青き薔薇とハーメルンの笛を   作:ライト・リターナ

5 / 13
LOUDER編第4話です!
イベントストーリーで言うところの第3話に当たりますね!
さあ、今回はイケメンオヤジ筆頭(個人的見解)の湊友希那のお父さんが出てきますね!
個人的な声優のイメージは、森久保祥太郎さんなんですが、皆さんはどのような声優の方をイメージされますか?
是非とも、感想欄の方にお書き下さい!

それでは、本編へどうぞ


未熟なままでも

『未熟なままでも』

 

───宇田川家 リビング───

 

あこ&燐子side

 

「歌う資格がないってどういうことなんだろう.....?それならどうして、あこ達に聞かせてくれたのかなあ?」

 

あの様子だと、リサ姉も、かずにぃも関係あるのかな?でもたしか、友希那さんとリサ姉とかずにぃは幼馴染のはず...もしかして、なにか関係あるの?

 

「ん〜〜〜〜!!!考えてもわかんない!りんりんにチャットしてみよう!」

 

──────────────────────

 

「りんり〜ん!今日の友希那さん、なんだかヘンだったよね?」

 

『そうだよね。今日聴かせてくれた曲について思い悩んでいるようだったけど...それに...和也さんと今井さんにも何か関係してるのかも...聞く資格もないって言ってたし...。』

 

「歌う資格がないってどういうことなんだろう?友希那さんは、あんなに歌が上手なのに。」

 

『友希那さんの言っている資格、ってきっと、上手い下手とか、そういう次元じゃないと思うんだ。』

 

「それじゃあどういうこと?」

 

きっと...きっとそれは────

 

『気持ちのこと、なんじゃないかな。あの曲...多分、友希那さんにとって、大切な曲なんだとおもう。だから.....もしかすると、歌うこと自体に、とても大きな()()()()()が必要なのかもしれないね。』

 

和也さんと、今井さんにも当てはまることがあるかもしれない。多分、この曲を歌うかどうかは、あの3人にかかってるのかもしれない。

 

()().....()().....」

 

あこには、難しいことよくわからない...けど.....

手を差し伸べたり、助けたりすることは出来るはず...

 

「あこ達に、何か出来ることはないかな?」

 

それが、できたら、多分解決してる問題なのかもしれない。でもこれは、他人が言って変わる問題でもない。今の私たちにできること。それは────

 

『.......歯がゆいけど、今は...見守ることしか出来ない。友希那さんを信じて、待ってみよう。ね?あこちゃん。』

 

そうだよね...りんりんの言う通りだ!

あとは、友希那さん達が決めるしかないんだよね!

大丈夫!!友希那さんとリサ姉とかずにぃは超超超カッコイイから!すぐに戻ってくる!

 

「.....うん!そうだね!わかった!夜遅くまでごめんねりんりんっ!おやすみなさい!」

 

『おやすみ...あこちゃん...。』

 

今は、友希那さんと今井さんと和也さん。あなた達を信じることしか出来ません。

だからお願いします。

元気に、戻ってきてください。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

───氷川家 紗夜の部屋───

 

「.....1曲目と2曲目を入れ替えて.....つなぎのアレンジはこうやって.......ダメね。3曲目をどの曲にしたとしても、いいアプローチができない。」

 

もし、もし叶うことなら────

 

「.......湊さんが聴かせてくれた()()()が演奏できるなら.....」

 

「演奏するにあたっての技術が足りないなら、そのレベルに達するまで練習するだけのこと.......一体、湊さんは何を気にしているの.....?」

 

わからない。あんないい曲があるというのに。最後に持ってくるなら最高の曲があるというのに。何故、あの曲を歌わないのか。

齋藤さんが、途中で帰ったことが関係があるとするならば.....それと、あの今井さんの表情.....

 

「.......確実に、あの3人が鍵を握ってるのね。でも、あの様子を見る限り、私たちが介入していい問題ではない。」

 

それなら、私達はどうすればいいの.....?

もう時間は無いのよ?湊さん.......

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

───湊家 友希那の部屋───

友希那side

 

「.......っ!」

 

 

きっと、友希那さんの歌声に合う、素敵な曲だと思いました.....!!

 

わたし、友希那さんの歌声が好きです.....!繊細で、なおかつ力強くて.....時には音楽を求めすぎるあまり、まるで恋焦がれてるかのような焦燥感を感じる.....そんな歌声をしています。

 

 

 

「.....あの曲.....もう一度聞いてみよう。」

 

 

 

 

 

.....お父さん.....お父さんは一体、どんな思いを込めて()()()を.....L()O()U()D()E()R()を歌ったの.....?

 

 

 

 

 

.....和也.....私は、もう一度、あなたと、リサと3人でまた()()()を歌いたい。でも.....どうすれば.....

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

友希那?少しいいかな?

 

 

 

 

「.....お父さん?」

 

そうやって入ってきたのはお父さん。

私の部屋なんて、あんまり入ってこないのに。

多分ここに来た理由はきっと────

 

「お前の部屋から懐かしい曲が聴こえてきて、つい、な。もう十年以上前の曲じゃないか。今頃引っ張り出してどうした?」

 

決まってる。そんなこと。私は────

 

「.......この曲を歌いたいと思ったの。でも.....私には.......」

 

「それなら歌えばいい。何をためらっているんだ?」

 

「この曲から感じる音楽への純粋な情熱.....それを私の歌声に乗せて歌える自信がなくて.......それに.....」

 

 

 

彼に────和也に、この想いを届けたい。

 

 

 

「それなら、その想いを乗せて歌えばいいさ。」

 

 

「え?でも.....」

 

 

「それが今のお前の、この曲と音楽...それから和也君に対する思いなんだろう。だったら、それを歌えばいいのさ。」

 

 

えっ?!なんで和也の事を?!

 

 

「なんで和也のことを知ってるの?!」

 

 

私は身を乗り出して聞いた。

 

 

「彼、久しぶりに家に顔を出してくれたと思ったら、とても深刻な表情をしていたから、聞いてみたら、『娘さんを...ゆきちゃんを...傷つけてごめんなさい...』って言われてね。何事かと思ったよ。和也君、今、部屋で寝込んでるらしい。明日、学校も休むつもりでいるらしい。『友希那とリサに合わせる顔がない』って。」

 

 

 

そんな.......和也が.......

 

 

 

「うぅ.......かずやっ.......ひっく.......かずくん.....」

 

 

 

「友希那、お前が泣いてどうする。お前は、彼に、その思いを届けるんだろ?それなのに、泣いてたらどうする。彼に届きはしないぞ。どんな思いを抱えたっていい。()()()()()()()()()。それが、俺がアーティスト時代の時に考えていたことさ。」

 

 

でも、私は────

 

 

「私が未熟でも歌っていいの...?」

 

 

「完成されていなきゃ演奏できない音楽なんてこの世のどこにも存在しないさ。ただ.....お前がそれほどまでに技術や精神的な未完成さを思い悩んでいるとしても────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その思いはとても純粋で素晴らしいものだと思うぞ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...............!!」

 

その言葉は...!!

 

 

 

 

 

友希那が真剣に悩んで向き合おうとしているその気持ち。それは、誰よりも音楽に対して純粋で、綺麗だってこと。絶対に、忘れないで。

 

 

 

 

 

 

 

 

リサが言っていたことと同じ...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「.......長く喋りすぎてしまったな、それじゃあ行くよ。あと、和也君の事も、しっかりケリつけるんだぞ。」

 

 

 

 

 

「.......リサに電話してみようかしら。」

 

 

 

 

 

「もしもし、リサ?私よ。」

 

『うん?どーしたの?お父さんの曲のこと、やっぱり不安?』

 

「いいえ、もう大丈夫。.....今さっき、お父さんにあなたに言われたことと同じことを...言われたわ。」

 

『えっ.....?』

 

「私が音楽を思う気持ちは純粋なものだ...とね。ありがとう。リサ。」

 

そして、和也に対する気持ちも────

 

『うん。アタシは友希那を見守るって決めたんだから。これくらいなんでもないよ。この先だって...幼馴染が道に迷った時は、アタシが助けたい。幼馴染ってそういうもんじゃん?』

 

「.....えぇ、そうね。それじゃあ次は───────」

 

『...そうだね。助けないとね。かーくん。』

 

「...えぇ、それじゃあ今日はもう寝るわね。

ありがとうリサ。おやすみなさい。」

 

『おやすみ、友希那。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かずくんが言ってたこと。お父さんが思ってたことと変わらなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歌いたいなら歌えよ!!お前が俺らが憧れだったこの曲を!!友希那の親父さんは、そんな事言ったのか!!お前らが下手だなんて言ったのか!!レベルが低いなんて言ったのか!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かずくん...かずくん────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うわああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁ!!

 

 

 

 

 

 

 




さあ今回はいつもよりも少しボリュームアップしました!
というのも、LOUDERの章でこの話が一番好きなんですよね。
まじで、お父さんイケメンすぎワロタって感じですね。

さて、今回は評価をつけてくださった4名にこの場をもって
感謝を申し上げたいと思います!
せっけん様
咲菜様
紗井斗様
トゥーの様
本当にありがとうございます!

さて次回予告と行きましょうか!
Roseliaのメンバーを招集した友希那
メンバーに自分の想いと、自分たちの過去を伝えると...?
引きこもり気味だった、和也が幼馴染の為にとうとう動き出す!
次回!「湊友希那の決意と答え」

感想、評価をお待ちしております!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。