最弱無敗の決闘機竜   作:caose

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 セリスティアとルクスの関係が分かります。


デートは終わり。

呆れてものも言えないというのはこのことであろう。

 一つの勘違いがここ迄肥大化するとなると最早呪いレベルがつくくらいの者で

あろう。

 ルクスはそう思いながらセリスティアを見ていたがセリスティアは

先ほどよりも目を鋭くさせてこう言った。

 「ですが、未だ私は男性に・・・異性に対して好意を寄せたり、頼ったり、

甘えたりすることなど許されません。私は四大貴族の長女、

『セリスティア・ラルグリス』。学園の『シヴァレス』の団長としてとても重要な立場にいますし・・・私の判断には多くの物がかかっています。旧帝国の思想を色濃く受け継いでいるであろう男性たちから酷い目に遭わされ、

今も悩んでいる少女がいます。そんな少女たちを守らなければ

ならないんですが・・」

 「?」

 ルクスはセリスティアが言葉を切ったのを聞いて何だと思っているとこう言った。

 「ルクス・アーカディア」

 「!!!(まさかバレたか!?)」

 そう思ってルクスは身構えているとセリスティアはこう続けた。

 「彼は面白い人ですね。サニアとの模擬戦では力を抑えつつも実力を見せつけて、対等な勝負を挑んできました。」

 「(まあその後の試合はマジにやって2人ほどぼっこぼこにしたけどね。)」

 現在その二人はあまりの事に自信喪失に陥っている。

 「・・・やはりあの人に何処か似ていますね。」

 まあ言動はさておきですがと付け加えられるがルクスはこう思っていた。

 「(大きなお世話だろ。)」

 そう思っている時にセリスティアはその人間の名前を明かした。

 その人間の名は・・・。

 「『ウェイド・ロードベルト』先生・・・嘗ては旧帝国の教育係であり

私の憧れの人・・・」

 そう言った瞬間にルクスはその名前に聞き覚え・・・というより誰よりも

知っていたのだ。

 何せその人は・・・。

 「え・・・その人って(僕の祖父じゃん!!)」

 その人はルクスの母方の祖父であるのだから・・・。

 「はい。『ルクス・アーカディア』の祖父です。母方の方ですが昔私は王家の教育係から身を引かれていたあの方から剣技や戦術の指導を

してもらっていたのです。」

 「・・・・・(マジかよ。)」

 流石のこれはルクスにとっては唖然とする状況である。

 セリスティア・ラルグリスと自分には祖父によってこのような繋がりが

あったのだなと知ったからだ。

 「ウェイド先生には、本当にお世話になったのです。・・・あの頃は男尊女卑の影響もあってかドラグライドに乗れませんでしたが先生のおかげでここまで

力を得たと言っても過言ではありません。・・・・ですが」

 すると懐かしむように語ってくれたセリスティアはふいに

憂いを帯びたものにへと変わっていったがルクスはそれを知っていたのだ。

 「(ウェイドおじいさまは確か旧帝国の悪政を諫めようとあのクソ親父に

進言したら捕まって投獄されてそのまま牢の中で亡くなってしまって僕らもそれがきっかけで追放されてそれから・・・。)」

 母親は市民によって見殺しにされた後、フィルフィに慰められてフギルに色々と教えてもらってそれから革命に参加したけど結局話し合いは失敗して

そして・・・。

 「(異世界で遊馬に出会ってアストラルにも出会って・・・凌牙にカイト、

小鳥ちゃんに色んな人たちに友達・・・そして璃緒にも出会えたんだよな。)」

 確かに酷いことが幾つもあったがそれでもルクスにとってはかけがえのない

出会いを体験できたことが幸せであったのだ。

 だがルクスはこう思い出していた。

 「(そう言えばあの後から何人かの軍関係者や、政治家が投獄されたり

死刑にされたって噂を聞いたことがあるけどあれは無関係かな?)」

 「私は、『ルクス・アーカディア』に謝らないといけないのです。」

 「・・・・ふぇ?」

 突如セリスティアがそのようなことを言ってきたので隣にいたルクスは

何のことだと素っ頓狂な声を出した。

 「(え?謝るって何を・・・どっちかと言えば・・・・こっちなんだよな。)」

 現在進行形でと思っている中セリスティアはそっと人差し指を口元に立てて

苦笑いしながらこう言った。

 「この事は他言無用でお願いいたしますね。これは私自身が彼に対して

言いますから。明日以降の選抜対抗戦が終わって私の下に来ている、

あの討伐任務を終えたら自分の口で。」

 それまで駄目ですからねと言った後セリスティアはこう呟いた。

 「そうです。私はもう二度と、間違えるわけには・・・」

 「はい?」

 「いえ、何でもありませんよメラグ。」

 ルクスはセリスティアの呟きに何か言ったのかと思っていると

セリスティアはルクスの頭を撫でながらこう言った。

 「ではサヨナラです。お返事、待っていますよ。」

 学園の校門前に着くとセリスティアそう言って去っていった。

 「お帰りなさいませ。ルクスさん。」 

 「どわ!?」

 後ろから声が聞こえたのでルクスは驚いて後ろを振り向くとそこにいたのは・・

 「あ・・・クランリーゼか。」

 「はい。そうですが。」

 クランリーゼがそこにいたのだ。

 そしてルクスはクランリーゼに連れられて来客用応接室

(人目をかいくぐりながら)に入って着替えた。

 「ありがとうね、クランリーゼ。助かったよ。」

 「いえいえ、どうでしたか?デートは??」

 クランリーゼは自身の服を返してもらったあとルクスにそう聞くと

ルクスはこう返した。

 「・・・勝たなくちゃいけない理由が出来たなあって思ったところ。」

 そう言って自室にへと戻っていった。




 まあ・・・自室でもひと騒動あるけどね。
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