ABCカップ2日目の夜、光は自分の部屋の中で、デッキの見直しをしていた。
光「(今日のファイト…尚はいろんな方法で防御してた。わたしだったらあの猛攻を
防ぎきれなかったと思う…もっと守る方法を考えないと。)」
光はそう思い、今の自分のデッキのカードと、買い集めたパックのカードを見比べている。そんな時、ガチャっと部屋のドアが開き、湯気を立たせ、首にタオルを巻いたガルガが入ってくる。
ガルガ「光よ、母上殿が、お前も風呂に入れとのことだ。」
光「…分かったけどさ、ガルガ、ノックして入ってよね。わたし女子なんですけど?」
ガルガ「むっ、すまんな。…デッキの調整をしていたのか?」
光「うん。今のデッキのままだとおそらく勝てないから。色々戦い方を変えないと。」
ガルガ「そう熱心なのはいいが、考えすぎては思いつけることも思いつけん。
風呂に入ってリラックスしておけ。」
光「……そうさせてもらお。」
光はカードをまとめた後、風呂に入るために部屋を後にする。
ガルガ「(順調にバディファイトに浸透してきているな。初めは誰かの力を借りねばデッキも
作れなかったというのに。試合の時が楽しみだ。)」
ガルガは感心し、光の部屋を後にする。
翌日 ファイティングステージ
サキ『ABCカップ3日目、1回戦第3試合は、ヒーローワールド使いの沖合ゲンキ選手と、
ドラゴンワールド使いの明日乃光選手の対戦です!』
ファイティングステージに上がった光。向かい合う先には、ツンツン金髪の小柄な少年が立っていた。
ゲンキ「へへ、年上だろうと何だろうと、俺が勝たせてもらうぜ!」
ガルガ「本選に出場してきた以上、実力は確かなものだろう。気を引き締めていけ。」
光「うん、改良したデッキでどこまで通用するかわかんないけど、全力で行くよ。」
京香「光先輩、頑張るッスーっ!」
客席で尚と京香が応援している中、光はデッキを構える。
サキ『では両者、ルミナイズどうぞ!』
ゲンキ「煌めくボディに思いを乗せて、その手につかむぜ大勝利、
ルミナイズ《チェンジ、バトルビルディング!》!」
光「闘神率いるドラゴン軍団、ここに降臨! ルミナイズ《神ドラ》!」
『バディーーーファイトッ!!』
オープン・ザ・フラッグ
ゲンキ「ヒーローワールド!」
ゲンキの手札6/ゲージ2/ライフ10
バディ《友情合体 アイボーグ》
光「ドラゴンワールド!」
光の手札6/ゲージ2/ライフ10
バディ《ガルガンチュア・ドラゴン》
京香「ヒーローワールドは、モンスターをアイテムとして装備できるワールドッス。
だからアイテムにも防御力がついて、生半可な攻撃じゃ跳ね返されるッス。」
尚「光ちゃん、どんなデッキにしたのかしら…?」
光のターン
光「わたしのターン、ドロー! チャージ&ドロー!」
光の手札6→7/ゲージ2→3/ライフ10
光「ゲージ1を払って装備、《神竜剣 ガルブレード》。さらにゲージ1を払って、センターに
《ガルガンチュア・ドラゴン》をバディコール!」
ガルガ『我が剣の前に、敵はなし!』
光の手札7→5/ゲージ3→1/ライフ10→11
サキ『おおっと光選手、アイテムを装備したにもかかわらず、センターにバディをコールした。
何を考えているのか?』
光「ガルガでファイターにアタック!」
ゲンキ「受けるぜ!」
ゲンキのライフ10→8
光「バトル終了時、ガルガンチュア・ドラゴンのG・EVO発動! チェンジ、
《ガルガンチュア・ドラゴン“モード・ソニック”》!」
現れたのはモード・ブラストとは違う、緑の鎧に盾を装備したガルガだった。
モード・ソニック サイズ2/攻7000防10000/打2
光「モード・ソニックの登場により、ライフを2回復。G・EVOでの登場のため、
2枚ドローできる!」
光の手札5→6/ライフ11→13
京香「ガルガの新しい姿ッス!」
尚「防御力の高いガルガをセンターにおいて、次の攻撃に備えたのね。」
光「これでターンエンド。」
光の手札6/ゲージ1/ライフ13
ゲンキのターン
ゲンキ「俺のターン、ドロー! チャージ&ドロー!」
ゲンキの手札6→7/ゲージ2→3/ライフ8
ゲンキ「ライフ1を払ってキャスト、《起動せよ! バトルビルディング!》! デッキから
《バトルビルディング》のモンスター1枚を捨て、魔法1枚を手札に加えるぜ。
《友情合体アイボーグ》を捨て、《相棒学園校舎》を手札に! そしてそのまま
設置するぜ!」
ゲンキの手札7→6/ライフ8→7
ゲンキの真上に出現したのは、相棒学園を模した巨大なジオラマだった。
ゲンキ「相棒学園校舎の効果、ゲージ1を払って、ドロップのアイボーグにノーコストで
【搭乗】できるぜ! 行くぜ相棒、バディ搭乗!」
ゲンキがそう叫ぶとジオラマが変形し、巨大なロボットになった。そしてゲンキがアイボーグの胸のコックピットに吸い込まれ、ゲンキがいた場所にアイボーグが着地する。
アイボーグ『友情合体! アイボーーーーッグ!!』
ゲンキのゲージ3→2/ライフ7→8
アイボーグ サイズ3/攻7000/防6000/打3
光「でっか!?」
サキ『【搭乗】とは、コストを払ってモンスターをアイテムとして装備することです。
ゲンキ選手は、少ない消費で強力なモンスターを装備した!』
ゲンキ「それだけじゃないぜ! 搭乗したことによりライフ+2。効果で登場したから、
さらにライフ+3だぜ! さらに、使った校舎はこいつのソウルに!」
ゲンキのライフ8→13
光「一気にライフを5も!?」
ゲンキ「まだまだ行くぜ! 《超天下武道館》と《ゴールデン寺・シルバー寺》を設置。
こいつらも校舎と同じ、変形能力があるぜ。それぞれゲージ1を払って、手札の
《堂々神ブドウガンダー》・《鹿苑慈照ゴルド・キンカク&シルバ・ギンカク》を
それぞれレフトとライトにコール!」
ゲンキの手札6→2/ゲージ2→0
ブドウガンダー サイズ3/攻7000/防7000/打2
ゴルド・シルバ サイズ3/攻7000/防7000/打2
光「えっ? モンスターはサイズ3までしか出せないんじゃないの?」
ゲンキ「アイボーグに搭乗してりゃ、場のバトルビルディングのサイズは0になるんだぜ。
さらに、ブドウガンダー効果で、場のバトルビルディングの打撃力+1。さらに
効果で登場したブドウガンダーはこのターン、『3回攻撃』を得るぜ。」
アイボーグ 打3→4
ブドウガンダー サイズ3→0/打2→3
ゴルド・シルバ サイズ3→0/打2→3
ゲンキ「まだまだ!ゴルド・シルバが場に出た時、相手モンスター1体を破壊できる。効果で
出たから、さらに1枚破壊! これでガルガンチュア・ドラゴンを2回破壊だ!!」
ガルガ『グゥゥ……!』
サキ『ゲンキ選手、連続コールにより場を整え、ゴルド・シルバの能力でガルガを破壊!
ガルガのソウルがなくなってしまったぁ!』
ゲンキ「このターンで決めてやるぜ! ゴルド・シルバ、ブドウ、ガルガに連携攻撃だ!」
ガルガ『ぐわああ!』 モード・ソニック撃破
ゲンキ「【2回攻撃】を持つゴルド・シルバで、光のねーちゃんにアタックだ!」
光「うう…!」
光のライフ13→10
ゲンキ「お次はブドウガンダーで攻撃!」
光「受けるよ!」
光のライフ10→7
ゲンキ「ブドウで3回目の攻撃だぜ!」
光「それも受ける…!」
光のライフ7→4
ゲンキ「手札に防御魔法はねーみたいだな。俺の乗ってるアイボーグで、トドメだ!」
光「キャスト、《神・緑竜の盾》! 攻撃を無効化し、ライフ3回復!」
光の手札6→5/ライフ4→7
ゲンキ「くっそー決められなかったぜ! ターンエンドだ!」
ゲンキの手札2/ゲージ0/ライフ13
尚「神・緑竜の盾は、場に《神竜族》がないと使えないわ。」
京香「だから光先輩は、ガルブレードを装備したんスねー。」
光のターン
光「(最初に手札に防御魔法がなかったときは背筋が凍ったけど…モード・ソニックで
引けて助かった。このターンで決めて見せる!)わたしのターン! ドロー!
チャージ&ドロー! 」
光の手札5→6/ゲージ1→2/ライフ7
光「ライフ1を払ってこのカードをキャスト、《ドラゴッド・シャイン》! 効果で2つある
うちの1つの効果、わたしのドロップの名前か違う神竜族、ガルガンチュア・ドラゴンと
モード・ソニックを手札に!」
光の手札6→7/ライフ7→6
ゲンキ「(なるほど、あの2枚で場を整えようってわけだな?)」
光「レフトにガルドッグ、ライトにガルガを再びコール! ガルドッグの効果でデッキの
上からゲージ2プラスし、攻撃に入るよ!」
光の手札7→5/ゲージ2→3
光「ガルドッグとガルブレードで、アイボーグに連携攻撃!」
ゲンキ「キャスト、《ビルドコンビネーション!》! 攻撃を無効化し、ゲージとライフ+1!
場にバトルビルディングが3枚以上あるから、1枚ドローだぜ!」
ゲンキのゲージ0→1/ライフ13→14
光「ガルガ、アイボーグにアタック!」
ガルガ『心得た!』
ゲンキ「うおおおおお!」
ゲンキのライフ14→12
光「ガルガとわたしで、連携攻撃!」
ゲンキ「勝負を急ぎすぎだぜ光ねーちゃん! 《ビルドコンビネーション!》をキャスト!
ゲージ・手札・ライフを+1だぜ!」
ゲンキのゲージ1→2/ライフ12→13
威張るゲンキの思惑とは裏腹に、不敵な笑みを浮かべる光は1枚の手札を握る。
光「…ガルガンチュア・ドラゴン、G・EVO発動! チェンジ、《“モード・ブラスト”》!」
光の手札5→4
ゲンキ「なっ…モード・ソニックじゃないだってぇ!?」
光「G・EVOでの登場で、ガルガの打撃力は4の上、無効にされない! ガルガ、再び
アイボーグにアタック!」
モード・ブラスト 打3→4
ガルガ『心得た!』
ゲンキ「ぐうぅ…!」
ゲンキのライフ13→9
ガルガ『我に2回攻撃あり!』
ゲンキ「どわあああああああああ!」
ゲンキのライフ9→5
光「ファイナルフェイズ!!」
サキ『ファイルフェイズ宣言来ました! 光選手の必殺技と言ったら、アレしかありません!』
光「キャスト! 必殺、神・ガルガンチュア・パニッシャァァァァァッ!!」
光の手札4→3/ゲージ3→1
ゲンキ「嘘だろおおおおおお!?」
ゲンキのライフ5→0
サキ『勝者、明日乃 光! 攻撃と防御をうまく使い分け、見事勝利を収めました!』
京香「ハラハラしましたけど、勝ててよかったッスね。」
尚「…えぇ、そうね(光ちゃんのファイトに応用が利いてる…勝てるのかしら、私?)。」
京香が喜ぶ一方で、尚は光の急成長ぶりに焦りを感じ始めるのだった。
一方そのころ カードショップ・キャッスル
光達が通っているカードショップであるキャッスルに、茶髪のボブカットをした、1人の少女が入店する。
?「ここか…“お兄ちゃん”を倒した子が通ってるカードショップは。」
ショップ内をキョロキョロと見渡す少女。首にかけているペンダントトップがキラリと輝く。
?「会う時が楽しみだよ……ねぇ、“ディス”♪」
?『ああ…。』
少女が笑みを出しながら見つめるカードは、どのワールドとも違う特殊なフレームをしていた。
次回は舞台を変えて、カードショップでの話です。他ユーザー様の小説に出てたキャラクター(許可は得てます)を出す予定です。次回をお楽しみに!