バディファイト~アナザーコード~   作:ハナバーナ

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12話 京香の切り札、そして光の新たなカード

ABCカップ6日目 ファイティングステージ

 

サキ『ABCカップも、残り2日となりました。今日の2回戦第2試合で、明日の決勝戦、

   第1試合を勝ち抜いた尚選手とファイトするファイターが決まります! では、

   まいりましょう。2回戦第2試合、ドラゴンワールド使いの明日乃光選手と、

   エンシェントワールド使いの、阪野京香選手の対戦です!』

 

会場内は盛り上がり、ファイティングステージには光と京香が真っ直ぐな目で向かい合っている。観客席には、尚がクロスを膝に乗せ、真剣な眼差しで2人を見ていた。

 

クロス「今回のファイトで、明日決勝で戦う相手が決まる…楽しみですね。」

 

尚「……。」

 

クロスの言葉に反応せず、尚はただただ2人を見つめるだけである。それを見たクロスは何も言わず、彼女同様ファイティングステージを見る。一方で光も、見直した自分のデッキを見つめる。

 

光「(買い集めたカードで、色々と構築は変えてみた…あとはそれが実際どこまで通用するか。)」

 

ガルガ「光よ。」

 

ガルガに声を掛けられ、光はガルガのほうを向く。

 

ガルガ「勝つ姿勢は大事だが、楽しむことも忘れるな? 一点だけを見ていては見落としを

    してしまうかもしれん。」

 

光「…うん、分かった。ありがとう。」

 

光は一息はき、ガルガに微笑む。そして現れたファイトテーブルに、自分のデッキを置く。

 

サキ『それではまいりましょう! 2回戦第2試合、スタートです!』

 

光「闘神率いるドラゴン軍団、ここに降臨! ルミナイズ《神ドラ》!」

 

京香「弱気も集えば、デッカイ力に変わるッス! ルミナイズ《スパイラル・絆竜団》!」

 

『バディーーーファイトッ!!』

 

オープン・ザ・フラッグ

 

光「ドラゴンワールド!」

光の手札6/ゲージ2/ライフ10

バディ《ガルガンチュア・ドラゴン》

 

京香「エンシェントワールドッス!」

京香の手札6/ゲージ2/ライフ10

バディ《雷斧 アギト》

 

光のターン

 

光「わたしのターン、ドロー! チャージ&ドロー!」

光の手札6→7/ゲージ2→3

 

光「ゲージ1とライフ1を払って、《神竜剣 ガルチェイン》を装備。」

光の手札7→6/ライフ10→9/ゲージ3→2

 

ガルチェイン 攻4000/打1

 

京香「(新しいアイテムッスか…。)」

 

光「ガルチェインでアタック!」

 

京香「受けるッス!」

京香のライフ10→9

 

光「ターンエンド。」

光の手札6/ゲージ2/ライフ9

 

尚「(光ちゃんはカードを1枚だけ使ってターンを終えた…でも京香ちゃんのデッキは、1ターンで

   十分に決められる可能性が高い。御神楽君の例もあるし、光ちゃんは防げるかしら?)」

 

京香のターン

 

京香「アタシのターンッス! ドロー! チャージ&ドロー! …悪いですけど光先輩、このターンで

   決めさせてもらうッス!」

京香の手札6→7/ゲージ2→3

 

光「え?」

 

京香「ライトに《満腹 ハラハラ》を、レフトに《早耳 ジセン》をコール! ジセンの登場時、

   ゲージを1枚追加ッス! 加えて《団斧“ワイルドアクス”》を装備。さあ、出番ッスよ!

   ゲージ2を払って、デッキの上1枚をソウルに入れ、センターに《雷斧 アギト》を

   バディコールッス!」

京香の手札7→3/ゲージ3→2/ライフ9→10

 

アギト『任せろ京香! 自分達が必ず勝たせてやるぞ!』

 

京香「絆竜団、D・シェア発動ッス!」

 

サキ『出たぁ、各カードの能力が全てのカードに備わるD・シェア! いったいどんな能力が

   備わるのか!』

 

京香「アギトの能力で、全員が2回攻撃。ジセンの能力で、全員効果破壊されず、ハラハラの

   能力で、攻撃する度にライフを2回復。ワイルドアクスの能力で、全員パワー+3000。

   絆竜団、超強化ッス!」

 

アギト  サイズ1/攻6000→9000/防3000/打2

ハラハラ サイズ1/攻4000→7000/防4000/打1

ジセン  サイズ1/攻3000→6000/防1000/打2

ワイルドアクス  攻3000→6000/打1

 

京香「まだまだ行くッスよ! ゲージ2を払ってキャスト、《絆竜団の誓い》! 場のD・シェアを

   持つカード全てに、攻撃力+10000、打撃力+1ッス!!」

京香の手札3→2/ゲージ2→0

 

アギト     攻9000→19000/打2→3

ハラハラ    攻7000→17000/打1→2

ジセン     攻6000→16000/打2→3

ワイルドアクス 攻6000→16000/打1→2

 

サキ『なななななんとぉ、京香選手の場のカードが、大幅に強化されてしまったぁ! 光選手、

   大ピンチです!』

 

カナメ『全員が2回攻撃を得てしまう故、攻撃が全て通るとなると合計ダメージは20。

    防御が1枚や2枚じゃ守り切れんぞ?』

 

京香「仕上げにデッキの上2枚をドロップしてキャスト、《絆竜団の絆》! ゲージ3プラスして、

   ライフ1回復ッス。最後にゲージ1でキャスト、《絆竜団の狩り》。効果でモンスターの数、

   3枚引いてライフ3回復。行くッスよ~先輩!」

京香の手札2→3/ゲージ0→2/ライフ10→13

 

 

光「(来る…!)」

 

京香「アギトでファイターにアタック! ハラハラのD・シェアによりライフ2回復ッス!」

京香のライフ13→15

 

光「受けるよ!」

光のライフ9→6

 

京香「アギトの2回攻撃! ライフ回復!」

京香のライフ15→17

 

光「キャスト、《神・緑竜の盾》! 攻撃を無効化し、ライフ3回復!」

光の手札6→5/ライフ6→9

 

京香「ハラハラでアタック!」

京香のライフ17→19

 

光「受ける。」

光のライフ9→7

 

京香「2回攻撃!」

京香のライフ19→21

 

光「ぐぅ…。」

光のライフ7→5

 

この後、京香は残ったジセンとワイルドアクスで攻撃。光はジセンの2回目の攻撃を2枚目の神・緑竜の盾で防ぎ、再びライフを回復するも、ワイルドアクスの2回の攻撃を受けてしまい…。

 

光「はぁ…はぁ…。」

光の手札5→4/ライフ5→1

 

京香「むぅ、手札に《雷電竜巻嵐舞》がないのが残念ッス…アタシはターンエンドッス。」

京香の手札3/ゲージ2/ライフ21→29

 

光のターン

 

サキ『光選手、何とか京香選手の猛攻を凌いだものの、ライフはたったの1!! 加えてハラハラの

   D・シェアにより、京香選手のライフは驚異の29! とんでもない差ができてしまったぁ!!』

 

クロス「早くもまずい状況ですね…。」

 

尚「ええ、でも光ちゃんの目は、諦めていない。」

 

尚が見た光の目は、真っ直ぐに京香を見ていた。

 

ガルガ「よくぞ耐えた、光。」

 

光「なんとかね…でも、勝負はここから。わたしのターン、ドロー! チャージ&ドロー!」

光の手札4→5/ゲージ2→3/ライフ1

 

光「《ガルキャット》をレフトにコール。効果でゲージ1プラスして、1ドロー。ゲージ1を払い、

  《ガルガンチュア・ドラゴン》をライトにバディコール! ガルチェインの効果、わたしの

   ライフ6以下なら打撃力+1!」

光の手札5→4/ライフ1→2

 

ガルチェイン 打1→2

 

ガルガ『我が剣の前に、敵はなし!』

 

光「キャスト、《ガル・ブレイク》。このターン中、場のカードの打撃力は減らされず、

  ガルガが攻撃するたびに相手の場のカード1枚を破壊できる。」

光の手札4→3

 

京香「(うっ…これは痛いッスね…。)」

 

光「バトル! まずはガルキャット、ジセンにアタック!」

 

京香「どうせやられるくらいなら…キャスト、《不死身の絆竜団》! 攻撃を無効化し、

   場のD・シェアを持つカード分…つまり、4回復ッス!」

京香の手札3→2/ライフ29→33

 

サキ『なななななんとぉ、京香選手、とうとうライフが30を超えたぁ!!』

 

カナメ『恐ろしい回復量だな…いくら攻撃的な神竜族でも、削り切るのは至難の業だぞ?』

 

光「構わない! 次はガルチェインでジセンに攻撃!」

 

京香「通すッス!」 ジセン撃破

 

光「ガルチェインには【3回攻撃】がある。よってスタンド! 次にガルガで、アギトに

  アタック! ガル・ブレイクの効果で、ハラハラを破壊!」

 

京香「ハラハラはドロップに、アギトはソウルガードッス!」

ハラハラ撃破 アギトのソウル1→0

 

光「ガルガで再びアギトにアタック! 今度はワイルドアクスを破壊!」

 

京香「アギト…!」 アギト・ワイルドアクス撃破

 

光「ガルガ、《G・EVO》発動! チェンジ、《モード・ソニック》! 効果でライフ2回復して、

  2ドロー! ガルガ、京香にアタック!」

光の手札3→4/ライフ2→4

 

ガルガ『心得た!』

 

京香「うう…!」

京香のライフ33→31

 

光「ガルチェインには、残り2回攻撃が残ってる。京香に攻撃!」

 

京香「2回とも受けるッス!」

京香のライフ31→27

 

光「ターンエンド。」

光の手札4/ゲージ3/ライフ4

 

サキ『光選手、何とか京香選手の場を全滅。しかし、京香選手のライフはまだ27も

   残っているぞ!』

 

京香のターン

 

京香「アタシのターン、ドロー! チャージ&ドロー!」

京香の手札2→3/ゲージ2→3/ライフ27

 

京香「まずは2枚目のワイルドアクスを装備! 次に《機転 ツマサキ》をレフトにコール。

   ツマサキは場にD・シェアを持つカードがないとコールできませんが、コールした時、

   ゲージと手札を1枚追加するッス。」

京香の手札3→2/ゲージ3→4

 

ツマサキ サイズ0/攻1000/防1000/打1

 

京香「先輩に、アタシのとっておきを見せるッス! 場かドロップから合計6枚をソウルに

   入れ、ゲージ2を払うことでコールできるカードがあるッス。アタシはドロップから、

   《雷斧アギト》、《襲撃タテガミ》、《早耳ジセン》、《満腹ハラハラ》、

   《団斧ワイルドアクス》、《重撃カイナ》、この6枚をソウルに入れてセンターに

   コールッス! 《螺旋雷斧キングアギト》!!」

京香の手札2→1/ゲージ4→2

 

京香の場にコールされたのは、翼を広げた巨大化したアギトだった。

 

キングアギト『自分は今、猛烈に闘志を燃やしているぞ!!』

 

キングアギト サイズ3/攻7000/防7000/打2 ソウル6

 

サキ『京香選手、ここにきてサイズ3のモンスターをコールした!』

 

京香「キングアギトはソウルを捨てられないD・シェアに加え、『スパイラルD・シェア』を

   持つッス。」

 

光「スパイラルD・シェア?」

 

京香「ソウルにあるカード全てのD・シェアを、キングアギトは得るッス! キングアギトは

   2回攻撃を得て、効果で破壊されず、攻撃のたびにライフを2回復し、打撃力+1され、

   攻撃力はプラス3000ッス! D・シェアを持っているから、アタシのワイルドアクスの

   D・シェアも受けるッスよ!」

 

キングアギト  攻7000→13000/打2→3

ワイルドアクス 攻3000→6000

ツマサキ    攻1000→4000

 

京香「タテガミのD・シェアにより、ガルガのソウル1枚をドロップするッス!」

 

ガルガ『ぐっ…光!』ガルガのソウル2→1

 

光「分かってる! ガルガをセンターに移動!」

 

京香「まずはツマサキとワイルドアクスで、ガルガに連携攻撃! 攻撃力は合わせて10000、

   ガルガの10000にピッタシッス!」

 

光「ガルガのソウルガード!」ガルガのソウル1→0

 

京香「キングアギト、ガルガにアタックッス!」

京香のライフ27→29

 

キングアギト『応! うおおおおおおお!!』

 

勢いよく飛び出したキングアギトの爪が、ガルガを切り裂く。

 

ガルガ『ぐああああああああ!!』 ガルガ撃破

 

京香「ファイターに2回攻撃!」

京香のライフ29→31

 

光「キャスト、《神・青竜の盾》! 神竜族があれば使えて、攻撃を無効化し、ゲージ3追加!」

光の手札4→3/ゲージ3→6

 

キングアギトの猛攻を、光は青い盾で防ぐ。

 

京香「流石ッスね先輩…でも、これで終わりッス! ファイナルフェイズ!!」

 

光「……!」

 

京香「キャスト、《雷電竜巻嵐舞》! スパイラルD・シェアを持つカードがあれば、ゲージを

   払う必要はないッス!」

京香の手札1→0

 

キングアギト『ウオオオオオオオ!!』

 

1回戦とは違い、今度はキングアギト1体から竜巻が生み出される。そして京香は、雷を纏った斧をその竜巻に向かって投げる。

 

京香「これが、絆竜団が結束して生み出す一撃ッス。必殺、《雷電竜巻嵐舞》!!」

 

そして光は、その竜巻の中に飲み込まれていく。

 

サキ『京香選手の必殺技が、光選手に炸裂したぁ! これは勝負ありか?』

 

尚「(光ちゃん……!)」

 

冷静にファイトを見ているはずだった尚も、いつの間にか必死の表情で、手を合わせていた。

 

光「……。」

光のライフ4→1

 

しかし竜巻が終わっても、ファイティングステージには光がライフ1を残して立っていた。

 

京香「なっ……!」

 

光「キャスト、《ドラゴッド・クリスタル》……ドロップに《ドラゴッド》がいるなら、ライフが

  0になるとき、代わりに1にできる。」

光の手札3→2

 

サキ『なんと光選手、魔法でゲームエンドを回避したぁ!!』

 

サキは驚愕し、会場の人々は予想外の出来事に歓声を上げる。尚も安堵し、ホッと胸を下ろしていた。

 

京香「タ、ターンエンドッス…。」

京香のゲージ2/ライフ31

 

光のターン

 

ガルガ『何とか耐えたが、それでもライフは30の差がある…どうする?』

 

光「それは…カードを引いてから考える! ドロー! チャージ&ドロー!」

光の手札2→3/ゲージ6→7/ライフ1

 

光「ゲージ1を払って再びガルガをライトに。そしてドロップの神竜族1枚を入れて、ゲージ1を

  払って、レフトに《ランツェ・ガルドラゴン》をコール。元々いたガルキャットは退却。」

光の手札3→1/ゲージ7→5

 

ランツェ サイズ2/攻6000/防1000/打2 ソウル1

 

サキ『光選手、ここにきて新たなモンスターをコールした。』

 

光「ランツェは場にガルガがいればサイズ1になり、ガルガにレスト耐性と、『貫通』を付与、

  そしてこのカード自体も、3回攻撃を持ってるよ。」

 

ランツェ サイズ2→1

 

京香「でも、ライフを削るには程遠いッス!」

 

光「そう、だからこれを使う。キャスト、《ガルガンチュア・レキシコン》! ライフ4以下で使え、

  手札を全部捨てて、ゲージ1を追加して、カードを3枚ドロー!」

光の手札1→3/ゲージ5→6

 

サキ『光選手、逆転の一手を引けたのか?』

 

光「…バトルに入ります!」

 

京香「ツマサキのDシェア! 相手ターン中、場の防御力3000+ッス!」

 

キングアギト 防7000→10000

ツマサキ   防1000→4000

 

光「ランツェ、ガルガ…キングアギトに連携攻撃! ガルガは貫通を得ているよ!」

 

京香「ソウルガードッス!」

京香のライフ31→29 キングアギトのソウル6→5

 

光「ランツェとガルガ、2回目の連携攻撃!」

 

京香「ソウルガード!」

京香のライフ29→27 ソウル5→4

 

光「G・EVO発動! チェンジ、《ガルガンチュア・ドラゴン“モード・アキュート”》!」

光の手札3→2

 

モード・アキュート サイズ2/攻12000/防6000/打2

 

ガルガは、ブラストともソニックとも違う、槍を持った姿に変化した。

 

京香「新モードッスか!?」

 

ガルガ『モード・アキュートとなった我は、装備しているアイテムに貫通を与える。』

 

光「ランツェとガルチェインで、アギトに連携攻撃!」

 

京香「耐えるッス!」

京香のライフ27→25 ソウル4→3

 

光「ガルチェインとガルガで、連携攻撃! アキュートの効果、連携攻撃すれば、カードを1枚

  引いて、相手にダメージ2!」

光の手札2→3

 

京香「うぅ…。」

京香のライフ25→19 ソウル3→2

 

光「ガルガとガルチェインの、2回連携攻撃! 効果発動!」

光の手札3→4

 

京香「ソウルガード…耐えたッスよ、先輩!」

京香のライフ19→13 ソウル2→1

 

光「まだだよ! ゲージ1を払ってキャスト、《ガルガンチュア・モードスイッチ!》」

光の手札4→3/ゲージ6→5

 

京香「ガルガンチュア・モードスイッチ…?」

 

光「手札からG・EVOを発動できる! アキュートからチェンジ、《モード・ブラスト》!

  効果で打撃力+1!」

光の手札3→2

 

モード・ブラスト 打3→4

 

サキ『なななななんとぉ、光選手、怒涛の連続モードチェンジだぁ!!』

 

光「ガルガ、アギトにアタック!」

 

ガルガ『心得た!』

 

京香「ソウル、ガード…!」

京香のライフ13→9 ソウル1→0

 

ガルガ『2回攻撃、これで終わりだあああああああああ!!』

 

キングアギト『うわああああああああ!!』 キングアギト撃破

 

京香「そ、そんな…。」

京香のライフ9→5

 

光「そしてファイナルフェイズ!! キャスト、《神・ガルガンチュア・パニッシャー!!》」

光の手札2→1/ゲージ5→3

 

光の頭上に黄金の剣が舞い降り、勢いよく京香に振り下ろされる。

 

光「必殺! 神・ガルガンチュア・パニッシャァァァァァッ!!」

 

京香「うぎゃあああああああああっ!?」

京香のライフ5→0

 

サキ『決まったあああああ!! 光選手、驚異の30というライフ差から、怒涛の連続攻撃で、

   見事逆転勝利を収めました!』

 

ガルガ「見事だったぞ、光。」

 

光「うん。次はいよいよ決勝…尚とのファイトだ。」

 

光はそう言って、尚のいる観客席へ目を向けるも、そこには既に尚はいない。

 

光「尚…?」

 

いつの間にか彼女が消えていた為か、光は首をかしげるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

尚「……。」

 

会場の外に出た尚は、自分のデッキを見つめる。

 

尚「光ちゃん、本当に強くなったね…。でも、私は負けない。負けるわけにはいかないの。」

 

尚の瞳には、少しずつ、しかし確実に、決意の炎が燃え盛っていた。




次回、いよいよ決勝戦。光VS尚です。

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