妄想ゆえに原作崩壊あり、綺麗な大社が好きな方はご注意ください
二○--年-月-日
新しい日記帳を買った。
今度はポケットサイズ、肌身離さず携帯するので、高嶋さんに見られる心配も無い。
最近、未来知識と現実のズレが大きくなってきたので、やはり頭を整理するのに日記は必要だ。
空から怪物が降ってきてあまり経っていないのに、既に日本は戦後復興の様相を呈している。
丸亀城のメンバーはお役御免かと思いきや、地方に対して政府が優位を保つ為に必要らしい。
でも、世間では空の怪物を追い払ったのは長野県の勇者、白鳥歌野ということになっている。
テレビでも白鳥さんが長野県で一緒に野菜を作ろうと宣伝して、長野県の顔になっている。
私達も何か宣伝すべきなのだろうか。
二○--年-月-日
大社の人から、外遊を提案された。
国の隅々まで平和が取り戻されたことをアピールする為らしい。
でも、上里さんが言っていた。
長野県が次の首都の座を狙っているから、それを牽制する軍事パレードみたいなものらしい。
がっかりだ。
でも、乃木さんのアマチュア無線によれば白鳥さんも長野県が首都になったら農業に悪影響があるから、やめてほしいらしい。
友達の為になるなら、やる気も出た。
二○--年-月-日
宣伝用の写真撮影をされた。
既に知名度的がある白鳥さんに対抗して、四国勇者はユニットで売り出すらしい。
まるでアイドルみたいだと思ったが、伊予島さん曰く、戦国武将も七本槍みたく売り出したい家臣をユニットにまとめて宣伝した、日本古来より続く由緒正しい手法らしい。ただし、今のままだと戦果が無いから説得力が弱いとも。
いったいどうするつもりなのだろう。
二○--年-月-日
山奥でPV撮影をさせられた。
どこから連れてきたのか、空からの怪物までいた。
大社の人曰く、神樹(四国びいきの神様達)の中に、天の神様と似たことができる神様がいたから、偽物を作ってもらったらしい。
見た目はともかく、私が撫でると嬉しそうに身をよじって可愛かった。
皆の必殺技や、合体技の的にされているのが可哀想だった。
でも、どうして四人の合体技に私だけ混ざれないのだろう。
二○--年-月-日
外遊に出る前に、大社の人から説明を受けた。
曰く、長野県の白鳥さんと、四国勇者はタイプが違うらしい。
白鳥さんは、神様の力を肉体に宿して、神威の籠もった武器と装束を身に纏って戦うタイプ。
四国勇者は、神威の籠もった武器を使うのは同じだけど、神様の力を宿す器の大きさが桁違いで、それを圧縮して勇者装束にまとめているタイプ。
私も納得のタイプの違いだけれど、どうして大社の人が自慢げなのだろうか。
あと、私だけ四国勇者としては中途半端らしい。
器を全部使いきれない、神樹の干渉を受け付けない部分があるらしい。
天の神様から神託を受けることがあったから、そのせいだろうか。
PV撮影で仲間外れにされたのも、そのせいだろうか。
ネットに公開された動画に私だけいなくて寂しい。
二○--年-月-日
昨日の話でひらめいた。
天と地の二つの力が渦巻く私は、ひょっとして凄いのではないだろうか。
未来知識なんて特別な能力もあるし、私はもっとこの方向で押し出すべきに違いない。
光と闇。
天から舞い降りた漆黒の翼。
神を告発する者、Lusifer。
大社の人にこの方向でPV撮影すればいいのではと提案してみよう。
二○--年-月-日
大社の人に止められた。
PVは今あるぶんで十分だから、無理はしないでいいと。
いい考えだと思ったのに。
高嶋さんに相談したら、そういうのは隠した方がカッコいいと言われた。
言われてみれば、確かにそうだった。
そもそも、現時点では使いこなせない力なのだ。
封じられた力とか、第二人格とか、そういう方向がむしろ正しい。
でも、第二人格に当てはめるべき未来知識の私も、今の私とあまり変わらない。
大きな違いは、ゲーム好きなことくらいだろうか。
なんだか地味だ。
闇のゲームとか、そういう方向に引っ張って行こう。
二○--年-月-日
上里さんに真剣な目で問いつめられた。
闇の第二人格とは何かと。
勇者としてキャラ設定を考えていたと言うと呆れられた。
誤解を招く設定はやめた方が良いと言われてしまった。
もっと夢のある希望に満ちた設定にしてほしいと注文がついた。
夢のある設定とはなんだろう。
二○--年-月-日
キャラ付けの路線を迷っているうちに外遊が始まった。
結局、大社の人が用意したキャラに乗ることになってしまった。
乃木さんは清廉かつ熱い心を持った、四国勇者のリーダー。
高嶋さんは明るく皆をまとめる、四国勇者のムードメーカー。
土居さんは小柄な体格ながら元気一杯の、四国勇者のパワー担当。
伊予島さんは一歩下がって皆をサポートする、四国勇者の知略担当。
私は四国勇者に問題を運んでくる不思議ちゃんのトリックスター。
私だけ仲間じゃないし、すごく冷遇されている気がした。
どうして、私だけ仲間外れにするのだろう。
いや、大人の事情なのはわかっている。
相変わらず、私は仲間の事になるとおかしいみたいだ。
二○--年-月-日
私だけ皆と別ルートで外遊することになった。
大社の人曰く、私個人に任せたい仕事があるらしい。
行く先は、怪物が激しく暴れていた場所だそうだ。
最初は大阪で、それから名古屋、横浜、東京らしい。
長野には最後に行く予定だと言っていた。
二○--年-月-日
大阪では、再編された自衛隊の人達が頑張って瓦礫処理をしていた。
私も彼らを手伝って、なるべくたくさん励ましの言葉を送った。
未来知識の乃木さんの真似だったけれど、うまく出来ただろうか。
ここで日本復興の為に瓦礫と闘っている自衛隊の皆は、白鳥さんにも負けない立派な勇者達だ。
郡千景もこれから日本中を巡るが、あくまで勇者の一人だ。
だから、これから長く共に戦っていくだろう伊丹駐屯地の勇者達には、私を仲間の一人として覚えてもらいたい。
郡千景は日本を天の災害から取り戻す、勇者の一人、勇者の味方だと。
自衛隊の人に頭を撫でられて、一緒にレーションを食べた。
二○--年-月-日
名古屋には大きな卵が残っていた。
空からの怪物は完全に消えたわけではなかったらしい。
私は手当たり次第に卵を潰して、名古屋を綺麗にした。
大社の人は郊外で待機してたから、作業をしたのは私一人きりだ。
でも、未来知識では土居さんがやった仕事だったから、心強かった。
夜には高嶋さんから、一人だけ行かせてごめんねとメールがあった。
大丈夫、心配してくれてありがとうと返事をした。
ご飯は三食缶パンとお茶だった。
二○--年-月-日
横浜も名古屋と似たような感じだった。
でも、大社の人がそわそわしているように見える。
どうしたのだろう。
今日も高嶋さんがメールをくれた。
もし困ったことがあったらすぐに相談だよと言われた。
高嶋さんは優しい。
心配しないで、大丈夫だよと返事をした。
ご飯は昨日と同じ。
二○--年-月-日
大社の人がいなくなった。
最初は電話が通じて、新宿で待っていると言われた。
新宿を走って探したけれど、見つからない。
電話も通じなくなった。
まさか空からの怪物に襲われたのだろうか。
無事でいてほしい。
高嶋さんにも相談したいけど、メールも電話も通じない。
乃木さん、土居さん、伊予島さん、上里さんもダメだ。
夜の移動は怖いから、今日はホテル廃墟で夜を明かそうと思う。
二○--年-月-日
私のスマホが完全にダメになった。
今朝になって勇者アプリまで使えなくなって、やっと気づいた。
きっと大きな問題が四国で起きたのだ。
別ルートで外遊に出た高嶋さん達が心配だ。
長野県の白鳥さんなら何か知っているかもしれない。
勇者アプリがダメで足が遅くなったけど、長野まで後少しだ。
二○--年-月-日
失敗した。大失敗した。
あそこは素直にやられておくべきだったんだ。
そうすれば、ドッキリ大成功の看板が出てきておしまいだったんだ。
きっとそうだ。
まさか本気で勇者同士を戦わせようなんて、誰も思わない筈だ。
ちょっとサプライズ気味のデモンストレーションだったに違いない。
それなのに、ちょっと武器を向けられただけで動転して、私は馬鹿だ。
明日きちんと謝ろう。
二○--年-月-日
おかしい。
何が起きてるのかわからない。
なんで私が銃で撃たれないといけないの?
高嶋さんに会いたい。
二○--年-月-日
高嶋さんから聞いた外遊予定の場所に行っても、誰もいない。
何かあったんだ。だから皆ピリピリしているんだ。
高嶋さんも、何かひどい目に遭っているかもしれない。
そうだとしたら助けないと。
天の神様から久しぶりに神託があった。
四国には行くな、長野へ行けと。
数日寝てないけど、このまま白鳥さん達のところへ行く。
二○--年-月-日
長野に再び来て、白鳥さんに頭を下げた。
私を攻撃する理由を教えて欲しいと。
今度は銃撃は無かった。
白鳥さんは気まずそうに、私が怪物を操っていると聞いた、と言った。
いったい誰がそんな事を言ったのかと尋ねれば、大社の人間が言ったらしい。
テレビで見せられた、大社の人間が持ってきた、この私と怪物が一緒にいる映像が証拠だと。
公開されなかった、私のPVだった。
あと、長野はここ数日、空からの怪物に襲われているらしい。
わけがわからなかった。
まさか、それもPV撮影のときの偽物なのだろうか。
天の神様はそんなことするなんて言っていないから、たぶんそうなのだろう。
白鳥さんは、私の言い分を信じたわけではないようだけれど、攻撃はしないでくれた。
私は、白鳥さんの友達の藤森さんの家で監禁されることになった。
久しぶりにゆっくり眠れた。
二○--年-月-日
(血痕のあるページを境に、空白が続く)
二○--年-月-日
乃木若葉だ。
勝手ながら、この日記を読ませてもらった、すまない。
だが、この日記のおかげで、私達は千景の事情を把握できた。
千景の凶報を聞かされて、どうしても事情を知りたかったのだ。
どうか許してほしい。
白鳥さんからの聞き取りも含めて、今日までの時系列を以下に記す。
これを読んで、千景が少しでも私達を信じてくれたらありがたい。
一日目:
千景:外遊出発、大阪へ。
若葉等:外遊出発直前、大社の職員から調整ミスがあったと言われ、待機を命じられる。
同時に、勇者アプリのメンテナンスが必要だと、スマホを回収される。
千景についての説明は無い。
二日目:
千景:名古屋で怪物達の卵の処理作業を行う。
夜、友奈とメールでやりとりする。
若葉等:自室待機。
スマホが手元に戻るが、寮に千景がおらず、友奈が大社の職員を問いつめる。
千景だけ昨日のうちに出発したことを聞かされる。
夜、友奈が千景とメールでやりとりする。
三日目:
千景:横浜。名古屋同様の作業を行う。
夜、友奈とメール。
若葉等:外遊出発、神戸で復興講演に出席、歓待を受ける。
夜、友奈が千景へメール。
四日目:
千景:大社の職員とはぐれ、新宿で捜索を行う。
電話やメールが通じなくなる。
若葉等:四国から救援連絡を受けて、四国へ戻る。
怪物数匹と戦いになるが撃退。
友奈が、千景と連絡が取れない事に気づく。
大社へ連名で調査を依頼する。
諏訪:大社の職員を名乗る数名が逃げ込んできて、千景が豹変したと伝える。
直後に怪物の襲撃に遭うが、白鳥さんが撃退する。
五日目:
千景:スマホが使用不能な事を知り、諏訪へ移動を開始する。
若葉等:いつでも戦闘に出られるよう、出撃待機の指示が出る。
大社から友奈に、千景は行方不明で捜索中だと告げられる。
諏訪:大社の職員が、白鳥さんへ四国との定期連絡を提案する。
四国側の人間が「郡千景は敵に回った、友好的に見えても油断するな」と警告。
相手は乃木若葉ではなかった。
再び怪物の襲撃に遭い、白鳥さんが撃退する。
六日目:
千景:朝に諏訪へ到着するが、白鳥さんと戦闘になってしまう。
若葉等:夜に大社の職員から、千景が白鳥さんと争う映像を見せられる。
全員が嘘を確信していたが、勇者アプリが動かず、動転。
神樹が認めなければ力は使えないと言いくるめられる。
諏訪:見張りの人間が千景の接近を察知、怪物襲来と同様に警報を鳴らす。
警報と殺気立って現れた白鳥さんの様子に、千景が警戒感を示す。
大社の職員に聞いていた話から、白鳥さんが威嚇すると千景が大きく飛び退く。
勇者の力が無いにも関わらずの異常な運動能力を白鳥さんも警戒。
やはり人間ではないのではと、千景を近づけずに撃退してしまう。
大社の職員の一人が四国へ事態を伝えると言って、諏訪を出ていく。
七日目:
千景:諏訪へ謝罪に赴き、銃撃を受ける。
若葉等:昼食時、四国のテレビで白鳥さんと千景が争う映像が流れる。
ほぼ同時刻、大社は千景は人類の敵と認定するとニュースが流れる。
友奈がスマホをへし折って、四国脱出を提案。
その日のうちに、ひなたまで含めて全員が四国脱出。
諏訪:見張りの人間が千景へ威嚇射撃を行い、追い払う。
大社の職員が千景を追い払った住民を勇者だと褒め称える。
藤森さんが「そんなの勇者じゃない」と反論して、選民思想だと酷評される。
八日目:
千景:若葉等が外遊予定だった中山道を探索。
天の神から神託を受けて、諏訪へ向かう。
若葉等:ひなたが神樹から、諏訪へ向かえと神託を受ける。
しかし、神戸近辺で自衛隊が検問を敷いていた為、迂回路を取る。
諏訪:藤森さんが諏訪の神から神託を受ける。
神託に従い、千景を攻撃しないよう住民に頼んで回り、大社の職員と揉める。
白鳥さんが割って入り、諏訪住民の間で大社への不信感が強まる。
九日目:
千景:諏訪で確保される。
若葉等:自衛隊に見つかり、山中へ逃れる。
一人で歩み寄って対話を求める自衛隊員がおり、情報収集目的に対話に応じる。
千景の演説を撮影したスマホを片手に、我々は仲間であると説得を受ける。
諏訪:千景を無傷で捕らえた件で、大社の職員がおおげさに藤森さんを賞賛。
彼女を見習って。千景と仲良くするためにうどんを差し入れたいと言い出す。
藤森さんは怪訝に思いつつも食事の準備を手伝わせる。
十日目:
千景:日記を書ける状態ではなく、空白だった。
若葉等:元自衛隊員の自動車で、諏訪へ到着。
千景が救急搬送されたと伝えられ、犯人探しへ協力する。
諏訪:藤森さんが出したうどんを食べた千景が嘔吐、血を吐いて救急搬送される。
千景は口内から食道、胃まで激しく爛れて呼吸困難、人工呼吸器をつけられる。
原因が毒物であることが判明し、警察も動き出す。
若葉等が到着、白鳥さんから事情を聞く途中、友奈が飛び出す。
道中、友奈は怪しい車を見ていたらしい、逃走中の大社の職員を友奈が確保。
友奈の手で諏訪の病院へ運び込まれて、殺人未遂容疑で警察に逮捕された。
千景は夜になっても意識は戻らない。
ぐんちゃん、はやく元気になってね。
高嶋友奈
お前を守れなくて済まなかった。元気になったら償いの機会をくれ。
乃木若葉
千景さん、一人にしちゃってごめんなさい。早く元気になってくださいね。
伊予島杏
千景、はやく元気になってくれ。待ってるからな。
土居球子
千景さん、後は私達にお任せください。
千景さんが退院するまでに全て終わらせてみせます。
どうぞごゆっくり静養なさってください。
上里ひなた
二○--年-月-日
(空白が続いている)
二○--年-月-日
久しぶりに、日記を書く。
夢の中で、天の神様から神託を受けた。
神樹の中で、偉い神様が暴れているらしい。
人間に騙された、顔に泥を塗られた、裏切られたと、ご立腹らしい。
天の神様の弟だそうで、なだめに行くかと尋ねている感じだったので、行くと心の中で答えた。
すると、夢の世界が変わった。
そこには、九人の仲間がいた。
丸亀城と諏訪の皆で、七人。
それから、古波蔵棗さんと、秋原雪花さん。
棗さんは沖縄で、雪花さんは北海道で勇者をしていたらしい。
上里さんがかくかくしかじかで説明してくれた。
あと、夢の中に奇妙な亡霊がいて、妄言を吐いていた。
この世界は温かくて、神の愛に満ちている。
しかし、いつかは魂が朽ちてしまい、この世界に永遠にいることはできない。
永遠の幸福を得るには、もっと神に近づかなくてはいけない。
天の神を怒らせることで、神の世は近づいた。
神の世が近づいたことで、人の揺り籠に相応しい神樹も呼び出せた。
あとは人が神樹の恵みだけを食して、神へと近づいていけば良い
神に等しい魂を神に捧げる神婚で、人は永遠の幸福を手に入れるのだ。
そんな感じだ。
天の神様に人類を祟らせれば、神樹の中で人類が幸せになれるなど妄言もいいところだ。
亡霊は無視して、天の神様の弟とも殴り合って笑って和解して、夢は解散となった。
棗さんと雪花さんが現実世界でもよろしくと言っていた。
二○--年-月-日
昨日から人工呼吸器が外れて、声が出せるようになった。
高嶋さんがお見舞いに来たので挨拶すると、驚いていた。
久しぶりに高嶋さんと、たくさんお喋りした。
二○--年-月-日
医師から、もう退院して良いと言われた。
数日前までとても退院できる状態ではなかったのにと首を傾げていた。
お見舞いに来てくれた高嶋さんにそれを伝えると、退院祝いを皆でしてくれるという。
楽しみだ。
二○--年-月-日
私の退院祝いは、白鳥さんの家ですることになった。
お祝いの雑談中、上里さんに寄せ書きの進捗はどうかと質問して、意地悪してみた。
退院が早すぎて、きっと焦るだろう。
そうしたら、上里さんが「全部終わりました」という。
なんでも、大社は潰れたらしい。
比喩ではなく、関連施設の上に神樹が倒れてきて、ぺちゃんこだと。
乃木さんが書いていた、私の人類の敵認定もあっさり解除されたらしい。
上里さん曰く、あの認定はそもそも大社が何の法的根拠も無く行った単なる名誉棄損行為であり、怪物のような現実の脅威が無ければ、一人の少女を大社が権威を笠にいじめている以外の何物でもないのだという。ネット上で白鳥さんが全て大社の嘘だと打ち明け、勇者達も大社への怒りを表明、大社の職員による郡千景の毒殺未遂がニュースで報じられれば、もはや民意だけでなく、法としても大社が悪者。大社へ業務を委任していた内閣総理大臣が一連の騒動に関して謝罪したうえで、郡千景の国民としての権利は何ら損なわれていないと公的に発表したそうだ。
私はもう、いつでも丸亀に帰って良いらしい。
なんだかまだ夢を見ている気分だ。
二○--年-月-日
いきなりだが、この日記はもう終わりにする。
高嶋さんから、交換日記をしようと言われたのだ。
勿論、この日記も皆の寄せ書きがあって大事なので、大切に取っておく。
今日まで一緒に頑張ってくれてありがとう。
また昔が懐かしくなったら読み返すから、よろしくね。
おわり
ご読了ありがとうございました。
この作品の大社は神婚で永遠の命を求めており、
天の神様を怒らせて、人類に優しい神樹様を呼び出して寄生しようと考えています。
天の神様が思ったより怒らず、天の神様とつながっているらしいぐんちゃんをいじめて怒らせようとしますが
天の神様はぐんちゃんが人間にどうこうされるとあまり思っていないので、作中の暗躍はほぼ無駄というピエロでもあります。