なんとまぁ文字数が少ないことか
話だって進まないし、ゲッターのゲの字もない
それでも見ていただければ、幸いです。
〈side流りょうま〉
「じゃあ、いってきます。父さん」
俺はマッハスペシャルな速さで学校へ行く支度をし、朝食は登校中に食べようと思いロールパンを一つ手に取り、玄関へ向かう。
自分で思っておいてなんだが、マッハスペシャルって何だ?
「ああ、いってこい…あまり遅くなるなよ、最近鍛練をする時間が少なくなってるぞ」
「善処します…」
家の裏には小さいが道場の部屋がある。そこで父さんは空手を幼いころから教えてくれている。鍛練とはそのことだ。
昔は結構な時間やっていたが、中学生にもなると前に比べて時間に余裕がなくなってくる。
ロールパンを咥えながら靴を履き、外に出る前に、俺は玄関に飾られてる写真立てに向き直る。
「おはよう、母さん…いってきます。」
母さんは、他界している。
俺は母さんの写っている写真にも挨拶をすませ、外で待っている彼女の元へ行くため玄関のドアを開ける。
「おはよう、まどか」
「おはよう、りょうま君。ちょっと遅いよ。さやかちゃん達待ちくたびれちゃてるよ」
「ごめんなさい…」
申し訳なくて、俺はただ謝る。
「謝るのはさやかちゃんと仁美ちゃんにもだよ。遅くなちゃうから、早く行こう」
「ああ」
俺とまどかは、美樹たちとの待ち合わせ場所に向かって走り出した。
待ち合わせ場所に到着すると、やはり既に美樹と志筑が待っていた。
「おっはよー!」
「おはようございます」
「二人ともおっそ~い!」
まどかが挨拶をすると、二人はこちらに気づくき、美樹は手を振って応えてくれ、志筑はお辞儀をして挨拶に応えてくれた。
「ごめん、俺が寝過ごした」
俺が謝罪の言葉を言い終えると、全員揃ったので学校に向かって歩き出す。
登校中の話題は、志筑が貰ったラブレターの話をまどかたちが話し出した。
俺はガールズトークを傍から聞いてるだけだけど……
「…でね、ラブレターでなく直に告白できなきゃダメだって」
「相変わらず、まどかのママはかっこいいな~」
「そんな風にきっぱり割り切れたらいいんですけど……」
「羨ましい悩みだねぇ…でも、本当に羨ましいのはあんたらよ!そこのリア充二人ぃ!」
美樹が、俺とまどかを指さして声を上げた。
「えぇっ!?」
「何故にっ!?」
「とぼけんな!この前、二人が手繋いで下校してるとこ見たわよ。このリア充バカップルがっ!今朝遅くなったのもイチャイチャしてたからなんでしょ!?けしからん!そんな破廉恥な、まどかはお仕置きだ!」
美樹はまどかを追いかけ回しだした。
俺を中心に回んなよ……
「まどかはあたしの嫁になるのだぁー!」
美樹がまどかとじゃれ合いながら、何か言ってやがる。
「くすぐったいよ、さやかちゃん。それに私がお嫁になるのは、りょうま君のお嫁さんだよ」
!?
ちょっ…まどかさん?
いきなり、プロポーズとか聞いてませんよ!?冗談ではないマジな目をしてますよけど……嬉しいからいいけどな。
「ワォ!仁美、聞きましたか?二人はもう将来を誓い合ってますよ!?」
「お、お二人はもうそこまでのご関係で!?いけませんわ、中学生でそんなっ!」
「あんまりからかわないでよ、さやかちゃん。それより、今日は転校生が来るんだよね?」
唐突にまどかは、話の話題を変えた。正直、助かった…
そういえば、今日転校生が来ると先生が言ってたな。
「そういや、そうだったね」
「この時期に転校してくるなんて、めずらしいですね」
志筑の言う通り、この時期の転校はあまりないだろう。
「何かしら訳があるんじゃないか?病気だったとか」
「そうかもね…どんな人なんだろう?」
そんなことを話している間に、俺たちは無事に学校に着いた。
そして、ホームルームで最初に聞かされたのは転校生紹介ではなく、早乙女先生の失恋の愚痴だった………
何故か最近、『早乙女』という言葉に妙な感覚を感じる………気のせいか。
〈sideout〉
〈side暁美ほむら〉
私は繰り返す………何度でも……あの子を………
まどかを救うまでっ!!
またこの病室の天井……もう何回と見ている。
「今度こそっ!」
私はソウルジェムを握りしめ決意を新たにし、見滝原中学校への転入準備をする。
「待ってて、まどか…魔法少女なんかにならないでいて……」
私がまどかに接触する前に、魔法少女になっていたらその時点で望みがない…その可能性があることも私は経験した。
しかし……この時の私は知る由もなかった……
こんな可能性があったことを……こんな……こんな………くっ
見滝原中学に来て初日、やはり担任の早乙女先生は転校生の私の紹介より、自身の失恋話をしていた。いつものことなので気にはしない。しかし、早くまどかの姿を確認させて欲しい。ここからでは後姿しか見えない。
「あっそうでした。今日は皆さんに転校生を紹介します。暁美さん、入ってきて」
ようやく呼ばれたので、教室の中へ入る。
いつものように自己紹介をし、私はまどかの様子を確認する。特にソウルジェムの指輪をしてないかを見る。
よかった、まだ契約はしていない。まず第一条件はクリア
後は、うまく立ち回らなければ…ん?
それは、些細なこと……しかし、違和感でもある……私にとっては取るに足らないはず……だが、それが目に留まった……
誰?
まどかの席の左後方の席で、頬杖をしてこちらを見ている1人の男子生徒……黒髪でそれなりに整った顔立ち、体系は太くもなく細くもない。第一印象の特徴としては、少し逆立った前髪に若干ではあるが目つきが悪く感じられた。
そして、私はその男子の顔にまったく見覚えがなかった。第一印象という感覚を久しぶりに感じた気がした。
こんな男子、クラスメートにいた?私が忘れてるだけかしら?それともイレギュラー?
さまざまな考えが頭の中に浮かぶが、明確な答えは出ない。
けど、それがどうしたというの?……やるべきことは変わらない。クラスメートに見覚えのない男子がいたところで、動揺することじゃない。この男子を特に気にする必要はない。
私はただ、まどかを救うことだけを考えればいい……
退屈な授業を終えて、さっそく行動を開始する。
私に質問しにきたクラスメートを適当にあしらい、まどかの元へ行く。
まどかは美樹さやかと志筑仁美と話し込んでいたが、関係なく話しかける。
「鹿目まどかさん、あなたがこのクラスの保健係よね?」
「うん、そうだけど、どうしたの暁美さん?」
何故か、まどかから自信のようなものが感じられた。
魔法少女になってない彼女からこんな雰囲気を感じるのは、あまり経験したことがなかったものだから、少し違和感を感じた。
「連れてってもらえる?保健室」
「そうだね。保健室の場所とか分からないと困ちゃうよね。さやかちゃん、仁美ちゃん話の途中でごめんね。ちょっと、暁美さんに案内してくるね。」
「どうぞ、こちらにお構いなく」
「早く、案内してきちゃいな」
まどかは、美樹さやかと志筑仁美に一言言い、案内を始めだした。保健室の場所は知っているが、やる気があるようだからまどかに案内をしてもらおう。
互いの呼び方を名前で呼び合うことなどの会話をしながら案内してもらっていると、あの渡り廊下の場所まで来た。幸い周りには誰もいない。
私は、まどかに声をかける。
「鹿目まどか」
「?…何、ほむらちゃん?」
呼び止められ、まどかがこちらに振り返る。まどかはフルネームで呼ばれたことに多少疑問を感じた様子だった。
「…あなたは自分の人生が尊いと思う?…家族や友達を大切にしてる?」
まどかを魔法少女にさせないために、私はこの問いかけをする。
「…えっと、質問の意味がよくわからないけど…私は大切に思ってるよ。家族も友達のみんな…りょうま君も大好きで大事な人たちだよ」
「…りょうま?」
まどかの口から聞いたことのない単語が出てきた。こんなことは初めてだった。
「ああ、教室に戻ったら紹介するよ。私の席の後ろの席の男の子なんだけど」
まどかの席の後ろ…まどかの席の近くで後ろの席にいる男子は、さっき見た限り一人しかいなかった……そう、あの見たことがない男子生徒……
「流りょうま君っていって、その…私の彼氏なんだ。なんか照れちゃうね、自分の恋人のこと言うの。ウェヒヒヒヒ」
「えっ?」
まどかに………彼氏?
思考が停止した。
微かに、まどかが私を呼ぶ声が聞こえた気がした………
〈sideout〉
まどかが自信をもっているのは、ゲッター線のおかげです(彼氏(りょうま)のおかげです
早く、巴さんに会いたい(意味深
感想、アドバイス、誤字脱字報告などありましたら、よろしくお願いします。