バディファイト~アナザーコード~   作:ハナバーナ

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4話 攻めだけではない

相棒学園 ファイティングステージ

 

光達が授業を終えた放課後、ファイトの約束をしていた光と天児は、ファイティングステージで相対していた。観客席には多くの生徒がおり、その中には尚と京香もいる。

 

尚「光ちゃ~ん。ファイト~。」

 

京香「頑張ってくださいッス~!」

 

応援する二人ではあるが、光は颯樹とのファイトの時より大規模なステージで、しかも多くの生徒たちが見ているためか、ガチガチに固まっていた。

 

光「うう…緊張する。」

 

ガルガ「光よ、心を落ち着かせるのだ。それではファイトに影響が出る。」

 

光「そうかもしれないけど、わたしファイトが2回目で、相手先生なんだからね?」

 

そう言って光は正面を見る。先のステージには、天児が落ち着いた佇まいをしている。

 

光「(天児先生、緊張してないのかな…。)」

 

天児「明日乃さん、こちらは準備ができました。始めましょうか。」

 

光「は、はい!」

 

光の大きな声の後、二人はデッキを配置し、ディスプレイにはライフ10が表示される。

 

光「闘神率いるドラゴン軍団、ここに降臨! ルミナイズ《神ドラ》!」

 

天児「祇園精舎の鐘の音、諸行無常の響きあり婆羅双樹の花の色、見敵必殺の理をあらわす。

   ルミナイズ《天剣無双・斬》。」

 

『バディーーーファイトッ!!』

 

オープン・ザ・フラッグ

 

天児「カタナワールド。」

天児の手札6枚/ゲージ2/ライフ10

バディ《天剣の刀獣 鬼丸》

 

光「ドラゴンワールド!」

光の手札6枚/ゲージ2/ライフ10

バディ《ガルガンチュア・ドラゴン》

 

天児のターン

 

天児「俺のターンからです。ドロー。チャージ&ドロー。」

天児の手札6→7/ゲージ2→3/ライフ10

 

天児「まずは設置魔法《刀の声》をキャスト。早速効果を使います。手札の《日本刀》を捨て、

   デッキの上から3枚をドロップゾーンへ。そしてその中の《日本刀》2枚までを手札に。

   手札の《天下五剣 童子切》を捨てて、デッキから3枚を破棄…ありました。その中にある、

   《天下五剣 鬼丸》と《天剣の刀獣 鬼丸》を手札に加えます。」

 

 

ガルガ「同じ名を持つアイテムとモンスターを手札に加えたか…。」

 

天児「ゲージ1を払い装備、天下五剣 鬼丸。装備時効果でデッキの上から2枚をこのカードの

 ソウルへ。そして刀の声の効果により、《刀獣》のコールで払うゲージを1少なくします。

 よってデッキの上から1枚をソウルに入れ、ライトにバディコール。天剣の刀獣 鬼丸。」

天児の手札7→5/ゲージ3→2/ライフ10→11

天下五剣鬼丸 攻5000/打3

 

鬼丸『拙者の出番か…。』

 

天剣の刀獣 鬼丸

フラッグ:カタナワールド

種類:モンスター 属性:刀獣/日本刀

サイズ2/攻5000/防1000/打2

■【コールコスト】デッキの上から1枚をこのカードのソウルに入れ、ゲージ1を払う。

■このカードが破壊されたとき、君がアイテムを装備しているなら、ライフ+1。

■君のドロップゾーンに《日本刀》が2種類以上あるなら、このカードの打撃力+1!

『移動』『ソウルガード』

FT「今宵もつまらぬ物を…斬ったか。」

 

天児「俺のドロップゾーンには《日本刀》が2種類以上あるので、鬼丸の打撃力+1です。」

鬼丸(刀獣)の打撃力2→3

 

天児「モンスターの鬼丸で、明日乃さんに攻撃です。」

 

光「うっ…!」光のライフ10→7

 

天児「俺はターンエンドです。」

天児の手札5枚/ゲージ2/ライフ11

 

光のターン

 

光「わたしのターン、ドロー! チャージ&ドロー!」

光の手札6→7/ゲージ2→3/ライフ7

 

光「ゲージ1を払って《神竜剣 ガルブレード》を装備! レフトに《ガルキャット》を

  コールして、効果でゲージ1増やして1ドロー。早速行きます! ゲージ1払って、

  デッキの上から1枚をソウルに送り、ライトに《ガルガンチュア・ドラゴン》を

  バディコール!」

 

ガルガ『我が剣の前に、敵はなし!』

光の手札7→5/ゲージ3→2/ライフ7→8

 

光「バトルに入ります!」

 

天児「俺はライフ1を払い、《忍法 蛇睨み》をキャスト。効果でガルガンチュア・ドラゴンを

   レストします。」

天児の手札5→4/ライフ11→10

 

ガルガ『う、動けん…!』

 

光「ガルガ!?」

 

天児「さらにモンスターの鬼丸を、センターに移動します。」

 

光「なら、ガルキャットで鬼丸に攻撃!」

 

天児「キャスト、《刀技 斬釘截鉄》。効果で鬼丸を場に残し、【反撃】を与えます。

   これによりガルキャットを破壊です。」

天児の手札4→3

 

光「そんな…!」 ガルキャット撃破

 

天児「さらに鬼丸が破壊されたので、効果発動。ライフを1増やします。」

天児のライフ10→11

 

光「ガルブレードで、鬼丸を攻撃!」

 

天児「ソウルガードで場に残し、ライフ+1。」

天児のライフ11→12

 

光「ガルブレードの2回攻撃!」

 

天児「鬼丸は破壊され、ライフが再び増えます。」鬼丸撃破

天児のライフ12→13

 

光「ターンエンドです……。」

光の手札5/ゲージ2/ライフ8

 

京香「先輩、押され気味ッスね。」

 

尚「移動でセンターを固めて、魔法でモンスターを封じる…カウンターを得意とする

  カタナワールドらしい戦術ね。どうするの、光ちゃん……?」

 

尚と京香は、息をのみながら光のほうを見る。

 

ガルガ『やはりあの男、只者ではないな。』

 

光「うん。次は天児先生のターン、絶対に守らないと…!」

 

天児のターン

 

天児「俺のターン、ドロー。 チャージ&ドロー。」

天児の手札3→4/ゲージ2→3/ライフ13

 

天児「刀の声の効果で、手札の《天下五剣 鬼丸》を捨て、デッキの上3枚を破棄。

   その中にある、《華麗なる太刀 姫鶴》と、《刀獣陣 五剣の型》を手札に。」

天児の手札4→5

 

光「別のアイテムと…必殺技?」

 

天児「レフトに《破邪の刀獣 数珠丸恒次》をコール。《日本刀》があるのでゲージ+1。

   刀の声の効果でゲージを払わず、再び《天剣の刀獣 鬼丸》をライトにコール。

   そしてゲージ1を払い、《華麗なる太刀 姫鶴》を装備します。姫鶴の効果で俺は

   姫鶴以外の日本刀1枚を追加で装備できます。」

天児の手札5→2

数珠丸恒次 攻3000/防1000/打2

姫鶴 攻7000/打1

 

光「二刀流…!」

 

天児「これでバトルに入ります。まずは数珠丸、明日乃さんに攻撃です。」

 

光「ゲージ1を払ってキャスト、《竜魔法 ハイディングボマー》! 効果で数珠丸を

  破壊です。」

光の手札5→4/ゲージ2→1  数珠丸 撃破

 

天児「では…モンスターの鬼丸で、明日乃さんに攻撃しましょう。」

 

光「キャスト、《ガル・パリィ》。攻撃を無効にし、カードを1枚ドローします!」

 

天児「アイテムの鬼丸で、明日乃さんに攻撃。」

 

光「ぐぅ…!」光のライフ8→5

 

天児「姫鶴で…ここはガルガンチュア・ドラゴンに攻撃です。」

 

光「(えっ? ソウルガードで場に残るのに?)…ガルガをソウルガード。」

 

天児「ファイナルフェイズ、《刀獣陣 五剣の型》をキャスト。俺の場の

   《日本刀》全てをスタンドし、再びアタックフェイズを行います。」

天児の手札2→1/ゲージ3→0

 

光「えぇっ!?」

 

天児「モンスターの鬼丸で、明日乃さんに攻撃します。」

 

光「あう…。」光のライフ5→2

 

天児「アイテムの鬼丸で攻撃。」

 

光「キャ、キャスト! 青竜の盾で攻撃を無効化し、ゲージ1追加!」

光の手札4→3/ゲージ1→2

 

天児「姫鶴で、ガルガに攻撃です。」

 

ガルガ『ぐおぉぉ!』ガルガンチュア・ドラゴン撃破

 

光「ガルガ!」

 

天児「俺はこれでターンエンドです。アイテムの鬼丸の効果で、ソウルのカード1枚を

   ドロップゾーンに。」

天児の手札1/ゲージ0/ライフ13

 

光のターン

 

光「わたしのターン、ドロー! チャージ&ドロー!」

光の手札3→4/ゲージ2→3/ライフ2

 

光「レフトにガルキャットをコールし、ゲージ追加と1ドロー! さらに、ライトに

  ガルガンチュア・ドラゴンを再びコール! これでバトルです!」

光の手札4→3

 

天児「鬼丸をセンターに移動。」

 

光「ここは…ガルブレードで、鬼丸に攻撃!」

 

天児「ソウルガードで場に残します。破壊された鬼丸の能力で、ライフを

   増やします。」

 

天児のライフ13→14

 

光「ガルブレードの2回攻撃です!」

 

天児「キャスト、刀技 斬釘截鉄。破壊を防ぎ、さらに効果でライフ増加。」

天児の手札1→0/ライフ14→15

 

光「ガルキャット、鬼丸にアタック!」

 

天児「破壊されますが、ライフは増えますよ。」

天児のライフ15→16

 

光「すぅ~……行きます! ガルガ、ファイターにアタック!」

 

ガルガ『心得た!』

 

天児「受けますよ。」

天児のライフ16→14

 

ガルガ『我に2回攻撃あり!』

 

天児「それも受けます。」

天児のライフ14→12

 

光「ガルガンチュア・ドラゴン、G・EVO発動! チェンジ“モード・ブラスト”!

  ガルガ、再びファイターにアタック! モード・ブラストにも、2回攻撃が

  あります!」

光の手札3→2

 

天児「両方受けますよ。」

天児のライフ12→4

 

光「ファイナルフェイズ! 必殺、神・ガルガンチュア・パニッシャァァァァァッ!!」

光の手札2→1/ゲージ3→1

 

天児「…明日乃さんの勝ちです。」

天児のライフ4→0

 

・・・・・・・・・・・

 

天児「どうでしょう、あなた方のいい経験にはなれたでしょうか?」

 

ガルガ「うむ、今日は手合わせ感謝するぞ。」

 

天児「いえいえ。では明日乃さん、折角できたバディです。大切に

   するんですよ?」

 

光「は、はい!」

 

天児と別れ、光は尚と京香と共に帰路についていた。

 

光「なんで先生はあの時、わたしじゃなくてガルガを攻撃したのかな…?」

 

尚「光ちゃん、あの時出した防御魔法以外の魔法って、手札にあったの?」

 

光「? 一応、神・緑竜の盾が1枚。」

 

尚「先生はきっと、それを見越してガルガに攻撃したのよ。あの時ライフは十分に

  あったし、移動付きのモンスターもあった。それでも用心して、切り札である

  ガルガを、打撃力が一番低い姫鶴で攻撃した。」

 

京香「というか先輩。盾はセンターが空いていれば、モンスターが攻撃されても

   使えるんスよ?」

 

光「えっ…そうなの?」

 

尚「今回は手札に同じガルガがあったからよかったけど、なかったら正直危なかったと思う。」

 

二人にそう言われ、光はゾワッと鳥肌が立つ。そんな彼女に、ガルガが口を開く。

 

ガルガ「光よ。バディファイトとは、単に攻撃を続けたり、己のみを守るだけではない。

    今回の日本刀使いのように、複雑な能力を生かし合うことも必要だ。」

 

光「……うん、今日のファイトで、いろんな戦い方があるんだなってわかった。きっと、

  他にも個性のある戦いをするファイターが、学園にいるんだろうね。」

 

京香「そうッス! あたしや尚先輩のファイトも、きっと光先輩驚くッス!」

 

光「……ガルガ、わたし、ABCカップ出るよ。もっと、バディファイトの奥深さを

  知りたくなってきたんだ。」

 

ガルガ「うむ、よく言ったぞ光! ではまず、今日のファイトを見直し、デッキの調整だ。」

 

光「うん! よーし、ABCカップ頑張るぞー!」

 

光をはじめとし、三人の少女は「おー」っと大きく腕を上げた。




次回から、ABCカップ編です。
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