其れから数時間後・・・。
「・・・あれ・・・」
セリスティアはいつの間にか眠りについていた。
「・・・私・・・いつの間に」
「あ、起きましたか?」
起きたセリスティアはルクスの肩に乗るような形で寝ていた。
「結局寝ていたのですね私は・・・反省です。」
意外にセリスティアは凹んでいたがルクスはこう返した。
「いえ、私も途中寝ていたのでお相子です。」
そう言ったが実際は・・・。
「(まあ実際は寝てないんだけどな・・・アンタのせいで!!)」
男であることがばれないように神経をすり減らす勢いで起きていたので
眠れなかった。
「おかげで、だいぶ疲れが取れました。貴方のおかげです」
ありがとうございますとセリスティアはお礼を言うがルクスの心の中はと
言うと・・・。
「いいえ・・・どういたしまして。(早く帰って寝てえ。)」
こう思っていた。
然しセリスティアは柔和な笑みを浮かべるとこう聞いた。
「その、また・・・私と一緒に、こうしてお出かけしてくれますか?」
「・・・・ウイェイ!!??)」
それを聞いたルクスは素っ頓狂な声を上げた。
これ以上騙し続けていれば自分の精神が狂ってしまいかねないと思っていた。
そしてルクスが取った答えは・・・。
「済みませんがその答えは校内選抜戦が終わってから出宜しいでしょうか?」
詰る所問題を先延ばしてしまおうという考えにしたのであった。
・・・バレたら間違いなく命落とすなと思うがな。
まあそれを知らないセリスティアはと言うと・・・。
「分かりました。返事を楽しみにしています。」
「ほっ。」
こう言ってしまったのだ。
まあこれで終わりかと思えば・・・そうではないのが世の中である。
イイイイイ!
耳を劈くようなこの奇妙な音に・・・ルクスは驚いていた。
「この音は!?」
「何でしょうか?この音は?」
一方のセリスティアはそれを知らないために何の音かと思えば・・・中央広場の上空からそれが来た。
「「・・・ッ!!」」
それを見た二人は表情を引き締めた後ルクスに向けてこう言った。
「メラグ。貴方はここで待っていて下さ」
「早く行きましょう先輩!!」
セリスティアはルクスに何か言おうとした瞬間にルクスは既にそこに向かって行った。
この時仕事終わりの人々はそれを見て恐怖と混乱が襲い掛かった。
「アビスだあ!!」
「早く逃げないと!!」
「ちょっと!?押さないでよ!!」
「おかあさああん!!」
周りの悲鳴を聞きながらルクスはその元凶を見た。
「ああもうこんな時に来るんじゃねよ!」
ルクスは口調を直す事すらせずに目の前をそれを見てこう言った。
それは頭がライオン、体は山羊、毒蛇の尻尾を持ったアビス。
中型種「キマイラ」であった。
次回はキマイラ戦です。