しかし、短い
〈side流りょうま〉
「マミさんはどんな願い事をしたんですか?」
何回目かの魔法少女体験コースが終わった後の帰り道、そんな内容の会話がまどかたちの間で始まった。
そして巴先輩は気難しそうな表情をして話し出した。
「私の場合は……」
巴先輩が魔法少女になったのは、交通事故に遭って命が危なかったところをキュウべぇに助けられて契約したらしい。
「考えている余裕さえ無かったってだけ…後悔しているわけじゃないのよ。今の生き方も、あそこで死んじゃうよりは良かったと思ってる」
巴先輩はそう言うが…巴先輩はその日からずっと、生きるためだけの願いを叶えて魔法少女になって、魔女と死と隣り合わせのなかで戦ってきた。
やるせないもんがあるな……
「だからね、ちゃんと選択の余地がある子にはきちんと考えた上で決めてほしいの。私にできなかったことだからこそ…」
「…ねぇマミさん、願い事は自分の願いじゃなくてもいいんですか?誰かの願いを代わりに叶えてあげるってことできないですか?」
「それってもしかして、上条君のこと?」
「ち、違うわよ!例えばの話よ、例えばの!」
嘘つけ、絶対恭介のことだ。
「できなくはないよ。前例もあるし」
「でも、あまり感心できないわね」
巴先輩は立ち止まり、美樹と向き合う。
「美樹さん、あなたはその人の願いを叶えてあげたいの?それとも、その人の願いを叶えてあげた恩人になりたいの?…同じようでも全然違うことよ、これ」
「……その言い方は、ちょっとひどいと思う…」
「ごめんね…でも、そこをはき違えたまま先に進むときっと後悔するから…」
巴先輩の言葉に、美樹はいったん押し黙ってしまった。
「そうですね…私の考えが甘かったです…」
「やっぱり、難しい事柄よね。焦って決めるべきではないわ」
美樹が考えていること…その願いは、分からなくもない…美樹が恭介のこと大切に想っているのを知ってるからな。
しかし、恭介を助けるために美樹は魔法少女となり魔女と戦うことになる。巴先輩の華麗に戦う姿を見ていると忘れてしまいそうになるが、魔女との戦いは巴先輩の言うような命懸けの戦い…恭介ために自分の命を懸けられるか……
俺が考え事をしている間に先程までの重たい雰囲気は無くなり、今回の魔法少女体験コースは終了した。
巴先輩と美樹と別れ、俺とまどかは家が同じ方向にあるため一緒に帰り道を進んでいた。
「まどかは、何か願い事考えてるのか?」
俺はただの好奇心から、まどかにそう聞いてみた。
〈sideout〉
〈side鹿目まどか〉
「まどかは、何か願い事考えてるのか?」
「え?私の願い事…?」
私の願い事…
私の願いは、りょうま君と一緒に居るだけで叶ちゃってるんだよ。
りょうま君と一緒に居られれば、それだけで十分で…幸せな気持ちになれて…
「私は今のままで十分だなぁって思ちゃってて…キュウべぇにするお願いは今は考えて無いかな?…あっ、でもね夢ならあるんだよ!」
「夢?」
「うん!りょうまくんのお嫁さん」
これが私の願い…夢だ。
「そうか…うれしいぜ、まどか。よし、今すぐまどかの御両親に娘さんを下さい!って言いに行かなきゃな」
「ふぇぇ!?」
「なんてな…今そんなこと言いに行ったら、まどかの母さんの殺される」
「あははは…」
ママなら、りょうま君でも容赦しなさそう……
「でも、いつか言う日がくるさ。必ずな…」
りょうま君は照れくさそうにだけど、真剣に言ってくれた。
「ありがとう、りょうま君…」
私はりょうま君とずっと一緒に居たい……これから先の私の未来、りょうま君と一緒に居られるなら…
それは、とっても嬉しいなって
大好きだよ、りょうま君…
まどかがキャラ崩壊…
しかし、ハーレム要素も今後入れていくかもしれない
でも、メインヒロインはまどか
感想、アドバイス、誤字脱字報告などありましたら、よろしくお願いします。