「クックックッ!流石は新王国のお嬢様たちが集まっている士官学校だぜ。中々の上玉ぞろいだぜ!!」
「な、何なんですの貴方達は!?一体何やってるのですか!?」
「い、今は巨大なアビスが近くにいるんですよ!ふざけてる場合ですか!!」
「ハハハ!ありゃクライアントが動かしてるやつさ!俺達には害はねえよ!?」
武装も塗装も全て違うドラグナイトに搭乗している傭兵の一人が仲間を使って演習場に向かっていた二年生の二人組を囲んだ後にそう言っている男性がそう言うと周りにいた部下らしきドラグライドがこう聞いた。
「隊長、こんな所で寄り道していると後で『ケルベロス』の連中に
どやされますよ?」
そう聞くと男はこう答えた。
「構うもんか、普段は危険な仕事をしているんだぜ?俺たちは探し物の途中で
こいつ等と交戦して捕虜にしたって言えば大丈夫だよ、こういう連中は身代金とか色々といい方法があるんだぜ」
そう言いながら下なめずりする男を見て女生徒二人は顔を青くしていると・・・
「おらああ!」
何処からか撃ってきたブレスガンに当たったのだ。
「ぐお!」
「何だ!?」
男たちは何事だと思って撃ってきた方向を見ると・・。
「今だ!クランリーゼさん!!」
「了解しました。」
透流が搭乗している《ワイアーム》がブレスガンを撃っているなかクランリーゼが《ワイバーン》で二人を救出した。
「救出完了」
「させるかよ!?」
クランリーゼ目掛けてブレスガンを展開した男性はクランリーゼに照準を
合わせようとすると・・。
「させるか!!」
透流が搭乗する《ワイアーム》はブレードを出してそのまま体当たりをして射線を逸らした。
「透流さん」
「クランリーゼさんは二人を!ここは俺が!!」
「ですが」
「早く!!」
透流はクランリーゼを女生徒達と一緒に避難させるように言ったのだ。
そしてクランリーゼは口を引き絞るように立ち去った。
男たちの一人が透流に向けてこう言った。
「ガキィ・・・覚悟出来てんだろうなあ。」
男は怒りながらそう言うと透流はこう返した。
「はっ!正々堂々と何もできねえおっさんがよく言うな。」
それを聞いた男はこう言った。
「手前・・・ぶっ殺してやる!!」
「やってみろよ!!」
透流はそう言いながらこう思っていた。
「(多分俺が足止めできるのは良くても2、3分って所かもな・・・
何とかするさ!!)」
そう思いながら透流はブレードとブレスガンを構えた。
一方、演習場では・・・。
「ッグォォォォォオオオオ!!」
「喧しいな!この化け物が!!」
ルクスは『ラグナレク』に向かってそう言いながら攻撃していた。
ルクスは『ラグナレク』の周りにある触手を一気に何本もたた斬っているが・・・。
「クソが!斬った場所から再生しやがる!!」
斬った場所から触手は再生していき、その速度も速かった。
傍から見てもこれは時間稼ぎである。
それが何度か繰り返す中「竜声」でセリスティアから通信が来た。
《「ルクス・アーカディア」、下がってください》
セリスティアの声を聴いたルクスはすぐさまにに触手の範囲外から
脱出すると・・・《リンドヴルム》の肩に搭載されているキャノンが火を噴いた。
「《スターライト・ゼロ》」
そして発射された光弾はそのまま『ラグナレク』のすぐ手前で・・・爆発した。
「ギィイイイアアアアアアアアアア!!」
『ラグナレク』の断末魔と同時に表皮は焼き焦げて核が露わになったその時・・ルクスとセリスティアは同時に突き刺した。
そしてそのまま『ラグナレク』は倒れてしまった。
それを確認したルクスはふうとため息ついて力を抜かした。
その後にクランリーゼから「竜声」でこう聞いた。
〈今透流さんが一人でドラグライドとやりあっていますので救援を!〉
「!!・・・分かった!こっちは」
「未だ終わっていないぞ。」
「「!!」」
ルクスとセリスティアは声がする方向を見るとそこにいたのは・・・。
「・・・サニア」
「ええそうです。セリスティアお姉さま。」
サニア・レミストがそこにいた。
自身の機竜「スパイダー・シャーク」と一緒に・・・。
「・・・何のつもりです?それにその機竜は一体」
セリスティアがサニア・レミストに何だそれはと聞くとサニア・レミストはこう答えた。
「ああ、これこそ私の機竜です。ですが・・・」
サニア・レミストはルクスの方を見た後にセリスティアを見てこう言った。
「成程。あの男嫌いで有名な不器用で弱虫なセリスティアお姉さまが
まさか共闘とは驚きですね。」
サニア・レミストはそう言いながらあざける中ルクスはサニア・レミストに
あることを聞いた。
それは・・・。
「おい、何でこの人のことがわかるんだ。」
正直なところセリスティアが不器用であることを知っているのは恐らく
ルクスだけなのだ。
なのに何でサニア・レミストも知っているのかと聞くとサニア・レミストは
ルクスの方を見て・・・頭を下げてこう言った。
「申し訳ありませんが「ルクス・ロードベルト」。それはお答えできません。」
「・・・何で祖父の名字で言うんだ?」
ルクスは何故と聞くとサニア・レミストはこう返した。
「それは貴方の祖父が我ら『国内革命派』の旗頭であると同時に・・・
私の教師であったからです。」
「!!!」
「サニア!それはどういう意味で」
「お前には関係ない!人殺しが!!」
ルクスはサニアの言葉を聞いて驚く中セリスティアは何のことだと
問いただそうとするとサニアはまるで汚らわしいものを見るようにそう言った。
「・・・失礼、お言葉についてですがそれは後でゆるりとお話いたしましょう」
サニアは息を整えてからルクスにそう言うと・・・
ピィイイイイイ!!
「この音は!」
「あの時の!?」
ルクスとセリスティアはその音を聞いて身構えた瞬間に・・・それは起きた。
「グ・・・・ヴァアアアアアアアアアアア!!」
一度は完全に沈黙した『ラグナレク』が絶叫を上げながら蘇ったのだ。
それはセリスティアと出かけた日に遭遇した「キマイラ」と
同様の現象であった。
するとサニアは腰からまるで鋸の様に鋭く大きな刃を持ったブレードを持って
セリスティアに向けてこう言った。
「・・・その女を黙らせた後、男に犯される所を見ながらゆっくりと。」
その時にサニアが見せた瞳は・・・。
まるで恨みを前面に出すかのような表情であった。
次回はその2で。