宗谷家 夜
「えっと、牧瀬栞菜です皆さんよろしくお願い致します。」
ぺこりと彼女は頭を下げ
「堅苦しい挨拶なんて抜き抜きもっとフランクにしましょう」
真霜さんはいい
「如月さんに加えてもう一人増えるなんてホントに賑やかになるわね」
真雪さんは言い
「お酒イケる?」
真冬は早速お酒をすすめ
「栞菜さんはお仕事は?」
真白ちゃんが聞き
「えっと・・・漫画家です」
答え
「料理大丈夫~~」
真霜さんに言われ、キッチンで料理している俺は
「今終わったところ、持ってく」
そう言い、皿を運びダイニングギリギリに皿を並べる。
「流石だわ。」
真冬さんが言い
「美味しそう・・・・・」
栞菜さんも言う。皆で夕食を食べ俺は数日ぶりの自室に戻る
「?」
テーブルに手紙が置かれてあり
「疑ってごめんなさい、真白。追伸、真霜ねぇさんがお花を飾ってました。」
ましろちゃんが置いていったようで
「気にしなくてもいいのに」
思ってると
「こんこん」
ドアをノックする音が聞こえ
「どうぞ」
言うと真霜さんが入ってきた。
「えっと・・・・・」
気まずそうにしてるが
「まぁ座って下さい」
互いに座り
「・・・・・・・・」
真霜さんは無言で俺の左頬をさすり
「ごめんね・・・・痛かったでしょ・・・・・・」
彼女の手を取り
「ううん、紛らわしい事した俺にも責任あるし真霜さんでも真冬さんでも誰にでもいいから一言相談すべきだったよごめん軽率な事をしたと思ってる。」
俺も謝る。不幸な誤解が招いた事だからだ。
「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・」
互いに無言になる。
「やっぱり、貴女がそばにいると落ち着く・・・・」
ふとこぼす。何故だか知らないが真霜さんと居るのが、一緒に過ごすのが当たり前になってしまったからなのか分からないがそう思っていた。
「!!」
真霜さんは面食らったような顔をし
「えっと反応に少し困るんだけど・・・・」
彼女をみると顔が赤くなっていた。しかし、一点彼女は仕事の顔になり
「今日のアレどう思う?」
言い
「米海軍は俺達の海軍の遠洋能力のデータが欲しいんだろう、いくら同盟国とはいってもね。聞けばこの世界でのイージスシステムは日本が開発に成功した事になってるしそれを米軍にライセンスで売って儲けているようだし。だから米軍としても面白くないんだろう。日本海軍の遠洋能力が向上するのは」
言い
「なる程ね・・・・」
真霜さんは言い
「今回の件が仮に本当にイランの仕業だった場合本当に海軍は出動すると」
ズバリ聞く中
「確実的な証拠があればね、恐らくは米国はでっち上げてでも上げてくるだろうから情報部あたりにでも映像解析機でも借りないといけないだろうけどもね」
答え
「俺達の世界でも米軍はそんな汚い手段を講じたと思われる痕跡はある残念ながら確たる証拠がつかめないのが口惜しかったがね」
俺は言った。
「・・・・・・・・・・」
真霜さんは何か言いたげなようだったが。
「今日はありがとう。明日からよろしくね」
彼女は行ってしまう。たまたま目に入った花瓶を見て
「リナリアの花・・・・・・・・・!・・・まさかね・・・・」
こっちの世界に来る前に幼馴染がやたら花言葉に詳しく俺に色々と吹き込んでいた。だから
「{・・・・この恋に気づいて・・・}」
まさかね・・・・・風に揺られてなびくリナリアの花を見て思っていた。
真霜side
「{私の気持ちに気付いてとは言わない、でも意識して欲しい・・・}」
内心は感じていた。
真霜sideアウト
翌日さらに事態は悪化している事を知る事になるとはこの時知らなかった。
次回~状況悪化、商船撃沈~を予定しています。