ハイスクール・フリート~海の防人達~   作:特殊作戦群

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これ以上の事態の悪化しないように望む思いとは裏腹に事態は悪化の一端をたどる。そして、事態は・・・・


第40話~デフコン2~

海軍港

 

艦隊出航の準備を急ピッチで進めている。事態は切迫した状態にまで進んでしまった。

 

イージス巡洋艦はぐろ

 

「大事になったな、副長デフコン2が発令されるとはな」

 

俺はVLS・四連装ハープン発射筒にミサイルを艦首・後甲板のCIWSに20mm機関砲弾を補充している作業を見つつ

 

「ええ、これはもう艦隊派遣以外に選択はありませんからね」

 

高本中佐も言い

 

「ああ、まさか日本の船が拿捕されるとはな。そこまでの事態に発展する事を読み切れなかった俺の責任も一端はあるだろう」

 

言い

 

「そこまで責任はありませんよ」

 

彼は言い二人で左右の艦も見る

 

「「あしたか」・「いそかぜ」の両イージス駆逐艦も装備の補充や整備等急ピッチで進めていますが「はぐろ」よりは準備が遅れています。また汎用防空駆逐艦「はるづき」そして「ふゆづき」が装備の積み込み中尚現段階ではVLSの補充作業中そして対潜警戒駆逐艦「しらぬい」は魚雷の積載が完了し最終チェックも作業完了です。随伴する潜水艦「たつなみ」「やまなみ」の2隻も準備完了です。」

 

報告を受け

 

「ご苦労、我々の「切り札」は?」

 

聞き

 

「「ヘリ空母しょうほう」は各種ヘリの積載は完了・予備の燃料・弾薬その他装備の積み込み作業中作業完了まであと一日はかかります。」

 

翼は淡々と報告する。

 

「そうか・・・・出番が無い事を祈っていたが「ヘリ空母機動部隊」の出番が早々に来てしまうとはな・・・」

 

俺は言った。艦隊の任務はイランに対し最大限の圧力をかける事、万が一の際には敵の地対艦ミサイル陣地や海軍軍事施設にミサイル攻撃を掛ける。最悪の事態になればデフコン1になるすなわち「戦争」になるという事だ。

 

神妙な顔をしていると

 

「こんな異常事態見た事ないわ・・・・」

 

タラップを伝い真霜さんが登ってきていた真冬さんを伴い

 

「准将、まるで戦争に行くみたいだぞ」

 

真冬さんは言い

 

「さっきの艦隊の補充作業見ていたけども各艦CIWSも20mm通常弾を取り除いて全部実戦用途用の「20mmタングステン弾」を装備していたし、VLSも実戦を想定した各種ミサイル選り取りみどりの重装備そして潜水艦も魚雷を満載にしてそしてヘリ空母も出動する事が決まったみたいね」

 

真霜さんも言い

 

「米国・日本・英国商船が拿捕されてこっちもだんまりというわけには行きませんからね」

 

俺は言った。まるっと一日は艦隊出航準備に潰えさす事になる。話は前々日に遡ることになる。

 

 

前々日 夜中

 

優也ルーム

 

 

「zzzz・・・zz・・・zzz」

「zzzz・・・・・zzz・・・zzz」

 

 

あれ以降真霜さんがこっちで寝る事が多くなり俺も気づけばさして気にしなくなっていった。そんな中

 

「大変です~~~」

 

栞菜さんが部屋にノックもなしに入ってきた。俺も真霜さんも目を覚まし

 

「どうしました?・・・・むにゃ・・・」

 

目をこすり

 

「どうかしたの?・・・夜中の2時よ・・・」

 

真霜さんも目をこすりながら時計を見て

 

「二人共イチャついてる場合じゃないです」

 

言いたい事はあったが栞菜さんに俺も真霜さんも引きづられるように彼女の部屋に行きテレビを見ると

 

「嘘・・・・」

 

「これは・・・まずい事になったわ・・・」

 

俺も真霜さんも言った。眠気なんてぶっ飛んだ。テレビに映ってるのはイラン海軍に拿捕され拘束されている船員たちだった。

 

「・・・・・これでもうチェックメイトだ・・・・艦隊の派遣は避けられない。いやデフコンがかかる可能性もある・・・・」

 

画面を見つめて呟き

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

真霜さんは言葉を失い

 

「はぁ・・・・明日から寝られない日々が続きそうだな・・・」

 

こうして今に至る。

 

 

「艦長、本艦の整備・各種ミサイル・CIWSの弾薬積載完了しました。」

 

乗組員の報告を聞き

 

「了解した。・・・・・」

 

あの時の感覚が蘇る。尖閣紛争時のあの時の感覚が。

 

「今現在本艦を含めた「はぐろ」・「しらぬい」・「はるづき」・「ふゆづき」・「たつなみ」・「やまなみ」は準備完了「あしたか」・「いそかぜ」は装備積載完了。最終チェックに入った所です。えっと最後に「しょうほう」は・・・・航空燃料とヘリの予備弾薬を積載中全作業完了並びに最終チェック完了は最短でも明日になります。」

 

報告を聞き

 

「出向は最短で明後日になりそうだな・・・・この調子でいくと・・・」

 

言い

 

「そうですね・・・」

 

翼と話していると

 

「作業ご苦労」

 

大石司令長官に声をかけられ

 

「敬礼っ」

 

周りの乗員は皆敬礼する。真霜さんも例外なく。

 

「本日イランの日本領事館から連絡があったがどうやら拘束されている事は本当らしいそして今回は大鷹総理そして西郷外務大臣自らがイランに赴き会談を行うそうだ。我々艦隊はホルムズ海峡付近で待機しイランに圧力をかける。万が一の際は軍事施設を対象に攻撃を掛ける。そして今回直々に艦隊総指揮を執るようにと大鷹総理より指示を受け今各艦共に状態の確認を行っている所だ。如月准将今回は大いに期待している。だが穏便に解決する事を我々も望んでいる。武装はあくまでも「自衛」こちらから仕掛けるのはあくまでも最終手段だ。それを覚えておいてくれ」

 

大石司令長官より言われ

 

「万端心得ております」

 

俺は答えた。大石司令長官もやはり今回の艦隊派遣はあくまでも「威嚇」というのを念頭にお考えのようだ。確かに変にこじれて戦闘にならないようにこちらはやれる事をやるだけだ。外交の腕の見せどころになるだろう。海を眺めつつ俺は感じた。




次回~緊迫の海域~を予定しています。
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