全ての始まり
アーカディア帝国
それは今から800年前に建国された巨大国家。
元々から巨大である国家があるときを境に各地に侵攻を開始した。
「装甲機龍(ドラグナイト)」
10年前に突如として現れた遺跡(ルイン)の中から発掘された古代兵器。
それの導入によりアーカディアは破竹の勢いで侵攻した。
そして800年も経つことにより国は大きく腐敗した。
男尊女卑による女性の抑圧や差別による偏見、更には男性の慰み者にされたり
薬の実験体にされたりと最早外からは美しく見える帝国も中身は異臭すらする朽ちた
果実となっていた。
それを止めるためアディスマータ伯はクーデターを決行。
同調した貴族や軍、レジスタンスも参戦し奇襲を企てた。
だが何処からか情報が漏れたのか帝国軍はそれを迎え撃った。
その中でも突出した強さを持った機龍がそこにあった。
黒い機龍。
その戦いにより敵の装甲機龍1200機以上を撃墜し伝説となった。
帝国からは怨敵として、民からは英雄としてこう呼ばれた。
「黒き英雄」と・・・
アーカディア帝国の王城の内部
そこには多くの兵士の死体がありさらに先にある玉座の間では胸に深く
剣が突き刺さり玉座の上で目を白目にして死んでいた皇帝と・・・そこで激しく戦う
2つの機龍がいた。
両方とも黒く形状が同じだった。
一人の少年がこう言った。
「何故殺したフギル!軍の装甲機龍の操縦者や皇帝を何故だ!!」
少年がそう言うとフギルという男はこう言った。
「歴史を正しい方向に導くためだ。」
「歴史!?」
「俺は正しい歴史を作るためにアディスマータ伯が死んだことによる修正のためにお前を必要とした。あいつらはそれに邪魔な存在だ。生かしたところで利は無く害にしかならない虫以下の存在だからな。」
「それだけの為に・・・アンタハーーー!!!!!」
少年がそう言った瞬間フギルの機龍が突如として消え、・・・
そして後ろから斬った。
「がはっ!!」
吹き飛んだ少年の機龍は壁に当たった後フギルはこう言った。
「賢弟最後にお前が理想を果たせなかった理由。それは何だと思う?」
その言葉に少年は意識をなくさないようにするのに必死で何も言わなかった。
「お前は世界を分かっていない。理想だけでは何もできないのだ。」
そしてフギルが機体の腕に持っている大剣を振りかざそうとした瞬間突如少年の
機龍から光が出た瞬間それが光り輝いた。
「ぐっ!」
そして収まった瞬間その少年は消えていた。
「何!!??」
ここはアーカディア帝国とは別の世界
光り輝き夜でも星の如く輝く正に理想郷と謳うにふさわしい場所である。
ここは「ハートランドシティ」
戦争すら起きていない平和な場所であった。
そこは近未来でありロボットや全自動自動車が普及していたのだ。
そこに一台のバイクがあった。
ヘルメットからはみ出ている髪から見て女性だと思われる。
「いやー。新しい新聞のネタを探してたらこんな時間だぜ。速く帰らねえと
ばっちゃんに叱られちまうぜ。」
女性がそう言いながら家の前までバイクを走らせていると突如何処からか
人影が見えたのだ。
「どわっ!!」
彼女が避けた瞬間それが倒れた。
「げっ!!牽いちまったか?」
そう言ってバイクから降りるとそれが人である事と酷い状況である事に気が付いた。
「こりゃ何があったんだ!!??」
少年は銀色の髪をしていることから外人である事と全身に幾つもの傷跡がある事に
驚くと彼女は直ぐに家に入るとこう言った。
「ばっちゃん!!救急箱!!それと遊馬!!布団出してくれ!!
怪我人がいるんだ!」
「えっ!!まさか姉ちゃん!!」
「んな訳あるか!!早く!!」
「分かった!!」
「ううん・・・。」
少年は何があったのかを思い出していた。
「(僕は確か・・・革命のため皇帝を説得するために地下通路を通って・・・それで・・・!!!)」
すべてが思い出した瞬間全身に痛みが走った瞬間自分が包帯塗れだということに
気づいた。
「これって・・・。」
「気が付いたかい?」
「!!」
声があった方を見るとそこには老婆がいた。
「あんた結構傷だらけだけど何かあったんかい?・・・あんな物騒な剣を持って。」
老婆が指さした方を見るとそこには黒い鞘と収まっていた剣があった。
「それは・・・って革命は!?!戦闘は!!??」
「革命に戦争って・・・ここ数十年平和そのものだよ。」
「なっ!!」
少年は驚くと同時に周りをよく見た。
帝国でも存在しない物があり天井は蝋燭やランタンでは有り得ないほどの光を
出していた。
すると老婆がこう言った。
「あんた腹減ってないかい?」
「へ?」
ぐぎゅ~~~~
少年の腹の音に老婆がこう聞いた。
「飯にしないかい?体を治すにしても何するにしてもまず腹いっぱい
食うことだよ。」
そう言って老婆が少年を案内した。
案内したのはキッチンでありそこには自分と同じぐらいの少年と年上の女性がいた。
「お、大丈夫だったか?わりーわりー。危うく轢くところだったぜ。」
「姉ちゃんだからちゃんと安全運転しろって言ってんだろ?俺ドンだっけ
怖かったか?」
「さ、飯にしようぜ。」
「あ、話逸らしやがった。」
そして銀髪の少年の目の前には大盛りのおかずとご飯と味噌汁があった。
「早く座り。」
「あ、はい。」
そして少年が座ると彼女はこう言った。
「それじゃあ・・・。」
「「「いただきます!!!」」」
そういってそれぞれおかずを取っていると老婆がおかずの乗った皿を出してきた。
「ほら食べり。」
そう言って置くと少年は恐る恐ると渡されたスプーンを持って食べると途端に
一心不乱に食べ始めた。
長時間の戦闘と疲労により食事が欲しかったのだ。
それがどんな料理でも彼にとってはごちそうだった。
そして暫くすると彼女がこう聞いた。
「そう言えばお前なんて名前だ?」
「ふぁまえ(名前)?」
「私は九十九 明里。んでそっちはあたしとこいつのばあちゃん。九十九 春、んでこいつがあたしの弟の九十九 遊馬。」
「こいつってひでえな姉ちゃん。俺が九十九 遊馬だ。お前は?」
「ぼ、僕は・・・。」
そして一呼吸してこう名乗った。
「ルクス。ルクス・アーカディアです。」
これが彼の新しい始まり。