ホルムズ海峡
第一ヘリ空母機動部隊 艦隊防空イージス巡洋艦「はぐろ」
「・・・・・・・・・・周り一面漆黒の闇か・・・・」
CICに篭もりはや数時間、艦隊はホルムズ海峡の入口に陣取っている。今回の航海にもブルーマーメイドから数人の隊員がよこされている名目は「海賊・武装集団の逮捕権限を持った捜査官の同行」となっている。
「准将、もうだいぶ時間が経つわコーヒーいかが?」
後ろから海軍の貸出した救命胴衣とヘルメットを装備した真霜さんがコーヒーを出してくれる。
「ありがとうございます。頂きます」
コーヒーを受け取り一口すすり
「美味しい」
コーヒーを飲む。
「レーダー士官・ソナー何か反応はあるか?」
問い
「艦長、特にありません。各艦からも発艦している哨戒ヘリも反応はありません。」
報告を受け
「同様です、海中も静かです・・・・静寂そのものです」
報告を受けるも
「油断するなよ」
「了」
部下たちの返事を聞きつつ漆黒の海を見ながら指示を出す。防空・対ミサイル防御体制はほぼ抜かりなしと個人的には思っている。前衛はイージス艦3隻で固め後衛に汎用防空駆逐艦を2隻そして対潜警戒駆逐艦1隻を配置し海中も潜水艦2隻とぬかりなし。しかし全くの完全無欠という訳でもない。イージス艦は低空で接近する目標は探知できないという欠点がある。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
無言で考え込んでいいると
「どうかしました?」
真霜さんは言い
「いや・・・・イラン政府当局はは本当に何を考えているのかとね・・・」
ため息を付きつつ
「会談がこじれないように私達は祈るしかないわね」
真霜さんは言った。
防空イージス駆逐艦「あしたか」
「どうだ、異常はないか?」
艦長の山本中佐は言い
「ハイ艦長、哨戒ヘリからの報告も異常なしです。」
レーダー要員、砲雷長は答え
「そうか、このまま何事もないとイイが」
山本中佐は言った。
防空イージス駆逐艦「いそかぜ」
「ふぅ・・・・何もなしかい・・・不気味やな」
艦長田中中佐は呟く
「本艦からの哨戒ヘリからも異常なしの報告が来ています。」
砲雷長の返答に
「ソナーはどうや・・・なんか引っかかったか?」
田中中佐は言い
「いいえ、反応ありません。海中は静かそのものです。」
「了や、引き続き警戒を続行。」
田中中佐は艦長の椅子に座る。
汎用防空駆逐艦「はるづき」
「艦長、最新の報告ですが海域は静寂そのものです。レーダー・ソナー反応なし哨戒ヘリの報告も同様です。」
汎用防空駆逐艦「はるづき」艦長成瀬美加月中佐は報告を受ける。
「了解しました、引き続き対空・対潜警戒を続行。気を抜かぬように」
副長に命じ
「はッ各員に通達します。」
敬礼しセクションに戻る。
「前衛のイージス艦だけでなく我々護衛の駆逐・巡洋僚艦と共にその能力を発揮せねば艦隊は守れない。」
汎用防空駆逐艦「ふゆづき」
「静かね・・・・・不気味なほどに・・・」
汎用防空駆逐艦ふゆづき艦長鏑木皐月中佐は呟く。艦隊の後衛の為艦前方に旗艦「しょうほう」が見え横には対潜警戒駆逐艦「しらぬい」が見える。
「・・・・・不気味とはこの事ですね、艦長。」
副長は言い
「ええ、でも油断しない事です。どこに敵艦・敵潜が潜んでいるかわかりません。」
「ハイ艦長」
緊張しているような面持ちで乗組員は警戒に当たっている。
対潜警戒駆逐艦「しらぬい」
「艦長、ソナー・哨戒ヘリの報告では異常なしとの事です。引き続き警戒に当たらせます」
副長は報告し
「了解した引き続き警戒を厳とせよ。艦の最大の敵は潜水艦だ。油断するなよ」
ふゆづき艦長矢野中佐はモニターを見ながらいったのだった。
第一ヘリ空母機動部隊旗艦「しょうほう」
「司令長官入られます、敬礼っ」
CICに大石司令長官が入る。
「涌井少将、艦隊の現状の報告を」
「ハッ、艦隊は現在各艦共に対空・対潜警戒を厳としつつ哨戒ヘリによる二重の探知網を引いております。」
報告を聞き
「うむ各艦共に問題はないな」
大石司令長官は言い
「我々の存在はイランに対して良い圧力となる。万が一のことがあれば艦隊の総力を挙げて軍事施設を叩くなど拿捕に対しての報復攻撃ができる。だが何も無いことに越したことはない。各艦とも全力で任に当たってくれ。」
大石司令長官は言い各艦共に眠れぬ一夜をすごす。その頃陸地では・・・・
次回~報復?!~を予定しています。