バディファイト~アナザーコード~   作:ハナバーナ

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今回は読者様考案キャラが登場します。


3話 ガルガ、相棒学園へ

光がガルガとバディを組み、颯樹と対戦した翌日、光達三人はガルガを連れて、相棒学園に登校していた。

 

光「ここが、わたし達の通う相棒学園。バディファイトに力を入れてて、強豪校なんだ。

  もちろん普通の学園生活も楽しいけどね。」

 

ガルガ「ここが光達の学び舎か……見たところお前達と年のかけ離れた者もいるな。」

 

尚「相棒学園は小中一貫だもの。私達全員、初等部から中等部に上がったのよ。」

 

光「でも、最近はやけに賑わってる感じだね。」

 

京香「そりゃそうッスよ! もうすぐABCカップの予選が始まるんスから。」

 

京香から出た単語に、ガルガは首をかしげる。説明に出たのは尚だ。

 

尚「ABCカップっていうのは、年に一度小中が合同で行うバディファイトの大会よ。この大会で、

  その年のナンバー1ファイターが決定するの。」

 

ガルガ「ほう? では、我と光もその大会に出られるのだな?」

 

光「確かにエントリーはまだ締め切ってないはずだけど……なんだかんだでわたし、

  初心者だしなぁ。」

 

ガルガ「心配することはない。闘いの神である我が付いているのだ。優勝は決まったも

    同然だろう。」

 

京香「いやいや~。アタシのアギトや、尚先輩のクロスだって負けてはいないッスよ~?」

 

尚「それに、優勝候補も何人か上がってるみたいだし……今年はかなりレベルの高い大会に

  なると思うわ。」

 

光「う~ん……。」

 

尚の話を聞いて、ますます大会参加に迷いが生じる光だった。

 

・・・・・・・・・・・

 

一年下の京香と別れ、同じクラスである光と尚は、2年の教室に入る。

 

生徒1「あっ、光ちゃんだ!」

 

生徒2「ガルガもいるぞ!」

 

その時教室にいたクラスメイト達が、一斉に光達に詰め寄る。

 

光「な、何事!?」

 

生徒3「聞いたよ光ちゃん、天才少年バディポリスの盛谷颯樹さんとファイトしたんでしょ!」

 

生徒4「ううっ、あの颯樹様にお近づきになっただけでなくファイトをお願いされ、挙句の果てに

    勝つなんて、初心者のくせに生意気よ~~っ!」

 

尚「み、みんな落ち着いて……。」

 

詰め寄られたのは光だけに限らず、ガルガも生徒からもみくちゃにされていた。

 

生徒1「わあ、ガルガって可愛い~♪」

 

生徒2「おい、触ってみろよ。結構ふさふさしてて気持ちいいぜ?」

 

ガルガ「ぬおおおお、やめんかああああああ!!」

 

ガルガのその叫びと同時に、その体がビカッと光りだす。それを見た光は、慌てて止めに入る。

 

光「わーーーーっ!! ガルガ、ここ教室だから! でっかくなるのはまずいから!」

 

?「騒がしいですねぇ。」

 

落ち着いた声色で入ってきたのは、焦げ茶髪のウルフヘアと眼帯をし、陣羽織っぽさの残るコートを羽織った男性だった。その男性を見たガルガは、大きくなるのをやめ、彼の眼をじっと見つめる。

 

ガルガ「……光、あの者は?」

 

光「え? 今年赴任してきた天児 刀哉先生だけど…。」

 

生徒1「天児先生、光ちゃんとバディのガルガのことで盛り上がってたんです。」

 

天児「ああ、そのことなら俺も先ほど耳にしました。……ですが皆さん、明日乃さん達を

   困らせるようなことはいけませんよ。点呼を取りますので、席についてください。」

 

先ほど同様落ち着いた声色でそういうと、生徒たちは「はーい」と一斉に席に戻る。しかしガルガだけは、いまだ天児のほうを見ていた。天児もガルガに気づき、声をかける。

 

天児「どうしましたか? …ああ、敬語のことならお気になさらず。昔からの癖ですので。」

 

ガルガ「いや、そうではなく----------」

 

光「ほら、ガルガもカードに戻って。わたしも席につかなきゃいけないんだから。」

 

光に急かされ、仕方なくガルガはカードとなって光のデッキに収まる。

 

・・・・・・・・・・・

 

天児「では皆さん、本日はこれで終了です。気をつけて帰ってくださいね。」

 

放課後になり、帰りの礼をした後、天児は相変わらず落ち着いた雰囲気で教室を出る。

 

ガルガ「少しいいだろうか?」

 

そんな天児にガルガが後ろから話しかけ、天児もそれに応じる。

 

天児「あなたは確か、明日乃さんのバディでしたね?」

 

ガルガ「ガルガンチュア・ドラゴンだ。…貴殿は中々いい目をしている。」

 

天児「ふむ…確かに俺は剣を習ってはいましたが。」

 

ガルガ「我にはわかる。貴殿の実力はその謙遜に収まるものではないと。どうだろう、我と

    手合わせをしてみないか?」

 

光「ちょっとガルガ!?」

 

話を聞いていた光が教室から飛び出し、ガルガを止めに入ろうとする。

 

天児「……少しの時間ならば。」

 

光「天児先生!?」

 

天児が了承したことに、光は驚きを隠せなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

稽古場

 

天児「ふっ……!」

 

ガルガ「とああぁぁぁっ!」

 

天児とガルガ、二人の持つ木刀がバンッとぶつかる。身長はSDサイズのガルガのほうが圧倒的に低いはずなのだが、天児も天児で、自分と同じ背の相手と戦っているような気迫で挑んでいる。

 

京香「なるほどー、先生が手合わせを受けてガルガと一騎打ちしてると。」

 

光「まあねー……。」

 

そんな二人の激突を光と尚、そして一緒に帰ろうとした京香が正座してみていた。しばらくして試合が終わり、二人は頭を下げる。

 

ガルガ「いい試合をさせてもらった。」

 

天児「こちらとしてもいい経験になりました。鬼丸も、審判をありがとうございます。」

 

鬼丸「いや…。」

 

天児が目を向けた先には、陣羽織を羽織った人型の豹のモンスターが正座して沈黙していた。

 

ガルガ「こやつは?」

 

天児「俺のバディの鬼丸です。幼き頃、祖父から譲り受けました。」

 

ガルガ「なるほど…ではどうだろう? 次は我とバディの光、そして貴殿と貴殿のバディとで

    バディファイトで手合わせというのは。」

 

光「えっ!?」

 

いきなり自分まで巻き込まれたことで、光は間抜けな声を上げる。

 

天児「俺は構いませんが、明日乃さんの許可はよろしいのですか?」

 

ガルガ「構わぬ。これは光にとっても修行になるだろう。」

 

天児「…わかりました。では明日の放課後、ファイティングステージにて。行きましょう。」

 

天児は鬼丸とともに稽古場を後にする。ガルガも満足げな顔で、光の下へ戻る。

 

ガルガ「聞いたな光? 明日はあの者との一騎打ちだ。心してかかるがよい。」

 

いまだ茫然としている光の方に、ポンっと尚の手が置かれる。

 

尚「……頑張って。」

 

小さくサムズアップする尚に、光はこれ以上何も言えなかった。  




次回、天児先生とのファイトです。
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