の部屋───

 

「ふぅ、セットリスト、か。」

 

ラストに盛り上がる曲を持ってくるとしたら、最初の曲はやはり、魂のルフランかしら。

押し入れに前にやった時のスコアがあるはず。

どこにあったかしら。

 

「確かこの辺りに...あら?どうして、カセットテープと...CD?なんでこんな所にあるのかしら。」

 

この字は.........もしかして、お父さんの?

何かの拍子に、紛れ込んだのかしら。

確認の為にも、聞いてみよう。

 

 

 

 

 

 

♪♪♪~~~~~

 

 

 

 

 

 

この曲は...!お父さんの...!

激しいシャウト.....なに、この心が揺さぶられる感覚は...!

 

 

 

 

 

 

それにこの声...すごく楽しそうな歌声...

 

 

 

 

 

この曲から、音楽への純粋な情熱が伝わってくる...!

 

 

 

 

 

リサと和也の3人で聞いて、憧れだったこの曲...!

 

 

 

 

 

私も歌ってみたい...!でも.....

 

 

 

 

 

今の私に、この歌を歌う資格があるのかしら...




LOUDER編の第1話、いかがだったでしょうか?
今回は和也の過去も少し明らかになりましたね!
伏字の部分は誰なんでしょうか??
ちなみに主の推しはリサ姉ですw(聞いてない)

皆さん、是非考察してみてくださいね!

評価、感想の方お待ちしております!
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