相棒学園 ファイティングステージ
光達が授業を終えた放課後、ファイトの約束をしていた光と天児は、ファイティングステージで相対していた。観客席には多くの生徒がおり、その中には尚と京香もいる。
尚「光ちゃ~ん。ファイト~。」
京香「頑張ってくださいッス~!」
応援する二人ではあるが、光は颯樹とのファイトの時より大規模なステージで、しかも多くの生徒たちが見ているためか、ガチガチに固まっていた。
光「うう…緊張する。」
ガルガ「光よ、心を落ち着かせるのだ。それではファイトに影響が出る。」
光「そうかもしれないけど、わたしファイトが2回目で、相手先生なんだからね?」
そう言って光は正面を見る。先のステージには、天児が落ち着いた佇まいをしている。
光「(天児先生、緊張してないのかな…。)」
天児「明日乃さん、こちらは準備ができました。始めましょうか。」
光「は、はい!」
光の大きな声の後、二人はデッキを配置し、ディスプレイにはライフ10が表示される。
光「闘神率いるドラゴン軍団、ここに降臨! ルミナイズ《神ドラ》!」
天児「祇園精舎の鐘の音、諸行無常の響きあり婆羅双樹の花の色、見敵必殺の理をあらわす。
ルミナイズ《天剣無双・斬》。」
『バディーーーファイトッ!!』
オープン・ザ・フラッグ
天児「カタナワールド。」
天児の手札6枚/ゲージ2/ライフ10
バディ《天剣の刀獣 鬼丸》
光「ドラゴンワールド!」
光の手札6枚/ゲージ2/ライフ10
バディ《ガルガンチュア・ドラゴン》
天児のターン
天児「俺のターンからです。ドロー。チャージ&ドロー。」
天児の手札6→7/ゲージ2→3/ライフ10
天児「まずは設置魔法《刀の声》をキャスト。早速効果を使います。手札の《日本刀》を捨て、
デッキの上から3枚をドロップゾーンへ。そしてその中の《日本刀》2枚までを手札に。
手札の《天下五剣 童子切》を捨てて、デッキから3枚を破棄…ありました。その中にある、
《天下五剣 鬼丸》と《天剣の刀獣 鬼丸》を手札に加えます。」
ガルガ「同じ名を持つアイテムとモンスターを手札に加えたか…。」
天児「ゲージ1を払い装備、天下五剣 鬼丸。装備時効果でデッキの上から2枚をこのカードの
ソウルへ。そして刀の声の効果により、《刀獣》のコールで払うゲージを1少なくします。
よってデッキの上から1枚をソウルに入れ、ライトにバディコール。天剣の刀獣 鬼丸。」
天児の手札7→5/ゲージ3→2/ライフ10→11
天下五剣鬼丸 攻5000/打3
鬼丸『拙者の出番か…。』
天剣の刀獣 鬼丸
フラッグ:カタナワールド
種類:モンスター 属性:刀獣/日本刀
サイズ2/攻5000/防1000/打2
■【コールコスト】デッキの上から1枚をこのカードのソウルに入れ、ゲージ1を払う。
■このカードが破壊されたとき、君がアイテムを装備しているなら、ライフ+1。
■君のドロップゾーンに《日本刀》が2種類以上あるなら、このカードの打撃力+1!
『移動』『ソウルガード』
FT「今宵もつまらぬ物を…斬ったか。」
天児「俺のドロップゾーンには《日本刀》が2種類以上あるので、鬼丸の打撃力+1です。」
鬼丸(刀獣)の打撃力2→3
天児「モンスターの鬼丸で、明日乃さんに攻撃です。」
光「うっ…!」光のライフ10→7
天児「俺はターンエンドです。」
天児の手札5枚/ゲージ2/ライフ11
光のターン
光「わたしのターン、ドロー! チャージ&ドロー!」
光の手札6→7/ゲージ2→3/ライフ7
光「ゲージ1を払って《神竜剣 ガルブレード》を装備! レフトに《ガルキャット》を
コールして、効果でゲージ1増やして1ドロー。早速行きます! ゲージ1払って、
デッキの上から1枚をソウルに送り、ライトに《ガルガンチュア・ドラゴン》を
バディコール!」
ガルガ『我が剣の前に、敵はなし!』
光の手札7→5/ゲージ3→2/ライフ7→8
光「バトルに入ります!」
天児「俺はライフ1を払い、《忍法 蛇睨み》をキャスト。効果でガルガンチュア・ドラゴンを
レストします。」
天児の手札5→4/ライフ11→10
ガルガ『う、動けん…!』
光「ガルガ!?」
天児「さらにモンスターの鬼丸を、センターに移動します。」
光「なら、ガルキャットで鬼丸に攻撃!」
天児「キャスト、《刀技 斬釘截鉄》。効果で鬼丸を場に残し、【反撃】を与えます。
これによりガルキャットを破壊です。」
天児の手札4→3
光「そんな…!」 ガルキャット撃破
天児「さらに鬼丸が破壊されたので、効果発動。ライフを1増やします。」
天児のライフ10→11
光「ガルブレードで、鬼丸を攻撃!」
天児「ソウルガードで場に残し、ライフ+1。」
天児のライフ11→12
光「ガルブレードの2回攻撃!」
天児「鬼丸は破壊され、ライフが再び増えます。」鬼丸撃破
天児のライフ12→13
光「ターンエンドです……。」
光の手札5/ゲージ2/ライフ8
京香「先輩、押され気味ッスね。」
尚「移動でセンターを固めて、魔法でモンスターを封じる…カウンターを得意とする
カタナワールドらしい戦術ね。どうするの、光ちゃん……?」
尚と京香は、息をのみながら光のほうを見る。
ガルガ『やはりあの男、只者ではないな。』
光「うん。次は天児先生のターン、絶対に守らないと…!」
天児のターン
天児「俺のターン、ドロー。 チャージ&ドロー。」
天児の手札3→4/ゲージ2→3/ライフ13
天児「刀の声の効果で、手札の《天下五剣 鬼丸》を捨て、デッキの上3枚を破棄。
その中にある、《華麗なる太刀 姫鶴》と、《刀獣陣 五剣の型》を手札に。」
天児の手札4→5
光「別のアイテムと…必殺技?」
天児「レフトに《破邪の刀獣 数珠丸恒次》をコール。《日本刀》があるのでゲージ+1。
刀の声の効果でゲージを払わず、再び《天剣の刀獣 鬼丸》をライトにコール。
そしてゲージ1を払い、《華麗なる太刀 姫鶴》を装備します。姫鶴の効果で俺は
姫鶴以外の日本刀1枚を追加で装備できます。」
天児の手札5→2
数珠丸恒次 攻3000/防1000/打2
姫鶴 攻7000/打1
光「二刀流…!」
天児「これでバトルに入ります。まずは数珠丸、明日乃さんに攻撃です。」
光「ゲージ1を払ってキャスト、《竜魔法 ハイディングボマー》! 効果で数珠丸を
破壊です。」
光の手札5→4/ゲージ2→1 数珠丸 撃破
天児「では…モンスターの鬼丸で、明日乃さんに攻撃しましょう。」
光「キャスト、《ガル・パリィ》。攻撃を無効にし、カードを1枚ドローします!」
天児「アイテムの鬼丸で、明日乃さんに攻撃。」
光「ぐぅ…!」光のライフ8→5
天児「姫鶴で…ここはガルガンチュア・ドラゴンに攻撃です。」
光「(えっ? ソウルガードで場に残るのに?)…ガルガをソウルガード。」
天児「ファイナルフェイズ、《刀獣陣 五剣の型》をキャスト。俺の場の
《日本刀》全てをスタンドし、再びアタックフェイズを行います。」
天児の手札2→1/ゲージ3→0
光「えぇっ!?」
天児「モンスターの鬼丸で、明日乃さんに攻撃します。」
光「あう…。」光のライフ5→2
天児「アイテムの鬼丸で攻撃。」
光「キャ、キャスト! 青竜の盾で攻撃を無効化し、ゲージ1追加!」
光の手札4→3/ゲージ1→2
天児「姫鶴で、ガルガに攻撃です。」
ガルガ『ぐおぉぉ!』ガルガンチュア・ドラゴン撃破
光「ガルガ!」
天児「俺はこれでターンエンドです。アイテムの鬼丸の効果で、ソウルのカード1枚を
ドロップゾーンに。」
天児の手札1/ゲージ0/ライフ13
光のターン
光「わたしのターン、ドロー! チャージ&ドロー!」
光の手札3→4/ゲージ2→3/ライフ2
光「レフトにガルキャットをコールし、ゲージ追加と1ドロー! さらに、ライトに
ガルガンチュア・ドラゴンを再びコール! これでバトルです!」
光の手札4→3
天児「鬼丸をセンターに移動。」
光「ここは…ガルブレードで、鬼丸に攻撃!」
天児「ソウルガードで場に残します。破壊された鬼丸の能力で、ライフを
増やします。」
天児のライフ13→14
光「ガルブレードの2回攻撃です!」
天児「キャスト、刀技 斬釘截鉄。破壊を防ぎ、さらに効果でライフ増加。」
天児の手札1→0/ライフ14→15
光「ガルキャット、鬼丸にアタック!」
天児「破壊されますが、ライフは増えますよ。」
天児のライフ15→16
光「すぅ~……行きます! ガルガ、ファイターにアタック!」
ガルガ『心得た!』
天児「受けますよ。」
天児のライフ16→14
ガルガ『我に2回攻撃あり!』
天児「それも受けます。」
天児のライフ14→12
光「ガルガンチュア・ドラゴン、G・EVO発動! チェンジ“モード・ブラスト”!
ガルガ、再びファイターにアタック! モード・ブラストにも、2回攻撃が
あります!」
光の手札3→2
天児「両方受けますよ。」
天児のライフ12→4
光「ファイナルフェイズ! 必殺、神・ガルガンチュア・パニッシャァァァァァッ!!」
光の手札2→1/ゲージ3→1
天児「…明日乃さんの勝ちです。」
天児のライフ4→0
・・・・・・・・・・・
天児「どうでしょう、あなた方のいい経験にはなれたでしょうか?」
ガルガ「うむ、今日は手合わせ感謝するぞ。」
天児「いえいえ。では明日乃さん、折角できたバディです。大切に
するんですよ?」
光「は、はい!」
天児と別れ、光は尚と京香と共に帰路についていた。
光「なんで先生はあの時、わたしじゃなくてガルガを攻撃したのかな…?」
尚「光ちゃん、あの時出した防御魔法以外の魔法って、手札にあったの?」
光「? 一応、神・緑竜の盾が1枚。」
尚「先生はきっと、それを見越してガルガに攻撃したのよ。あの時ライフは十分に
あったし、移動付きのモンスターもあった。それでも用心して、切り札である
ガルガを、打撃力が一番低い姫鶴で攻撃した。」
京香「というか先輩。盾はセンターが空いていれば、モンスターが攻撃されても
使えるんスよ?」
光「えっ…そうなの?」
尚「今回は手札に同じガルガがあったからよかったけど、なかったら正直危なかったと思う。」
二人にそう言われ、光はゾワッと鳥肌が立つ。そんな彼女に、ガルガが口を開く。
ガルガ「光よ。バディファイトとは、単に攻撃を続けたり、己のみを守るだけではない。
今回の日本刀使いのように、複雑な能力を生かし合うことも必要だ。」
光「……うん、今日のファイトで、いろんな戦い方があるんだなってわかった。きっと、
他にも個性のある戦いをするファイターが、学園にいるんだろうね。」
京香「そうッス! あたしや尚先輩のファイトも、きっと光先輩驚くッス!」
光「……ガルガ、わたし、ABCカップ出るよ。もっと、バディファイトの奥深さを
知りたくなってきたんだ。」
ガルガ「うむ、よく言ったぞ光! ではまず、今日のファイトを見直し、デッキの調整だ。」
光「うん! よーし、ABCカップ頑張るぞー!」
光をはじめとし、三人の少女は「おー」っと大きく腕を上げた。
次回から、ABCカップ編です。