ハイスクール・フリート~海の防人達~   作:特殊作戦群

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軍楽隊などの派手な見送りもなくSBU隊員らを乗せた哨戒艦みくまはホットゾーンの南シナ海にいた。


第24話~死地へ~

哨戒艦みくま艦内

 

「装備よし・・・銃器に異常なし・・・」

 

武器庫を確認し鍵を閉め

 

「ありがとう」

 

同行してくれたブルーマーメイドの隊員に御礼を言い次にヘリが二機鎮座している格納庫に趣いた。格納庫では既にパイロットがチェックを進めており

 

「敬礼ッ」

 

俺に気づいた一人が言ったが

 

「気にしないで進めてくれ」

 

俺は言った。当初連れて行く部隊は一個小隊にするつもりだったが艦内の志願者が多くかつ人員が多い方が良いと判断され「はぐろ」の要員は今現在陸上勤務に変わり艦内のメンテナンスを行う為にドック入りしたのだった。そのため連れてきた兵員は二個小隊60人多少な大事でも対処可能な人数だ。ローテーションで回すこともできる。

 

「ついてきてくれて感謝してるぜ相棒」

 

本来ならば残る筈だった高本中佐も付いてきてくれた為にベスト状態のチームと言える。

 

「どうだ異常はないか?」

 

高本中佐が聞き

 

「はい、中佐異常はありません。燃料の方もみくまの貯蔵庫にあるそうで助かります。」

 

一人は言い

 

「装備はM2とM134ミニガンですが大丈夫ですかね」

 

重火器をチェックする要員が言った。この海域計りの危険度らしい調べもしたが主にはびこってるのは「中国人武装集団」という名の海賊がはびこっている。狙われるのは主にタンカー・客船などであり身代金を要求する。経済的に余裕のある所は自衛手段として武器を使える人間を雇ったり大国であればブルーマーメイドによる護衛が就く。だがここの連中はタチが悪い重火器を装備している為ろくな装備を持たない艦艇は太刀打ちができない但し軍用艦を除く。だが俺達特殊部隊は違う。今回は陸軍も協力してくれ重火器の一つ85mm無反動砲まで横してくれた。

 

「ふぅ・・・装備品はひとまず異常なしか・・・とりあえず待機室に戻るか」

 

高本中佐に言っていると

 

「如月大佐、艦長と副長がお呼びです。こちらへ」

 

一人の隊員に案内され

 

「解った、高本中佐頼む」

 

俺は言い

 

「了解です」

 

俺は彼女の案内に従い艦長室にてノックする

 

「海軍特殊部隊指揮官如月優也大佐です」

 

すると

 

「どうぞ」

 

声が聞こえ中に入り中に入ると艦長の秋元さん以外にも一人女性がいた。

 

「初めまして、みくま副長藍原詞乃です。」

 

副長藍原さんが自己紹介し

 

「お噂はかねがね優秀な艦長とも私も艦長も「身を持って体験済みです」」

 

彼女が言い

 

「なるほどね・・・あの事件時に現場海域にいたものな」

 

俺は言い

 

「でも君らが優秀な指揮官、副官である事に変わりはない。最新鋭のイージス巡洋艦をあそこまで追い詰めるとはね大したもんだ、俺達も傲りがあったかな「イージスは万能」だと」

 

俺も正直に褒める。しかし彼女も

 

「いえ、私達はいわば執行猶予の身表沙汰になれば全員は処罰を受けるのは必須だった。にも関わらず如月大佐が庇って下さった。私達クルーは一度死にそしてもう一度生まれ変わり此処に居ます。ですのでみくまクルーは全員が大佐の味方です。今回の作戦前にも私と艦長で全クルーの調査を独自に行い結果上層部と繋がっていた新顔を三人排除して居ます。資料はこちらになります」

 

藍原さんによこされた資料を見て俺はまた呆れた

 

「はぁ・・・・これ本当か?今度はみくまを沈めるのか、懲りない連中だ」

 

俺は言い

 

「この件、宗谷さんには?」

 

聞き

 

「既に報告済みです、今頃尋問されているのでは?」

 

彼女は言い

 

「オー怖い怖い」

 

俺は言い

 

「短い期間ですがよろしくお願いします如月大佐」

 

彼女、藍原詞乃さんと出会い俺達を乗せた艦はこうして任務を開始した。

 




次回~恋煩い~を予定しています。

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