ハイスクール・フリート~海の防人達~   作:特殊作戦群

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後日、優也は指揮下に編入されるフリゲート艦の下見に訪れていた。


第55話~多機能フリゲート艦FFM~

軍港

 

「・・・・こいつが多機能フリゲート・・・・か」

 

艦隊に2隻配備される多機能フリゲートの下見に訪れていたが

 

「!!」

 

フリゲート艦の近くでたむろしている乗員らが俺に気付いたのか慌ただしく動き始め艦から艦長と副長らしき人物が慌てて出て来る。

 

「事前にご連絡をいただければお向かいに伺いましたのに」

 

「心臓に悪いです、宗谷群司令官」

 

敬礼され、自身も敬礼し

 

「いや、自分の目で直に見てみたかったから来させてもらったんだ、済まないね」

 

言い

 

「失礼しました、私は多機能FFMフリゲート艦[もがみ]艦長の早川守中佐であります。そしてこちらが・・・」

 

「副長の高橋進少佐であります」

 

2人が自己紹介し

 

「貴官らは既に聞き及んでいると思われるが・・・・」

 

俺は言うと

 

「ハイ、准将の指揮下に入る事を光栄に思っております」

 

言われ

 

「どうぞ、司令艦を案内させて頂きます」

 

早川中佐は言い

 

「よろしく頼む」

 

俺は早川中佐を伴い艦内に入っていった。

 

「装備の説明をさせて頂きます、既に聞き及んでいるとは思いますが・・・」

 

基準排水量 4000t

満載排水量 5600t

 

兵装 62口径5インチ単装砲 1基

RWS 2基

Mk.41 VLS 前甲板 (32セル) 1式

近接防空火器CIWS 2基

17式SSM 4連装発射筒 2基

324mm3連装短魚雷発射管 2基

 

艦載機 SH-60K哨戒ヘリコプター 1機

 

C4I OYQ-1 戦術情報処理装置

(リンク 22対応)

 

レーダー OPY-2 多機能型

 

ソナー OQQ-11 対機雷戦用ソナーシステム

OQQ-25 水上艦用ソナーシステム(VDS+TASS)

 

機雷戦

装備 無人機雷排除システム(USV+UUV(OZZ-5)+EMD)

 

簡易型機雷敷設装置

 

電子戦・

対抗手段 NOLQ-3E 電子戦装置

 

 

と、装備の説明を受け

 

「・・・・・どうやら謝らないといけないのは俺の方だな」

 

俺は言い

 

「は?」

 

早川中佐に高橋中佐は言い

 

「なに、私がこの艦を舐めていた事だ。水上打撃部隊にフリゲート艦が必要だろうかと疑問符だったんだ。だが実際に見て確信したよ艦隊でも遜色なくやっていけると」

 

俺は言い

 

「ありがとうございます。」

 

高橋少佐は言い

 

「して、司令は本艦らをどのように運用する予定で?」

 

尋ねられ

 

「うむ、今現状では艦隊運用についてはダイヤモンド陣形を予定している」

 

答えると

 

「となると・・・・・」

 

「艦長お読み通りかと」

 

2人は言い

 

「司令艦のイージス巡洋艦[はぐろ]を囲むような感じですかね」

 

早川中佐は尋ね

 

「その通りだ。「もがみ」には艦隊前衛を担ってもらうつもりでいる。」

 

艦橋をみて答え

 

「我が艦を前衛に・・・・」

 

早川中佐は言い

 

「そうだ、この水上打撃部隊のキモは私が指揮する[はぐろ]のCEC共同交戦能力がカギとなってくる。全艦でデータリンクし情報を脅威を共有する。」

 

言い

 

「新しい戦術になりますね、海軍でもCECを搭載した艦は[はぐろ]2番艦の[まや]とまだ少ないですからね」

 

早川中佐は言い

 

「しかしCECによる共同交戦能力は全く新しい戦い方になりますね。司令艦が得た情報を全ての艦でデータをリンクする。

 

高橋少佐は言い

 

「本艦隊は試験的な意味合いもあるのだろう。データリンクでどこまで通用するかと言う事も兼ねているのだろう。これで成功すれば新しい戦術にもなるだろう。」

 

俺は2人に言い

 

「成る程、分かりました。」

 

早川中佐は頷く。

 

「ちなみに陣形についてだが、多機能フリゲート艦FFMの2隻は前衛と後衛にそして両サイドにイージス駆逐艦を2隻配置する案を今は検討している。」

 

伝え

 

「我が艦[もがみ]を前衛に配置し後衛に[すずや]を配置するそして両サイドにイージス駆逐艦を2隻ですか」

 

2人とも頷き

 

「あくまでこれはまだ試験段階だ。結果次第では陣形を変える事もある。」

 

答え

 

「分かりました」

 

早川中佐が言い

 

「!」

 

時計を見た高橋少佐が

 

「・・・・・・」

 

早川中佐に耳打ちをし

 

「確かに」

 

言い

 

「群司令、よろしければ今日の夕食は我が艦で乗員の皆と如何でしょうか?」

 

早川中佐は言い

 

「・・・・・・・・・」

 

少し考え

 

「そうだな、乗員と親睦を深めるのも大事だ」

 

言い

 

「今日は金曜日です、本艦の海軍カレーを是非ご賞味下さい」

 

案内され食堂に行くと乗組員の皆が俺を見てギョッとしたような表情になるが

 

「楽にしてくれ、今日は乗員の皆と親睦を深めたいと司令が仰って下さった」

 

早川中佐は言い乗員らもほっと胸をなでおろしている。俺も列に並びトレイにカレーが盛られた皿を受け取り用意された席に着く。

 

「司令自らでなくと言って下されば、配膳は行います」

 

隣席の若手の将校に言われたが

 

「あいにくと人にやらせるのは性に合わなくてな、できる範囲の事は自分でやる。それに階級なんて関係はない。」

 

その答えに

 

「司令は他の将官とは全く違うタイプなのですね」

 

言われ

 

「なんでもかんでも部下にやらせて押し付けて失敗すれば部下を叱責する。旧海軍からの悪い伝統だ、司令官の責務は艦隊の全行動に全作戦行動に責任を持つ事。それが出来ないヤツに司令官を名乗る資格などない。」

 

答えた。

 

「・・・・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・・」

 

早川中佐や高橋少佐も俺を見ている。

 

「せっかくの夕食だ、冷めないうちに頂こう」

 

俺は乗組員皆を見回して言い

 

夕食を取る。そして少し艦の乗員らと話したリなどしたのち艦を離艦した。

 

「今日は悪かったね、押しかけた上に夕食まで頂いて」

 

言い

 

「いえ、とんでもありません。またいつでもいらして下さい。」

 

言われ港を後にした。

 

 

早川中佐・高橋少佐side

 

「かなりお若い司令官でしたけれどもとても人格者な方でしたね」

 

高橋少佐は言い

 

「ああ、そうだな。艦隊の全作戦行動に責任を負うのが司令の務め・・・あそこまで言い切れる人は私の知る限りでは大石中将閣下や原少将閣下しか知らない。」

 

早川中佐は言い

 

「ああいった司令官なら俺達は安心してついてゆけるな・・」

 

言い

 

「ハイ、私も同意見です。」

 

優也を見送った両名は呟いていた。




次回~調査命令~を予定しています。




今回参考したのは皆さんもご存じの海自のFFMフリゲート艦です。一部装備や排水量を弄りました、それでは次回でお会いしましょう。 \(^o^)/
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