○月●日 晴れ
《守護の試練》に来てからはや5年が経った。あと残り5年で此処から出られるのを記念して不定期だが日記を書くことにした。そこ、微妙な記念とか言わない!
だが、今日はあまり書いておくような出来事はないので、今回は此処までにあった出来事を書いておこうと思う。
此処に来てまずやられたことは私がいつ、どんな状況でも、何をしていても敵の攻撃を受けても生き残れるように24時間敵から逃げ、返り討ちにし、罠に嵌め、此方から攻撃を仕掛けたりとひたすら様々な方法で戦い続けることだった。ついでに天気と武器も日替わりで変わった。めっちゃしんどい。
最初の一年は目も当てられない有り様だったが、5年経った今ではたとえご飯を食べていたり、水浴びをしていたとしてもある程度は対処できるようになった。水浴びをしてるときに襲われたことがあったのだが、武器が無かったから、慌てて近くに落ちてた木の棒で戦って勝ったときは思わず「何処の
ああ、そうそう。此処に連れて来られてから二年目ぐらいだったかな?テティス──そう呼べと言われた──に「必ず役に立つし、覚えておいて損は絶対にしないですから!」と言いながらぐったりとしたボロボロの医術の神であるアスクレピオスの首根っこを引っ掴んで引き摺ってきたときはマジでビビった。えっと、神様の扱いってそんな雑でいいの・・・?
まあ、今日も今日とて日替わり武器を振り回しながら医術の勉強を同時進行で頑張る私を誰か褒めて欲しい。
アキレウスー、お兄ちゃーん・・・(´・ω・`)
○月●日 珍しく晴天
今日は珍しく晴れていた。
けど何となく嫌な予感がする。なんだろう、また何かテティスがやらかしそうな気がする・・・。
○月●日 曇り
テティスがやらかした。
この間連れて来られた
一体次は誰を連れて来たんだとアスクレピオスと一緒に相手を哀れに思っていると、相手はまさかの魔術の女神のヘカテーだった。二人して( ゚д゚)ポカーンみたいな顔をしてしまった。
何でもヘカテーとお茶会をしている最中思わずポロッと私のことを話してしまったらしい。その話を聞いたヘカテーは私に魔術を教えに来たそうだ。「何、覚えておいて損はしないだろうよ。我の暇潰しにもなるからな」と言うヘカテーだが、あのさ、神様って暇人ならぬ暇神なの?・・・まあ必要になるだろうから習うけどさ。
○月●日 曇り
アスクレピオスから医術を、ヘカテーから魔術を習いだしてはや二年目になる。アスクレピオスとヘカテーが「どちらが教えるのが上手か」という謎の競争のせいで分かりやすいが超スパルタな授業にひーひー言いながら頑張って覚えた私を誰か褒めてほしい(半ギレ)
そして気付けば教えることがなくなったからこの授業も終わりらしい。アスクレピオスは「教えることはなくなりましたが、いつまでも元気で。でもたまには一緒に遊びましょうね?」と言いながら帰っていった。
ヘカテーも「我がそなたに教えることはなくなってしもうたが何時までも元気であれ。我はいつも新しい魔術を開発しているが、他の神々に何かされたならば遠慮なく呼ぶと良い。我はそなたの魔術の師匠であり・・・と、友達・・・で、あるから、な!」と照れながら帰った。かわいい。
あと忘れてはならないことが一つ、アスクレピオスとヘカテーの授業を受けながら、七年間色んな武器を使って鍛練していたが、ふと「そういえばこの世界に来る前にテティスから『様々な分野の才能』というのを貰っていたような・・・」ということを思い出した。今思えば水浴びのときにあった敵襲を退けれたのも、アスクレピオスとヘカテーのスパルタ指導についてこれたのも、この才能のお陰というこになるのか・・・。なんて考えて何となく近くにあった木から落ちる葉を全て落ちきる前に打ち落とせるかなぁ、と思ってやってみると、本当に出来た。
正直に言うと『様々な分野の才能』というのを舐めていた。なにこれすごい。(小並)
ということで、この才能を使ってよくあるバトル漫画やアニメ、ゲームの動きが出来るっぽいので色んな作品の真似をする事にした。
それでも様々な武器があるように、その武器での最強の人物もいる訳なので、取り敢えずその武器の達人達を目標にする事に決めた。
例えば、仮想現実の黒の剣士とか、七武海の最強の剣士とか、オレンジ髪の死神代行とか、英雄伝説の灰色の騎士とか、時計を使ってもう一つの世界を破壊する兄弟とか、剣士のキャラクターだけでもたくさんいる。目標はあればあるだけいい。果たして私はどれか一つでも辿り着けるだろうか。
取り敢えず、剣が音を置き去りにしていくのは出来たから、斬撃を飛ばせるようにしよう。その次はその斬撃が螺旋を描くように上に向かうか試してみよう。
○月●日 雨
気が付けば前回の日記の日付が一年前という事実に思わず口の端が引きつった私は悪くないと思う。
私の心の安寧の為に一年前の日記の後から現在までの経緯を箇条書きにして書くことにした。
・やったね斬撃飛ばせたよ!
・トロイア国の王女のカッサンドラが精神体で此処に来たこと。テティスが言うには此処は神々が導かないと来れないらしい。何故此処に来れたかは不明。(なお友達になる)
・月の女神アルテミスの恋愛相談にのる。すまないオリオン、私にはどうすることも出来なかった。(なお友達になる)
・鍛治の神ヘパイストスと武器の話で盛り上がる。(以下同文)銃とかの近代武器やガ○ダムの話で盛り上がった。神様でも男のロマンとかあるらしい。
・女神ヘラと浮気駄目ゼッタイ的な話で盛り上がる。(以下同文)
・春の女神であり冥府の女王であるペルセポネーと冥府の神ハデスの痴話喧嘩の仲裁。(以下同文)なお、今度お礼と友達の証として冥府のさらに奥にある神の園エリュシオンに招待してくれるらしい。だけど目の前でイチャイチャするのはやめてほしい、口の中が甘ったるい!
・女神アテナと軍略の話で盛り上がる。(以下同文)
・トロイア国の王子ヘクトールと軍略の話で盛り上がる。(以下同文)貴方アテナと話が合うと思う。あとトロイアに招待された。ここから出たら会いに行くことにした、そして私だと分かるように合言葉を決めた。「全は一、一は全」某鋼の兄弟ネタにした。理由は長いのは覚えづらいから。
・海の神ポセイドンとその妻アンフィトリテの痴話喧嘩の仲裁。(以下同文)
・炉の女神ヘスティアと料理の話で盛り上がる。(以下同文)
・・・いや、私神様の友達多すぎない?あと痴話喧嘩し過ぎじゃね?嗚呼、神様だからか・・・(諦め)
トロイアの二人に関しては良く家族で話し合うということを注意しまくったし、何かあれば助けることを約束した。まあ、あとは本人達の努力次第だろう。
さあ、修行を再開しよう。その後は、魔術で英雄王のゲートオブバビロンみたいに色んな物が仕舞える空間が欲しいなあ。頑張ろう。
○月●日 濃霧
出来たー!ゲートオブバビロン(偽)が出来たー!!私頑張った、超頑張った!ふう・・・
○月●日 曇り
あと残り一年になった。後は何をしようかなと考えていると、テティスと最近ちょくちょく来るようになったヘカテーとアテナ、少し遅れてポセイドンが慌てて此方に走って来たことに気付き、どうかしたのだろうかと声を掛けると「サクヤさん、そこから離れて!」とテティスが叫ぶのと同時に足元に魔方陣が現れたと思ったら視界がブラックアウトした。
ことを思い出した私は何かすっごく廃れた街道らしき道の真ん中にいるのだか、どうすればいいのだろうか・・・。
私はまたなんだか面倒な事に巻き込まれたらしい。取り敢えず此処を使うといい、と言われて案内された部屋で状況整理の為に何かあったか此処に書く事にする。
突然の事にフリーズしたが、いくら考えても埒があかないので取り敢えず移動する事に決めたのだが、さあ動こうとした所で「おい、いたぞ!」という聞き慣れない声がした瞬間、内心警戒レベルをMAXにすると、赤黒い茂みの中から六人の男達が気持ち悪いぐらいニヤニヤしながら出てきて武器を構え出したと思ったら、どこからか女性の声がした瞬間、私の周りを囲んでいた男達が雨のように降ってきた赤黒い槍が男達を刺し殺した。
これまた突然の出来事に呆気にとられる私の前に現れた朱槍の持ち主はおっぱいタイツ師匠こと影の国の女王スカサハその人だった。
どうやらスカサハに指事を仰いだものの、あまりの修行の辛さに逃げた男達は仕返しのつもりで城の中にあった魔導書の内容の中から適当に選んだ魔術を半信半疑でやったら私が召喚されたらしい。男が来たらスカサハと殺し合いさせて、女が来たら慰み物にするつもりだったらしい。ひえぇ・・・、助けてくれてありがとうございます・・・。
「破門にしたとはいえあやつらは私の弟子だったものだ。故に、師匠だったものとして、この国の女王としてそなたに謝罪しよう。帰還の方法が見つかるまで我が城に滞在するといい。」と言って城に止めてくれるらしい。わーい、九年振りのベッドだー!!(歓喜)
そんなこんなで帰還方法が見つかるまで影の国の城で過ごすことになったサクヤなのであった。
完
・・・なんちゃって。
ケイローン「さあ、今回の復習を始めましょうか」
・サクヤ、ランスロもどきになる。
・意外と雑に扱われる医術の神アスクレピオス
・(´・ω・`)顔で武器を振り回すサクヤ(第三者目線では無表情)
・アスクレピオス=苦労人
・ヘカテー参戦
・痴話喧嘩の多い神々
・ゲートオブバビロン(偽)が出来る
・サクヤ、影の国に招待(強制)される
「今日は此処まで。後、大概神々はそんなものですよ?」(苦笑)