虚無少年りょうま☆ドワオ   作:ぬらくも

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久しぶりの更新です。(遅すぎィ

感想を書いて下さった方々、ありがとうございます。


5話

〈side流りょうま〉

 

 

色んな意味で疲れた昨日のことを考えながら、学校へ行く支度をし、まどかが来るのを待っていると…

 

「おはよう、りょうま君」

 

「おはよう、りょうま」

 

 

まどかは、肩にキュウべぇを乗っけてやってきた。

 

「何でこいつまでいるんだ?」

 

しかも、そのまま学校までついてくるらしい。

 

「いくら他の人に見えないからって大丈夫なのか?」

 

(キュウべぇが、頭の中で考えるだけで会話とかできるようにしたみたいだから、周りは気にしないで話せるよ)

 

まどかの声が直接脳内に!?

 

(テレパシーのようなものだよ。内緒話には便利でしょ?)

 

これも、魔法とやらの力か…大したもんだ。

 

 

結局、キュウべぇをつれたまま登校することになった。

 

美樹もこのテレパシー的のものに驚きをみせていた。

 

 

 

 

 

 

 

学校での昼休み…俺はそいつに呼び止められた。

 

 

「流りょうま、ちょっといいかしら?」

 

 

暁美が、男子トイレから出てきた俺に声をかけてきた。

 

なにも男子トイレの前で待ってなくてもよくないか?

 

「別かまわないねぇけど…場所移すか?」

 

暁美は頷いて歩きだした。

 

付いて来いってことか…しかし、何の用だ?

 

 

 

校舎裏に着くと、暁美は立ち止まり背を向けたまま話しかけてきた。

 

「あなたも、巴マミからある程度のことを聞いたのでしょう?」

 

「……やっぱり、暁美も魔法少女ってやつなのか」

 

「そうよ」

 

「それで、その魔法少女さんが俺に何の用だ?」

 

「あなたにはいくつか聞きたいことがあるわ」

 

暁美はこちらに振り返った。

 

「あなた、あいつのことが見えるみたいね?」

 

あいつ?

 

「あいつって…キュウべぇのことか?」

 

「ええ、本来ならあいつは普通の人間には見えない」

 

「そうらしいな」

 

「まさか、あなたも魔法少女になれるの?あいつから、契約を求められた?」

 

「男の俺が少女なのはおかしいだろ!それにキュウべぇが言うには、俺は契約できないし、キュウべぇが見える訳もよく分からんそうだ」

 

「そう………鹿目まどかは、魔法少女になろうとしていた?」

 

「まどか?まぁ興味はあるみてぇだったな」

 

「彼女にあなたからも忠告しといてもらえるかしら、魔法少女は遊びじゃない」

 

暁美のその言葉はとても真剣に感じた。

 

「俺だってまどかに危険な真似はさせたかねぇよ」

 

「ええ、彼女が魔法少女になって危険な目にあう必要は無いわ。魔女は私が始末する」

 

「一人で大丈夫なのか?巴先輩と協力した方がいいんじゃねぇか?」

 

「問題ないわ、私一人で十分よ」

 

暁美は話し終えたようで、この場から離れていった…と思ったら急に立ち止まった。

 

「最後にもう一ついいかしら?」

 

「何だ?」

 

「………あなたが、鹿目まどかの……こ、恋人というのは本当?」

 

「ああ、そうだけど。誰かから聞いたのかって、おいどうしたぁぁ!?」

 

暁美はもうダッシュで走って行ってしまった。

 

どうしたんだ、いったい?……わけわからん奴だ

 

 

 

そして放課後、巴先輩と合流し魔法少女体験コースってやつを行うことになった。

俺は魔法少女と関係ないが、まどか達が心配だからついていくことにした。

 

「それじゃあ、魔法少女体験コース第一弾いってみましょうか。準備はいい?」

 

「準備になってるかわからないけど」

 

そう言って、美樹は持ってきたバットを取り出して掲げた。

 

「持ってきました!何もないよりはマシかと思って」

 

「はりきるのはいいが、店んなかで掲げんな」

 

「さやかちゃん、はしゃぎすぎ」

 

「まぁ…そういう覚悟でいてくれるのは助かるわ」

 

巴先輩も若干苦笑いだ。

 

 

「まどかは何か持ってきた?」

 

「えっと…私は」

 

まどかは一冊のノートを取り出した。

そのノートに書かれていたのは…

 

「うわぁ…」

 

まどかが描いたと思われる魔法少女などのファンタジーな絵があった。

絵のモデルはおそらくまどかに巴先輩、こっちの絵は暁美か?キュウべぇの絵まである。

 

「と、とりあえず衣装だけでも考えておこうかと思って…」

 

絵を見た美樹と巴先輩は笑い声をあげた。

 

「うん、意気込みとしては十分ね」

 

「こりゃまいった。あんたには負けるわ~!」

 

 

まどか…これはフォローできん。

 

 

 

 

 

その後、俺たちは店を後にして魔女探しを開始した。

魔女を探すのはダウジングのようなやり方で、巴先輩のソウルジェムの輝きをたよりに探していくようだ。

 

 

 

魔女の捜索を始めてしばらく歩いていると、巴先輩のソウルジェムが発する輝きが大きくなりだした。

 

「かなり強い魔力の波動だわ……近いかも」

 

巴先輩の反応から、俺たちの間に緊張が走る。

 

 

そして、巴先輩に付いて行きながらたどり着いた廃墟となった建物の前で、女性が建物の屋上から落ちてくるところに出くわしたが、巴先輩が魔法少女となって助け出し女性は無事だ。

 

「この人は大丈夫なんですか?」

 

「ええ、気を失っているだけ…さぁ、行くわよ」

 

巴先輩の後に続き俺たちは建物の中に入る。

 

「今日こそ逃がさないわ」

 

妙な模様のする場所を通って、魔女の結界ってとこに入っていく…

 

 

魔女の結界の中には、あの時と同じように気味の悪い風景で魔女の使い魔ってやつらがわんさかいやがった。

道を進みながら襲ってくる使い魔たちを巴先輩はマケット銃で的確に仕留めながら、美樹は巴先輩の魔法で強化されたバットを大振りに振り回し応戦し、俺は…

 

 

「すごいわね…彼」

 

「まぁ…りょうまだからねぇ」

 

「さすが、りょうま君だよ!」

 

 

俺は素手で近づいてくるやつとやり合っている。

油断しなけりゃ、こんなやつらどうってことない。それにあの時は、わけわかんなくて混乱してたしな。

 

「オラオラァ!どんどん来やがれ!」

 

俺の言葉に応えかのように飛びかかってきた羽の生えたやつの頭を右手で鷲掴みにし捕らえ、美樹の方を見る。

 

「美樹!」

 

「なっ、何!?」

 

美樹は急に呼ばれたからか、びっくりした表情でこちらを向いた。

 

「かっ飛ばせ!」

 

左脚を高く上げ、見よう見まねの野球選手の投球フォームを形作る。

美樹は、俺のこの体勢を見て察したようで、楽しそうな笑みを浮かべた。

 

「行くぞ、美樹!」

 

鷲掴みにしていた魔女の使い魔を宙に放り出し、上げていた左脚を勢いよく地面に着かせ、その勢いを使って地面を蹴り上げ、魔女の使い魔をオーバーヘッドキックで美樹に向けて蹴り出す。

 

「投げるんじゃないんかいっ!?」

 

そう叫びながらも、美樹は見事バットで使い魔をかっ飛ばした。

 

「りょうま君、さやかちゃんやったぁ!」

 

 

 

「使い魔とはいえ魔法少女じゃないのに…しかも素手で」

 

巴先輩の表情が若干ひきつっている。

 

 

 

「もうすぐ結界の最深部だよ。マミ」

 

キュウべぇがそう言うと、扉のようなものが見えてきた。

そして、扉を抜けた先にあったのは……

 

 

「あれが、魔女よ」

 

「うぇ、グロい」

 

「あんなのと戦うんですか?」

 

魔女っていうからてっきりおとぎ話のような感じの魔女を想像していたが…薔薇が付いた頭?みたいのに蝶のような羽があったり、予想だにしない気味悪い姿をしていた。

 

「こいつが魔女…親玉ってわけか」

 

俺は前に進もうとしたが、巴先輩が手で制してきた。

 

「あなたたちはここにいて、魔女はさっきまでの使い魔とは比べものにならないくらい強いわ」

 

「マミさんっ」

 

「大丈夫、負けるもんですか」

 

巴先輩は魔法のバリアのようなものを俺たちの周りにつくり、魔女に向かっていった。

 

 

巴先輩と魔女の戦いは凄まじかった……

魔女の攻撃で拘束され危うかった場面もあったが、巴先輩は動じることはなく対応し逆に魔女の動きを封じ込めた。

 

「惜しかったわね。でも、これで決めにさせてもらうわ」

 

巴先輩は魔女の拘束を解いて上空へと飛び上がり、巴先輩の手に巨大な銃が現れる。

 

「ティロ・フィナーレ!」

 

巨大な銃から放たれた攻撃は、魔女を跡形もなく消し飛ばした。

 

地上に着地した巴先輩はこちらに振り返り、笑顔を向けてくれた。

 

「やっつけたんだ!」

 

「マミさん、かっこいい!」

 

 

俺もかっこいいって思った…すげぇって感じた…

そして、それ以上にさっきまでの壮絶な戦闘に、俺は言葉も出なかった。

 

これが魔女との戦いっ!!

 

 

 

 

魔女を倒され、結界が消えていき廃棄の建物に戻っていく。

 

巴先輩は地面に転がっている丸くて黒いものを拾い上げて、俺たちに見せた。

これは確か、さっきの魔女から出てきたものじゃなかったか?

 

「これはグリーフシードと言って、魔女の卵よ」

 

「た、卵…」

 

こんなちっこいのが…

 

「運が良ければ時々持ち歩いていることがあるの」

 

「大丈夫その状態では安全だよ。むしろ役に立つ貴重なものだ」

 

役に立つ?

 

「私のソウルジェム、昨夜より色が濁ってるでしょ?」

 

巴先輩が取り出したソウルジェムを見ると、確かにどことなく色が黒くなっている。

 

「でも、このグリーフシードを使えば、ほら」

 

ソウルジェムとグリーフシードを近づけると、ソウルジェムから黒い靄のようなものが現れ、それがグリーフシードに入っていった。

 

「きれいになった…」

 

「ね、これで消耗した私の魔力も元通り。前に話した魔女退治の見返りがこれ」

 

巴先輩はそう言い終わると、唐突にグリーフシードを建物の奥に向かって投げた。

 

「あと一度ぐらい使えるはずよ」

 

グリーフシードが投げ込まれた建物の影から現れたのは…

 

「あなたにあげるわ……暁美ほむらさん」

 

「あいつっ」

 

「ほむらちゃん…」

 

暁美…

 

 

「それとも人と分け合うのは不服かしら?」

 

「あなたの獲物よ、あなただけのものにすればいい」

 

暁美はグリーフシードを巴先輩に投げ返した。

 

「そう…それがあなたの答えね…」

 

暁美は何も言わず、背を向けて去って行った。

 

 

 

「くぅ~やっぱり感じ悪い奴!」

 

「仲良くできないのかな?」

 

「お互いにそう思えれば…ね」

 

 

その後は魔女よる被害を受け気絶していた女性も目を覚まし、一件落着となった。

 

 

しかし……

 

 

俺は、巴先輩と魔女の戦いを見て……

 

なんとも言えねぇ騒ついた感覚を感じた。

 

 

魔法少女だとか関係ねぇ…強くならねぇとな

 

まどかたちを守るために




戦闘描写?何それ、美味しいの?(すっとぼけ

感想、アドバイス、誤字脱字報告などありましたら、よろしくお願いします。
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