最弱無敗の決闘機竜   作:caose

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 《バハムート》の進化系の戦いが始まるよ。


氷暴竜は終焉すら喰らいつくす。

「!?、あれはまさか『黒い英雄』!・・・いや、噂とは少し形が違う」

 サニアは突如レーダーから姿を現した機竜を見て噂の存在かと思っていた。

 然しサニアはそれを見てこう言った。

 「ふっ、今更来てももう遅いさ。どれ・・・どんな人間か見てみ・・・」

 サニアは《スパイダー・シャーク》のレーダーで拡大して見た時我が目を疑った。

 「な・・・何故あの子が」

 それを見たサニアはそれに対して「竜声」で通信した。

 

 

 

 

 

 

 〈ルクス!『ルクス・アーカディア』なのか!?〉

 「ああそうだ。」

 〈何故そこにいる!直ぐに妹さんを連れて逃げろ!!幾ら君が強くても

『ラグナレク』には勝てない!!〉

 「なあ・・アンタに聞きたいことがあるんだが?」

 〈今から何を聞きに!!〉

 「僕を追い出そうとしてたのは・・・これに巻き込ませないためか?」

 〈!!・・・・それを聞いて何だと〉

 「答えろ。」

 〈・・・ええ、そうよ。貴方を学園の外で見た時にすぐに分かったわ。〉

 〈貴方は多くの人に慕われていたことに私は嬉しかった。〉

 〈だけど、この作戦を伝えられた時私は貴方達だけでも逃がそうと考えたわ。〉

 〈・・・今まで見ていただけで何も出来なかったから出来ればッて思って

貴方に対して色々とやってしまったわ。・・・ゴメンナサイ。〉

 サニアはルクスに謝罪と理由を聞いた後ルクスはこう返した。

 「やっぱアンタとセリスティア先輩は似ているわ。」 

 〈!!!・・・あれと一緒は迷惑ね。〉

 サニアは吐き捨てるかのようにそう言うとルクスはこう続けた。

 「お互い不器用で然もお祖父さんと同じ門弟で・・・誰よりも尊敬してくれた

人達だって分かって嬉しいよ。」

 そう言うとルクスはサニアに対してこう言った。

 「だからこそ僕はアンタを救う!」

 〈・・・・〉

 「これ以上復讐で心を捨てちまう連中を見るのは嫌だからな。」

 そう言うがサニアは消え入りそうな声でこう言った。

 〈・・・確かにそうかもしれないけど私たちの時間はあの時から動いてないの〉

 〈だから自分の意志で進めるには・・・もうこれしか残ってないのよ。〉

 それを聞いたルクスはサニアの言葉にも正しさがあると思っていた。

 彼女にとっては復讐の先にこそ未来があると思っているのだ。

 「・・・だけどその先があったとしても貴方の周りには・・・喜んでくれる人はいますか?」

 〈へ・・・〉

 「復讐は悪い事だって誰もが言っているけどそうしなければ

出来ない人間もいる」

 「だけどお祖父さんは二人が戦うことじゃなくて・・・手を取り合う事を望んでくれると思うんだ。」

 「だから僕はセリスティア先輩を許す。」

 そして貴方もと言うとサニアはルクスにこう忠告した。

 〈今回は引くけど忘れないでね。・・・あの女は罪人であることを〉

 そう言ってサニアは「竜声」を切断した後立ち去って行った。

 それを見たルクスは『ラグナレク』の方を見た後無数の装備と相手の力、

そして・・・生まれ変わった《バハムート》改め《ラグナ・バハムート》の能力を確認した後・・・ルクスは行動に映った。

 「《氷鳴波凍(コールド・パルス)》」

 声と同時に《ラグナ・バハムート》の目が赤く輝き、周囲の空気が振動すると

同時にその周りで小さな氷がキラキラとルクスの周りで幻想的に舞っていた。

 そして武器が浮かび上がると武器が青く輝き、そして・・・『ラグナレク』に

照準を合わせた。

 「ヴォアアアアア!!」

 『ラグナレク』はルクスを見て数百もの触手が一斉にルクスに襲い掛かり・・・ザン!と言う音とともに触手が全て切り裂かれた。

 「・・・え?」

 それを見ていたセリスティアは息を呑んだ。

 然しそれ程度では触手は再生するのではないかと思えば・・・そうでは

なかった。

 「ヴァアアアアアアアアアアア!!」

 『ラグナレク』が自身の触手を見て絶叫を上げていた。

 斬り裂かれた触手の切り口から少しずつ・・・氷が広がっていっているのだ。

 然も浮いていた武器と後ろに搭載されていた無線誘導兵器《アイスバーン》が

一斉に襲い掛かって『ラグナレク』の全身に攻撃し、そこから氷結が広がって

いった。

 「ヴァアアアアアアアアアアア!!!」

 『ラグナレク』はたまらずに氷結した場所を破壊したり、引き千切り乍ら

守っていたが幾ら再生能力が強かろうと再生するスピードよりも着弾する

スピードが速かったこともあり、『ラグナレク』はどんどんと弱まり始めた。

 そしてその攻撃は・・・演習場外でも起こっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 「クソ!数が多いな!?」

 「お姫様!口じゃなくて手を動かして!!」

 リーズシャルテとクルルシファーは負傷していたが周りにいる傭兵達を

倒していたが数が多く、自身の消耗が激しかった。

 ここ迄かと思っていたが突如何処からか剣が飛び出して敵機に命中した。

 「な!何・・・・う、うわあああああ!!」

 当たってしまった傭兵はそこから氷結していく自分の体を見て驚愕した。

 そうしている間にも氷結は広がりそして・・・全身に迄生き渡ったその時・・・体が砕け散り、きれいなダイヤモンドダストとなった。

 それは他にも広がっていった。

 「うわあああああ!!」

 「た、助けて!・・・」

 「来るな!来るなあア!!」

 傭兵達の断末魔と悲鳴が木霊するも・・・暫くして全員がダイヤモンドダストとなった。

 「これは一体?」

 クルルシファーは何事だと思って周りを見渡す中リーズシャルテはこう言った。

 「ルクスだよ。」

 「へ?」

 「こんな滅茶苦茶なことするの・・・あいつだけだろ?」

 そう言ったリーズシャルテの目はまるで新しい玩具を見つけたかのような表情であった。

 

 

 

 

 

 

 

 「・・・あれは一体」

 校舎の陰に隠れていたアイリはそれを見て呆然としていた。

 周りの人間が消えていく中アイリはもしやと思っている中隣で声が聞こえた。

 「あれは一体何です?アイリ」

 「何あれ!!もしかしてあれが『黒き英雄』!?」

 ノクトとティルファーがそれを見てそう言う中アイリは意を決して二人に向けてこう言った。

 「二人とも・・・これから言う事はこの国の根幹を揺るがしかねないものです。内密に出来ますか?」

 そう言うと二人はこう返した。

 「YES、従者の一族、リーフレット家の誇りと、我が主に誓って。」

 「多分言っちゃうと家の店潰されそうだし・・・良いよ~~」

 そう言うとアイリは一回深呼吸して話し出した。

 「おそらくあれは兄さんです。旧帝国最強の機竜、『バハムート》を駆る、

最強のドラグナイトにして5年前のクーデターでは1200機の旧帝国軍の機竜をたった一人で掃討した・・・『黒き英雄』」

 「!?それはもしや」

 「旧帝国の滅ぼしたのがルクッチだったら・・・皇子がやったって事に

なるじゃん!!」

 ティルファーがそれを聞いて驚いているが更にアイリはこう続けた。

 「兄さんがこれまで『最弱無敗』と呼ばれていたのはあれを完全に

使いこなすために態とそうやっていたのです。」

 まあ要は訓練ですねと言った後こう続けた。

 「・・・その後は死神と呼ばれてしまいましたが」

 ジト目でそう言ったがティルファーはこう聞いた。

 「でもさでもさ、何でルクッチそれ言わなかったの?英雄なのに?」

 そう聞くとアイリはこう答えた。

 「簡単です。今回のクーデターを只の皇位継承に伴うものだと

言わさないためです。」

 「・・・成程各国に対し『旧帝国は滅んだ』と言う事にしなければ新王国の

求心力が弱まり、旧帝国派が息を吹き返さないようにするためにですね。」

 ノクトがそう自分の考察を述べるとアイリはこう答えた。

 「その通りです。兄さんはそれを見越して『雑用皇子』と甘んじて

受けましたが・・・可笑しいんです。」

 「うん?可笑しいって??」

 アイリの言葉にティルファーが何だと聞くとアイリはこう答えた。

 「恐らくこれは《バハムート》の特殊武装《共鳴波動(リンカー・パルス)》

だと思うんですが・・・あれは周囲の物を浮かばすことはできますが

この様な特殊能力はないんです。」

 一体何がと思っていたがアイリの思考とは裏腹に戦いは終わりに近づきつつ

あった。

 

 

 

 

 

 

 「ヴァア・・・・アアアア」

 『ラグナレク』は弱弱しそうに吠えていた。

 既に触手は殆ど失われ、体も大半が消えていた。

 そう・・・核が見えるほどまでに。

 「これで終わりだァアアアア!!」

 ルクスは大声でそう言いながら核に目掛けて突撃していった。

 無論『ラグナレク』はルクスを止めようとするが《アイスバーン》が襲ってくる触手を破壊しながら攻撃していった。

 そしてルクスはこう言った。

 「『時食(アブソリュート・イート)』」

 その瞬間にルクス以外の全ての時間が・・・止まった。

 これこそが《ラグナ・バハムート》の神装

《時食(アブソリュート・イート)》。

 その能力は簡単。 

 ・・・時を5秒間完全停止する技である。

 たった5秒と思われるがその5秒が戦場においては生死を分けるものである。

 そして特殊武装《氷鳴波凍(コールド・パルス)》は浮かした武器に氷の力を

付与させる能力を持っている。

 ルクスは二本のブレード《エレナス〉と《ヘザーン》を構えて『ラグナレク』の目の前に・・・現れた。

 そしてザシュウ!と言う音とともに『ラグナレク』の核毎斬り裂いて

『ラグナレク』を・・・倒した。

 「ヴェ・・・ヴェああああアアアアアアアア!!・・・・・・」

 そしてそのまま『ラグナレク』は氷づいて・・・砕け散った。

 そして『ラグナレク』がいた所から・・・七色に淡く輝く宝石がルクスの

目の前に現れた。

 それを手に取ったルクスはこう確信した。

 「(まさかこれが・・・『グランフォース・コア』)」

 ルクスはそう思いながらセリスティアの方に向かって行った。

 セリスティアはルクスを見ながらこう言った。

 「・・・どうして・・・私を・・・罰しないのですか?」

 セリスティアはルクスにそう聞くとルクスは頭を掻きながらこう返した。

 「まあ・・・そうですね・・・あれかな」

 「?」

 「・・・似てるんですよ。昔好きだった人に・・・メラグに」

 「・・・貴方が女装していた時のお名前はまさか」

 「まあ・・・そんなところですよ。彼女も何て言うかちょっと不器用な所が

あったんですよ。けれど・・・・彼女なりにまあ頼ってくれたりしてたんです

けどね。」

 「それにお祖父さんの心を受け継いだアンタを殺させはしないとも思った。」

 ただそれだけですねと言うとセリスティアはルクスに向けてこう言った。

 「・・・完敗です。」

 「?・・・」

 ルクスは何事だと思うとセリスティアはルクスに向けてこう宣言した。

 「四大貴族ラルグリス家の名の下に、貴方の学園残留と正式な『シヴァレス』の入団を認めます。」

 「・・・ありがとうございます!!セリスティア先輩!!」

 ルクスはセリスティアに握手しようとするとセリスティアは・・・手を出さずにこう言った。

 「ですが・・・女装して私の恥ずかしいところを見たことは許しません。」

 「えええ!!いや、あれはシャリス先輩が無理やり」

 「それは後で私がじっくりと話を聞きますが許せません。ずるいです。

卑怯です。悔しいです。不満です。」

 「・・・僕が出来る範囲の事を何でもします。・・・それで如何でしょうか?」

 ルクスはむっとしながらブツブツ文句を言うセリスティアを見てそう言うと

セリスティアはこう返した。

 「・・・でしたら・・・メラグを通して知った私の事内密にしてください。」

 威厳が崩壊しますからと言うと・・・後ろから声が聞こえた。

 「えええ・・・折角の脅迫材料なのに~~」

 「「・・・・え??」」

 ルクスはセリスティアの後ろにいる・・・クランリーゼを見て言うと

クランリーゼは機竜の「竜声」を使ってこう言った。

 「皆さ~~ん。セリスティア・ラルグリスは実は」

 「イヤアアアアアアアア!!言わないでください~~!!」

 「お前何してんだあ!!」

 ルクスとセリスティアはクランリーゼを止めようと雁字搦めにしていた。

 まあ何とも・・・・締りが悪い終わり方であろう。




 神装機竜《ラグナ・バハムート》
 種類 飛翔型
 見た目は《バハムート》に「スタードライバー・輝きのタクト」の
「タウバーン」を足して2で割ったもの。
 本機は《バハムート》に特殊能力が付与されたことでオリジナル以上の性能を出すことが出来たがルクス専用になってしまった為にピーキーになってしまった。
 武装 《エレナス〉
    《ヘザーン》
    この二本はそれぞれ氷結能力を持っている。
 特殊武装《氷鳴波凍(コールド・パルス)》
     これは周りの武器を操るだけではなく氷結能力を付与することが出来る。
     ただし、使い捨てであり事が限定されており一度使うとそれすらも
氷結して砕け散る恐れがあるからだ。
 神装  《時食(アブソリュート・イート)》
     この能力は5秒ほど全ての物体の時間を自分以外停止させることが
出来、奇襲や集団対1ではこれがうってつけである。
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