最弱無敗の決闘機竜   作:caose

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 それからの事・・・。


戦闘の後

人殺し・・・

 「ヤメテ・・・」

 闇の中でセリスティアは周りの声を聴いて頭を俯かせていた。

 人殺し・・・

 「私は・・・そんな」

 セリス・・・

 「先生!」

 お前は間違ってない。

 「先生・・・私は・・・」

 お前がコロシタ

 「違います!ワタシハ」

 父さんを返して

 「!!サニア!?」

 人殺し・・・

 「サニア!待って!!」

 お前が彼を殺した。

 「え・・・」

 サニアがそう言った瞬間にセリスティアは自分の手にあったソードデバイスを・・ルクスに向けて刺していた。

 「ア‥アア・・・ルクス!!」

 「セリスティア・・・先輩。」

 「ルクス!しっかりして!!」

 今度は兄さんを殺したのですね。

 「!!違います!!私は彼を」

 人殺し・・・

 「ヤメテ」

 人殺し・・・

 「・・・ヤメテ」

 ヒトゴロシ・・・

 「ヤメテクダサイ!」

 ネエ・・・セリスティア先輩

 「ルクス!!」

 セリスティアはルクスの方を見るとそこにいたのは・・・。

 「どうして・・・ボクヲコロシタンデス?」

 《リンドヴルム》の槍に貫かれていたルクスがそこにいた。

 「い・・・イ・・・」

 「イヤアアアアアアアア!!」

 

 

 

 

 

 

 

 「はあ!!はあ・・・はあ・・・はあ・・・夢」

 

 

 

 

 

 

 

 

 あの襲撃事件から3日が経った。

 ルクスはあの後セリスティアを交えて話した後リーズシャルテと

クルルシファー達にも話すとこう言ったそうだ。

 「ああ、それなら納得いくな。」

 「貴方の規格外な強さも其れなら合点がいくわね」

 そう言ったそうだ。

 尚、《ラグナ・バハムート》はラフィ女王の命令により学園で新たに作られる

こととなったアトリエに収容されることとなった。

 表向きは悪化するアビスとの戦いに備え、神装機竜専用の格納庫兼、遺跡調査で見つかった資料や機材の一時保管庫と言うのだが実際は今後見つかるであろう№の力を持った機竜の解析や「ぱそこん」の中にある技術、医術データの実験と開発の研究所としてリーズシャルテに一括で管理させることとなった。

 本人はそれを聞いてウキウキしながらその日を待っていた。

 因みに出来上がるのは校外対抗戦のメンバー決めが終わった後の合宿中とのことである。

 その間は、通常の機竜格納庫の最奥に隠すこととなった。

 校舎や人的被害は少なめであるため奇跡としか言いようがなかった。

 だが新王国の上層部はヘイブルグ共和国に抗議しようと息巻いていたが

証拠はなく、傭兵達は全員ルクスが粉々に殺したため何も言えなかったがこうも言っていた。

 「1人ぐらい生き残れば良かったなあ。」

 口が利けるぐらいならまあ何とでもいいしとも言っていたそうだ。

 それと後2つほどあった。

 一つは九重 透流の今後の身の振り方であるが・・・。

 

 

 

 

 

 「ええ、今日からこの1年に特別として在学することとなった

『トオル・ココノエ』だ。皆仲良くするように。」

 「『透流 九重』です!!皆さんよりも2つほど年下ですが・・・

よろしくお願いします!!」

 透流はアイリのクラスでお世話になることとなった。

 これは№を所持していることと別世界の住人で居場所がない事と、

あの襲撃事件の際に何人かの女生徒を助け、傭兵達の一人を倒したことに

起因している。

 まあ取り合えずは『シヴァレス』の予備団員的なポジションに就くことと

なった。

 そしてもう一つは・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「え・・・セリスティアが倒れただ!?」

 昼食中にリーズシャルテが食堂でびっくりしていた。

 あのセリスティアが倒れるとは一体どんな病なんだと思っているからだ。

 すると隣にいたクルルシファーがこう答えた。

 「ええ、でもこれは3年のシャリス先輩が言った言葉であって直接見た訳じゃ

ないけど。」

 「どうも最近夜中より遅くにいきなり目が覚めて外でランニングしたり

してるらしいけど魘されているらしいわ。それも3日連続」

 「原因は恐らくサニアかもしれないって思ってるらしいけどそれだけじゃない

かもとも言ってるわ。」

 ま、どうでもいいけどねと言いながらクルルシファーは紅茶を飲んでいた。

 だがそれを聞いたルクスはまさかなと思いながら後で医療室に向かおうとも

思っていた。

 

 

 

 

 

 

 放課後医療室に向かったルクスが見たのは・・・。

 「スー、スー、スー。」

 眠っていたセリスティアであった。

 「何だ・・・大丈夫・・・じゃないようだなこりゃ」

 ルクスは安心して周りを見るとベッドの近くの机に薬があるのを見て訂正だなと思っていた。

 原因は恐らく・・・ルクスが思う通りであろう。

 「(原因はサニアのあの言葉だろうな。普通なら心が壊れても

仕方がないだろうがなまじ我慢する人で人がいるときには必ずと言っていい程

隠すから質が悪いな。)」

 サニアが言った過去の出来事。

 それはセリスティアの心に恐らく一生掛かっても癒えない傷となって残っているのであろう。

 ウェイドとその娘の死にだけではなく、他の人間の運命を狂わし、自分に多大な恨みを持っている人間がいた。

 正しくあろうと思っていた彼女にとってそれは毒のように残っているのだ。

 「・・・イヤ」

 「ん」

 「ヤメテ・・・ゴメンナサイ・・・ユルシテ・・・」

 セリスティアは魘されながらそう言うとルクスは頭を撫でてこう言った。

 「大丈夫・・・もう許しますから・・・自分を許してください」

 ルクスはそう言いながらセリスティアを抱き寄せてそう言った。

 それは日が暮れるまで続いた。




 悪夢は人の心にある恐怖心で形作られるもの。
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