「あーあ、言っちまった。」
リーズシャルテは頭を抱えていた。
まあ確かにセリスティアの言葉はバカかよと思うぐらいの言葉であった。
相手はアビスの最高戦力でもあり切り札でもあるのだ。
そんな強い奴にたった一人で倒せるのかと言いたいところにルクスが先に
言ってしまったため悩ませていた。
「ま・・・後はあいつがどうにかするだろ。」
どう転んでもあいつはここにいることになるんだろうけどなと思いながら。
「・・・失礼ですがどういう意味でしょうか」
セリスティアは少しひくつきながら聞いた。
何でそういうのか聞くとルクスはしれっとこう言った。
「いや、『ラグナレク』っていうのは云わばアビスの親玉でその力は幾つもの
小国をたった一体で滅ぼせるほどでしょう?そんな奴にたった一人で立ち向かう
なんて自殺希望者か余程自分の実力に過信しているかのどっちでしょう」
ルクスがそう言うとさらにこう続けた。
「それにあんたはこの学園・・・っていうよりこの新王国でトップランクだって
いうのは知ってますけどあんたよりも強い奴なんて外を見ればごまんと要るしさー。自分自身周りにちやほやされて強いって思ってラグナレクに倒されちまったらさー、・・・アンタその後のこの国の士気が駄々下がりするってことぐらい
ワカッテルカ?」
「「「「「!!!!!」」」」」
その瞬間にルクスの目が細く、鋭くなった。
そして周りの空気が一瞬で変わった。
それはセリスティアが今まで感じたことのない程の濃厚な・・・殺気であった。
然もセリスティアはルクスの後ろにいる2体の対照的な龍が睨みつけてる
光景が目に映った。
「・・・貴方の実力は聞いていましたが少し上方修正する必要があるよう
ですね。」
ですがとセリスティアはレイピアを抜く体勢をとってこう言った。
「貴方を認める気など」
「はいストーーーップ!!」
すると後ろからレリィが机をダンと叩いてこう言った。
「お互い意見は出し合ってもきりがないわね。」
「セリスティアさんは『ルクス君の退学』を希望しているようだけど
それは無理なのよねえ。」
「!!どうしてですか!?」
セリスティアがレリィに詰め寄るとレリィはこう続けた。
「何せルクス君が持っている機竜二体はルクス君でしか動かせないようになってるのよ~~。」
「はあああ!!」
「それに・・・そこにいる子は遺跡の重要な情報と彼女が持っている
そのえーーと・・・『ぱそこん』って言うんだっけ?彼をこの学園に
置いておかないと色々と騒動が起きそうなのよねえ。」
けれどとレリィはこう続けた。
「それじゃあ周りが納得しないでしょう?」
特にセリスティア派はねと付け加えた後こう言った。
「今度行われる校内選抜戦でルクス君を支持する派とセリスティアさんを
支持する派で分かれて戦ってからケリをつけるって事でどうかしら?」
要は戦って自分の意見を認めろというものであった。
「待ってください学園長!そのような」
「良いですよ。僕は」
セリスティアが何か言う前にルクスがそう言った。
「僕は校内選抜戦云々は捨ててセリスティア先輩に物申せるなら
何でもいいですよ。」
「彼女が勝ったら僕は大人しく出ていきますよ。」
「お、おいルクス!何言ってんだ!!」
リーズシャルテは何とかルクスを止めようとするがルクスはセリスティアを見てこう続けた。
「但し、僕が勝ったら『ラグナレク討伐隊』に僕も加えること!
たった一人で戦おうなんて言う馬鹿を野放しにさせるわけにはいかないよ!!」
そう言うとレリィはこう締めくくった。
「それじゃあ二人とも・・・それでいいかしら?」
レリィがそう最終チェックしようとすると二人はこう言った。
「仕方のないこととはいえ、長く学園を留守にしていた私にも
責任がありますから。本意ではありませんが、受けて立ちます。・・・ですが私に勝てると本気で思っているのなら、大変な見込み違いですよ。」
それを聞いたルクスはセリスティアにがんつくようにこう言った。
「上等だよ!その長く伸び切った鼻っ柱、へし折ってやるよ!!」
そう言ってルクスはクランリーゼと透流を引き連れて学園長室から出て行った。
するとそれを見ていたセリスティアはこうつぶやいた。
「・・・口調はともかくですがやはり似ていますね。あの人に」
その前にお前・・・妹からありがたいことが出るぞ?
ルクス「・・・・・アアアアアアア(*´Д`*)アアアアアアアア!!!!!!」