ハイスクール・フリート~海の防人達~   作:特殊作戦群

31 / 59
遊弋する第1ヘリ空母機動艦隊各艦に鳴り響く警報音、接近する驚異に「神の盾」は仲間を守る事ができるか・・・・


第31話~艦隊を狙う牙~

??????

 

「レーダー、海軍の艦隊の編成と陣形はどうだ?」

 

第1ヘリ空母機動艦隊の遊弋する遥か先に彼らは陣取っていた。

 

「艦隊前衛は・・・・・イージス艦で固められていますね、内訳が巡洋1、駆逐2」

 

レーダー要員の答えに

 

「艦種は把握できるか?」

 

艦長の問いに

 

「はい・・・イージス巡洋艦「はぐろ」にイージス駆逐艦「あしたか」・「いそかぜ」の3隻が前衛を固めています。後衛は汎用防空駆逐艦「はるつき」・「ふゆづき」そして対潜警戒駆逐艦「しらぬい」の3隻です

 

レーダー要員の返答に

 

「ほとんどミサイルフリーゲートで固めているようなものか海中を含め対潜警戒もぬかりなしか、中でも厄介な艦と言われているのがイージス巡洋艦「はぐろ」か・・」

 

艦長は言い

 

「海軍の打撃型新型イージス巡洋艦にして艦長は最年少准将の如月優也准将が努めています、伺った話だと知将であり勇将でもあると。普通ならば艦隊の副司令官を任されるくらいの階級でありますが本人たっての希望で今の配置のままと」

 

砲雷長が言った。

 

「臨機応変な対応がとれるという事か、だがその艦を沈めねばヘリ空母を叩く事は出来ん。イージス艦の撃破は必須だ、そして相手は海軍のなかでもとりわけ優秀な艦長と言うことか。ふむ、相手が最新鋭のイージス巡洋艦ならば相手にとって不足はないこちらも最新鋭艦どっちが上か・・・」

 

艦長はほくそ笑んでいたそして直ぐに

 

「レーダー敵陣形は?」

 

問い

 

「はい輪陣形です、ヘリコプター空母「しょうほう」を真ん中に前衛がイージス艦3隻が固め後衛は汎用駆逐艦3隻内訳は「防空駆逐艦」「対潜警戒駆逐艦」です」

 

表示されている情報を見

 

「艦隊後衛は「汎用防空・対潜警戒駆逐艦」・・・後ろも守りは絶壁だな・・・隙はない、となるとやはり本艦のステルス性を利用しミサイルの数に物を言わせて強引に突破するしかないか」

 

艦長は言い

 

「よし、敵艦隊に先制攻撃を掛ける、総員対水上戦闘用意ッ」

 

優也らが知らぬ所で戦闘の火蓋が切って下ろされようとしていた。

 

 

 

イージス巡洋艦「はぐろ」

 

俺は艦長室の寝具で寝ていたが、突如として鳴り響いた警報とうるさいほどにけたたましく鳴り響くCIWSの射撃音で寝具から落ち急いでCICに趣いた。

 

「何事だっ、誰が発砲を許可したっ」

 

どやしつけるように言うが

 

「艦長、報告します」

 

副長の高本中佐が俺により、艦隊がミサイル攻撃を受けたと報告を受け

 

「ハープーンだと?!」

 

俺は言い

 

「はい、明らかにヘリ空母「しょうほう」を狙って発射されたモノと推測しています。今本艦並びに僚艦の「あしたか」・「いそかぜ」が発射ポイントのデータ解析を急いでいます」

 

高本中佐が説明し

 

「了解した、警戒レベルは?」

 

聞き

 

「全艦共に対空・対潜警戒を厳となせ」

 

旗艦「しょうほう」より命令がでました。

 

高本中佐は言い

 

「わかった、ありがとう引き続き対空・対潜警戒を元となせ」

 

命令を下し艦長の椅子に座り

 

「ふぅ、寿命が縮むな」

 

言っていると

 

「何事ですか、先ほどの警報音とCIWSのけたたましい射撃音は?!」

 

真霜さんも慌てた様子でCICに入り

 

「艦隊はどうやら正体不明の武装集団から攻撃を受けているようです」

 

説明していると

 

「ダメです艦長、発射位置特定できません、僚艦「あしたか」・「いそかぜ」共に同じ結果です」

 

レーダー要員は言い

 

「ジャミングの有無は?」

 

高本中佐が言うが

 

「いいえ、電波妨害の類もありません」

 

報告を受ける中

 

「ミサイル探知、数6発敵目標「ほうしょう」」

 

言い

 

「各員役目を果たせ、対空戦闘用意ッ目標敵ハープーン」

 

 

命令をだし各艦共に「ヘリ空母」を守るために対空戦闘に突入した

 

 

????

 

「どうだ、海軍のヘリ空母艦隊は潰せそうか?」

 

会議室に大人数の男達が集まっていた。

 

「だが厄介な艦もある。」

 

一人の男が言い

 

「イージス巡洋艦「はぐろ」か?」

 

もう一人の男は言い

 

「あの艦の艦長、如月優也海軍准将は年齢にそぐわぬ冷静さと想像もつかないような方法で危険を回避してきた。その上奴は「宗谷」とも繋がりがある」

 

言いもう一人は

 

「最悪「しょうほう」は潰せなくとも彼には消えてもらう」

 

そう言っていると

 

「ご心配なく、このためにこちらも最新鋭艦を実戦投入しましたうまくいけば如月准将だけでなく宗谷一等保安監督官にも退場して頂くことも・・・くくく」

 

男達はほくそ笑んでいた。

 

 

??????

 

「艦長、こちらを敵艦隊は全く補足できていないようですね」

 

敵艦副長は言い

 

「いくらイージスと言えど「見えていれば」最強の盾だろうが見えていなければこちらが有利な事に変わりはない。」

 

そう、優也らが相手にしているのは優也の世界でも実戦配備された事のない「ステルス艦」であったのだ。

 

 

第1ヘリ空母機動艦隊 旗艦「しょうほう」CIC

 

「おかしい・・・情報解析や同時目標処理能力に優れているイージス艦が全く解析できないとは・・・」

 

艦長の秋津孝大佐はいぶかしみ

 

「たしかに変だ、だが早く対抗策を見出さなければ今はなんとかイージス艦が踏ん張って防いでいるがVLSの残弾には限りがある。」

 

新浪俊也中佐が言い

 

「うむ・・・・」

 

艦隊司令の涌井少将も唸るその頃

 

イージス巡洋艦「はぐろ」CIC

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

補足できない敵からの攻撃に翻弄され防戦一方の中

 

「如月准将、何か・・・何か対抗策はないの?!」

 

真霜さんも焦り始めているのがわかるが

 

「さて、しょうがない「秘策」を使うか・・・本当なら貴女の前で使いたくはなかったが」

 

俺は言い

 

「艦長、「アレ」をやるんですか?」

 

砲雷長の加藤少佐は言い、俺は

 

「そうだ、この状況を切り抜け艦隊の安全を最優先するには「アレ」しかない」

 

言い真霜さんに振り返り

 

「この日本の海の海域は津波ブイを浮かべていますか?」

 

聞き

 

「ええ・・・」

 

真霜さんは言い

 

「俺の・・いえ「はぐろ」が使う手はもっとシンプルです。不測の事態に備え「あっち」の世界にいた時から対米軍相手の演習での常套手段の一つとして使ってる。」

 

俺は言い

 

「僚艦「あしたか」・「いそかぜ」に連絡、艦隊防空を任せる、本艦は「敵を叩く」と伝えろ」

 

通信士に言い

 

「了解しました艦長」

 

 

イージス駆逐艦「あしたか」

 

「何?!、敵を叩く如月准将、おかしくなっちまったんじゃないだろうな」

 

「あしたか」艦長山本中佐は言い

 

「本艦は艦隊防空に徹せよと命令が出ています。攻撃を「はぐろ」に任せて我々は防御に徹しましょう」

 

副長は言い

 

「たしかに、手段がないんじゃどうしようもない如月准将に任せよう」

 

 

イージス駆逐艦「いそかぜ」

 

「わかった、さて最年少准将のお手並み拝見と行きますか。補足できない相手をどう仕留めるか・・・・」

 

「艦長・・・」

 

「本艦は攻撃する「はぐろ」を含め防空に徹する、「しょうほう」、「はぐろ」を守れ就役そうそう沈めるわけにも行かん」

 

「いそかぜ」艦長田中中佐は答えた。

 

その頃

 

ヘリ空母「しょうほう」CIC

 

「何?!、「はぐろ」が反撃に出ると」

 

新浪中佐が言い

 

「うむ、手を拱いていても全滅するだけだ。やると言うのなら私の責任の元許可しよう」

 

艦隊司令の涌井少将が言い

 

「了解しました、「はぐろ」に攻撃許可を下令します」

 

艦長秋津大佐は言い

 

「通信士、「はぐろ」に攻撃命令を下令」

 

言い

 

「了解、攻撃命令下令します」

 

「しょうほう」から「はぐろ」に攻撃命令が下令されたのだった。

 

 

イージス巡洋艦「はぐろ」CIC

 

「艦長、「しょうほう」CICから本艦に対して攻撃を許可すると、全力で叩けとの事です」

 

高本中佐が言うなか

 

「こんな手があったなんて・・・・・また汚いやり方を・・もう」

 

真霜さんは驚愕と呆れ半分半分だった。SPYの電源をカットし国際海洋気象庁のデータをグリットに表示しその上にチャートを表示する。

 

「非常事態の際にレーダーに頼らず攻撃出来る極秘戦術の一つです本来ならば第三者の居る前で使うべきではないのかもしれませんが、今は「非常事態」ですので使用すべきと判断しました。宗谷一等保安監督官言わずともわかると思いますが」

 

言い

 

「わかってるわ、口外はしないわそもそも私達の艦じゃこんな芸当できないし対艦誘導弾もそんなに配備されていないもの」

 

真霜さんは言い俺は加藤少佐に

 

「加藤砲雷長、どこのブイが沈んでる?」

 

言い俺と加藤砲雷長はモニターを見る。すると

 

「・・・・・・・・あった・・・E-37、I-22、・・・ん?ここだ少し離れてB-11の三つ、つまり目標は3隻です艦長」

 

加藤砲雷長は言い

 

「さて、此処で実際に問題になるのは撃沈するのは骨が折れるという事だ、この世界の艦は三重の安全装置が装備されている。だがこのままにもできない、ならば航行不能にするしかないな」

 

加藤砲雷長と話し

 

「対水上戦闘用意ッ、目標座標E-37、I-22、B-11の敵艦に攻撃を加える、ハープーン攻撃始めッ・・・・てぇッ」

 

轟音と共に四連装発射筒から対艦誘導弾が発射されて行く。

 

「・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・」

 

俺も真霜さんもモニターを見る中

 

「着弾まで20秒」

 

加藤砲雷長はモニターを厳しい表情で見ながら言い

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

CICに居る乗組員もモニターを見る

 

 

 

????

 

「レーダーコンタクト!ミサイル探知ッ」

 

レーダー要員が叫び

 

「大丈夫だ、盲撃ちだコイツはステルス艦当たらんよ」

 

艦長は余裕を持っていたが

 

「・・・・・!艦長ォ、コイツは本艦や僚艦共に命中コースです!至急回避行動を」

 

レーダを覗き込んでいた副長が言ったが

 

「待ち合いません、命中まで残り7秒ッ」

 

レーダー要員は叫ぶように言い

 

「総員衝撃に備えろッ」

 

艦長が叫ぶと同時に艦に大きな揺れと振動が襲ったのだった。

 

「ば・・化物が・・・・」

 

警報音が鳴る中、艦長は呟き

 

「被害を報告しろッ」

 

「僚艦2隻共に被弾ッさらに浸水航行不能」

 

通信士は言い

 

「本艦の被害は・・・」

 

頭を抑えつつ言い

 

「対艦誘導弾1発が被弾、浸水航行不能ですさらに僚艦共に被弾損傷した事によりレーダーに本艦が表示補足されます。」

 

副長は言い

 

「イージス艦に・・・・いやイージス巡洋艦に完璧に負けた。最新鋭のステルス艦が本艦が・・・一度会ってみたいものだ、如月優也准将に・・・・」

 

苦笑しつつ言い

 

「司令部に報告、本艦は作戦は失敗、本艦含む3隻共に航行不能並びに浸水発生ステルス機能の消失を伝えてくれ」

 

通信士に言い

 

「了解です・・・」

 

通信士は通信文を送ったのだった。

 

 

 

????

 

「何?!負けた・・・負けただと?!ステルス艦がか」

 

会議室は無言になった。

 

「どうなってる、如月海軍准将は化物か・・・見えないはずのステルス艦をどうやって仕留めた。いや信じられん」

 

言うなか

 

「どうするんだ、貴官の責任は重いぞ!最新鋭のステルス艦まで持ち出したあげくに負けたと言うのなら同責任をとる」

 

「何を言ってるんだ、勝てる確率を上げろと言ったのはそっちだろう。だから俺達は出来うる最善の方法を取ったんだ。100%勝てる戦いなんてそうそうあるわけないだろう現場にだってリスクってものがあるに決まっているだろう」

 

「そのリスクを含めて何とかするのが君達の仕事だろうが!!」

 

 

会議室は見苦しい責任の擦り付け合いが始まっていた。

 

 

イージス巡洋艦「はぐろ」CIC

 

「・・・・・命中しました・・3隻ともに」

 

加藤砲雷長が言い

 

「旗艦「しょうほう」より入電、着弾と共に各艦でのレーダでも捉えたとこれより艦隊は乗組員救助に入るとの事です」

 

「了解した」

 

俺は言った。後味の悪い戦闘だったが、俺達はその後航行不能になっている敵艦乗組員救助のために赴きそこで敵が「海上安全整備局」と知ることになったのはまた別の話




次回~すり減る心~を予定しています。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。