本条さんの隣人3話更新です。
次はもう少し早くかけるようにします········。
7月上旬、管理人さんから聞いていたとおりに新しい人が隣に越してきました。どうやら今回はご夫婦で、らしいです。
アルちゃんたちが引っ越してから少し寂しかったのですが、これでまた楽しく過ごせそう。
あ、インターホンがなりました。なんというか、ここ数ヶ月、この台詞が恒例になってる気がします。
扉を開けると、小柄な女性と大柄な男性が立っていました。随分と身長差のあるご夫婦ですね······。
「あ、どうも。俺は隣に越してきたコンと言います。こっちは旦那の兵一」
「こら、コン。そんな言い方は失礼だべ。申し訳ないだ。おいら達、都会にでてきたの初めてなもんで、あんまりルールとか分かってないだよ」
「兵一!喋んなって言っただろ!田舎モンだと思われるだろうが!」
「田舎モンなのは事実だべ?」
えっと·······、これはどこから突っ込むべきなのでしょうか。
小柄な、コンと名乗った奥さんの一人称が「俺」だったことになのか。
はたまた、旦那さんの兵一さんの訛りが凄いことになのか······。
「へくちゅ!」
くしゃみをしたコンさんに、耳としっぽが見えたのは気のせいですよね。気のせいだと言ってください。
「まあ、これからよろしくお願いしますだ」
あ、はい。
───後日
コンさんと兵一さんが隣に越してきてから幾日か経ちましたが、とてもいいお隣さんです。
こないだなんか、コンさんと一緒に管理人さんにお料理を教わったのですが。
「ひょ、兵一にはなんだかんだ迷惑かけてるから、せめて、その、料理くらい、は·····と」
なんて言ってて管理人さんと2人でキュンキュンしちゃいました。
問題があるとすれば、2.3日に1回くらいのペースでコンさんと兵一さんのハッスルの声が聞こえてくることでしょうか······。
壁越しなら聞こえないのですが、お二人共熱中し出すとベランダでハッスルなさるので、それはもうくんずほぐれつな声が響きます。
ちなみにこの後、管理人さんにきっちり注意されていました。
◇
それからまた少し経った頃、仕事帰りにサングラスをかけたスーツ姿の人に声をかけられました。
「もし、そこの貴方」
「えっと、なにか御用ですか?」
スーツの人は懐から写真を取り出して見せてきます。
その写真に写っていたのは、虚ろな目をして耳を萎れさせたコンさんだったのです。
「コレを探しています。心当たりはありませんか?」
「えっと、コスプレイヤーさんか何かですか?随分と迫真の演技なお写真ですね········」
うわ、鼻で笑いやがりましたよこいつ。聞いといて最悪だ。
写真をそのまま懐にしまうと、失礼とだけ言って去っていきました。
今回は私がむかつきました。管理人さんに言いつけてやります。
え?自分でやらないのかって。そんなの無理に決まってますよ。
◇◆◇
それからの顛末はあんまり聞いていません。
管理人さん曰く、コンさんを探していた人達は悪い人たちで、それを追っていた知人に頼んだからもう大丈夫、とのこと。
追っていたって、警察官なのでしょうか·····?
まあ、ともかく。コンさんと兵一さんは心配事が無くなったからかご実家の近くに引っ越していってしまいました。
コンさんは泣きながらお別れしてくれましたが、耳としっぽが見えていたのでなんとも言えない表情になってしまっていた気がします。
もふもふしたかったです。
とはいえ、また隣の部屋が空き部屋になってしまいました。1ヶ月ごとに変わる契約にでもなっているのでしょうか、少し寂しい気分になります。
とはいえ今度の入居者はもう決まったらしく、8月の末に越してくるらしいので、楽しみにしておいて欲しいと管理人さんに言われました。
今度はどんな人が越してくるのでしょう。
今度こそ普通の人が良いなぁ········。
誤字、脱字とか。これこうした方がいいとか、
ご意見ご感想お待ちしております。