最弱無敗の決闘機竜   作:caose

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 その者、目的を持って戦う。


正体。

試合は白熱して観客の声援が響く中無人の図書館に・・・誰かがいた。

 現在試合中のため司書官はいないはずなのにそこには人がいた。

 その人間は・・・。

 「・・・さてと、例の部屋は。」

 サニア・レミストであった。

 彼女はセリスティアを姉のように慕っており、またルクスの追放について

動いていた人間でもあった。

彼女は目の前にある扉を見て周りを確認した後何時も自身で編んでいる

三つ編みの中から針金を鍵穴に刺して扉に耳を当てていた。

 「あと・・・もう少し。」

 そう言って鍵を開けようとしたその時・・・。

 「立ち入り禁止場所で何しようとしているんですか?サニア先輩」

 「!?」

 突然後ろから声が聞こえたことに驚き、振り返ってみるとそこには・・・。

 「貴方は確か『ルクス・アーカディア』の妹・・・。」

 「ええ、そうです。」

 「あたし達もいるよ~~。」

 「YES、その通りです。」

 アイリだけではなくティルファーとノクトもそこにいた。

 「・・・試合はもう終わったのかしら?」

 サニアはそう聞くとアイリはこう答えた。

 「いえ未だです。まあ最もあの兄は一度負けたほうがお灸を据えるん

ですけどね。」

 アイリはそう言うがティルファーとノクトはお互いこう言った。

 「またまた~~。ルクッチの戦いを解説する時のアイリちゃんの目はまるで彼氏を紹介するみたいの感じなんだよ~~。」

 「YES、確かにアイリは偶にですがルクスさんを異性として見ている時が

ありますね。まあ、流石に近親相姦はしないと思っていますよアイリ。」

 だから警察のお世話にはならないで下さいね。と締めくくるがそれを聞いた

アイリはと言うと・・・。

 「ノクト、・・・どういう意味かセツメイシテクダサイネ?」

 「スミマセンでした。アイリ!」

 「早!」

 アイリの黒いオーラを見たノクトはすぐさま謝ったのでそれを見た

ティルファーはその謝るスピードの速さに驚いていた。

 ・・・まあ、一種のコントみたいな状況を見ていたサニアはこう聞いた。

 「・・・何か御用かしら?」

 そう聞くとアイリは咳払いした後あるものを出してこう言った。

 「貴方は辺境貴族の子女であると言うことで二年前にアカデミーに

入学したらしいですが本当の目的はこちらではなかったのですか?・・・

ヘイブルグ共和国のスパイさん?」

 そう言いながら出してきたのはサニアの部屋で見つけたヘイブルグ宛ての

密書であった。

 「・・・・」

 それを見たサニアは無表情でそれを見ていたがアイリはそれを懐に収めた後

こう続けた。

 「既に学園長と執政院と警察には報告していますので後でゆっくりと取調室で

お話させてもらいますよ。」

 静かに言い切って、アイリは目を伏せた。

 然しサニアはと言うと・・・。

 「・・・フフフ。」

 「?何が可笑しいんですか?」

 突然サニアが笑ったので気が狂ったのかと思ってアイリはそう聞くと

サニアはこう聞いた。

 「私を捕まえるって事で・・・良いんだな?」

 「YES、その場から動かないでいただくとこちらも手荒くしませんので。」

 「そうそう、他の『シヴァレス』の皆も来るから諦めたほうが良いよ。」

 ノクトとティルファーはサニアに対してそう言いながら

ソードデバイスを抜く構えをすると・・・サニアはこう言った。

 「フン。・・・少しは頭が切れると思っていましたがまさかここ迄とは流石」

 「・・・ウェイド先生のお孫さんって言ったところかしら。」

 「!!」

 その名前を聞いたアイリが驚く中サニアは三つ編みに編んでいた髪を解きながらこう言った。

 「私がここにいる理由は3つ。」

 「一つは学院の情報と出来るなら遺跡の古代文章を奪うこと。」

 「二つ目は学院にいる戦力を出来るだけ少なくして校外対抗戦での

戦力をなくすこと。」

 ここ迄はヘイブルグ共和国の命令よと言った後サニアは腰に取り付けられている布で覆われた何かを出し始めた。

 「そして三つ目・・・これこそ私達『レミスト』家の・・・

いえ、私達ウェイド先生を慕ってきた人たちの生き残りの宿願。」

 そして布が取り払われると出てきたのは・・・。

 「それは!?」

 「まさか・・・嘘でしょう!!」

 ノクトとティルファーがそれを見て驚いていた。

 何せそれは・・・。

 白い短剣型の・・・ソードデバイス、神装機竜特有のソードデバイスなのだ。

 そしてサニアは短剣を抜いて大声をあげてこう言った。

 「私達家族を死に追いやった偽善者を殺すためよ!!」

 そして短剣に付けられているボタンを押してこう詠唱した。

 「交われ、眠りにつきし海竜よ。水と大地の力を交わらしてその命を搦めとれ!

 《スパイダー・シャーク》」

 その瞬間にサニアの後ろからあるものが現れた。

 それは・・・。

 「何です、あれは」

 「・・・化け物?」

 ノクトとティルファーがそう言って見たそれは・・・

 八本の鋭い爪のような鰭と魚のような尻尾を持った・・・八つ目の竜が

そこにいた。

 その後にサニアの背後には白の爪のような鋭利な刃物が肩に装着された

《ドレイク》系がそこにいた。

 「コネクト・オン」

 サニアがそう言って装着して纏った。

 黒の髪と肌を持つ彼女と白の神装機竜。

 相反する二つがまるで調和するかのようにそこにいた。

   

 

 

 

 

 イイイイイ!!

 

 

 

 

 

 「この音は!?」

 アイリはその音を聞いてそれを思い出した。

 一定時間の間だけアビスを自由に操ることが出来る笛「角笛」を。

 そうこうする中ノクトとティルファーも機竜を召喚した。

 そしてサニアはアイリを見た後こう言った。

 「貴方は隠れてなさい。・・・危ないわよ。」

 「・・・へ?」

 サニアのある表情を見てアイリはなんでだと思っていた。

 本来なら何故祖父を慕ってきたと言う女性が何故こんな暴挙に

及ぼうとしたのか?

 それを聞きたかったのだ。

 だがノクトとティルファーもアイリに下がるように言ってアイリは下がると

サニアはノクトとティルファーを見てこう言った。

 「さてと・・・この機体の慣らしも兼ねて、暴れさせてもらうわ。」

 そう言ってサニアは少しギザギザになったブレードを出して

ノクトとティルファー目掛けて突っ込んだ。

 

 

 

 

 

 そんな中アイリは図書館から離れながらある事を思い出していた。

 それはサニアが自信に向けたあの顔。

 「(何で?何で貴方はあのような・・・顔をしていたんですか!?)」 

 その時に見た顔はまるで・・・嘗て兄が自信に見せたような心配しないでと

言う時の笑顔と似ていたからだ。




 果たしてどうなるか・・・次回へと続く!!
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