ハイスクール・フリート~海の防人達~   作:特殊作戦群

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首脳同士の交渉が進む中、優也は一抹の不安と不吉な予感を漆黒の海から感じていた。それは海中でも・・・・


第43話~日本海軍VSアメリカ海軍1~

ホルムズ海峡

 

第1ヘリ空母機動部隊 艦隊防空イージス巡洋艦「はぐろ」

 

CIC

 

「・・・・やはり嫌な予感がする・・・」

 

俺は呟き

 

「如月准将・・・」

 

宗谷一等保安監督官は言い

 

「対潜哨戒ヘリを発艦させますか?」

 

副長の高本中佐が続け

 

「・・・・・いや・・・・私の一存ではな・・・・」

 

言った。しかし、頭の中では

 

「{もし米国が黒幕だったら?}」

 

「{米海軍が絡んでいるのだとしたら?}」

 

「{目的は?}」

 

腕を組んだまま考えこみ

 

「司令官にお伺いを立ててみよう、嫌な・・・不吉な予感がする・・・」

 

俺は言い

 

「通信員、しょうほうCICに通信を頼む・・・」

 

指示を出したのだった。

 

 

第一ヘリ空母旗艦「しょうほう」

 

CIC

 

「大石司令長官、イージス巡洋艦「はぐろ」艦長如月准将よりお話したい事があるそうです」

 

通信員は言い

 

「ほう・・・彼も・・・かな」

 

ニヤリと大石海軍中将は言い

 

「司令長官?」

 

和久井少将が言うなか

 

「如月准将、私だ、大石だ」

 

大石司令長官はヘッドセットを被り

 

「司令長官、突然申し訳ありません」

 

如月准将は言い

 

「貴官と同じ事を私も考えていると思う。貴官も「嫌な」「不吉な」予感がするのではないか?」

 

私が彼に問うと彼も同じ事を感じていたようで

 

「よかろう・・・対潜哨戒用に追加の哨戒ヘリを飛ばそう」

 

言うと彼は

 

「もう一つなのですが、「あえて罠」を仕掛けようかと思っているのですが」

 

如月准将は言い

 

「ほう・・・何か奇策でも思いついたかね」

 

言い、彼が私に伝えた作戦に

 

「貴官もなかなかやるな」

 

さらにニヤリと笑い

 

「通信員、代わってくれ私が直接電文を打つ」

 

大石司令自ら伝聞を打ち始めるのだった。その相手は・・・・

 

 

 

海中

 

 

最新鋭リチウムイオン蓄電池搭載型潜水艦 SS-511「たつなみ」

 

 

「艦長、電文です」

 

副長の速水健二少佐がプリントアウトされた電文を渡し

 

「おう」

 

艦長の深町洋中佐が受け取り

 

「なるほどなぁ・・・・・・・・」

 

プリントアウトされた指示書を読み

 

「どうしました艦長?」

 

速水少佐は伺い

 

「こいつを読んでみろ」

 

深町中佐は速水少佐にプリントアウトされた紙を渡し

 

「こ・・これでは艦隊の防衛にわざと隙を見せるようなものではありませんか」

 

速水少佐が言うなか

 

「大石司令もイージス艦「はぐろ」艦長の如月准将も分かってやがる」

 

深町中佐はいい

 

「どういう事ですか艦長?!」

 

速水少佐はいい

 

「この海域に恐らくはアメリカ海軍の潜水艦が潜んでると艦隊総司令と如月准将は踏んでいるんだ。目的は恐らくは・・・・「しょうほう」の情報収集かあるいはその撃沈かそれとも両方か・・・」

 

深町中佐は不敵な笑みを浮かべながらいい

 

「ちょ・・・ちょっと待って下さい艦長、米国は我々にとっても同盟国ではないですか。本気で消しに来るとお思いで?」

 

尋ねると

 

「くるな、日本海軍の突出した能力は米海軍や米国にとっても目のたんこぶだ。これ以上俺達に強くなられたら困るのさ」

 

深町中佐は速水少佐に言い

 

「今の所、イージスシステムを採用している国はそう多くはありませんし、協議中の国もありますし」

 

速水少佐は頷きながら言い

 

「そうと命令が下ればやるぞ・・・スクリュー逆進、バックして無音着底。魚雷装填を忘れるな」

 

深町中佐は言い

 

「了」

 

速水少佐は頷き

 

「魚雷戦用意ッ」

 

指示を出したのだった。

 

 

最新鋭リチウムイオン蓄電池搭載型潜水艦 SS-512「やまなみ」

 

 

「艦長、艦隊総司令からです」

 

やまなみ副長の山中栄治少佐が艦長の海江田四郎中佐に同じくプリントアウトした紙を渡す

 

「ふむ・・・・私と同じ事を上でも考えていたか」

 

海江田中佐は言い

 

「これは・・・・もしや」

 

山中少佐は言い

 

「その通りだ、この海域には米海軍のディーゼル潜水艦がいる。」

 

海江田中佐は山中少佐に言い

 

「おそらく彼らの任務はこの艦隊の情報収集か旗艦「しょうほう」の撃沈かはてまた両方か」

 

海江田中佐は腕を組みつつ言い

 

「副長、魚雷戦用意、スクリュー逆進無音着底だ。艦隊にわざと隙を作りそこに敵潜を誘い込む」

 

海江田中佐は素早く指示を出しつつ

 

「ソナー、僚艦たつなみの動きはどうだ?」

 

聞き

 

「はっ・・・・たつなみ同じくスクリュー逆進・・・魚雷注水音・・・」

 

それを聞き

 

「流石深町だ・・・もし撃ってきたらこちらも応戦も可だそうだ。ただし諺文を撮るのを忘れるなとの事だ。」

 

海江田中佐は指示を出し

 

「了」

 

山中少佐は言い「やまなみ」も「たつなみ」同様に作戦行動に入るのだった。

 

 

ところ戻って

 

イージス巡洋艦「はぐろ」

 

「艦幅2500から3500に広げ」

 

米潜水艦をある程度誘い込むために隙をわざと作る。無論、いつ最高司令官たる大鷹総理から命令が下ってもいいように対地戦闘も抜かりなしで準備しておりその上で対潜戦闘の準備も同様である。

 

「艦長、これで引っかかりますかね?」

 

高本中佐は言い

 

「もしこの海域に居るならば・・・何らかのアクションがあるはずだ。それに海中に潜んでいるのは最新鋭の潜水艦で最高の指揮官が指揮を執り最高の乗員が操艦する艦だ。」

 

俺は海中で艦隊防衛に就くサブマリナーに絶対の信頼を置いていた。

 

 

その頃

 

米海軍ディーゼル潜水艦「シーフォックス」

 

「・・・・・?・・・・・?」

 

ソナー要員が首をかしげつつ装置の集音レベルをいじる摘みを回す

 

「どうした?」

 

ライアン中佐は言い

 

「艦長、敵艦隊は艦幅を広げた模様です、その上でですが・・・海中警備のはずの潜水艦2隻が消えました。・・・・反応ロスト・・・・」

 

ソナー要員は言い

 

「・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・」

 

ライアン中佐と副長は顔を見合わせ

 

「ロストした・・・・だと」

 

副長は言い

 

「不自然だな・・・・周辺を動き回るはずもないが・・・」

 

ライアン中佐も訝しがみ

 

「諺文は?」

 

副長が尋ね

 

「はい、日本海軍の最新鋭潜水艦ですリチウムイオン蓄電池搭載型潜水艦の中の諺文からはじき出されたのはSS-511「たつなみ」とSS-512「やまなみ」です」

 

ソナー要員の返答に

 

「まいったな・・・歴戦の勇将と知将が指揮する艦の上にリチウムイオン蓄電池搭載型の潜水艦となると既にこちらの不利はいがめないな」

 

ライアン中佐は頭を抱えるも

 

「しかし艦長、チャンスでは?今艦隊警備の潜水艦がいないのならばこちらから仕掛ける事ができます。洋上艦で対潜戦は方法は限られます。ですがこちらが主導権を握る事が出来ます。仕掛けるならば今をおいて他にはありません」

 

副長は言い

 

「艦長、私も副長に同意見です。日本の潜水艦相手にまともに戦えば恐らくは勝ち目はない。ならばこの隙を活かすしかない艦長ご決断を」

 

罠を仕掛け待ち構えている事など知らずに彼らはイチかバチカノ勝負に出ようとしていた。




次回~日本海軍VSアメリカ海軍2~を予定しています。




皆様お久しぶりです、駄作者です。世間では今「新型コロナウィルス」が流行っているようで仕事もままならない昨今です。不用意な外出は己のみならず最愛の家族や友人など多くの人の命を危険にさらします。今は我慢の時だと駄作者は堪えております。皆様もどうかお体に気おつけご自愛下さい。それでは次回でまたお会いしましょう。
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