ルクスはあの後アトリエを出てレリィに返す(顔に向けてたたき返すつもり)
女装用道具1式(永遠に封印したい物)をカバンに詰めて女子寮の寮長室にへと
向かった。
「それにしても急ぎって何なんだろう?」
ルクスはそう言いながら長い廊下を歩いていた。
すると後ろから声が聞こえた。
「す、すみません。ちょっとよろしいですか!?」
「あ、はい。どなたですか?」
ルクスはそう言いながら後ろを振り向くとそこにいたのは長い髪を三つ編みにした褐色肌の少女であった。
ネクタイの色から3年であることが分かるがルクスは彼女が誰なのかは
知らない。
「あ・・・ええと、何でしょうか?」
ルクスは少し警戒しながらそう聞いた。
一人とはいえ自分を追い出そうとする人間がいるため気が気ではなかった。
そして少女はこう言った。
「ちょっとこの部屋に、ドラグナイトの過剰使用で筋肉を傷めてしまった人が
いてですね、施療師さんが来るまでの間、介抱をお願いしたいんです。」
「え・・・そ、それは構いませんけど。」
「じゃあ、お願いします!!ではこちらへー」
そう言ってルクスは少女に引っ張られるまま三階の一室にへと連れてこられた。
「彼女はここにいるので、軽く体をマッサージしてあげてください。」
「あ、はい・・・・?」
ルクスはこいつ何言ったんだと思ってもう一度聞こうとすると少女はルクスを見てこう言った。
「大丈夫です!彼女には話を通してあるので軽く体を柔らかくさせれば
いいので!!」
「違うだろ其れ!何で僕?女子にさせてあげてよ!!」
「ではこれで!!」
「うおおおおおおおおいーーーー!!」
少女はそう言って素早く立ち去っていくのを見てツッコミを入れれなかった
ルクスであった。
「ああ・・・何でこんなことに・・・(´;ω;`)」
ルクスは心の中で泣いているが最早どうにでもなれという感覚で部屋に入った。
「(こうなったらちゃっちゃと終わらせて速攻に部屋に帰ろう!!)」
そう心に決めたルクスは意を決して扉を開けた。
「・・・暗い」
そう・・・暗いのだ。
寮生用の相部屋とは違い少し狭い個室のようだった。
ランプの明かりも消えており中は薄暗く、寝台に俯せで寝ている
少女の顔まで見ることが出来なかった。
「あの・・・失礼します。」
「どうぞ。遅かったですね。」
「その・・・さすっても、良いんでしょうか?」
「はい。そうしてくれれば、疲れが取れると聞きました。」
「じゃ・・・じゃあ失礼します。」
一応ルクスは大浴場でのマッサージ(男)をやった際にツボ押しで体の痛みを
治らせたことがありルクスのマッサージは体をよくするといううわさが
出たのである。
その後店の人たちにもそのやり方を教えたことがある。
「それでは痛かったら痛いと言ってくださいね。」
ルクスは営業スマイルでそういった。
そしていざとりかかろうとするとあるものが窓に映っていた。
それは・・・。
「(むrんへtrsdhsddmh!! )」
大きな胸が少女の上体で柔らかそうに潰れて変形しているところである。
しかもマッ裸である
もう一度言おう。
マッ裸であると!!
そしてよく見ると・・・。
「(うおおおおおおおおいーーーー!!下も無しかよ----!!!!)」
薄いタオル一枚の向こうは正しくなにも無しである。
形がよくて大きなお尻がくっきりと見えていた。
「明かりを付けたほうがよろしいですか?暗いほうがリラックス出来ると
サニアが言ってたので消してましたが。」
「い・・・いえいえ大丈夫ですよ!!ハハハハハ・・・サニア?」
ルクスは少女が言った言葉にある名前が聞いたので思い出していた。
「(それって確か僕を学園から追放させたい人の・・・あいつかーー!!)」
ルクスは少女がサニアだとやっと気づいたようだ。
そんな中ルクスは考え事をしながらマッサージをしていた。
確実に効くツボを幾つか突きながらなので時折・・・。
「んん」
「あああ」
などと言った喘ぎ声が聞こえた。
(まあ当の本人は聞いていないが)
「実は王都から昨日戻ってきたのですがやはり男性のいない女の子だけの学園はいいものです。緊張していてついお風呂で長湯をしてしまいました。」
「へええ王都から・・・あれ?昨日??」
そう聞いたのでルクスはある少女を思い出した。
あの時猫に向かって喋っていた・・・残姉さんを。
「(まさかね・・・)」
ルクスはそう思いながらマッサージを続行していると・・・
「セリスさん、こちらにいらっしゃるのですか?サニアさんが
探しておりましたがー」
「(くっそー!あのアマやりやがったな----!!!!)」
そしてルクスはもう一つ驚いていた
「(ここにいるのってラルグリス家のご令嬢かよ----!!!!)」
ルクスはそう思いながら考えていた。
「(窓からは暗いから無理だし外は彼女がいるしどうしたらーー!?)」
どうしようかと考えてる中セリスティア?がこう言った。
「分かりました。もうすぐ戻れそうなので、少し待ってくれますか?」
「じゃあここでお待ちしますね。」
「(待たんでいいわああ!!)」
ルクスはそう思いながら頭を抱えていた。
「明かりを点けますね。わざわざ私のために」
「待ってください先輩!}
「どうかしたのですか?」
「カーテンは閉めていてくださいね。最近不審者が出ていますし!!」
ルクスは時間稼ぎとしてそういう中どうしようかと思っていた。
「(これでだめだったらどうしよう!!)」
そう思っている中セリスティア?はこう言った。
「ありがとうございます。少し油断していたようですね。」
「(助かったあ)」
ルクスは心の中で安どしていると・・・
セリスティア?がベッドから立ち上がったのだ。
その際に体にかけていた布は落ちてしまった。
「!!!!せ、先輩!?何を!??」
「冷えますので下着くらいは身に着けておこうかと思います。」
「(だったら隠せよ!羞恥心あってよ!!イクラ僕が女の子だと・・・
女の子?)」
ルクスは心の中でそれだと思いカバンからあるものを取り出した。
「では明かりを点けます」
そう言ってランプに明かりを灯すセリスティア?が見たものは・・・。
「・・・・・」
「そ・・・そのーーーこんばんは。」
そこにいたのは女装した昨晩と同じ格好のルクスであった。
「貴方はーー」
「(やっぱりダメか)」
ルクスは心の中でそう思っていると・・・。
「貴方はあの時の子ですね。会えて嬉しいです」
「・・・え?」
意外な言葉にルクスは首を傾けるよセリスティア?はそっと
ルクスの手を取った。
「あの時あの少年たちを発見して先生たちに伝えた後いなくなってしまったので心配していたんです!」
セリスティア?はどうやらルクスを女の子だと完全に勘違いしているようで
あった。
「(気づかれなかったというのも複雑だけどそれよりも!!)」
ルクスはそれを見て驚いていた。
セリスティア?はまだ淡いライトブルーの下着を身に着けたままであった。
「せ、先輩!まだ服!!服を着ていませんよ!!!」
「気にしないでください。それよりも私はまた、貴方と会えたことの方が」
「風邪ひいちゃいますから服着て下さーーーーい!!」
「(というか見ているこっちが恥ずかしいんだよ----!!!!)」
ルクスは心の中でそう絶叫をあげていた。
ルクスのラッキースケベここに発動!!
ルクス「大きなお世話じゃあああ!!」