ハイスクール・フリート~海の防人達~   作:特殊作戦群

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洋上にて所属不明潜より攻撃を受けたイージス艦はぐろ、折しも対潜警戒駆逐艦の随伴がないため単艦での戦闘となるが、敵は見誤っていた。乗組員の実力をそして艦長・副長の判断能力の高さを。


第11話~ミサイル巡洋艦はぐろVS潜水艦~

洋上

 

「艦長、魚雷第一波はデコイに引っかかりました、右舷400メートルに沈降」

 

ソナー要員からの報告を聞き

 

「艦橋、回頭180°敵潜に正対する、司令部からの応答はッ」

 

艦橋に居る加藤航海長、列びに通信員に言い

 

「艦橋了解ッ」

 

「・・・返答今きました、「攻撃を許可する。可能ならば撃退・拿捕せよ最悪撃沈も許可する。艦長、戦闘許可おりました。」

 

通信員が言ったとき

 

「シーホークより第二波魚雷発射音探知ッ」

 

どうやら敵は諦める気はないようだ。

 

「マスカー開始ッ」

 

「砲雷長、VLA発射用ッ」

 

命令し

 

「撃沈ですか?」

 

聞かれるが

 

「いや、目標の距離250メートル手前で自爆するようにセットしろVLAの炸薬量で自爆されれば無傷では済まない。敵に損傷を与え当海域から撃退する。もう1機のシーホークには対潜弾を装備して発艦させろ。敵潜の上空からばら撒いて教えてやれ「お前らをいつでも殺す事ができる位置に居る」という事を。」

 

俺が言った時

 

「艦長、こちらが打って出れば全面的な戦闘になります、それも国内で・・・」

 

不安そうに副長の高本中佐は言ったが

 

「翼、敵は既に引き金を引いたそれに既にこの海域は戦場だッ」

 

俺と翼が言っている間にも

 

「魚雷接近、距離150 到達まで二分」

 

ソナー員が怒鳴るように言い

 

「艦長ッ、VLA発射準備よしッ命令を」

 

「シーホーク二番機対潜弾装備よし発艦準備よし、発艦します」

 

各セクションの報告に

 

「発艦を許可する。上空から盛大に頼む」

 

言い

 

「砲雷長、発射を許可する。」

 

命令を下し

 

「艦首VLS、一番から六番まで発射ッ七番八番は敵潜直撃で目標入力」

 

艦首のVLSから六発のASROCが発射され敵潜に向かう。それと同時に

 

「敵潜魚雷距離120・・・・・艦長ッ」

 

ソナー要員は言い

 

「狼狽えるな、最新装備を信じろッ」

 

狼狽える乗組員に俺は激を飛ばした。艦長である自分が狼狽える事は許されない。そして緊迫する中

 

「・・・・・魚雷逸れました・・・艦後方300メートルに沈降を確認・・・」

 

皆が冷や汗をかいた。

 

 

???

 

「艦長、第一波魚雷どうやらデコイに食いついたようです。」

 

水雷長が言いそれと同時に副長は

 

「やはり間違っています、艦長こんな事やめましょう!!味方同士で殺し合いだなんてこんな事をするために我々は厳しい訓練をしてきたわけじゃないでしょ!!」

 

艦長に考え直すように言うも

 

「・・・・3番、4番 発射ッ」

 

艦長は命令し魚雷が再びはぐろに向けて発射されるがはぐろもやられっぱなしというわけでもない。

 

「艦長、敵艦回頭開始ッ回避運動を取りつつ我艦に向けて正対しました。列びに洋上より発射音、恐らく敵艦VLAを発射したものと思われます。着水確認、魚雷6接近」

 

ソナー員は言い

 

「高性能魚雷か、ソナー未だに洋上に哨戒ヘリがへばりついているか。」

 

ソナー要因は

 

「はい、ソナー音継続、完璧に補足されています。このままですと魚雷を回避しても対潜弾が来ます。どの道我々は此処で殺られます」

 

ソナー員は報告し

 

「なおも敵魚雷接近、距離300艦長!!」

 

水雷長は言い

 

「距離250・・・・」

 

ソナーが言った瞬間強烈な振動に襲われた。優也が命令した通りにVLAは距離250で自爆し爆発を鼻先で食らった敵潜は

 

「魚雷発射管損傷、一番、四番、七番損傷、魚雷発射不能。発射管室浸水、要員退避列びに封鎖完了。」

 

それと同時に今度は頭上で爆発が2発

 

「対潜弾かッ」

 

水雷長が言うなか

 

「艦長、各セクションで浸水発生、ダメージコントロール中!艦長ッ」

 

副長は損害を報告し

 

「第二波魚雷、爆発音なしこれも回避された模様」

 

ソナー員は報告を入れ

 

「艦長、我々の負けです・・・本艦は戦闘能力を喪失しました。鼻先でのVLAの自爆に対潜弾の爆発深度も浅かった。艦長チェックメイトです・・・浮上命令を」

 

副長は言い

 

「強制浮上か、通常ならば死ぬよりも屈辱的だが・・・そうだな・・彼らに包み隠さず話そう。味方同士殺し合う必要はないのだからな通信アンテナを出せ」

 

???アウト

 

はぐろCIC

 

「艦前方で爆発確認、VLAの自爆を確認、シーホークの対潜弾爆発を確認」

 

淡々と報告を受けていると

 

「!艦長、敵潜より通信回線開けのコールです」

 

通信員より言われ

 

「よし、開け」

 

俺は言い

 

「こちら国防海軍ミサイル巡洋艦はぐろ、艦長の如月優也大佐だ。」

 

無線を開き

 

「こちら海上安全整備局ホワイトドルフィン所属潜水艦あらしお、貴艦に降伏・投降の用意がある攻撃の中止を求む。」

 

無線に艦内は困惑する

 

「{なぜ味方が・・・}」

 

「{なんで・・・・}」

 

乗組員をよそに

 

「降伏を受諾する。直ちに浮上せよ」

 

一言言い

 

「貴艦の好意に感謝する」

 

そう言い無線が途切れそれと同時に

 

「艦長も最初から拿捕する気だったんですね」

 

山田砲雷長は言い

 

「ああ、VLAが鼻先で自爆すればただでは済まない。うまくいけば攻撃能力を削げる。そして頭上から対潜弾をばら撒いて警告し相手を諦めさせる・・・もしダメなら止めにVLAを撃ち込むつもりだったが最悪の事態を避けれて良かった。」

 

俺は言っていると

 

「艦長、前方400メートル気泡確認敵潜・・・浮上してきます。・・・浮上確認白旗を確認しました。」

 

報告に

 

「念のためだ、主砲を向けろ。それと臨検隊準備しろ」

 

命令し

 

「高本副長、此処を頼む。どれ敵さんの艦長の顔を拝みに行きますか。通信員、司令部に報告「敵潜降伏繰り返す、敵潜降伏」頼む。」

 

そう言うと俺は艦を副長の高本中佐に託し、武器庫で念のため9mm拳銃をホルスターに入れ臨検隊と共にモータボートに乗り浮上してきた敵潜に移る。艦に乗り移ると既に艦長と思しき人が申し訳なさそうに出てきた。

 

「はぐろ艦長、如月優也海軍大佐です」

 

俺は言い

 

「あらしお艦長、五十嵐五郎です」

 

申し訳なさそうな表情に

 

「よくご決断して下さいました。我々も味方を殺さずに済みました」

 

俺は言い

 

「今回の任務・・・いえこれが任務と言えましょうか・・・味方を沈めろなどということが・・・」

 

五十嵐艦長は言い

 

「話してくれますね、全て」

 

俺は言うと

 

「もちろんです、此処に証拠があります」

 

俺はファイルを受け取ったそこには

 

「イージス巡洋艦はぐろ撃沈作戦命令書、列びに概要」と記され海上安全整備局の印が押された書類・封筒だった。そして命令者の欄には連名で名前が記され印も押されていた。

 

「責任は艦長たる私にある。だが部下たちは・・・」

 

懇願する五十嵐艦長をなだめ

 

「貴方の責任ではありません、現にこちらの損害は皆無ですから、むしろそちらに負傷者が出ていないか気がかりです。かなりの損害を与えているはずですから必要な医療措置等は我々の艦で行います。」

 

申し出た。

 

 

横須賀 第1艦隊司令部

 

「そうか・・・うむ、わかった」

 

大石司令長官は頷き

 

「宗谷君、いまイージス巡洋艦はぐろから司令部に連絡がはいった、敵潜を拿捕したと。ただ如月大佐もショックを受けているのだろうが私も信じたくはない。なぜホワイトドルフィンの潜水艦が海軍のイージス巡洋艦を狙う?それも如月大佐の報告では命令書・指示書の存在が確認されている。それも上層部からの命令書・指示書の可能性が濃厚だと」

 

私は

 

「大石司令長官、図々しいお願いだというのは百も承知ですがはぐろに向かう際に私も乗艦許可を頂けないでしょうか?私も現状を確認したいと思っています。命令書の指示書の存在と実際に艦長からお話を伺いたいと思っています。」

 

申し出ると

 

「こちらとしてもお願いしたい。だが気の毒なものだ潜水艦の乗組員もそして艦長も私はできれば穏便に済ませたいと思っている。海軍としては話を大きくするつもりもないしね」

 

大石司令長官は言われ

 

「はぐろについては至急帰港せよと命令を出したヘリの行動半径に既に入るだろう。明日の朝一にはぐろに向かおう」

 

それに

 

「配慮感謝致します」

 

私は答え

 

「{良かった・・・本当に無事で・・・でもイージス艦で潜水艦を拿捕する能力は一流としか言いようがないわね}」

 

私は思っていた。しかし次の魔の手が迫っていた。




次回~ミサイル巡洋艦はぐろVS無人攻撃機~を予定しています。
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