バディファイト~アナザーコード~   作:ハナバーナ

9 / 14
今回は他ユーザー様のキャラが登場します。


9話 新たなる神竜使い

ABCカップ4日目 ファイティングステージ

 

『……』

 

会場内は唖然としていた。みな、一瞬何が起こったかわからなかったといった表情をしている。それは光達も同様で、口をあんぐりと開けながらファイトを見ていた。ただ一匹、ガルガだけがそのファイトを真剣に眺めていた。

 

真宵「……。」

真宵のライフ1→0

 

サキ『き…き…決まったあああああああ! 1回戦第4試合、優勢かと思われていた真宵選手、

   まさかまさかの敗北! 勝者、鈴神ミッショル選手です!』

 

ミッショル「楽しかったぜ、またファイトしような!」

 

真宵「…ふっ。」

 

さわやかな笑顔で対戦相手にサムズアップする肩まで伸びている黒みがかった銀髪の少年ミッショル。それに素っ気なく対応するのは、ボロボロの黒コートを羽織り、左目を黒髪で隠している少年、真宵シトウだった。

 

真宵「許せ我が盟友…俺には奴の心臓を射抜くことは叶わなかった。」

 

真宵に応えるのは、コートを羽織っている彼のバディ、《✞竜血眼✞ブラッディ・アイズ》。

 

アイズ「気負うことはない、盟友。貴殿の罪は我が罪、共に敗北を共有してこそ真の盟約。」

 

真宵「……その言葉だけでも、我が魂は十分に癒えるというもの。」

 

と、何やら意味深な会話を繰り返すのだが、二人共単に背伸びしがちなだけというのを、前もって言っておこう。

 

サキ『これにて1回戦の試合はすべて終了。ABCカップ残り3日間、盛り上がって

   まいりましょう!』

 

サキの掛け声とともに、会場は大いに歓声を上げる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

京香「いやー、驚きを禁じ得なかったッス。」

 

帰り道、京香は空を見上げながら、4日目のファイトについて感想を述べていた。そんな京香に、光も尚も同意する。

 

光「うん、本当にすごかった。鈴神先輩のファイトは見たことなかったけど、まさかあんな戦術が

  あったなんて…。」

 

尚「私も驚いたわ。正直言って、当たった時に負けるかもしれないって思うように

  なってきちゃった。」

 

3人とも、不安げな表情をして足を進めていた。

 

ガルガ「戦う前から何をあきらめかけている?」

 

そんな時、前方を歩いていたガルガが、あきれ顔で光達を見上げる。

 

光「ガルガにはわからないかもだけどさ、強さを見せつけられた時のプレッシャーは

  半端じゃないんだよ?」

 

ガルガ「重圧を感じるなとは言わない。奴の強さを見せられてそう言ったのを感じるのは

    仕方ないからな。ただ、明日、もしくは明後日にも、奴はお前たちの中の誰かと

    当たるのだ。今必要なのは、少ない時間の中で対策を練ることだ。」

 

京香「簡単に言ってくれるッスね。」

 

ガルガ「完璧な戦術などない。どんな戦術にも穴はあるのだ。そこさえつければ勝機はある。」

 

光「……まあ、ガルガがそう言うなら。わたしはキャッスルで買い物するけど、2人はどうする?」

 

尚「私は家でデッキを見直すわ。時間が惜しいもの。」

 

京香「アタシもッス。ストレージに使えるのがあるか探すッス。」

 

そういうわけで、尚と京香は自宅に帰り、光はガルガとともにキャッスルに赴くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カードショップ キャッスル

 

自動ドアが開き、光はキャッスルに入店する。

 

店長「おっ、いらっしゃい光ちゃん。今日はいつもいる2人は一緒じゃないのかい?」

 

光「はい、まあ…家でデッキの構築を見直すみたいです。」

 

店長「そういえば、ABCカップの真っ最中だったね。光ちゃんも、始めて間もないのに本選

   出場なんてすごいね。」

 

光「わたしなんて、まだまだです。ガルガの性能に頼り切っちゃってるところありますし。」

 

店長「自覚があるってことは、光ちゃんはもっと強くなれるよ。まあ、今はゆっくりと

   買うカードを決めなよ。」

 

光「はい。」

 

光は一礼した後、パックが並んでいるコーナーへと移動する。コーナーには何種類ものトライアルデッキやブースターパックが並んでおり、普通なら選ぶだけでも時間がかかるだろう。

 

光「まだ買ってないので、ドラゴンワールドが入ってるパックはっと……。」

 

「あーーーーっ!?」

 

突然大声が聞こえ、光はビクンと肩を揺らす。大声のしたほうを向いてみると、茶髪のボブカットをした自分と同い年ぐらいの少女が、光のほうを見て驚いた表情をしていた。少女は光のほうに向かって走っていき、目の前で止まると、光や隣にいたガルガをまじまじと見る。

 

?「桃色の髪、私と同い年くらい、ガルガンチュア・ドラゴン…あなたが明日乃光ちゃん?」

 

光「そ、そうだけど…あなたは?」

 

智夏「ああ、ごめんね。私は盛谷 智夏。あなたが前にファイトした颯樹兄ちゃんの妹だよ?」

 

光「颯樹さんの!?」

 

光は驚くが、言われてみれば確かに、雰囲気がどこか颯樹に似ていると感じる。

 

智夏「お兄ちゃんが超東驚支部に移ったのに合わせてここに引っ越してきてね。それで、

   その時お兄ちゃんを負かした子がよくここに来るって聞いて、会ってみたいって

   思ったの。」

 

光「そうだったんだ…。」

 

智夏「それに、私のバディもあなたと似てるんだ。」

 

光「へ?」

 

智夏が1枚のカードを取り出すと、そのカードからSDサイズの黒いドラゴンが現れる。

 

ディス「お初にお目にかかるな。我が名は煉獄の神、《ディストーション・ドラゴン》だ。」

 

ガルガ「ほう、噂には聞いている。ダークネスドラゴンワールドに伝わる、

    《ディストーション・パニッシャー》を司る神だとな。」

 

ディス「我も同じく、お前のことは聞いている。なので一度この目で見たかった。」

 

智夏「ねぇ光ちゃん、私とファイトしよ!」

 

光「ファイト?」

 

唐突にデッキを構えられ、光はたじろいでしまう。

 

智夏「お兄ちゃんはすっごく強いファイターなの。そんなお兄ちゃんを倒した光ちゃんと

   ガルガに、私もディスも戦ってみたいって思ったんだ!」

 

光「…ガルガ。」

 

ガルガ「うむ、我も煉獄の神の力を直に感じてみたいと思っていた。このファイト、

    喜んで受けようぞ。」

 

智夏「決まりだね!」

 

・・・・・・・・・・

 

光が最初にファイトしたキャッスルのファイティングステージ。そこに光と、颯樹の妹である智夏が向かい合っていた。

 

智夏「お兄ちゃんを倒した実力、見せてもらうよ!」

 

光「(颯樹さんの妹さん…どんなデッキを使うんだろう?)」

 

ガルガ「行くぞ、光!」

 

光「うん。闘神率いるドラゴン軍団、ここに降臨! ルミナイズ《神ドラ》!」

 

智夏「闇に潜みし神よ…禍々しき風格を纏わせ、全てを地に堕とせ! ルミナイズ《闇の神竜》!」

 

『バディーーーファイトッ!』

 

オープン・ザ・フラッグ

 

光「ドラゴンワールド!」

光の手札6/ゲージ2/ライフ10

バディ《ガルガンチュア・ドラゴン》

 

智夏「ダークネスドラゴンワールド!」

智夏の手札6/ゲージ2/ライフ10

バディ《ディストーション・ドラゴン》




というわけで、咲野皐月さんの前のユーザー様が連載していた《輝きを求めし少女》に出ていた盛谷智夏ちゃんとディストーション・ドラゴンを登場させました。この小説では親子ではなく、兄妹という設定です。次回は光と智夏ちゃんのファイトを描きたいと思います。



鈴神ミッショル君の戦術は、2回戦までのお楽しみということで。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。