あの後リーズシャルテとクルルシファーは急いで医務室に搬送された。
二人とも怪我が酷く、治療するので今日は面会謝絶にするという発表があった。
それを聞いたルクスは正直気が気でならなかったが今は医者の腕を信じようと
頭を切り替えて今日の戦闘をクランリーゼが録画していたのをパソコンで見ていた。
無論試合もあったがルクスの試合は・・・・
当然ながらあんなの見せられた後なので一人で選手二人のプライドを粉々にする
勢いで戦って勝ったのだ。
その時見ていたシャリスは・・・。
「・・・南無三。」
と手を合わせていたようであった。
その後なので作戦会議も兼ねて見ていたのだ。
「然しやられたとはいえクルルシファーさんはとんでもないやり方で
一撃与えましたね。」
「YES、両者ともかなり健闘していました。あのセリス先輩相手によくここまでと思ってしまいます。」
映像を見ながらアイリとノクトはそう言っていた。
そしてアイリはルクスを見てこう呟いた。
「まあ・・・。大方、誰なのか見当がつきますが。」
「え?何、アイリ??」
ルクスはアイリに何か言ったかと聞くがアイリはふんと言ってルクスから視線を
逸らした。
「それにしても最後のここなんですけどあれもセリスティア・・・さんだっけ?
技の一つですかね??」
透流は映像を見ながらそう言っていた。
それは丁度辺りが輝いていて見えなくなっていたところでだった。
するとルクスはクランリーゼにこう命令した。
「クランリーゼ、ここの映像だけど通常から映像処理できる?」
「やってみます」
ルクスの言葉にクランリーゼが実行してみると・・・。
「これが限界のようです。」
そう言って見せるとそこに映っていたのは・・・。
「・・・ぼんやりと何か見えますね。」
「YES、ですがはっきりとは・・・」
アイリとノクトはそう言って映像の方を見ているとフィルフィがこう言った。
「・・・自分を・・・攻撃してるよ。」
「えっ?」
フィルフィの言葉にアイリは首を傾げるがルクスはそれに対してこう言った。
「やっぱりそうか。」
「ど、どういうことですか、二人とも?あの瞬間に何が」
アイリは困惑しながらそう聞いた。
するとルクスはこう説明した。
「おそらくだけど、セリスティア先輩はあの時高出力の電撃を纏った
《ライトニング・ランス》で自分に向けてこう檄したんだ。それで本当なら
リーズシャルテ様の拘束を振りほどいて《ディバイン・ゲート》を使って脱出する算段だったんだろうね。クルルシファーさんの目つぶしも兼ねて。」
それを聞いたアイリ達は驚いていたが透流はこう言った。
「文字通りの《一石二鳥》だったはずでしょうね。だけど・・・
そうはならなかった。」
「そう、セリスティア先輩の誤算は二つ。」
「一つはそれでも離さなかったリーズシャルテ様の覚悟。」
「二つ目はクルルシファーさんのあの戦い方。」
「おそらくだけどこの二つによって今の彼女もそれなりに傷を
持っているはずだ。機竜も今日のうちに調整したとしても幾つか不具合も
出るはずだ。」
だけどとルクスはこう続けた。
「それをするだけの判断力と実行力、それに王国のトーナメントでも聞いたことがあるけど彼女はあらゆる戦術を覚え、即座に最適な策を行う事が出来るって
聞いたことがある。」
「だったらそのどれでもできないような策で戦うまでだ。」
「相手が《定石》で戦うならこっちは《奇策》で戦ってその上であのバカの
鼻っ柱をへし折ってやる!!」
ルクスはそう言いながら拳を叩きつけてそう言った。
その後も戦闘データを見ながら会議は遅くまで続いた。
え?・・・ラッキースケベ??
そんなのある訳ねえだろ。