「それでは、本日の個人戦第7試合、ルクス・アーカディア対サニア・レミストの
戦いを執り行う!」
演習場には大勢の人間が集まっていたが一部には・・・。
「サニアーー!勝ってーー!!」
「勝たないと次は私達が」((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
今日ルクスと戦う少女たちは藁にもつかむ思いでそういっていた。
一方、1,2年生連合はと言うと・・・。
「ルクス君!勝ってーー!!けど殺さないでねえ!!」
「今日は何分持つかしら?」
「私は3分に今日のデザート。」
「なら私は2分半に。」
「でしたら私は4分にディナーを。」
なんでだか分からないが賭けの対象になっていた。
「・・・あいつら僕を何だと思ってるんだ?」
ルクスはそう思いながら演習場を見ていた。
最初にここに来たときはリーズシャルテに決闘を申し込まれた時。
あの時はなし崩し的だったが今は・・・違っていた。
「今はここに居たいがためためとは笑っちゃうよねえ。」
ルクスはそう笑いながら言っていた。
「さてと・・・始めましょうか?・・・先輩。」
ルクスはサニアに向けてそう言いながらソードデバイスを抜いた。
そして自身は《ライズ・ワイバーン》を、サニア・レミストは《ワイバーン》を
召喚して身に纏った。
二人の機体は殆ど似通った状態であるが武装が違っていた。
ルクスの方は背面部のキャノンとブレードとブレスガン。
対してサニア・レミストはブレスガンが二丁と、中型のブレードとキャノン、
ワイヤーテイルと多種多様な武装である。
聞いた話だが彼女はヒット&アウェイの戦術を得意としており援護関係なら
指折りの実力者であるそうだ。
試合が始まる前にサニア・レミストはルクスに対してこう言った。
「一つ言うけど・・・負けないわよ。」
それを聞いたルクスはこう返した。
「ああそうかよ、それじゃあ・・・・ぶっ潰す!」
「模擬戦、開始!」
ライグリィ教官の合図で始まった。
「あなたの情報は既に聞いているわ!」
そう言いながらサニア・レミストはブレスガンで弾幕を張って
ルクスの動きを制限させた。
「貴方はそれを使っているときは、多対一だけどこの一対一の状況なら!!」
そう言いながらサニア・レミストは演習場の周りを縫うように移動していた。
ルクスの《ライズ・ワイバーン》は高機動であるが他よりも高速で動くが
それ故に一対一だと当てずらいのではないかと思っているのだ。
まあ普通ならそう思うだろうが相手が・・・悪かったであろう。
「このまま制限時間まで抑えれば!」
サニア・レミストは何か言いかけたその瞬間・・・それが起こった。
「クイック・ドロウ。」
ルクスはその一瞬、サニア・レミストの《ワイバーン》がトリガーを
握り直した瞬間に《ワイバーン》の右腕を翼ごとたた斬った。
「・・・へ?」
サニア・レミストはその速さに何があったのだと思ったその時・・・
ルクスが目の前に現れた。
「!!」
サニア・レミストはもう一方のブレスガンを構えようとするも、それはルクスの《ライズ・ワイバーン》によって阻害され、背面部にあるキャノンが
せせり上がってきた。
「ちょ、ちょっとマッテ!!」
サニア・レミストは慌ててそう言うがそれを聞いたルクスはこう返した。
「・・・バイバーイ。」
そして放たれたキャノンの弾丸は寸分の狂いもなく命中してそのまま墜落した。
そしてドゴンと言う音とともに土煙が立ちこんでよく見ると・・・。
「・・・くそ・・・が」
落ちた衝撃で幾つかの内部機構が壊れて動かなくなった《ワイバーン》を纏ったサニア・レミストがそこにいた。
「まだやるか?」
そう言いながらルクスは剣をサニア・レミストの首筋に向けるとサニアは
両手を上げてこう言った。
「降参だ。」
そして・・・。
「対戦相手の降参により、ルクス・アーカディアの勝ちとする!」
それを聞いた1,2年生連合は歓声を上げ、3年生はルクスの戦い方を見て唖然としていた。
基本的にサニア・レミストは後方支援型だがそれでも『シヴァレス』に
入団できるほどの腕前があるにも関わらずのこの結果であった。
まさに手も足も出ないとはこのことであった。
噂ほどではないにしろその実力は確かに『シヴァレス』の上位に組み込めるほどであった。
「今回は私の負けですがセリス姉さまにこの程度で勝てるとは思わないほうが
良いわよ。」
そう言ってサニア・レミストが立ち去るのを見ながらルクスは後ろにいる
セリスティアを見ながらこう言った。
「・・・ああ、分かってるよ。」
そう言うがルクスはサニア・レミストの攻撃を見てこう思っていた。
「(何であの先輩は地を這うような戦闘をしていたんだ?)」
今回は終盤空に上がったがそれ以外の攻撃は全て地上すれすれで
行っていたのだ。
まるで・・・。
「(《ドレイク》でやっているような感じだったな。)」
ルクスはそう思っていた。
「セ、セリス様。どちらへ?」
セリスティアを支持する級友の一人が立ち上がって立ち去る彼女を見て
引き留めようとするとセリスティアはこう答えた。
「おそらく彼は私に宣戦布告するために態と力を温存しながらもその実力を見せつけました。」
「おそらくこう言っているのでしょう。」
「?」
級友が何だと思っているとセリスティアはこう言った。
「『貴方にはこれ以上のやり方で地に落とすぞ。』と言っているのでしょう。」
「!!」
級友はそれを聞いてまさかだと思っているがセリスティアはこう続けた。
「ですので私は、これからサニアの様子を見た後自室で休養しますが・・・私は絶対に負けません。」
そう言いながらセリスティアは観客席から出た後こう言った。
「やはり貴方は私がよく見る男性とは違うようですね。
ルクス・アーカディア。」
その声だけは誰も聞き取れなかった。
因みにルクスはセリスティアがいなくなったことから本領発揮し、
残り二人の断末魔が演習場に響き渡ったそうな。